JPH0556587A - 絶縁処理された冷凍機モートルの製造法 - Google Patents

絶縁処理された冷凍機モートルの製造法

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JPH0556587A
JPH0556587A JP3207097A JP20709791A JPH0556587A JP H0556587 A JPH0556587 A JP H0556587A JP 3207097 A JP3207097 A JP 3207097A JP 20709791 A JP20709791 A JP 20709791A JP H0556587 A JPH0556587 A JP H0556587A
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JP
Japan
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resin composition
resistance
stator
motor
refrigerator motor
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Application number
JP3207097A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nishigaki
寿 西垣
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 予め加熱したモートルステータに、(1)
エポキシ当量150〜180のビスフェノールF型エポ
キシ樹脂100重量部および(2)イミダゾール化合物
1〜10重量部を含む無溶剤型の樹脂組成物をステータ
のコイル部のみに滴下させ、次いで、加熱硬化させるこ
とを特徴とする絶縁処理された冷凍機モートルの製造
法。 【効果】 本発明により短時間硬化で、耐フロン性に優
れた絶縁処理された冷凍機モートルが製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁処理された冷凍機
モートルの製造法に関するものであり、さらに詳しく
は、コイルの短時間絶縁処理が可能で、且つ、耐フロン
性に優れた絶縁処理されたれ冷凍機モートルの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機モートルは、溶解性の高い、フロ
ン11、フロン12、フロン22などの冷媒中で使用さ
れるため、耐薬品性、耐溶剤性に優れたエポキシ系ワニ
スが多く用いられている。中でも、フロン22を使用す
る冷凍機モートルにおいては、モートルを絶縁処理する
樹脂組成物の被膜が厚くなると、使用中にブリスターが
発生し、被膜の欠落原因となるため、電気機器の絶縁用
に広く用いられているビスフェノールA型のエポキシ樹
脂、エピコート828(油化シェル株式会社製)、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、DEN−431、DEN−43
8(ダウケミカル社製)等と一般的な硬化剤であるイミ
ダゾール化合物、芳香族アミンなどを組合わせた無溶剤
型エポキシ樹脂組成物は粘度が高く、ステータのコイル
エンド部に樹脂組成物のたまりが多くなるためほとんど
用いられず、これを溶剤に溶解し、塗膜を薄くした樹脂
組成物が用いられる。この溶剤系の樹脂組成物はフロン
22による耐ブリスター性は、優れているものの溶剤を
含有しているため、硬化時に発泡しやすく、また、短時
間硬化も困難で、絶縁処理時の省エネルギー化、合理化
などの要求に対して制約があった。一方、無溶剤型エポ
キシ樹脂組成物においては、反応性希釈剤や液状の酸無
水物などを併用して、低粘度化し、薄膜にして、耐ブリ
スター性を向上させることも可能であるが、これらの方
法では樹脂組成物の接着力低下やフロン22による抽出
率の増大があり、実用上不適当であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、冷凍機モートル
には、絶縁処理時の省エネルギー化、合理化などを目的
とした短時間硬化、また、モートルの信頼性向上などの
要求が強まっており、この点を考慮し、本発明は、ブリ
スター、接着力、抽出率などの耐フロン性に優れ、且
つ、短時間硬化が可能な、絶縁処理された冷凍機モート
ルの製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決するため、鋭意検討した結果、低粘度タイプのエ
ポキシ樹脂とイミダゾール化合物からなる樹脂組成物を
用いることによって、耐冷媒性(特に、ワニスだまり部
の耐ブリスター)に優れ、且つ、短時間硬化が可能とな
ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいてな
されたものである。
【0005】すなわち、本発明は、予め加熱したモート
ルステータに、(1)エポキシ当量150〜180のビ
スフェノールF型エポキシ樹脂100重量部および
(2)イミダゾール化合物1〜10重量部を含む無溶剤
型の樹脂組成物をモートルステータのコイル部のみに滴
下させ、次いで、加熱硬化させる絶縁処理された冷凍機
モートルの製造法に関する。
【0006】本発明に用いるエポキシ当量150〜18
0のビスフェノールF型エポキシ樹脂としてはエピコー
ト807(油化シェル社製、エポキシ当量;172、2
5℃の粘度;30P)、YDF−170(東都化成社
製、エポキシ当量;160〜180、25℃の粘度;3
5P)、エピクロン830S(大日本インキ社製、エポ
キシ当量;161、25℃の粘度;38P)などがあ
る。
【0007】イミダゾール化合物としては、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
2−フェニルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾ
ール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−ウ
ンデシルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2
−エチル−4−メチルイミダゾールなどが単独でまたは
2種以上を組み合わせて用いられる。これらのイミダゾ
ール化合物は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂100
重量部に対して、1〜10重量部の範囲で用いられ、1
重量部未満では硬化性が劣り、10重量部を超えると硬
化は変わらないが、室温でのポツトライフが著しく短く
なる。
【0008】次いで、この樹脂組成物を用いて、冷凍機
モートルステータを絶縁処理する方法の一例を説明す
る。スタータを加熱して100〜140℃に昇温し、図
1に示すように、ステータのコイルのみに樹脂組成物を
滴下させたあと、ステータを120〜150℃で0.3
〜1時間加熱して硬化させる。なお、ステータを開店さ
せながら、コイル部のみに樹脂組成物を滴下し、この樹
脂組成物がゲル化するまで回転させ、加熱硬化させる方
法を用いてもよい。
【0009】
【実施例】次に実施例及び比較例により、本発明を説明
する。下記例中の「部」は、特に断らない限り、重量部
を意味する。 実施例1〜4 エピコート807(油化シェル株式会社製)と2−エチ
ル−4−メチルイミダゾールを表1の割合で配合した樹
脂組成物の特性、耐フロン化を評価した。また、これら
の樹脂組成物を用いて、0.4KWのステータに絶縁処
理(140℃、15分予熱したあと、図1に示すよう
に、樹脂組成物をステータのコイル部のみに滴下し、そ
の後、140℃で30分加熱して硬化させた)し、この
ステータを用いて、耐フロンテストし、樹脂組成物のた
まり部の耐ブリスター性を評価した。その結果を表1に
示す。
【0010】比較例1〜3 表1に示す配合割合の樹脂組成物の特性、耐フロン性を
評価し、その結果を表1に示す。また、実施例と同様に
して、0.4KWのステータに絶縁処理(比較例1〜2
は実施例と同じ条件で処理し、比較例3は、樹脂組成物
を滴下したあとの加熱を140℃、60分とした)し、
耐ブリスター性を評価した。その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】<試験方法> ポットライフ 1.ポットライフ 25℃に樹脂組成物を保温し、経過時間とともに粘度を
測定し、粘度が初期値の2倍となる時間をポットライフ
とする。
【0013】2.塗膜のつき方 JIS C 2105に準じ、50×180×0.25t
mmのブリキ板に樹脂組成物を塗布し、120℃で1時
間加熱硬化したあとの塗布のつき方を測定する。下部、
%=下部の厚さ(mm)/中央部の厚さ(mm)×10
【0014】3.耐フロン性 (1) ブリスター 0.4KWのステータを140℃で0.5時間予熱し、
樹脂組成物をコイル部のみに滴下したあと、更に140
℃で1時間加熱硬化させ、このステータを4lのオート
クレーブ内に入れ、冷凍機油(昭和石油製#150)1
000gを入れたあと、オートクレーブを密封し、減圧
(100℃、1mmHg、1時間)にして、冷凍機油に
含まれる水分を除去した。その後オートクレーブを冷却
し、オートクレーブ内にフロン22、100g注入す
る。このあと、オートクレーブを110℃で、7日間放
置したあと室温まで冷却し開封し、取り出したステータ
を140℃の乾燥機に1時間放置し、ステータのコイル
エンド部のブリスター発生状態を観察する。
【0015】(2) ヘリカルコイル接着力 直径1.0mmの1種仕上げアミドイミド銅線を用い、
JIS C 2103に準じて、ヘリカルコイルを作成
し、各々の樹脂組成物で2回処理(1回目は140℃、
0.5時間乾燥、2回目は140℃で、表1に示す0.
5〜4時間のいずれかの時間で乾燥)し、2回目の処理
条件の異なる3〜4種の試験片を作成した。この試験片
を前記(1)の試験と同様、オートクレーブ中で耐フロ
ンテストを行ったあと取出し、120℃でのヘリカルコ
イル接着力を測定する。
【0016】(3) 抽出率 100×50×0.3tmmのステンレス板に、各々の
樹脂組成物を2回処理(1回目は140℃で0.5時
間、2回目は140℃で、表1に示す0.5〜4時間の
いずれかの時間で乾燥)し、2回目の処理条件の異なる
試験片を作成した。この試験片を用いて、(1)、
(2)項と同じ条件でオートクレーブ中で耐フロン性を
テストしたあと、室温まで冷却し、開封したあと、試験
片を取出す。ついでこの試験片に付着した冷凍機油をガ
ソリンで5回洗浄し、140℃で0.5時間加熱してガ
ソリンを除去したあと重量を測定し、抽出率を求めた。
【0017】
【発明の効果】本発明により、短時間硬化で、耐フロン
性に優れた絶縁処理された冷凍機モートルが製造され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法を示す略図である。
【符号の説明】
1 ステータのコア 2 ステータのコイル 3 樹脂組成物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め加熱したモートルステータに、
    (1)エポキシ当量150〜180のビスフェノールF
    型エポキシ樹脂100重量部および(2)イミダゾール
    化合物1〜10重量部を含む無溶剤型の樹脂組成物をモ
    ートルステータのコイル部のみに滴下させ、次いで、加
    熱硬化させることを特徴とする絶縁処理された冷凍機モ
    ートルの製造法。
JP3207097A 1991-08-20 1991-08-20 絶縁処理された冷凍機モートルの製造法 Pending JPH0556587A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013066323A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Panasonic Corp 回転電機およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523017A (en) * 1978-08-02 1980-02-19 Toshiba Corp Seed crystal holding device
JPS6318937A (ja) * 1986-07-09 1988-01-26 Shinko Electric Co Ltd 耐冷媒性電動機コイルおよび耐冷媒性電動機コイルの製造方法

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