JP2551293B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置Info
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関へ燃料を供給
する燃料噴射装置に関し、特にそのインジェクタ(燃料
噴射弁)への給電装置の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電磁式のインジェクタにより内燃
機関へ供給される燃料を断続し、内燃機関へ供給される
燃料量を調節するものが知られている。 【0003】このような燃料噴射装置では、多気筒内燃
機関の気筒ごとにインジェクタを設け、これら複数のイ
ンジェクタとコントロールコンピュータとを電気的に接
続し、それぞれのインジェクタの内蔵コイルへの通電を
コントロールコンピュータにより制御している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な燃料供給装置では、コントロールコンピュータから複
数のインジェクタに個別に噴射信号用ケーブルを接続し
ているため、複数のインジェクタへの配線作業、そして
その保守点検にも手間を要した。 【0005】また、複数のインジェクタへの複数の配線
をエンジンルーム内にばらばらに設けるため、エンジン
ルーム内、特にインジェクタ周辺が混雑し、見栄えが悪
くなるばかりか、保守点検作業の妨げともなるという問
題点があった。 【0006】本発明は上記の如き問題点に鑑み、インジ
ェクタへの給電装置の構成を改良することにより、イン
ジェクタへの配線作業を容易にし、見栄えをも改善する
ことを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために所定間隔毎に設けられ、それぞれが受電用コ
ネクタ(31)を有する複数のインジェクタ(3)と、
コントロールコンピュータからの燃料噴射信号を前記複
数のインジェクタに入力する給電装置とを備える燃料噴
射装置において、前記給電装置は、前記複数のインジェ
クタそれぞれの前記受電用コネクタ(31)に接続され
る複数の給電用コネクタ(17)と、コントロールコン
ピュータからの燃料噴射信号を入力する1個の入力用コ
ネクタ(16)と、前記給電用コネクタと、前記入力用
コネクタとを電気的に接続する導電部材(18)と、前
記複数の給電用コネクタを前記複数のインジェクタに対
応して所定間隔毎に連結するとともに、前記入力用コネ
クタを保持し、かつ前記入力用コネクタから前記給電用
コネクタに延びる前記導電部材を保持する本体部(1
1)とを備え、前記受電用コネクタおよび前記給電用コ
ネクタは前記インジェクタへの燃料から隔離されて設け
られているという技術的手段を採用する。 【0008】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、コントロ
ールコンピュータからの燃料噴射信号は、コントロール
コンピュータから入力用コネクタへ入力され、導電部材
によって給電用コネクタへ伝達される。そして、給電用
コネクタがインジェクタの受電用コネクタに接続される
ことにより燃料噴射信号はインジェクタに入力され、イ
ンジェクタが燃料噴射信号に応じて作動し、内燃機関に
燃料を噴霧供給する。さらに本発明では、複数の給電用
コネクタが本体部によって連結されるため、複数の給電
用コネクタの取扱が容易で、しかも複数の給電用コネク
タは複数のインジェクタに対応して所定間隔毎に連結さ
れるため、連結状態のまま複数のインジェクタと接続さ
れる。さらに、本体部には、入力用コネクタと導電部材
とが保持されるため、コントロールコンピュータからの
配線構造がシンプルに構成され、複数の配線がエンジン
ルーム内にばらばらに配設されることがない。このよう
に本発明によると、コントロールコンピュータから複数
のインジェクタへの配線構造を本体部により連結、ある
いは保持し、一体化することにより、配線作業が容易に
なるとともに、エンジンルーム内での見栄えが良くな
る。さらに受電用コネクタと給電用コネクタとが燃料か
ら隔離されて設けられているのでコネクタの接続部が燃
料に浸かることを防止できる。 【0009】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面により
説明する。図1において、燃料分配管1は両端閉鎖の円
筒状をなす本体部11を有している。本体部11には、
筒内に高圧の燃料を導入すべく、図示しない燃料ポンプ
より至った燃料供給管21を接続する供給管接続部13
および余剰燃料をタンクへ戻す燃料リターン管22を接
続するリターン管接続金具14が設けてある。そして、
本体部11の側壁には、図示しないエンジンの各気筒の
吸気マニホールドに対応せしめて、複数の燃料供給口1
5が設けてある。供給口15は、図2に示す如くOリン
グ151を備えた管継手としてあり、図示の如く、ここ
にインジェクタ3を接続して筒内に導入した燃料を直接
インジェクタ3に供給する。 【0010】分配管1は、インジェクタ3を接続した状
態で、本体部11より下方へ突出形成したブラケット部
12(図1参照)によってエンジンに固定される。そし
てこの時、各インジェクタ3は対応する吸気マニホール
ド内に位置せしめられる。 【0011】さて、本体部11の側壁には、図示しない
中央のコントロールコンピュータより至った燃料噴射信
号用ケーブルを接続する為の入力用コネクタ16が形成
してある。そして、さらに各燃料供給口15の上辺には
各インジェクタ3の受電用コネクタ31(図2参照)が
燃料と隔離されて、設けられ、この受電用コネクタに対
応せしめて給電用コネクタ17が燃料と隔離されて設け
てあり、上記入力用コネクタ16と給電用コネクタ17
とは、本体部11の筒壁内に埋設したリード線18によ
って互いに接続導通せしめてある。 【0012】かくの如き燃料分配管1は、全体を断熱性
に優れた合成樹脂あるいは合成樹脂系の材料で一体成形
してある。上記合成樹脂としては、ナイロン、ポリフェ
ニレンサルファイド等が使用でき、また複合材料として
は、上記樹脂にガラス繊維や板状のシリカ等の無機充填
材を強化材として混合したものが使用できる。 【0013】上記合成樹脂は絶縁性にも優れているか
ら、この実施例では、真鍮製の上記リード線18は絶縁
被覆することなく直接上記分配管1の成形時にインサー
ト成形する。 【0014】燃料分配管1の本体部11の一端には、図
3に示す如く、本体内に導入した燃料の圧力を一定に保
つ為に公知の構造の圧力調整弁23が設けてある。圧力
調整弁23は、エンジンの吸気管に連通せしめられる接
続管231、コイルバネ232、ダイヤフラム233、
ダイヤフラム233と一体移動する弁体234および弁
体234によって開閉せしめられる燃料リターン流路2
35を有し、燃料圧が高くなるとダイヤフラム233が
図の左方に移動して、余剰燃料をリターン流路235に
流す。本実施例では、本体部11の上側面(図の上方)
を筒体に沿って突出せしめ、該突出部19内に上記リタ
ーン流路235と連通するリターン流路191を形成し
ている。 【0015】上記の如き構造を有する燃料分配管1の燃
料供給口15にインジェクタ3を接続すると、この時同
時に図2に示す如く、インジェクタ3の受電用コネクタ
31と燃料分配管1の給電用コネクタ17も接続せしめ
られる。すなわち、図4に示す如く、受電用コネクタ3
1のコネクタピン311(一方のみを図示)と給電用コ
ネクタ17のコネクタピン171とは、金属板を折り曲
げ成形した接続金具24を介して接続導通せしめられ
る。これらの受電用コネクタ31及び給電用コネクタ1
7はそれぞれ燃料から隔離されているので接続部は燃料
に浸かることがない。この為、接続部のコネクタピン3
11及びコネクタピン171の腐食防止に効果がある。
また、コネクタピン171と本体16との間の隙間から
外部への燃料漏洩防止に効果がある。 【0016】したがって、コントロールコンピュータか
らは、1本の信号用ケーブルを入力用コネクタ16に接
続するだけで、分配管1内に埋設したリード線18を経
由して複数のインジェクタ3に燃料噴射信号を送ること
ができ、配線の手間およびその保守は大幅に軽減され
る。 【0017】また、燃料分配管1は断熱製に優れた合成
樹脂あるいはこれの複合材料で一体成形したから、分配
管1をエンジン近くに設けてもエンジンの熱伝達は有効
に阻止され、分配管1内の燃料が気化することはない。
そして、樹脂として、上記実施例の如く、電気絶縁製に
も優れたものを使用すれば、分配管成形時に、上記各コ
ネクタ16,17のコネクタピンやこれらの間を結ぶリ
ード線18を絶縁被覆をすることなく同時にインサート
成形することができ、分配管1におけるリード線18等
の布設も極めて容易である。 【0018】さらに、燃料分配管1の本体部11には、
燃料のリターン流路191を一体に形成したから、タン
クに至るリターン管22の管長は短くなり、管の布設の
手間が省略できる。 【0019】以上の如く、本実施例の燃料分配管は、製
作容易で、しかもエンジンからの熱伝導を効果的に阻止
して管内の燃料の気化を防止することができ、かつイン
ジェクタへの配線の手間も大幅に削減できるものであ
る。 【0020】さらにこの実施例では、入力用コネクタ1
6と、給電用コネクタ17と、これらを電気的に接続す
る導電部材であるリード線18とを本体部に一体化して
いるため、エンジンへの取付状態で、配線が錯綜するよ
うなことがなく、シンプルに構成でき、見栄えを良くす
ることができる。 【0021】さらに、この実施例の構造では、入力用コ
ネクタ16が本体部11の端部に設けられるため、入力
用コネクタ16に接続される図示せぬ信号用ケーブルも
見栄えよく配置することができる。 【0022】さらに、この実施例では、本体部11を固
定部であるブラケット12によってエンジンに取り付け
ることで、複数のインジェクタを吸気マニホールドに向
けて組付けることができ、複数のインジェクタの組付け
作業を容易にできる。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、複数
の給電用コネクタの取扱を容易にでき、複数の給電用コ
ネクタを複数のインジェクタの受電用コネクタへ接続す
る作業を容易にすることができる。さらに、コントロー
ルコンピュータからの配線構造をシンプルに構成するこ
とができ、複数の配線をエンジンルーム内にばらばらに
分散して配置することがないので、保守点検作業を容易
にでき、しかも見栄えを良くすることができる。このよ
うに本発明によると、コントロールコンピュータから複
数のインジェクタへの給電装置の配線作業を容易にでき
るとともに、エンジンルーム内の保守点検作業を容易に
でき、しかも、エンジンルーム内の見栄えを良くするこ
とができるという効果がある。また、受電用コネクタと
給電用コネクタの接続部が燃料に浸かることが防止でき
るので、コネクタ接続部の腐食防止あるいは接続部から
の燃料の漏洩防止に効果がある。
する燃料噴射装置に関し、特にそのインジェクタ(燃料
噴射弁)への給電装置の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電磁式のインジェクタにより内燃
機関へ供給される燃料を断続し、内燃機関へ供給される
燃料量を調節するものが知られている。 【0003】このような燃料噴射装置では、多気筒内燃
機関の気筒ごとにインジェクタを設け、これら複数のイ
ンジェクタとコントロールコンピュータとを電気的に接
続し、それぞれのインジェクタの内蔵コイルへの通電を
コントロールコンピュータにより制御している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な燃料供給装置では、コントロールコンピュータから複
数のインジェクタに個別に噴射信号用ケーブルを接続し
ているため、複数のインジェクタへの配線作業、そして
その保守点検にも手間を要した。 【0005】また、複数のインジェクタへの複数の配線
をエンジンルーム内にばらばらに設けるため、エンジン
ルーム内、特にインジェクタ周辺が混雑し、見栄えが悪
くなるばかりか、保守点検作業の妨げともなるという問
題点があった。 【0006】本発明は上記の如き問題点に鑑み、インジ
ェクタへの給電装置の構成を改良することにより、イン
ジェクタへの配線作業を容易にし、見栄えをも改善する
ことを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために所定間隔毎に設けられ、それぞれが受電用コ
ネクタ(31)を有する複数のインジェクタ(3)と、
コントロールコンピュータからの燃料噴射信号を前記複
数のインジェクタに入力する給電装置とを備える燃料噴
射装置において、前記給電装置は、前記複数のインジェ
クタそれぞれの前記受電用コネクタ(31)に接続され
る複数の給電用コネクタ(17)と、コントロールコン
ピュータからの燃料噴射信号を入力する1個の入力用コ
ネクタ(16)と、前記給電用コネクタと、前記入力用
コネクタとを電気的に接続する導電部材(18)と、前
記複数の給電用コネクタを前記複数のインジェクタに対
応して所定間隔毎に連結するとともに、前記入力用コネ
クタを保持し、かつ前記入力用コネクタから前記給電用
コネクタに延びる前記導電部材を保持する本体部(1
1)とを備え、前記受電用コネクタおよび前記給電用コ
ネクタは前記インジェクタへの燃料から隔離されて設け
られているという技術的手段を採用する。 【0008】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、コントロ
ールコンピュータからの燃料噴射信号は、コントロール
コンピュータから入力用コネクタへ入力され、導電部材
によって給電用コネクタへ伝達される。そして、給電用
コネクタがインジェクタの受電用コネクタに接続される
ことにより燃料噴射信号はインジェクタに入力され、イ
ンジェクタが燃料噴射信号に応じて作動し、内燃機関に
燃料を噴霧供給する。さらに本発明では、複数の給電用
コネクタが本体部によって連結されるため、複数の給電
用コネクタの取扱が容易で、しかも複数の給電用コネク
タは複数のインジェクタに対応して所定間隔毎に連結さ
れるため、連結状態のまま複数のインジェクタと接続さ
れる。さらに、本体部には、入力用コネクタと導電部材
とが保持されるため、コントロールコンピュータからの
配線構造がシンプルに構成され、複数の配線がエンジン
ルーム内にばらばらに配設されることがない。このよう
に本発明によると、コントロールコンピュータから複数
のインジェクタへの配線構造を本体部により連結、ある
いは保持し、一体化することにより、配線作業が容易に
なるとともに、エンジンルーム内での見栄えが良くな
る。さらに受電用コネクタと給電用コネクタとが燃料か
ら隔離されて設けられているのでコネクタの接続部が燃
料に浸かることを防止できる。 【0009】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面により
説明する。図1において、燃料分配管1は両端閉鎖の円
筒状をなす本体部11を有している。本体部11には、
筒内に高圧の燃料を導入すべく、図示しない燃料ポンプ
より至った燃料供給管21を接続する供給管接続部13
および余剰燃料をタンクへ戻す燃料リターン管22を接
続するリターン管接続金具14が設けてある。そして、
本体部11の側壁には、図示しないエンジンの各気筒の
吸気マニホールドに対応せしめて、複数の燃料供給口1
5が設けてある。供給口15は、図2に示す如くOリン
グ151を備えた管継手としてあり、図示の如く、ここ
にインジェクタ3を接続して筒内に導入した燃料を直接
インジェクタ3に供給する。 【0010】分配管1は、インジェクタ3を接続した状
態で、本体部11より下方へ突出形成したブラケット部
12(図1参照)によってエンジンに固定される。そし
てこの時、各インジェクタ3は対応する吸気マニホール
ド内に位置せしめられる。 【0011】さて、本体部11の側壁には、図示しない
中央のコントロールコンピュータより至った燃料噴射信
号用ケーブルを接続する為の入力用コネクタ16が形成
してある。そして、さらに各燃料供給口15の上辺には
各インジェクタ3の受電用コネクタ31(図2参照)が
燃料と隔離されて、設けられ、この受電用コネクタに対
応せしめて給電用コネクタ17が燃料と隔離されて設け
てあり、上記入力用コネクタ16と給電用コネクタ17
とは、本体部11の筒壁内に埋設したリード線18によ
って互いに接続導通せしめてある。 【0012】かくの如き燃料分配管1は、全体を断熱性
に優れた合成樹脂あるいは合成樹脂系の材料で一体成形
してある。上記合成樹脂としては、ナイロン、ポリフェ
ニレンサルファイド等が使用でき、また複合材料として
は、上記樹脂にガラス繊維や板状のシリカ等の無機充填
材を強化材として混合したものが使用できる。 【0013】上記合成樹脂は絶縁性にも優れているか
ら、この実施例では、真鍮製の上記リード線18は絶縁
被覆することなく直接上記分配管1の成形時にインサー
ト成形する。 【0014】燃料分配管1の本体部11の一端には、図
3に示す如く、本体内に導入した燃料の圧力を一定に保
つ為に公知の構造の圧力調整弁23が設けてある。圧力
調整弁23は、エンジンの吸気管に連通せしめられる接
続管231、コイルバネ232、ダイヤフラム233、
ダイヤフラム233と一体移動する弁体234および弁
体234によって開閉せしめられる燃料リターン流路2
35を有し、燃料圧が高くなるとダイヤフラム233が
図の左方に移動して、余剰燃料をリターン流路235に
流す。本実施例では、本体部11の上側面(図の上方)
を筒体に沿って突出せしめ、該突出部19内に上記リタ
ーン流路235と連通するリターン流路191を形成し
ている。 【0015】上記の如き構造を有する燃料分配管1の燃
料供給口15にインジェクタ3を接続すると、この時同
時に図2に示す如く、インジェクタ3の受電用コネクタ
31と燃料分配管1の給電用コネクタ17も接続せしめ
られる。すなわち、図4に示す如く、受電用コネクタ3
1のコネクタピン311(一方のみを図示)と給電用コ
ネクタ17のコネクタピン171とは、金属板を折り曲
げ成形した接続金具24を介して接続導通せしめられ
る。これらの受電用コネクタ31及び給電用コネクタ1
7はそれぞれ燃料から隔離されているので接続部は燃料
に浸かることがない。この為、接続部のコネクタピン3
11及びコネクタピン171の腐食防止に効果がある。
また、コネクタピン171と本体16との間の隙間から
外部への燃料漏洩防止に効果がある。 【0016】したがって、コントロールコンピュータか
らは、1本の信号用ケーブルを入力用コネクタ16に接
続するだけで、分配管1内に埋設したリード線18を経
由して複数のインジェクタ3に燃料噴射信号を送ること
ができ、配線の手間およびその保守は大幅に軽減され
る。 【0017】また、燃料分配管1は断熱製に優れた合成
樹脂あるいはこれの複合材料で一体成形したから、分配
管1をエンジン近くに設けてもエンジンの熱伝達は有効
に阻止され、分配管1内の燃料が気化することはない。
そして、樹脂として、上記実施例の如く、電気絶縁製に
も優れたものを使用すれば、分配管成形時に、上記各コ
ネクタ16,17のコネクタピンやこれらの間を結ぶリ
ード線18を絶縁被覆をすることなく同時にインサート
成形することができ、分配管1におけるリード線18等
の布設も極めて容易である。 【0018】さらに、燃料分配管1の本体部11には、
燃料のリターン流路191を一体に形成したから、タン
クに至るリターン管22の管長は短くなり、管の布設の
手間が省略できる。 【0019】以上の如く、本実施例の燃料分配管は、製
作容易で、しかもエンジンからの熱伝導を効果的に阻止
して管内の燃料の気化を防止することができ、かつイン
ジェクタへの配線の手間も大幅に削減できるものであ
る。 【0020】さらにこの実施例では、入力用コネクタ1
6と、給電用コネクタ17と、これらを電気的に接続す
る導電部材であるリード線18とを本体部に一体化して
いるため、エンジンへの取付状態で、配線が錯綜するよ
うなことがなく、シンプルに構成でき、見栄えを良くす
ることができる。 【0021】さらに、この実施例の構造では、入力用コ
ネクタ16が本体部11の端部に設けられるため、入力
用コネクタ16に接続される図示せぬ信号用ケーブルも
見栄えよく配置することができる。 【0022】さらに、この実施例では、本体部11を固
定部であるブラケット12によってエンジンに取り付け
ることで、複数のインジェクタを吸気マニホールドに向
けて組付けることができ、複数のインジェクタの組付け
作業を容易にできる。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、複数
の給電用コネクタの取扱を容易にでき、複数の給電用コ
ネクタを複数のインジェクタの受電用コネクタへ接続す
る作業を容易にすることができる。さらに、コントロー
ルコンピュータからの配線構造をシンプルに構成するこ
とができ、複数の配線をエンジンルーム内にばらばらに
分散して配置することがないので、保守点検作業を容易
にでき、しかも見栄えを良くすることができる。このよ
うに本発明によると、コントロールコンピュータから複
数のインジェクタへの給電装置の配線作業を容易にでき
るとともに、エンジンルーム内の保守点検作業を容易に
でき、しかも、エンジンルーム内の見栄えを良くするこ
とができるという効果がある。また、受電用コネクタと
給電用コネクタの接続部が燃料に浸かることが防止でき
るので、コネクタ接続部の腐食防止あるいは接続部から
の燃料の漏洩防止に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施例である燃料分配管の
全体斜視図。 【図2】一実施例の燃料分配管にインジェクタを接続し
た状態を示すもので、図1のII−II線に沿った部分
断面図。 【図3】一実施例の燃料分配管に設けた圧力調節弁およ
び燃料リターン流路を示すもので、図1のIII−II
I線に沿った部分断面図。 【図4】一実施例のコネクタピンの接続状態を示す斜視
図。 【符号の説明】 1 燃料分配管 11 本体部 12 ブラケット(固定部) 13 燃料供給管接続部 14 燃料リターン管接続部 15 燃料供給口 16 入力用コネクタ 17 給電用コネクタ 171 コネクタピン 18 リード線(導電部材) 3 インジェクタ 31 受電用コネクタ 311 コネクタピン 24 接続金属
全体斜視図。 【図2】一実施例の燃料分配管にインジェクタを接続し
た状態を示すもので、図1のII−II線に沿った部分
断面図。 【図3】一実施例の燃料分配管に設けた圧力調節弁およ
び燃料リターン流路を示すもので、図1のIII−II
I線に沿った部分断面図。 【図4】一実施例のコネクタピンの接続状態を示す斜視
図。 【符号の説明】 1 燃料分配管 11 本体部 12 ブラケット(固定部) 13 燃料供給管接続部 14 燃料リターン管接続部 15 燃料供給口 16 入力用コネクタ 17 給電用コネクタ 171 コネクタピン 18 リード線(導電部材) 3 インジェクタ 31 受電用コネクタ 311 コネクタピン 24 接続金属
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 (1)所定間隔毎に設けられ、それぞれが受電用コネク
タ(31)を有する複数のインジェクタ(3)と、 コントロールコンピュータからの燃料噴射信号を前記複
数のインジェクタに入力する給電装置とを備える燃料噴
射装置において、 前記給電装置は、 前記複数のインジェクタそれぞれの前記受電用コネクタ
(31)に接続される複数の給電用コネクタ(17)
と、 コントロールコンピュータからの燃料噴射信号を入力す
る1個の入力用コネクタ(16)と、 前記給電用コネクタと、前記入力用コネクタとを電気的
に接続する導電部材(18)と、 前記複数の給電用コネクタを前記複数のインジェクタに
対応して所定間隔毎に連結するとともに、前記入力用コ
ネクタを保持し、かつ前記入力用コネクタから前記給電
用コネクタに延びる前記導電部材を保持する本体部(1
1)と、 を備え、前記受電用コネクタと前記給電用コネクタは前
記インジェクタへ供給される燃料から隔離されて設けら
れていることを特徴とする燃料噴射装置。 (2)前記入力用コネクタは、前記本体部の端部に保持
されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
燃料噴射装置。 (3)前記給電用コネクタは、 前記給電用コネクタ部に突出し、前記入力用コネクタと
電気的に接続される板状のコネクタピン(171)と、 金属板を折り曲げて成形され、前記給電用コネクタの前
記コネクタピンと前記インジェクタのコネクタピン(3
11)とを電気的に接続する接続金属(24)とを備え
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の燃料
噴射装置。 (4)前記給電用コネクタと前記入力用コネクタと前記
本体部とは同一の材料により一体的に形成されることを
特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の燃料噴射装
置。 (5)前記本体部には、当該本体部をエンジンに固定す
る固定部(12)が形成され、当該固定部により前記本
体部をエンジンに取り付けることにより、前記インジェ
クタが吸気マニホールドに位置せしめられることを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4065002A JP2551293B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4065002A JP2551293B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 燃料噴射装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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ID=13274364
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