JP2551137B2 - 積層布帛 - Google Patents

積層布帛

Info

Publication number
JP2551137B2
JP2551137B2 JP1057192A JP5719289A JP2551137B2 JP 2551137 B2 JP2551137 B2 JP 2551137B2 JP 1057192 A JP1057192 A JP 1057192A JP 5719289 A JP5719289 A JP 5719289A JP 2551137 B2 JP2551137 B2 JP 2551137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
color
laminated fabric
fabric
polyurethane film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1057192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02234980A (ja
Inventor
勝 春田
順子 津田
光一 西桜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1057192A priority Critical patent/JP2551137B2/ja
Publication of JPH02234980A publication Critical patent/JPH02234980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551137B2 publication Critical patent/JP2551137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は積層布帛に関する。さらに詳細には、環境温
度に応じた温度調節機能を有する積層布帛に関する。
(従来の技術) 従来、保温効果を高めるためには、布帛を厚くする、
通気量を小さくする、熱伝導の小さい空気の層を設け
る、空気の対流を防止するために空気層を繊維により細
分化するなどの手段がとられている。この他、外部への
熱放射を抑制するために、たとえば、金属蒸着膜を有す
る布帛が用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらはいずれも一方的に保温するこ
とを目的とするものであって、一定温度に達してそれ以
上に保温することを必要としない場合においても、たと
えば衣服を脱がないかぎり保温効果を調節することはで
きなかった。
本発明の目的は、必要な時にのみ積極的に太陽光を吸
収し、所定温度以上に達すると太陽光の吸収を抑制する
温度調節機能を有する積層布帛を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために次の(a)〜
(d)のいずれかの構成を有する。すなわち、(a)ポ
リウレタン皮膜と基布とからなる積層布帛において、一
定温度より低温では濃色、高温では淡色を呈する感熱可
逆変色性インキおよび太陽光吸収剤をポリウレタン皮膜
に含有することを特徴とする積層布帛、または、 (b)ポリウレタン皮膜とポリウレタン中間層と基布と
からなる積層布帛において、一定温度より低温では濃
色、高温では淡色を呈する感熱可逆変色性インキおよび
太陽光吸収剤をポリウレタン皮膜および/またはポリウ
レタン中間層に含有することを特徴とする積層布帛、ま
たは、 (c)ポリウレタン皮膜と基布とからなる積層布帛もし
くはポリウレタン皮膜とポリウレタン中間層と基布とか
らなる積層布帛において、一定温度より低温では濃色、
高温では淡色を呈する感熱可逆変色性インキをポリウレ
タン皮膜および/またはポリウレタン中間層に含有し、
基布の透過光強度が10×10-2以上であり、0.01〜10wt%
の太陽光吸収剤をポリウレタン皮膜および/またはポリ
ウレタン中間層に含有することを特徴とする積層布帛、
または、 (d)上記(a)〜(c)のいずれかの積層布帛におい
て、透湿度が3000g/m2・24hr以上、耐水度が1000mm水柱
以上であることを特徴とする積層布帛である。
本発明において基布の形態としては、織物,編物,不
織布のいずれでも良い。
本発明に用いる基布の素材には、特に制限はない。
本発明の積層布帛は、ポリウレタン皮膜および/また
はポリウレタン中間層に、一定温度より低温では濃色
を、高温では淡色を呈する感熱可逆変色性インキを含有
しなければならない。
ここで、濃色とは、可視光吸収効果の高い色を意味
し、たとえば、黒,濃灰,濃紺,青,赤,濃緑などが挙
げられる。
また、淡色とは、可視光吸収効果の低い色を意味し、
たとえば、白,ベージュ,クリームなどの色が挙げられ
る。
この構成とすることによって、一定温度より低温では
光の吸収効率を高め、逆に、一定温度より高い温度では
光の吸収効率を低くすることができる。換言すれば、環
境温度に応じて温度調節機能を付与することができるの
である。
本発明の積層布帛は、かかる感熱可逆変色性インキを
用いることにより、外気温が低い時には濃色となって太
陽光を効率よく吸収して熱を受け、また、外気温が高い
時には淡色となって、太陽光の吸収効率が低下し、受け
る熱を減少させて衣服内温度を調節することを技術思想
とするものである。
この場合において、感熱可逆変色性インキとしては、
例えば、電子供与性呈色有機化合物,発色剤,消色剤の
3成分がマイクロカプセルに内包された従来公知のもの
を用いることができる。
電子供与性呈色有機化合物としては、例えば、クリス
タルバイオレットに代表されるトリフェニルメタン系の
塩基性染料などが挙げられる。
発色剤としては、例えば、フェノール類,トリアゾー
ル類,チオ尿素類など電子受容性物質が挙げられる。
消色剤としては、例えば、アルコール類,酸アミド
類、エーテル類,エステル類など、所定温度以上で発色
剤との親和性が急増し、電子供与性呈色有機化合物の発
色を阻止しうるものが挙げられる。
上記保温力調節機能を有効に発揮させるために、基布
の色は白色やベージュ,クリームなどの淡色が好ましく
用いられる。
本発明においてポリウレタン皮膜は、無孔質膜でも微
多孔質膜でも良い。
無孔質のポリウレタン皮膜とする場合には、例えば、
アジピン酸と1,4−ブタンジオールとを反応させて得ら
れる脂肪族ポリエステルの両末端に、ヘキサメチレンジ
イソシアネートなどの脂肪族多価イソシアネートを付加
し、さらにこれにヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族
多価アミンを徐々に加えて得られる脂肪族ポリウレタン
樹脂と、該脂肪族ポリウレタン樹脂と相溶性を有し、水
には不溶であって親水性を有する樹脂を混合した樹脂と
の溶液から形成することができる。
微多孔質のポリウレタン皮膜とする場合には、基布に
ポリウレタン重合体の極性有機溶剤溶液を塗布し、次い
で水溶液中に浸漬してポリウレタン微多孔質皮膜を形成
するいわゆる湿式法、あるいは、油中水型のポリウレタ
ン重合体を溶剤溶液とし、その中に水を分散させた水分
散型ポリウレタン溶液を基布に塗布し、次いで、乾熱処
理してポリウレタン微多孔質皮膜を形成するいわゆる乾
式法のいずれの方法によっても形成することができる。
本発明の積層布帛のポリウレタン皮膜の厚さは、該ポ
リウレタン皮膜が保護層としての機能を有する観点か
ら、5〜30μmの範囲が好ましい。
なお、後述する太陽光吸収剤,遠赤外線放射性セラミ
ック粉末などを添加する場合には、上記ポリウレタン溶
液中に分散あるいは混合させる。
本発明においてポリウレタン中間層の素材は、上記の
ポリウレタン皮膜を基布と接着するための接着層として
も機能するため、ポリウレタン皮膜と同素材のポリウレ
タンが用いられる。
また、本発明の積層布帛の透湿性や柔軟性を一定水準
以上に保つ観点から、ポリウレタン中間層は不連続層で
あることが好ましい。不連続層とは、要は、積層布帛の
透湿性および柔軟性を損わない程度に不連続な層であれ
ばよく、たとえば、孔を規則性を持たせて配置したり、
縞状,水玉模様状,格子状,網目状,市松模様状に配置
するなどが好ましい。
このような不連続なポリウレタン中間層は、たとえば
グラビアコーティングで形成することができる。
本発明の積層布帛を形成するポリウレタン皮膜および
/またはポリウレタン中間層には、太陽光吸収剤を含有
させることも好ましく行なわれる。太陽光吸収剤を含有
させる場合には、太陽光線を積極的に吸収、利用するこ
とができる。
本発明において太陽光吸収剤を用いる場合には、積層
布帛の風合を粗硬とせず、また、高温領域における感熱
可逆変色性インキの保温抑制機能を十分に発揮せしめる
ために、ポリウレタン皮膜および/またはポリウレタン
中間層中の含有率を0.01〜10wt%とすることが好まし
い。0.05〜5wt%とするのがより好ましく、0.1〜1wt%
とするのが特に好ましい。
太陽光吸収剤としては、太陽光のうちでも特に可視光
を効率良く吸収する金属系酸化物や金属系炭化物が好ま
しい。金属系酸化物としては、たとえば、Cr,Fe,Mn,Cu
の酸化物、また、金属系炭化物としては、たとえば、S
i,Zrの炭化物が好ましく用いられる。
本発明において、太陽光を遮断することなく基布に覆
われた内部の温度上昇効果を達成する観点から、基布の
透過光強度は10×10-2%以上であることが好ましい。
本発明において基布の透過光強度とは、自動変色光度
計を用いて、後述の実施例の項に記載のように測定し
た、試料を透過する光の強度をいう。
このように高い透過光強度とするためには、基布の繊
維素材はできるだけ透明性の高いもの、例えば、単糸数
が少なく、酸化チタンなどの添加物が少ないスーパーブ
ライト糸やブライト糸、セミダブル糸が好ましい。ま
た、基布の厚さは0.5mm以下とすることが好ましい。さ
らに、クロスカバーファクターは0.85以下と実用範囲で
できるだけ粗くすることが好ましい。
上記クロスカバーファクターとは、次式により算出し
た値をいう。
Kc=K1+K2−K1×K2 ここで、 Kc:クロスカバーファクター K1:経糸直径/隣接経糸の中心間距離 K2:緯糸直径/隣接緯糸の中心間距離 本発明の積層布帛を形成するポリウレタン皮膜および
/またはポリウレタン中間層には、必要に応じて紫外線
吸収剤,遠赤外線放射性セラミック粉末などの添加剤を
含有させることも好ましく行なわれる。紫外線吸収剤を
含有させる場合には、紫外線をもむだなく吸収、利用す
ることができ、また、遠赤外線放射性セラミック粉末を
含有させる場合には、吸収した太陽光を遠赤外線に変換
して人体に放射することができるので好ましい。
紫外線吸収剤を含有させる場合には、積層布帛の風合
を粗硬としないために、ポリウレタン皮膜および/また
はポリウレタン中間層中の含有率を30wt%以下とするこ
とが好ましい。
紫外線吸収剤としては、それ自身が光分解や光酸化し
にくく、紫外線を吸収し、該紫外線を効率良く熱エネル
ギーに変換するものが好ましい。たとえば、ベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤,トリアゾール系紫外線吸収剤,サ
リチル酸誘導体系紫外線吸収剤,アクリロニトリル誘導
体系紫外線吸収剤,蛍光白色染料,亜鉛華,酸化チタン
などが挙げられる。蛍光白色染料の例としては、ジチア
ミノスチルベンジスルホン酸誘導体,イミダゾール誘導
体,クマリン誘導体などが挙げられる。
遠赤外線放射性を有するセラミック粉末を含有させる
場合には、積層布帛の風合を粗硬としないために、ポリ
ウレタン皮膜および/またはポリウレタン中間層中の含
有率を60wt%以下とすることが好ましい。
遠赤外線放射性を有するセラミック粉末としては、人
体の体温程度の温度において、波長3μm以上なかでも
波長10μm前後の遠赤外線を効率良く放射することか
ら、ZrO2,SiO2,Al2O3などの粉末が好ましく用いられ
る。
遠赤外線放射性を有するセラミック粉末を含有させる
場合、基布の厚さは、基布を最外層として用いたとき
に、最内層のポリウレタン皮膜に比較して遠赤外線を透
過しにくく、また、ポリウレタン皮膜側から遠赤外線を
選択的に内部に放射させる観点および軽量性,強度,透
湿性の観点から、ポリウレタン皮膜の厚さより大きいこ
とが好ましい。100〜1000μm(0.1〜1mm)であればさ
らに好ましい。
本発明の積層布帛の透湿度は、衣料としたときの着用
時の蒸れを考慮すれば、3000g/m2・24hr以上であること
が好ましい。
本発明の積層布帛は、衣料として雨中で長時間着用す
る場合を考慮すれば、1000mm水柱以上の耐水度を有する
ことが好ましい。
[実施例] 以下、実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、本発明の積層布帛の諸物性は以下の方法により
測定した。
[透過光強度] 自動変角光度計GP−1R型((株)村上色彩技術研究所
製)を用い次の条件にて光源からの光を試料が遮断する
ように設置し、試料を透過する光の強さ(%)を測定し
た。
光源と受光機の角度:180゜ 光源:透明バルブ入りタングステンコイル電球 ニュートラルフィルタ:ND−1使用 スケール:試料のない場合(空気)を100%とした。
[透湿度] JIS L 1099(A−1法)によった。
[耐水度] JIS L 1092(A法,B法)によった。
A法(低水圧法)で測定できないほど耐水度の高いも
のについては、B法(高水圧法)によった。
[洗濯] JIS L 0844(C−1S法)によった。
<実施例1> 経糸として70d−12fのナイロンフィラメントセミダル
糸、緯糸として140d−34fのナイロンフィラメントセミ
ダル糸を用い、経糸仕上密度139本/inch、緯糸仕上密度
103本/inchになるように製織、白色に染色仕上した、透
過光強度20×10-2%のナイロンタフタに弗素系撥水剤溶
液を処理し、乾燥、熱処理した。弗素系撥水剤の織物に
対する付着量は0.04wt%であった。
該織物の片面に、11℃以下で黒色,19℃以上で白色に
変色する感熱可逆変色性インキSL−15/#A−12(松井
色素(株)製)300部、ポリウレタン系エマルジョンの
スーパーフレックス(第一工業製薬(株)製)30部、メ
ラミン系架橋剤のスミテックスM−3(住友化学(株)
製)6部およびスミテックスキャタライザー0.1部から
なる水分散液をロータリースクリーンプリントにてドッ
ト状に目付40g/m2(湿潤状態)で塗布した後、乾燥し、
ポリウレタン中間層を形成した。
別途、ポリエステル系ポリウレタンエラストマー15重
量部、弗素系撥水剤0.4重量部、トリメチロールプロパ
ン/ヘキサメチレンジイソシアネート(モル比1:3)付
加物1重量部、ポリプロピレングリコール・ポリエチレ
ングリコールブロック重合体(非イオン界面活性剤)5
重量部、粒径0.5〜2μmのCrO2粉末0.5重量部,粒径0.
5〜2μmのCuO粉末0.5重量部,粒径0.1〜0.3μmのZrO
2粉末0.5重量部およびトリアゾール系紫外線吸収剤チヌ
ビン−P(チバ・ガイギー社製,登録商標)粉末0.5重
量部をジメチルホルムアミド74.1重量部に溶解して塗料
液を調整した。
この塗料液を、上記織物のポリウレタン中間層の上
に、リバースコーターを用いて300g/m2(湿潤時)とな
るように全面に塗布し、次いで30℃に保ったジメチルホ
ルムアミドの10%水溶液中に5分間浸漬してゲル化させ
た後、80℃で30分間水洗、100℃で熱風乾燥後、140℃で
3分間熱処理を行なった。
熱処理後のコーティング布帛を弗素系撥水剤のトリク
レン1wt%溶液中に浸漬し、マングルで絞り率70%に均
一に絞った後、ヒートセッターを用いて150℃で30秒間
熱処理することにより、透湿度が5500g/m2・24hr,耐水
度が1600mm水柱である、基布上にポリウレタン中間層と
ポリウレタン皮膜の3層からなる積層布帛を得た。
この積層布帛は11℃以下で白地にドット状の黒色を呈
し、19℃以上で全面に白色を呈するものであった。
<実施例2> 実施例1において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の塗料液中にCrO2粉末,CuO粉末,ZrO2粉末,紫外線吸収
剤チヌビン−P(チバ・ガイギー社製,登録商標)を含
有させない他は実施例1と全く同様にして、透湿度が40
00g/m2・24hr,耐水度が1600mm水柱である、基布とポリ
ウレタン中間層とポリウレタン皮膜の3層からなる積層
布帛を得た。
<実施例3> 実施例1において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の塗料液中にCrO2粉末,CuO粉末、紫外線吸収剤チヌビン
−P(チバ・ガイギー社製,登録商標)を含有させない
他は実施例1と全く同様にして、透湿度が4000g/m2・24
hr,耐水度が1600mm水柱である、基布とポリウレタン中
間層とポリウレタン皮膜の3層からなる積層布帛を得
た。
<実施例4> 実施例1において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の塗料液中にZrO2粉末,紫外線吸収剤チヌビン−P(チ
バ・ガイギー社製,登録商標)を含有させない他は実施
例1と全く同様にして、透湿度が4000g/m2・24hr,耐水
度が1600mm水柱である、基布とポリウレタン中間層とポ
リウレタン皮膜の3層からなる積層布帛を得た。
<実施例5> 実施例1において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の塗料液中にCrO2粉末,CuO粉末,ZrO2粉末を含有させな
い他は実施例1と全く同様にして、透湿度が4000g/m2
24hr,耐水度が1600mm水柱である、基布とポリウレタン
中間層とポリウレタン皮膜の3層からなる積層布帛を得
た。
<実施例6> 実施例1で用いた撥水処理ナイロンタフタの片面に、
11℃以下で黒色,19℃以上で白色に変色する感熱可逆変
色性インキSL−15/#A−12(松井色素(株)製)300
部、ポリウレタン系エマルジョンのスーパーフレックス
(第一工業製薬(株)製)30部、メラミン系架橋剤のス
ミテックスM−3(住友化学(株)製)6部、スミテッ
クスキャタライザー0.1部、粒径0.5〜2μmのCrO2粉末
0.5重量部、粒径0.5〜2μmのCuO粉末0.5重量部および
粒径0.1〜0.3μmのZrO2粉末0.5重量部からなる水分散
液をリバースコーターを用いて全面に目付300g/m2(湿
潤時)となるように塗布した後、乾燥し、ポリウレタン
皮膜を形成し、基布とポリウレタン皮膜の2層からなる
積層布帛を得た。
<実施例7> 実施例6において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の水分散液中にCrO2粉末,CuO粉末,ZrO2粉末を含有させ
ない他は実施例6と全く同様にして、基布とポリウレタ
ン皮膜の2層からなる積層布帛を得た。
<実施例8> 実施例6において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の水分散液中にCrO2粉末,CuO粉末を含有させない他は実
施例6と全く同様にして、基布とポリウレタン皮膜の2
層からなる積層布帛を得た。
<実施例9> 実施例6において、ポリウレタン皮膜を形成するため
の水分散液中にZrO2粉末を含有させない他は実施例6と
全く同様にして、基布とポリウレタン皮膜の2層からな
る積層布帛を得た。
<比較例1> 実施例1において、ポリウレタン中間層を形成しない
他は実施例1と全く同様にして、透湿度が4000g/m2・24
hr,耐水度が1600mm水柱である、基布とポリウレタン皮
膜の2層からなる積層布帛を得た。
<比較例2> 実施例6において、感熱可逆変色性インキを含有させ
ない他は実施例6と全く同様にして、基布とポリウレタ
ン皮膜の2層からなる積層布帛を得た。
<実施例10> 実施例1〜9、比較例1〜2で得られた積層布帛の基
布側を、人工太陽光線に暴露して布帛裏面の温度を熱電
対で測定した。
暴露条件は、人工太陽光線の照射強度は650kcal/m2
Hr,環境条件は5℃,湿度60%R.H.とした。
本発明において、人工太陽光線とは、色温度5000゜K
の陽光ランプ(東芝(株)製)から発せられる光線をい
い、太陽光線にエネルギー分布が近似している。
温度を表1に示す。
表1に示すように、実施例1及び6で得た本発明の積
層布帛は、比較例1〜2の積層布帛に比べ、照射2分後
の布帛裏面温度が1〜1.5℃高かった。
また、照射30分後の布帛裏面温度を比較すると、比較
例1では実施例1に比べ0.3℃高く、比較例2では実施
例6に比べ0.5℃高く、必要以上に温度が上昇してい
た。
実施例1〜9の積層布帛はいずれも11℃以下において
はドット状にあるいは全面に黒色を呈し、19℃以上にお
いては白色を呈するので、布帛裏面温度が適温に保た
れ、環境温度に応じた保温力調節機能を発揮していた。
なお、本発明の積層布帛は、耐洗濯性が良好であり、
洗濯5回後も諸物性はほとんど変化せず、また、風合や
外観上の変化もなかった。
(発明の効果) 本発明の積層布帛は、環境温度に応じた温度調節機能
を付与することができるので、冬季の屋外スポーツ衣料
素材として理想的な素材であるほか、例えば、温度上昇
防止自動車シートカバーや、晴天時には白地の日傘とし
て雨天時には黒地の雨傘として晴雨両用の傘地などを提
供することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の積層布帛の模式的断面図であ
る。 図中、 1:積層布帛 2:ポリウレタン中間層 3:ポリウレタン皮膜 4:基布
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−85371(JP,A) 特開 昭61−174480(JP,A) 特開 昭62−122751(JP,A) 特開 昭63−35887(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン皮膜と基布とからなる積層布
    帛において、一定温度より低温では濃色、高温では淡色
    を呈する感熱可逆変色性インキおよび太陽光吸収剤をポ
    リウレタン皮膜に含有することを特徴とする積層布帛。
  2. 【請求項2】ポリウレタン皮膜とポリウレタン中間層と
    基布とからなる積層布帛において、一定温度より低温で
    は濃色、高温では淡色を呈する感熱可逆変色性インキお
    よび太陽光吸収剤をポリウレタン皮膜および/またはポ
    リウレタン中間層に含有することを特徴とする積層布
    帛。
  3. 【請求項3】基布の透過光強度が10×10-2以上であり、
    0.01〜10wt%の太陽光吸収剤をポリウレタン皮膜および
    /またはポリウレタン中間層に含有することを特徴とす
    る請求項(1)または(2)記載の積層布帛。
  4. 【請求項4】透湿度が3000g/m2・24hr以上、耐水度が10
    00mm水柱以上であることを特徴とする請求項(1),
    (2)または(3)記載の積層布帛。
JP1057192A 1989-03-08 1989-03-08 積層布帛 Expired - Fee Related JP2551137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1057192A JP2551137B2 (ja) 1989-03-08 1989-03-08 積層布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1057192A JP2551137B2 (ja) 1989-03-08 1989-03-08 積層布帛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02234980A JPH02234980A (ja) 1990-09-18
JP2551137B2 true JP2551137B2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=13048621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1057192A Expired - Fee Related JP2551137B2 (ja) 1989-03-08 1989-03-08 積層布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551137B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150122A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 崔 ▲鉉▼▲澤▼CUI Xuanze 光吸収発熱組成物及び当該組成物を含む織物の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3853185B2 (ja) * 2001-09-26 2006-12-06 帝人ファイバー株式会社 保温性布帛
EP1380616A1 (de) * 2002-07-10 2004-01-14 ROTTA GmbH Wässerige Keramik-gefüllte Polymerzusammensetzungen zur Herstellung von Black-Out-Beschichtungen
KR101321017B1 (ko) * 2013-05-08 2013-10-23 고경찬 광발열 섬유시트
JP7177650B2 (ja) * 2018-10-11 2022-11-24 小松マテーレ株式会社 防水性布帛、および該防水性布帛を用いて製造された防水シーツ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122751A (ja) * 1985-10-29 1987-06-04 東レ株式会社 感熱可逆変色性シ−ト状物
JPS62174480A (ja) * 1986-01-29 1987-07-31 茨木 嘉之 自転車の錠前
JPS6335887A (ja) * 1986-07-30 1988-02-16 東レ株式会社 コ−テイング布帛
JPS6485371A (en) * 1987-09-21 1989-03-30 Daiichi Lace Kk Temperature sensitive color forming resin printed cloth

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150122A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 崔 ▲鉉▼▲澤▼CUI Xuanze 光吸収発熱組成物及び当該組成物を含む織物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02234980A (ja) 1990-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6777356B2 (en) Luminous composite fabric and garment
KR101860619B1 (ko) 리버서블 위장 소재
JP2551137B2 (ja) 積層布帛
JP4508669B2 (ja) 透湿防水保温性布帛およびその製造方法
JPH05222682A (ja) 迷彩加工ナイロン布帛
JP2699541B2 (ja) 積層布帛
JP7443062B2 (ja) 防水布帛およびこれを用いた繊維製品
US20030113498A1 (en) Moisture-permeable, waterproof and heat insulating fabric and moisture-permeable, waterproof and heat insulating resin film with releasing paper
JP2001064876A (ja) 保温性布帛およびその用途
JP7112932B2 (ja) 遮熱性繊維布帛及びそれを用いた衣服
US11388946B2 (en) Vapor-permeable insert for items of clothing and accessories, item of clothing and accessories with said insert
JPH05117935A (ja) 快適な衣料用織編物
JPH0545097A (ja) 迷彩テント地
KR100566043B1 (ko) 다기능 보온원단
KR100658095B1 (ko) 보온기능성이 우수한 투습방수원단 및 그의 제조방법
JP2513828B2 (ja) 積層シ―ト
JP2728438B2 (ja) 保温性布帛
CN114905805A (zh) 一种吸湿抗汗渍面料及制造工艺
JPH05247854A (ja) 複合シート
KR930006935B1 (ko) 다변색 가능한 투습방수포의 제조방법
JP2008190814A (ja) 偽装材料
CN106003856A (zh) 一种改进的雨伞布及其制作方法
JPH08246339A (ja) 保温性透湿防水布帛
KR100504678B1 (ko) 온도조절기능을 갖는 5 층 구조의 합포형 표면초발수이면초속건섬유 시이트
CN212629923U (zh) 口罩

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees