JP2550967Y2 - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2550967Y2
JP2550967Y2 JP3596891U JP3596891U JP2550967Y2 JP 2550967 Y2 JP2550967 Y2 JP 2550967Y2 JP 3596891 U JP3596891 U JP 3596891U JP 3596891 U JP3596891 U JP 3596891U JP 2550967 Y2 JP2550967 Y2 JP 2550967Y2
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JP
Japan
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seat
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chair
conference
armrest
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良吉 山崎
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Kotobuki and Co Ltd
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Kotobuki and Co Ltd
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に国際会議やコンサ
ートなどが開催される多目的ホールに設置利用される椅
子に関し、特に不要時には折畳んで床下等に格納する議
場用などの椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報社会における多彩な情報の交
換や国際社会の交流のために、様々な重要な会議が開催
されている。そうした会議場には簡易な椅子よりも、比
較的座や背凭れが厚めで幅や高さ並びに奥行きが大きい
重厚な議場用椅子を会議用机(テーブル)と共に広くゆ
ったりとしたスペースでもって設置している場合が多
い。しかし、そうした議場用椅子と会議机とを実際に利
用する時間は、会議の開催期間中においても或いは年間
を通した会議日程を見ても少ないのが現状で、その会議
場を他の各種集会や演劇・コンサートなどの催しに活用
したいが、前述の如くゆったりと議場用椅子や会議用机
を設置した状態では集客力が少ないので、それら議場用
椅子や会議机を床下などに簡単に格納し、その代わりに
劇場用などの椅子を多数配列できる多目的ホールの実現
が強く望まれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、そうした場
合、まず大形で重厚な議場用椅子を床下に収納するため
にはコンパクト(薄形)に折畳まなければならないが、
その折畳み技術として、従来一般のホールや体育館等に
設置された比較的軽薄の観覧用椅子の折畳み方式を適応
するのは困難で、厚く大形な座並びに肘掛けを単なる固
定の枢軸を中心として従来の跳ね上げ方式により起立回
動しても全体的に薄く折畳めない。
【0004】また、前述の如く会議用机と議場用椅子を
床下に格納可能に配列し、更に会議以外の各種催しに備
えて多数の劇場用椅子を床下に格納可能に配列する場
合、その劇場用椅子は集客力アップのために前記会議用
机と議場用椅子との列の間や前後に配列することが必要
となることから、会議開催の場合、各列の劇場用椅子を
床下に格納し、その各列間の各会議用机と議場用椅子と
を床下から床面上に垂直に押し上げて使用可能に展開し
ただけでは、その会議用机に対し議場用椅子が離れ過ぎ
で着座者が筆記作業等を行うのに不便である問題が発生
した。
【0005】本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、座並びに肘掛けが大形であっても、そ
れらを一体的に押上回動して簡単に起立させて全体を薄
く折畳め、床下等に格納するのに具合が良くなると共
に、使用状態では着座者が座などをいちいち倒す必要が
なく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚な使用感が得
ら、しかも折畳み状態から展開して使用状態にすると、
自動的に脚が前方に傾動して、前側の机に対し離れ過ぎ
と言った問題を解消できて最適なポジションを確保でき
る非常に議場用として有効な椅子を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の椅子は、前記目
的を達成するために、縦形の平行リンクを用い垂直状態
から前方に傾動可能な脚の上部に背座支持枠を設け、こ
の背座支持枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛け
とを一体的に前記背座支持枠に対しリンクやスライド等
のガイド機構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上動
作により前記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に起
立させて折畳み、逆に引下げ動作によりガイド機構を介
し座と肘掛けとを前方に転倒させて背座支持枠上に略水
平な展開状態となす座起倒駆動機構を前記脚内に設け、
その座起倒駆動機構に連動しこの座起倒駆動機構の押上
動作による座及び肘掛けの折畳み時には前記脚を垂直な
起立状態に保持し且つ座起倒駆動機構の引下げ動作によ
る座及び肘掛けの水平な展開時には前記脚を前方に傾動
させる前後動用部材を設けて構成したことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】前記格子の椅子であれば、座並びに肘掛けが大
形であっても、座起倒駆動機構が押上動作してガイド機
構を介し座と肘掛けとを一体的に押上げながら後方に起
立回動させて折畳め、前後幅が全体的に薄くなると共
に、その座起倒駆動機構の押上動作に前後動用部材が連
動して脚の縦形の平行リンクを垂直な起立状態に保持す
る。これで脚も含め全体が薄形の垂直状態となって、床
下等に格納するのに具合良くなる。
【0008】逆に座起倒駆動機構が引下げ動作すると前
記ガイド機構を介し座と肘掛けとを一体的に引下げなが
ら前方に転倒させて背座支持枠上に略水平に展開でき、
これにて着座可能な使用状態が得られる。この使用状態
では着座者が座などをいちいち倒す必要がなく、折畳み
椅子の意識を持たせない重厚な使用感が得られるように
なると共に、前記座起倒駆動機構の引下げ動作による座
及び肘掛けの水平な展開時に前後動用部材が連動して自
動的に脚の縦形の平行リンクを前方に傾動して、椅子全
体を前進させて前側の机に適度に接近させ、机に対し離
れ過ぎと言った問題が解消されて最適なポジションが得
られるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従って説明
する。まず図5乃至図8は多目的ホール1の床面上のレ
イアウトを示している。その図5および図6は該多目的
ホール1の床面上に多数の会議用机(長テーブル)2と
重厚な議場用椅子3とを配列した議場モードのレイアウ
トの一例である。図7および図8は演劇・コンサートな
ど各種催し物に応じて集客力を多くすべく該多目的ホー
ル1の床面上に多数の劇場用椅子4を配列した劇場モー
ドのレイアウトの一例である。
【0010】前記議場モードと劇場モードを同一空間で
自動的に切り換えできるように、まず、前記ホール1の
床は前後複数段に分割した昇降床5とされ、これら各段
の昇降床5がそれぞれ油圧やモータ等の駆動源を利用し
たリフト装置(図示せず)により平坦な状態から個々に
適当高さに上昇して全体的に雛段状に配列するようにな
っている。これら各昇降床5は上面に開閉可能な床板を
有する箱形枠状をなすと共に、各々の内部に前後に2分
割した縦長な格納部5a,5bを有している。
【0011】こうした各段の昇降床5の各前後格納部5
a,5b内に前記会議用机2と議場用椅子3と劇場用椅
子4が垂直に格納可能に設置されている。つまり、最前
段の昇降床5の前列の格納部5aに会議用机2が格納さ
れ、その後列の格納部5bには劇場用椅子4が格納さ
れ、次の後段の昇降床5の前列の格納部5aには議場用
椅子3が格納され、その後列の格納部5bには劇場用椅
子4が格納されていると言った具合に、会議用机2、劇
場用椅子4、議場用椅子3、劇場用椅子4の順列で繰り
返して最後段まで配列されている。即ち、劇場用椅子4
の前後配列間隔を基準とする一方、この劇場用椅子4の
2列分に対し会議用机2と議場用椅子3とを一列ずつ配
列して広くゆったりとした議場スペースが得られるよう
にしている。
【0012】それら各列の会議用机2と議場用椅子3並
びに劇場用椅子4は必要に応じ各々の格納部5a,5b
内からそれぞれ昇降駆動機構(図示せず)により垂直に
床面上に押し上げられたり床面下側に格納されるように
なっている。その会議用机2と議場用椅子3を各の格納
部5a内から床面上に押し上げることにより図5および
図6に示す如く広くゆったりとした議場モードのレイア
ウトが得られ、それら会議用机2と議場用椅子3を格納
部5a内の床面下側に格納し、代わりに劇場用椅子4を
各々の格納部5b内から床面上に押し上げることにより
図7および図8に示す如く多数の観客を着席させること
ができる多くの集客力を持つ劇場モードのレイアウトが
得られるようになっている。
【0013】前記劇場用椅子4は、従来一般のホールや
体育館等に設置された比較的軽薄の観覧用連結椅子で、
周知の座跳ね上げ機構(図示せず)を用いて座を自動的
に起立させて、全体的に薄形に折畳み、そのまま昇降床
5の格納部5b内に垂直に引き込んで格納される。
【0014】一方、前記議場モードに利用される会議用
机2は、図4に拡大して示す如く長テーブルで、会議場
にふさわしく、たくさんの資料や書類を広げたりワイヤ
レス受信機等を置いたりするのに十分な奥行きスペース
を持つ天板2aを有する構成であり、その天板2aは水
平な使用状態から図示右側に示す如く垂直に起立回動で
きて、そのまま前記昇降床5の格納部5a内に垂直に引
き込んで格納できるようになっている。
【0015】前記議場モードに会議用机2と共に利用さ
れる議場用椅子3は、図4に示す如く議場にふさわしい
大型で重厚な単体椅子である。つまり背凭れ10や座1
1および左右の肘掛け12がかなり厚めで、幅や高さ並
びに奥行きが大きい椅子であり、着座者がゆったり楽に
着座できると共に、その背凭れ10と座11の角度が着
座者の会議姿勢を考慮して適当に設定されている。また
本格的な椅子をめざして、その座席への着座者の出入り
や着座向きを自由に変更できるように回転機能並びにそ
の正面への回動復帰のためのオートリターン機能や、後
傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能が付加され
ている。
【0016】こうした大形で重厚な本格的な議場用椅子
3は、このままでは大きすぎて前記昇降床5の格納部5
a内に格納できないので、図4の右側に示す如く座11
と左右肘掛け12とが一体的に押上回動して起立状態に
折り畳まれ、その状態で前記昇降床5の格納部5a内に
垂直に引き込まれて格納されるようになっていると共
に、前記劇場用椅子4を会議用机2と議場用椅子3との
列の間の格納部5bに配列した関係上、この議場用椅子
3は格納部5a内から垂直に押し上げられて展開された
だけでは、前記会議用机2に対し離れ過ぎで筆記作業等
に難があるので、図4の左側に示す如く脚13が前傾し
て会議用机2に接近する機能を有している。
【0017】ここで、前述した議場用椅子3の各種機能
を達成する機構を図1乃至図3により説明する。まず、
背凭れ10は左右下部に取付フレーム10a(図3参
照)をそれぞれ垂下状態に突設し、この取付フレーム1
0aを脚13上に支持した背座支持枠15上面後部の左
右一対の支持筒16に上方から差し込み嵌合すること
で、やや後傾状態に立設固定されている。一方、座11
とこの左右の肘掛け12とは予め一体に結合されて前記
背座支持枠15上に載置され、ガイド機構17を介し起
立・転倒可能に設けられている。
【0018】このガイド機構17はリンクとスライドを
利用したもので、座11の後端から平行に突設した左右
一対のリンク受け18と、これらリンク受け18に上端
をピン18aで枢支連結し且つ下端を前記背座支持枠1
5内を介し脚13上部の支持枠受台19の前端寄り部の
一本の水平軸20に枢着した回動リンク21と、前記背
座支持枠15上の左右の支持角筒16の各々の外側面に
軸着された左右一対のガイドコロ22と、前記左右の肘
掛け12の内側面後端寄り部に左右対称に形成され前記
左右のガイドコロ22に各々摺嵌する上下方向に長尺な
スライド溝23とで構成され、座11とこの左右の肘掛
け12とを一体的に図1の水平な展開状態から図2の垂
直な起立状態に回動可能に案内支持している。なお前記
回動リンク21の下端寄り部には先端に略V字形溝を有
する短尺なフック部21aが後方に向け一体に突設され
ている。
【0019】前記背座支持枠15は略方形枠状のもの
で、後端左右部に張出し部15aを有し、この上に前記
左右の支持角筒16を立設している。またこの背座支持
枠15は前記脚13上部の支持枠受台19に上から緩く
被さるように配設され、かつその両者の左右側板部の前
端寄り部に貫通する前記一本のリンク支持軸である水平
軸20により枢着支持されていると共に、その両者の後
部寄りに設けたばね受け15b,19a間に介在したロ
ッキング用ばね24により受けられて、このばね24に
抗し背座支持枠15が背凭れ10と座11と肘掛け12
と共に水平軸20を支点に図4の想像線で示す如くロッ
キング動(後傾動作)可能となっている。
【0020】また、前記脚13は、この上部の前述した
支持枠受台19と、これを回転軸筒25を介し水平回転
可能に下側から支持する上部ベース26と、この上部ベ
ース26を下側から支持する前後左右一対ずつの縦形の
平行リンク27,28と、これら平行リンク27,28
を支持する下部ベース29とで構成されている。
【0021】つまり、最下端の下部ベース29は台形枠
状のもので、前記昇降床5の格納部5a内の昇降駆動機
構(図示せず)により上下動せしめられる昇降台30上
に固定され、この下部ベース29の左右立ち上がり側板
部に前記前後左右一対ずつの平行リンク27,28の各
下端部がそれぞれピンを介し枢支連結される。前記上部
ベース26は略正方形状の天板プレート26aの下側に
左右一対のリンク受けプレート26bを有し、この左右
のリンク受けプレート26bに前記前後左右一対ずつの
平行リンク27,28の各上端部がそれぞれピンを介し
枢支連結されて、該上部ベース26が水平状態のまま前
後方向に平行移動可能に支持されている。なお、前記下
部ベース29の左右立ち上がり側板部の内面上端寄りに
ストッパ31がそれぞれ設けられ、これらと対向して前
記左右後側の平行リンク28の途中内面部に衝止部材3
2がそれぞれ取付けられ、この衝止部材32が該ストッ
パ31に衝止することで平行リンク27,28の前傾移
動(上部ベースの26の前進移動)が所定範囲内に規制
されている。
【0022】また、前記上部ベース26の天板プレート
26aの下側には左右のリンク受けプレート26bより
更に内側に配して左右一対のガイドプレート26cがそ
れぞれ垂設され、これに垂直なガイド長穴26dがそれ
ぞれ形成されている。
【0023】更にその上部ベース26の天板プレート2
6aの略中央部には有底状の軸受け筒33が上面に開口
して取付けれ、これに前記支持枠受台19から垂下した
回転軸筒25がスラストベアリング等を介在して回転自
在に嵌合され、これで該支持枠受台19がその上側の背
座支持枠15と背凭れ10と座11と肘掛け12と共に
水平回転できるように支持されている。なお、その支持
枠台19と上部ベース26との相互間には該支持枠受台
19を常に正面に向けるように付勢するオートリター機
構(図示せず)が設けられている。
【0024】前述した脚13内に配して前記座11と左
右の肘掛け12をガイド機構17を介し押上げながら後
方に回動して起立させたり逆に引下げながら前方に回動
して略水平な転倒状態に展開せしめる座起倒駆動機構3
5が設けられている。つまりこの座起倒駆動機構35
は、前記昇降床5の格納部5a内の昇降台30設けられ
て図示しないモータ等により回転駆動される駆動軸36
と、この駆動軸36から一体的に突設された回動レバー
37と、この回動レバー37の先端にピン38を介し下
端を枢支連結した左右一対の駆動ロッド39と、この駆
動ロッド39の上端にスライドピン40を介し下端を枢
支連結された押上ロッド41とで構成されている。この
押上ロッド41が前記脚13の上部ベース26の軸受け
筒33の底部を貫通して回転軸筒25内に垂直に上下動
可能に挿通され、かつこの押上ロッド41の下端のスラ
イドピン40の両端が前記上部ベース26の左右のガイ
ドプレート26cのガイド長穴26dに摺嵌されて、常
に該押上ロッド41が垂直状態で上下動するようになっ
ている。この押上ロッド41の上端にT字形状の係合子
41aが設けられている。
【0025】そして前記モータ等による駆動軸36の回
転駆動で、回動レバー37と駆動ロッド39を介し押上
ロッド41を上昇移動させることにより、その上端の係
合子41aが前記ガイド機構17の回動リンク21のフ
ック部21aのV溝に下から係合して該リンク21を押
上回動させる。これにて座11の後部が回動リンク21
に押し上げられると共に、背凭れ12の後部のスライド
溝23がガイドコロ22に案内されて下降し、その座1
1と背凭れ12とが一体のまま図2に示す如く押上げら
れながら後方に回動して起立状態に折畳まれる。その逆
に押上ロッド41を下降移動させると、その上端の係合
子41aが回動リンク21のフック部21aのV溝に係
合しながら該リンク21を引き下げ回動させる。これに
て座11の後部が回動リンク21に引き下げられると共
に、背凭れ12の後部のスライド溝23がガイドコロ2
2に案内されて上昇し、その座11と背凭れ12とが一
体のまま図1に示す如く引き下げられながら前方に回動
して背座支持枠15上に略水平な転倒状態に展開する。
この座11の転倒時点より更に前記押上ロッド41は下
降してガイド機構17の回動リンク21のフック部21
aから完全に下方に離脱する構成となっている。
【0026】この座起倒駆動機構35には、この押上ロ
ッド41の上下動に連動してこの押上ロッド41と共に
前記脚13の上部ベース26を縦形の平行リンク27,
28を介し前後動せしめよう前後動用部材が設けられて
いる。つまりこの前後動用部材として、前後動用レバー
42がこの先端を前記押上ロッド41下端のスライドピ
ン40に枢支連結し、基端を前記脚13の下部ベース2
9の左右立ち上がり側板部に横架した支軸43に回動可
能に嵌合して設けられている。そして前記座起倒駆動機
構35の押上ロッド41の上昇移動してガイド機構17
を介し座及び肘掛けを起立状態に折畳む時には、その押
上ロッド41のスライドピン40に連動して該前後動用
レバー42が前向き水平状態から上向きに回動し、スラ
イドピン40を介し上部ベース26を後方に引き、これ
で前後左右の平行リンク27,28が後方回動して脚1
3が垂直な起立状態に保持される。逆に押上ロッド41
が下降してガイド機構17を介し座及び肘掛けを水平に
転倒して展開する時には、前記前後動用レバー42が上
向き状態から前向き水平状態に回動してスライドピン4
0を介し上部ベース26を前方に押し、これで前後左右
の平行リンク27,28が前方に回動して脚13が前傾
状態に保持される。即ち、座及び肘掛けを水平に転倒し
て展開した使用状態では、椅子が自動的に前進して前側
の会議用机2に適当な間隔まで接近せしめられるように
なっている。
【0027】なお、前記脚13にはこの前後左右の平行
リンク27.28の前後面に保護プレート44が取り付
けられ、この外周を取り囲むようにフレキシブルなカバ
ー45が上部ベース26と下部ベース29のとの間に張
設されて、脚13の外観意匠や安全性を保つようになっ
ている。
【0028】しかして、前述した構成の議場椅子3で
は、座11並びに肘掛け12が厚く大形であるにもかか
わらず、図2に示す如く座起倒駆動機構35の駆動によ
り押上ロッド41が上昇移動してガイド機構17を介し
座11と肘掛け12とを一体的に押上げながら後方に回
動して簡単に起立させ、全体が薄く折畳められると共
に、その押上ロッド41の上昇移動に連動して前後動用
レバー42により脚13が垂直状態に保持される。これ
で椅子3全体が前後幅の狭い垂直な折畳み状態となっ
て、そのまま真っ直ぐ下降して床下に格納するのに具合
が良くなる。
【0029】前記とは逆に座起倒駆動機構35の駆動に
より押上ロッド41が下降移動すると、図1に示す如く
前記ガイド機構17を介し座11と肘掛け12とを一体
的に引下げながら前方に回動させて背座支持枠15上に
略水平な転倒状態に展開でき、これにて着座可能な使用
状態が得られる。この使用状態では、前記押上ロッド4
1の下降に連動して前後動用レバー42により脚13が
前傾状態に保持され、これで椅子3が前側の会議用机2
に適当な間隔まで接近せしめられ、着座者が筆記作業等
をし易くなる。またその使用状態では、着座者が座11
などをいちいち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持
たせない重厚な使用感が得られるようになる。更にはそ
の使用状態では、座起倒駆動機構35の押上ロッド41
の上端係合子41aがガイド機構17の回動リンク21
のフック部21aから下方に完全に離脱してしまうの
で、回転軸筒25を介して支持枠受台19以上の部材が
水平回転可能となり、座11の着座向きを自由に変更で
きる回転機能並びにそのオートリターン機能が得られる
と共に、水平軸20を支点に背座支持枠15がロッキン
グ用ばね24に抗し傾動可能で、着座者が後ろに体重を
掛ければ、背凭れ12及び座11などが後傾して軽い休
息姿勢を取れるロッキング機能が得られるようになる。
【0030】また、図2に示す如く座11と肘掛け12
を起立した折畳み状態では、前記座起倒駆動機構35の
押上ロッド41が上昇移動して、この上端の係合子41
aがガイド機構17の回動リンク21のフック部21a
に係合した状態を保つので、支持枠受台19及び背座支
持枠15の水平回転並びに該背座支持枠15のロッキン
グ動を規制するロック機能を働くことになる。これにて
その折畳み状態では座11や肘掛け12や背凭れ10が
水平回転やロッキング動など遊動せず、床下等への格納
動作がやり易くなる。
【0031】
【考案の効果】本考案の椅子は、座並びに肘掛けが大形
であっても、それらを一体的に押上回動して簡単に起立
させて全体を薄く折畳め、床下等に格納するのに具合が
良くなると共に、使用状態では着座者が座などをいちい
ち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚
な使用感が得られ、しかも座及び肘掛けを垂直な折畳み
状態から水平に展開して使用状態にすると、自動的に脚
が前方に傾動して、前側の机に接近し、その机に対し離
れ過ぎと言った問題を解消できて最適なポジションを確
保できる非常に議場用として有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す議場用椅子の一部断面
した側面図。
【図2】同上椅子の折畳み状態の一部断面した側面図。
【図3】同上椅子の分解斜視図。
【図4】同上椅子を会議用机と共に床部に設置したホー
ルの一部分の側面図。
【図5】同上ホールの議場モードにおける全体的平面
図。
【図6】同上断面図。
【図7】同上ホールの劇場モードにおける全体的平面
図。
【図8】同上断面図。
【符号の説明】
2…会議用机、3…議場用椅子、10…背凭れ、11…
座、12…肘掛け、13…脚、15…背座支持枠、17
…ガイド機構、27,28…平行リンク、35…座起倒
駆動機構、41…押上ロッド、42…前後動用部材(前
後動用レバー)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦形の平行リンクを用い垂直状態から前
    方に傾動可能な脚の上部に背座支持枠を設け、この背座
    支持枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛けとを一
    体的に前記背座支持枠に対しリンクやスライド等のガイ
    ド機構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上動作によ
    り前記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に起立させ
    て折畳み、逆に引下げ動作によりガイド機構を介し座と
    肘掛けとを前方に転倒させて背座支持枠上に略水平な展
    開状態となす座起倒駆動機構を前記脚内に設け、その座
    起倒駆動機構に連動しこの座起倒駆動機構の押上動作に
    よる座及び肘掛けの折畳み時には前記脚を垂直な起立状
    態に保持し且つ座起倒駆動機構の引下げ動作による座及
    び肘掛けの水平な展開時には前記脚を前方に傾動させる
    前後動用部材を設けて構成したことを特徴とする椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102290230B1 (ko) * 2020-12-09 2021-08-17 혜성산업(주) 관람석 의자용 바닥 고정형 록킹 장치

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KR102290230B1 (ko) * 2020-12-09 2021-08-17 혜성산업(주) 관람석 의자용 바닥 고정형 록킹 장치

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