JP2550751B2 - 冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線との接続部の絶縁方法 - Google Patents
冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線との接続部の絶縁方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ターボ冷凍機、ヒートポンプ等の空調機
器、冷凍機器などに用いられる冷媒冷却電動機のコイル
リードと口出線との接続部の絶縁方法に関する。
器、冷凍機器などに用いられる冷媒冷却電動機のコイル
リードと口出線との接続部の絶縁方法に関する。
従来、上記各種の冷媒冷却機器に使用される冷媒の一
種としてトリクロロモノフルオロメタン(以下、R−11
と称する)があるが、このような冷媒を循環させる機器
に用いられる電動機のコイルリードと口出線との接続部
の絶縁処理は次のようにして行なわれている。
種としてトリクロロモノフルオロメタン(以下、R−11
と称する)があるが、このような冷媒を循環させる機器
に用いられる電動機のコイルリードと口出線との接続部
の絶縁処理は次のようにして行なわれている。
第2図はこの種の機器に用いられる電動機のコイルと
口出線との接続関係を概略的に示すものであるがコイル
(1)は公知のようにそれぞれの相用に複数のコイル群
からなり、これら群の一コイルの一方のリード端子は極
間接続部(2)において電気的に接続されている。そし
て例えばこれら群の他コイルの三相中の一相であるW相
用コイルリード(3)に口出線(4)が接続部(5)で
接続されているものとする。
口出線との接続関係を概略的に示すものであるがコイル
(1)は公知のようにそれぞれの相用に複数のコイル群
からなり、これら群の一コイルの一方のリード端子は極
間接続部(2)において電気的に接続されている。そし
て例えばこれら群の他コイルの三相中の一相であるW相
用コイルリード(3)に口出線(4)が接続部(5)で
接続されているものとする。
第3図はこの接続部(5)の詳細を示すものである
が、コイルリード(3)の導体接続部(3a)は平板状の
形状の一本あるいは複数からなり、又口出線(4)は多
数の縒線からなるが、コイルリードの絶縁はマイカテー
プを巻回した後コイルと同時に耐冷媒用加熱硬化型無溶
剤ワニスで真空加圧含浸を行なった後加熱硬化されてお
り、又口出線(4)は絶縁膜例えばテフロンで被覆され
ている。そしてコイルリード(3)の導体接続部(3a)
と口出線(4)の導体接続部(4c)が図示するように重
ねた上、ろう付されている。このような状態において常
温硬化型エポキシコンパウンド(6)(粘土状もしくは
パテ状)により導体接続部(3a)(4c)及びコイルリー
ド(3)の端部及び口出線(4)の端部を包むようにこ
れらを充填させた上マイカテープ(7)に液状の常温硬
化型エポキシ樹脂を塗り込み乍ら巻回し常温にて硬化さ
せて絶縁処理していた。なお常温硬化型エポキシコンパ
ウンド及び常温硬化型エポキシワニスとしてはビスフェ
ノールA型やビスフェノールF型の液状のエポキシ樹脂
に芳香族ポリアミン系硬化剤を用いている。このように
絶縁処理された電動機は、圧縮機、凝縮機、減圧装置、
蒸発器機器内を循環する冷媒と同一の冷媒で冷却される
ようになっており、凝縮機で凝縮した冷媒の一部は、ポ
ンプにより電動機のコイル及び口出線などを冷却し、冷
媒自身は加熱され、蒸発し、再び凝縮器へ戻る。
が、コイルリード(3)の導体接続部(3a)は平板状の
形状の一本あるいは複数からなり、又口出線(4)は多
数の縒線からなるが、コイルリードの絶縁はマイカテー
プを巻回した後コイルと同時に耐冷媒用加熱硬化型無溶
剤ワニスで真空加圧含浸を行なった後加熱硬化されてお
り、又口出線(4)は絶縁膜例えばテフロンで被覆され
ている。そしてコイルリード(3)の導体接続部(3a)
と口出線(4)の導体接続部(4c)が図示するように重
ねた上、ろう付されている。このような状態において常
温硬化型エポキシコンパウンド(6)(粘土状もしくは
パテ状)により導体接続部(3a)(4c)及びコイルリー
ド(3)の端部及び口出線(4)の端部を包むようにこ
れらを充填させた上マイカテープ(7)に液状の常温硬
化型エポキシ樹脂を塗り込み乍ら巻回し常温にて硬化さ
せて絶縁処理していた。なお常温硬化型エポキシコンパ
ウンド及び常温硬化型エポキシワニスとしてはビスフェ
ノールA型やビスフェノールF型の液状のエポキシ樹脂
に芳香族ポリアミン系硬化剤を用いている。このように
絶縁処理された電動機は、圧縮機、凝縮機、減圧装置、
蒸発器機器内を循環する冷媒と同一の冷媒で冷却される
ようになっており、凝縮機で凝縮した冷媒の一部は、ポ
ンプにより電動機のコイル及び口出線などを冷却し、冷
媒自身は加熱され、蒸発し、再び凝縮器へ戻る。
しかしながら、冷媒として使用しているR−11は成層
圏のオゾン層を破壊するという問題があり、世界的にそ
の規制がなされつつある。その代替冷媒の候補としてジ
クロロトリフルオロエタン(以下、R−123と称す)が
研究されているが、この冷媒は電動機の絶縁に使用され
ている有機絶縁材料に対して強い膨潤作用や溶解作用が
ある。このため、前記冷媒中で芳香族アミン系硬化剤を
使用した常温硬化型エポキシ樹脂で絶縁処理された電動
機のコイルリードと口出線との接続部絶縁はこの冷媒に
より膨潤作用・溶解作用を受け絶縁性能の低下を招く。
又、溶解した樹脂が冷凍機の吐出弁や循環系器管に付着
して、装置の運転に支障を生ずる。このため、冷媒R−
123は、冷媒冷却の電動機により駆動されるターボ冷凍
機、ヒートポンプ等の空調機器、冷凍機器には安易に代
替できないものであった。
圏のオゾン層を破壊するという問題があり、世界的にそ
の規制がなされつつある。その代替冷媒の候補としてジ
クロロトリフルオロエタン(以下、R−123と称す)が
研究されているが、この冷媒は電動機の絶縁に使用され
ている有機絶縁材料に対して強い膨潤作用や溶解作用が
ある。このため、前記冷媒中で芳香族アミン系硬化剤を
使用した常温硬化型エポキシ樹脂で絶縁処理された電動
機のコイルリードと口出線との接続部絶縁はこの冷媒に
より膨潤作用・溶解作用を受け絶縁性能の低下を招く。
又、溶解した樹脂が冷凍機の吐出弁や循環系器管に付着
して、装置の運転に支障を生ずる。このため、冷媒R−
123は、冷媒冷却の電動機により駆動されるターボ冷凍
機、ヒートポンプ等の空調機器、冷凍機器には安易に代
替できないものであった。
R−11からR−123への冷媒の変更は世界的な趨勢で
あり、本発明はこのような状況に鑑みてなされR−123
の強い膨潤作用や溶解作用に耐え得る電動機の冷媒冷却
機器用コイルリードと口出線との接続部の絶縁方法を提
供することを目的とする。
あり、本発明はこのような状況に鑑みてなされR−123
の強い膨潤作用や溶解作用に耐え得る電動機の冷媒冷却
機器用コイルリードと口出線との接続部の絶縁方法を提
供することを目的とする。
以上の目的は、冷媒冷却機器用電動機のコイルリード
と口出線との接続部の絶縁方法において、冷媒としてジ
クロロトリフルオロエタンを使用し、電動機のコイルリ
ードと口出線との接続部を脂肪族アミン系化合物を硬化
剤とする常温硬化型エポキシ樹脂で絶縁処理したことを
特徴とする冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出
線との接続部の絶縁方法によって達成される。
と口出線との接続部の絶縁方法において、冷媒としてジ
クロロトリフルオロエタンを使用し、電動機のコイルリ
ードと口出線との接続部を脂肪族アミン系化合物を硬化
剤とする常温硬化型エポキシ樹脂で絶縁処理したことを
特徴とする冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出
線との接続部の絶縁方法によって達成される。
本発明の電動機のコイルリードと口出線との接続部の
絶縁にあっては、脂肪族アミン系の硬化剤により硬化さ
れた常温硬化型エポキシ樹脂によって絶縁層が形成され
ているので、絶縁層はR−123の耐冷媒性に優れたもの
となる。従って、この接続部絶縁は有機絶縁材料に対し
て強い膨潤作用や溶解作用を持つR−123中で用いられ
ても、絶縁層が溶解したり軟化したりすることはなく、
絶縁特性の低下は極めて少ない。
絶縁にあっては、脂肪族アミン系の硬化剤により硬化さ
れた常温硬化型エポキシ樹脂によって絶縁層が形成され
ているので、絶縁層はR−123の耐冷媒性に優れたもの
となる。従って、この接続部絶縁は有機絶縁材料に対し
て強い膨潤作用や溶解作用を持つR−123中で用いられ
ても、絶縁層が溶解したり軟化したりすることはなく、
絶縁特性の低下は極めて少ない。
本発明によれば電動機のコイルリードと口出線との接
続部は脂肪族アミン系化合物を硬化剤とした常温硬化型
エポキシ樹脂により絶縁処理されるのであるが、この作
用、効果を確認するために次のような実験が行なわれ
た。
続部は脂肪族アミン系化合物を硬化剤とした常温硬化型
エポキシ樹脂により絶縁処理されるのであるが、この作
用、効果を確認するために次のような実験が行なわれ
た。
第1表に示す配合の樹脂組成物を第1図に示すヘリカ
ルコイル(10)にワニス処理し、常温硬化させて試料を
作製した。これら各試料について耐R123性を調べた。ヘ
リカルコイル(10)は、直径1mmのアルミニウム線によ
って作製し、その長さは70mm、内径は10mmであった。
ルコイル(10)にワニス処理し、常温硬化させて試料を
作製した。これら各試料について耐R123性を調べた。ヘ
リカルコイル(10)は、直径1mmのアルミニウム線によ
って作製し、その長さは70mm、内径は10mmであった。
耐R−123性の比較は、オートクレーブ中に前記ワニ
ス処理したヘリカルコイルとR−123を封入し、105℃で
2週間加熱した。そして加熱前後の重量及び曲げ強度を
測定し、重量の変化からR−123抽出量を、曲げ強度の
変化から保持率を算出した。結果を第2表に示す。
ス処理したヘリカルコイルとR−123を封入し、105℃で
2週間加熱した。そして加熱前後の重量及び曲げ強度を
測定し、重量の変化からR−123抽出量を、曲げ強度の
変化から保持率を算出した。結果を第2表に示す。
第2表の結果から、本発明の電動機コイルリードと口
出線接続部絶縁処理に使用する脂肪族ポリアミンを硬化
剤とした常温硬化型エポキシ樹脂は、R−123に対する
抽出量が少なく、曲げ保持率も高く、溶解や膨潤・軟化
が認められないことが判明し、耐R−123性に優れてい
るものであることが確認できた。これに対して、従来の
接続部絶縁処理に使用されていた芳香族ポリアミンを硬
化剤とする常温硬化型エポキシ樹脂は、R−123抽出量
が多く、しかも膨潤軟化するため、曲げ強度保持率も著
しく低く、耐R−123性が劣るものであった。
出線接続部絶縁処理に使用する脂肪族ポリアミンを硬化
剤とした常温硬化型エポキシ樹脂は、R−123に対する
抽出量が少なく、曲げ保持率も高く、溶解や膨潤・軟化
が認められないことが判明し、耐R−123性に優れてい
るものであることが確認できた。これに対して、従来の
接続部絶縁処理に使用されていた芳香族ポリアミンを硬
化剤とする常温硬化型エポキシ樹脂は、R−123抽出量
が多く、しかも膨潤軟化するため、曲げ強度保持率も著
しく低く、耐R−123性が劣るものであった。
次に第1表に示した本発明に係わる常温硬化型エポキ
シ樹脂及び従来例の常温硬化型エポキシ樹脂を用いて第
3図に示すような接続部の絶縁サンプルを作製し、耐R
−123性を比較した。
シ樹脂及び従来例の常温硬化型エポキシ樹脂を用いて第
3図に示すような接続部の絶縁サンプルを作製し、耐R
−123性を比較した。
予め耐R−123用に絶縁処理された電動機コイルのリ
ードとテフロン口出線を接続し、この導体接続部(3a)
(4c)部を第1表に示す常温硬化型エポキシ樹脂にシリ
カを混入したエポキシコンパウンドにて包み、その上に
第1表に示す常温硬化型エポキシ樹脂を塗り込みながら
マイカテープを巻回し、常温で72時間放置して硬化させ
た接続部絶縁モデルを製作した。
ードとテフロン口出線を接続し、この導体接続部(3a)
(4c)部を第1表に示す常温硬化型エポキシ樹脂にシリ
カを混入したエポキシコンパウンドにて包み、その上に
第1表に示す常温硬化型エポキシ樹脂を塗り込みながら
マイカテープを巻回し、常温で72時間放置して硬化させ
た接続部絶縁モデルを製作した。
この接続部絶縁モデルを、R−123が封入されたオー
トクレーブ中にセットし、105℃で2週間加熱した。こ
の試験の前後で絶縁抵抗と成極指数を調べた。結果を第
3表に示す。この結果から、芳香族ポリアミンを硬化剤
とする常温硬化型エポキシ樹脂で処理された接続部絶縁
は、試験前に比べ、試験後の絶縁特性に低下が認めら
れ、絶縁層がR−123によって劣化することが明白であ
るが、本発明の接続部絶縁はほとんど絶縁特性の低下が
なく、実用上も全く問題のないことが確認出来た。
トクレーブ中にセットし、105℃で2週間加熱した。こ
の試験の前後で絶縁抵抗と成極指数を調べた。結果を第
3表に示す。この結果から、芳香族ポリアミンを硬化剤
とする常温硬化型エポキシ樹脂で処理された接続部絶縁
は、試験前に比べ、試験後の絶縁特性に低下が認めら
れ、絶縁層がR−123によって劣化することが明白であ
るが、本発明の接続部絶縁はほとんど絶縁特性の低下が
なく、実用上も全く問題のないことが確認出来た。
なお本発明の接続部絶縁層をなすエポキシ樹脂として
は、ビスフェノールA型やビスフェノールF型のものが
好適に用いられる。このようなエポキシ樹脂としてはエ
ピコート828、827、807(商品名:油化シエル社製)やG
Y−250、CY−205(商品名:チバガイギー社製)などが
ある。
は、ビスフェノールA型やビスフェノールF型のものが
好適に用いられる。このようなエポキシ樹脂としてはエ
ピコート828、827、807(商品名:油化シエル社製)やG
Y−250、CY−205(商品名:チバガイギー社製)などが
ある。
本発明の接続部絶縁層をなす常温硬化型エポキシ樹脂
は脂肪族アミン系硬化剤を用いて硬化せしめられたもの
であり、特に脂肪族ポリアミンが好適に用いられる。
は脂肪族アミン系硬化剤を用いて硬化せしめられたもの
であり、特に脂肪族ポリアミンが好適に用いられる。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本
発明はこれに限定される事なく本発明の技術的思想に基
いて種々の変形が可能である。
発明はこれに限定される事なく本発明の技術的思想に基
いて種々の変形が可能である。
例えば、以上の実施例では冷媒冷却機器としてターボ
冷凍機及びヒートポンプをあげたが、勿論本発明はこれ
らに限定される事なく一般の冷媒冷却機器に使用する冷
媒冷却電動機に適用される事が出来る。
冷凍機及びヒートポンプをあげたが、勿論本発明はこれ
らに限定される事なく一般の冷媒冷却機器に使用する冷
媒冷却電動機に適用される事が出来る。
又以上の実施例ではコイルリードと口出線との両導電
端子部分を絶縁するのに常温硬化型エポキシ樹脂のコン
パウンドで先ず包みこみ、その上にマイカテープに液状
の常温硬化樹脂を塗り込みながら巻いた後、放置して常
温硬化したが、このような絶縁処理の方法に代えて、場
合によってはコイルリードの導電端子部と口出線の導電
端子部とを粘度の高い常温硬化型エポキシ樹脂で被覆
し、これを単に硬化させるだけで絶縁処理をするように
したものにも本発明は適用可能である。
端子部分を絶縁するのに常温硬化型エポキシ樹脂のコン
パウンドで先ず包みこみ、その上にマイカテープに液状
の常温硬化樹脂を塗り込みながら巻いた後、放置して常
温硬化したが、このような絶縁処理の方法に代えて、場
合によってはコイルリードの導電端子部と口出線の導電
端子部とを粘度の高い常温硬化型エポキシ樹脂で被覆
し、これを単に硬化させるだけで絶縁処理をするように
したものにも本発明は適用可能である。
又コイルリードの導電端子と口出線の導電端子とを重
ねて、これを常温硬化型エポキシ樹脂のコンパウンドで
包むようにし、そしてマイカテープに液状の常温硬化型
エポキシ樹脂を塗り込みながら巻回させて常温硬化して
絶縁処理をしたが、このマイカテープに代えて他の絶縁
性材料でなるテープを巻回させるようにしてもよい。
ねて、これを常温硬化型エポキシ樹脂のコンパウンドで
包むようにし、そしてマイカテープに液状の常温硬化型
エポキシ樹脂を塗り込みながら巻回させて常温硬化して
絶縁処理をしたが、このマイカテープに代えて他の絶縁
性材料でなるテープを巻回させるようにしてもよい。
本発明の電動機のコイルリードと口出線との接続部
は、脂肪族アミン系硬化剤を使用したエポキシ樹脂によ
って絶縁処理されているので、膨潤作用や溶解作用の強
いR−123の冷媒に対しても優れた耐冷媒性を有してい
る。従って、本発明の接続部絶縁は、冷媒にR−123を
用いるターボ冷凍機、ヒートポンプ等の空調機器、冷凍
機器に使用される冷媒冷却の電動機に使用されても、冷
媒R−123に侵されて絶縁層が溶解して絶縁低下をきた
したり、冷凍機の循環系器管が閉塞するなどの事故を生
じることがない。
は、脂肪族アミン系硬化剤を使用したエポキシ樹脂によ
って絶縁処理されているので、膨潤作用や溶解作用の強
いR−123の冷媒に対しても優れた耐冷媒性を有してい
る。従って、本発明の接続部絶縁は、冷媒にR−123を
用いるターボ冷凍機、ヒートポンプ等の空調機器、冷凍
機器に使用される冷媒冷却の電動機に使用されても、冷
媒R−123に侵されて絶縁層が溶解して絶縁低下をきた
したり、冷凍機の循環系器管が閉塞するなどの事故を生
じることがない。
又、ターボ冷凍機、ヒートポンプ等に冷媒としてR−
123が使用できるため、万が一冷媒が漏れても成層圏オ
ゾン層を破壊することはない。
123が使用できるため、万が一冷媒が漏れても成層圏オ
ゾン層を破壊することはない。
第1図は本発明に係る冷媒冷却用電動機のコイルリード
と口出線との接続部の絶縁に用いられる常温硬化型エポ
キシ樹脂の冷媒に対する耐久性を確認するために用いら
れるサンプルの側面図、第2図は本発明が適用される部
位を示すため、電動機のコイルリードと口出線との接続
部を示す概略側面図及び第3図は第2図における接続部
の詳細を示す拡大断面図である。 なお図において、 (3)……コイルリード (4)……口出線 (6)……常温硬化型エポキシ樹脂コンパウンド (7)……マイカテープ
と口出線との接続部の絶縁に用いられる常温硬化型エポ
キシ樹脂の冷媒に対する耐久性を確認するために用いら
れるサンプルの側面図、第2図は本発明が適用される部
位を示すため、電動機のコイルリードと口出線との接続
部を示す概略側面図及び第3図は第2図における接続部
の詳細を示す拡大断面図である。 なお図において、 (3)……コイルリード (4)……口出線 (6)……常温硬化型エポキシ樹脂コンパウンド (7)……マイカテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−117447(JP,A) 特開 平2−124927(JP,A) 特開 平1−259094(JP,A) 特開 平2−4168(JP,A) 特開 平4−12405(JP,A) 特公 平7−49889(JP,B2) 特公 平4−77540(JP,B2)
Claims (3)
- 【請求項1】冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口
出線との接続部の絶縁方法において、冷媒としてジクロ
ロトリフルオロエタンを使用し、電動機のコイルリード
と口出線との接続部を脂肪族アミン系化合物を硬化剤と
する常温硬化型エポキシ樹脂で絶縁処理したことを特徴
とする冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線と
の接続部の絶縁方法。 - 【請求項2】前記脂肪族アミン系化合物は脂肪族ポリア
ミンである請求項(1)に記載の絶縁方法。 - 【請求項3】前記常温硬化型エポキシ樹脂はビスフェノ
ールA型樹脂又はビスフェノールF型樹脂である請求項
(1)又は(2)に記載の絶縁方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2142458A JP2550751B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線との接続部の絶縁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2142458A JP2550751B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線との接続部の絶縁方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0438143A JPH0438143A (ja) | 1992-02-07 |
JP2550751B2 true JP2550751B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=15315787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2142458A Expired - Lifetime JP2550751B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 冷媒冷却機器用電動機のコイルリードと口出線との接続部の絶縁方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550751B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP2142458A patent/JP2550751B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0438143A (ja) | 1992-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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