JP2550995Y2

JP2550995Y2 - Ｍｕｓｅ信号入力レベル制御回路

Info

Publication number: JP2550995Y2
Application number: JP1990103265U
Authority: JP
Inventors: 哲朗鮫島
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-09-28
Filing date: 1990-09-28
Publication date: 1997-10-15
Anticipated expiration: 2005-09-28
Also published as: JPH0459686U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、ハイビジョン放送等で送信されるMUSE信号
をNTSC信号に変換するMUSE-NTSCコンバータ等に使用さ
れる入力レベル制御回路に関するものである。

（ロ）従来の技術現在、衛星放送においてハイビジョン放送という新し
いメディアの放送が、定期的に運用され始めている。こ
のハイビジョンという方式は、NTSC方式より臨場感があ
り、かつ高精細度な画像を提供する目的で、アスペクト
比が16:9に設定されている。

従って受像機もそれ専用のワイドアスペクト化された
CRTが使用される。

しかし、一方では、この新しいメディアを広く普及し
ているNTSC方式のTV受像機に表示できるようにするNTSC
変換装置の開発も進められている（例えば、雑誌「テレ
ビ技術」1989年10月号の31P〜39P及び40P〜45Pには、夫
々、MUSE/NTSCコンバータが詳細されている。）。

さて、ハイビジョンを衛星放送等で送信される場合、
信号圧縮されたMUSE信号が用いられている。そしてこの
MUSE信号を入力してNTSC信号に変換される時に送信経路
の中でそのMUSE信号レベルが変動する場合がある。

この対応として、MUSE信号を解析してその信号レベル
制御用の信号を生成し、それによって調整する方法や、
またMUSE信号レベルの大小を判別しそれをLED等で表示
し、それをもとに手動でレベル調整する方法等がある。

（ハ）本考案が解決しようとする課題 MUSE信号の入力レベルを手動で調整する場合、そのソ
ースとなる機器（BSチューナー、VDP等）によって、そ
れぞれ調整しないといけないことやBS放送等の信号レベ
ル変動の多いものにも最善の調整を行うことができない
等の問題がある。

（ニ）課題を解決するための手段本考案は、MUSE信号を増幅する可変利得増幅回路（1
2）と、この可変利得増幅回路（12）の出力（Ｂ）を入
力信号とし、該入力信号が基準値よりも「大」又は
「小」レベルであることを示す入力レベル判定信号
（Ｅ、Ｆ）及びフレームパルス信号（Ｄ）と前記入力信
号が同期していることを検出して同期ロック信号（Ｃ）
を出力するMUSE信号処理回路（20）と、前記入力レベル判定信号（Ｅ、Ｆ）と前記フレームパ
ルス信号（Ｄ）に基づき、前記「大」又は「小」レベル
に応じて前記フレームパルス信号（Ｄ）をダウン又はア
ップカウントするアップダウンカウンタ（26）と、このアップダウンカウンタ（26）の出力をアナログ信
号に変換する変換回路（28）と、この変換回路（28）からの制御信号（Ｊ）により前記
可変利得増幅回路（12）の増幅度を制御する可変抵抗回
路（18）と、を備えるMUSE信号入力レベル制御回路である。

（ホ）作用本考案では、MUSE信号の入力レベルを手動で調整する
場合にその調整確認のための入力レベル「大」「小」を
示す入力レベル判定信号（Ｅ、Ｆ）を用いて、入力レベ
ルを制御する。つまり、従来からある入力レベル手動調
整用の回路に簡単な回路を付加するのみで入力レベルの
自動調整ができる。

（ヘ）実施例第１図を参照しつつ、本考案の一実施例を説明する。

第１図に於いて、（10）はMUSE信号入力端子である。
（12）は可変増幅回路、（14）はアンプ、（16）は抵
抗、（18）は可変抵抗回路である。

（20）はMUSE信号処理回路である。この回路（20）
は、MUSE信号を入力して、同期信号であるフレームパル
スや水平同期信号を検出している。尚、フレームパルス
は端子（20b）より出力される。又、入力されたMUSE信
号のフレームパルス期間や水平同期信号部分の振幅値等
を基準値と比較して、入力されたMUSE信号のレベルを判
定して、レベルが小の時端子（20d）よりアップ信号を
出力する。又、レベルが大きい時に端子（20a）よりダ
ウン信号を出力する。又、入力信号が同期しているか否
か（又は、MUSE信号か否か）を判定した同期ロック信号
も端子（20c）より出力する。

（22）（24）はアンド回路である。（26）はアップダ
ウンカウンタである。（28）はD/A変換器である。（3
0）はフィルタである。

以下その動作について説明する。

まず、MUSE信号（Ａ）が入力されると、可変増幅回路
（12）でレベル補正され、MUSE信号処理回路（20）に入
る。MUSE信号処理回路（20）では、この信号（Ｂ）を入
力して内部クロックと同期させてから、同期ロック信号
（Ｃ）と入力信号に同期した一定周期のフレームパルス
（Ｄ）を出力するとともに、レベルチェックを行い、入
力信号レベル「大」の判定信号（ダウン信号、Ｅ）、入
力信号レベル「小」の判定信号（アップ信号、Ｆ）を出
力する。

次に、アンド回路（22）はアップダウンカウンタ（2
6）用のダウン用パルス信号（Ｇ）を出力する。つま
り、第２図に示す如く、ダウン信号（Ｅ）、フレームパ
ルス（Ｄ）、同期ロック信号（Ｃ）のANDにより、ダウ
ン用パルス信号（Ｇ）が出力される。つまり、ダウン用
パルス信号（Ｇ）は、同期ロック状態で且つ、ダウン信
号出力時に、フレームパルスの周期（1/30秒）で出力さ
れる。

またアップ信号（Ｆ）、一定周期のフレームパルス
（Ｄ）、同期ロック信号をAND回路（24）に通してアッ
プ用パルス信号とする。

続いて、カウンタ出力信号（Ｉ）はD/A変換器（2
8）、フィルタ（30）を通り、可変抵抗制御信号（Ｊ）
に変換され、可変抵抗回路（18）を制御する。

最後に、前記可変抵抗制御信号（Ｊ）により可変増幅
回路（18）の増幅率を変化させ、MUSE信号レベルを制御
する。

第３図にアップ、ダウンの信号の出力する回路の一例
を示す。MUSEの同期信号が入ってくると、これをサンプ
ルホールドし、それと基準（Ａ）とを比較し、大きけれ
ば、ダウン信号がHigh（ハイレベル）となって出力され
る。小さければアップ信号がHighとなる。

（ト）考案の効果手動調整に比べ、入力レベル判定信号による入力信号
レベル自動調整する事により、入力レベル調整を行う事
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す図、第２図は各部の波
形を示す図、第３図はアップダウン信号の出力回路の一
例を示す図である。（12）……可変増幅回路、（Ａ）……MUSE信号、（Ｂ）
……MUSE信号、（Ｅ）……ダウン信号（入力レベル判定
信号）、（Ｆ）……アップ信号（入力レベル判定信
号）、（20）……MUSE信号処理回路、（26）……アップ
ダウンカウンタ、（28）……A/D変換器（変換回路）、
（Ｊ）……可変抵抗制御信号（制御信号）、（Ｄ）……
フレームパルス（一定周期パルス信号）、（18）……可
変抵抗回路。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】MUSE信号を増幅する可変利得増幅回路（1
2）と、この可変利得増幅回路（12）の出力（Ｂ）を入
力信号とし、該入力信号が基準値よりも「大」又は
「小」レベルであることを示す入力レベル判定信号
（Ｅ、Ｆ）及びフレームパルス信号（Ｄ）と前記入力信
号が同期していることを検出して同期ロック信号（Ｃ）
を出力するMUSE信号処理回路（20）と、前記入力レベル判定信号（Ｅ、Ｆ）と前記フレームパル
ス信号（Ｄ）に基づき、前記「大」又は「小」レベルに
応じて前記フレームパルス信号（Ｄ）をダウン又はアッ
プカウントするアップダウンカウンタ（26）と、このアップダウンカウンタ（26）の出力をアナログ信号
に変換する変換回路（28）と、この変換回路（28）からの制御信号（Ｊ）により前記可
変利得増幅回路（12）の増幅度を制御する可変抵抗回路
（18）と、を備えるMUSE信号入力レベル制御回路。