JP2551391Y2 - 装飾郵便物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は室内の装飾置物として
用いることができる装飾郵便物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の装飾郵便物としては、裏面に絵
などの装飾を施した紙製や木製の絵葉書板類が知られて
いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしこれらの公知の
装飾郵便物は、その材質上、郵送中に変形や損傷が生じ
やすいほか、装飾時には別に額縁などを用意しなければ
ならない、装飾置物としての重厚性に欠けるなどの問題
がある。

【０００４】そこでこの考案は、郵送中に変形や損傷が
生じにくいとともに、装飾のために新たに額縁類を用意
する必要なく、かつ装飾置物としての重厚性を備えた装
飾郵便物を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この考案によれば上記の
目的は、表面に宛先を記入し、裏面に装飾を施した陶製
（陶磁器）の絵葉書板と、周枠で規定した絵葉書板収納
部を有する、緩衝性を備えた硬質材料製の収納ケース
と、収納ケースの絵葉書板収納部に装着する、絵葉書板
の周縁部を押圧可能な窓穴付き押さえ枠と、絵葉書板収
納部に絵葉書板及び押さえ枠を収納、装着した収納ケー
スを、絵葉書板の宛先を透視可能に包装する郵送用包装
材とからなり、収納ケースと押さえ枠は、裏面を表にし
た絵葉書板の額縁として機能することを特徴とする装飾
郵便物によって達成する。

【０００６】ここで収納ケースを形成する緩衝性を備え
た硬質材料としては、例えば発泡樹脂を用いることがで
きる。なお押さえ枠も収納ケースと同様の材料で形成す
ることができる。

【０００７】また郵送用包装材としては、プラスチック
製の透明な包装袋や包装箱、紙製の窓穴付き包装箱、包
装紐などを用いることができる。

【０００８】

【作用】この考案の装飾郵便物は、収納ケースの絵葉書
板収納部に、絵葉書板を表を向けて収納した後、押さえ
枠の装着を介してその周縁部を押圧し、この状態で郵送
用包装材によって、絵葉書板上の宛先が透視可能な状態
で包装して、郵送に供する一方、郵送後においては、郵
送用包装材による包装の解除及び押さえ枠による押圧の
解除を介してフリーにした絵葉書板を、裏返して裏面の
装飾を表にした状態で、収納ケースの絵葉書板収納部に
押さえ枠による押圧の下で再収納し、これにより収納ケ
ースと押さえ枠を絵葉書板の額縁とした状態で、飾り棚
や飾り台などの上に適宜の立て具または支え具を用いて
立てかけることによって装飾置物として使用する。

【０００９】

【実施例】この考案は例えば図示のような形で実施する
ことができる。

【００１０】図示した装飾郵便物は典型例の一つで、裏
面に図示しない絵などの装飾を施した、厚さが数ｍｍの
方形の陶板製の絵葉書板１１と、方形の周枠１３によっ
て包囲した、絵葉書板とほぼ等大の方形の絵葉書板収納
部１４を有する方形の発泡樹脂製の収納ケース１２と、
収納ケース１２の方形の絵葉書板収納部１４に周枠１３
に内接する状態で装着する、発泡樹脂製の方形の窓穴付
き押さえ枠１５と、保形材（包装補助材）としての収納
ケース１２とほぼ等大のプラスチック製透明板１７と、
収納ケース１２上に絵葉書板１１、押さえ枠１５及び透
明板１７を重ねた状態で収容可能なプラスチック製の透
明な包装袋１８とからなっている。

【００１１】この図示例の装飾郵便物は、郵送時には、
収納ケース１２の絵葉書板収納部１４に、順次表に宛先
を記入した絵葉書板１２及び押さえ枠１５を収納、装着
した後、その上に透明板１７を重ねた状態で包装袋１８
（図には開口状態が示してある）に収容し、また郵送後
は、包装袋１８と透明板１７を取り去った後、絵葉書板
１１の装飾付きの裏面を表に向けた状態で、適宜の立て
具または支え具に立てかけることにより、装飾置物とす
る。

【００１２】この考案はこのほか、イ）収納ケースの絵
葉書板収納部に、絵葉書板の保護のためのシート類を敷
設する、ロ）収納ケースの背面に木製などの補強板を付
着する、ハ）図示例における保形材としての透明板を省
略する、ニ）図示例の包装袋に代えて包装箱（窓穴付き
を含む）や包装紐を用いるなど、種々の形態で実施する
ことができる。

【００１３】

【考案の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、この考案の装飾郵便物によれば、装飾の主体を構成
する絵葉書板が、緩衝性を備えた硬質材料製の収納ケー
スに押さえ枠に周縁部を押さえられた状態で収納されか
つ郵送用包装材で包装された状態で郵送されるので、郵
送中に変形や損傷が生じることはない。また収納ケース
及び押さえ枠はそのまま額縁として機能するので、別に
額縁を用意する必要がないとともに、絵葉書板は陶製で
あるので、重厚感のある装飾置物を形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る装飾郵便物の一実施例の包装袋
と透明板を仮想線で略示した平面図である。

【図２】図１に示す実施例の一部を切り欠くとともに包
装袋を仮想線で略示した側面図である。

【符号の説明】

１１ 絵葉書板 １２ 収納ケース １３ 周枠 １４ 絵葉書板収納部 １５ 押さえ枠 １６ 窓穴 １７ 透明板 １８ 包装袋

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に宛先を記入し、裏面に装飾を施し
   た陶製の絵葉書板と、周枠で規定した絵葉書板収納部を
   有する、緩衝性を備えた硬質材料製の収納ケースと、収
   納ケースの絵葉書板収納部に装着する、絵葉書板の周縁
   部を押圧可能な窓穴付き押さえ枠と、絵葉書板収納部に
   絵葉書板及び押さえ枠を収納、装着した収納ケースを、
   絵葉書板の宛先を透視可能に包装する郵送用包装材とか
   らなり、収納ケースと押さえ枠は、裏面を表にした絵葉
   書板の額縁として機能することを特徴とする装飾郵便
   物。