JP2550324Y2 - フリクションスクリュープレス - Google Patents

フリクションスクリュープレス

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JP2550324Y2
JP2550324Y2 JP195992U JP195992U JP2550324Y2 JP 2550324 Y2 JP2550324 Y2 JP 2550324Y2 JP 195992 U JP195992 U JP 195992U JP 195992 U JP195992 U JP 195992U JP 2550324 Y2 JP2550324 Y2 JP 2550324Y2
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JP
Japan
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slide
acceleration
flywheel
pressure
screw press
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JP195992U
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JPH0560687U (ja
Inventor
貫一 斎藤
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富士車輌株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フリクションスクリ
ュープレスに関し、特にスライドの下降上昇時の加速時
間を短縮させるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリクションスクリュープレスは、駆動
軸に取付けた一対のサイドディスクの間に、スクリュー
軸と連結するフライホイールを配置し、サイドディスク
を交互にフライホイールに接触させ、その摩擦によりフ
ライホイールとスクリュー軸を回転昇降させて、スクリ
ュー軸に取付けたスライドと、それに対向するテーブル
に設けた金型によりプレス加工を行なうようになってい
る。
【0003】このようなフリクションスクリュープレス
において、プレス性能を向上させる方法は、プレス時の
スライドストロークの短縮や、スライドの下降上昇時間
の短縮、或いはフライホイールに取付けた摩擦用ライニ
ング部材の摩擦力アップ等の方法が挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、プレス時の
スライドストロークを短縮するため、スライドの上限停
止位置を低くした場合、サイドディスクの周速が高い時
点でフライホイールが接触することになるため、フライ
ホイールの周速がサイドディスクの周速と同期にするま
でに長い加速距離が必要となり、結果的にスライドの下
降時間が長くなる欠点がある。
【0005】また、上記加速距離の長さは、フライホイ
ールとサイドディスクを長時間こすり合った状態で接触
させることになるため、フライホイールに取付けたライ
ニング部材の摩耗量が増大する問題もある。
【0006】そこで、この考案は、フライホイールの加
速距離を増大させることなく、プレス時のスライドスト
ロークの短縮を実現できる構造を提供することを技術的
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、スライドの上部、又はスライドに対向
してフレームに設けた固定部材との間に、スライドの上
昇停止位置の近傍で上記固定部材又はスライドの一方と
当接して上下方向の圧力を発生する圧力発生手段を設け
た構造としたのである。
【0008】なお、上記圧力発生手段は、高圧発生用ガ
スを封入したシリンダを用いることができる。
【0009】
【作用】上記の構造においては、スライドの最上昇時、
圧力発生手段の圧力によりスライドに対して押し下げる
力が加わるが、この押し下げ力は、雌ねじを介してスク
リュー軸に回転トルクを発生させる。このため、フライ
ホイールの加速トルクが増大し、フライホイールのサイ
ドディスクの周速を同期させるための加速距離及び加速
時間が短縮する。
【0010】また、加速時間が短縮するため、フライホ
イールとサイドディスクのこすり合う時間が短くなり、
ライニング部材の摩耗量が低減する。
【0011】さらに、圧力発生手段の圧力は、スライド
の上限停止時にスライドの動きを押し止めるブレーキ効
果を発揮するため、スライドの上昇速度を増大しても所
定の上限位置を停止させることができ、スライドの上昇
時間を短縮させることができる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は実施例のフリクションスクリ
ュープレスを示している。フレーム1は、下部に下型取
付用のテーブル2を備え、そのテーブル2の上方に、上
型を取付けるスライド3が対向して設けられている。こ
のスライド3は、フレーム1の両側の支柱4、4の間に
嵌合する昇降部材5に取付けられ、その昇降部材5と共
に支柱4、4の内側に取付けたガイト6に沿って昇降す
る。
【0013】上記スライド3の上部には、スクリュー軸
7の下端が軸受8を介して回転自在に連結され、そのス
クリュー軸7のねじ山9が、フレーム1に連結する固定
部材10に設けた雌ねじ11に螺合している。
【0014】また、上記スクリュー軸7の上端には、フ
ライホイール12が取付けられ、そのフライホイール1
2の外周面に、摩擦革ベルト等のライニング部材13が
巻付けられている。
【0015】また、フレーム1の上部梁14の両側に設
けた支持台15、15には、軸受を介して駆動軸17の
両端が回転自在に支持され、その駆動軸17の両端近傍
に、フライホイール12を両側から挾む形で一対のサイ
ドディスク18、19が取付けられている。上記駆動軸
17は、モータや伝導ベルト等から成る駆動装置16に
より正逆方向に回転駆動され、支持部の両端に設けたク
ラッチシリンダ(図示略)の作用により左右方向(軸線
方向)に移動可能となっている。また、サイドディスク
18、19は、駆動軸17に対してスライドキーにより
軸方向に移動可能に取付けられている。
【0016】一方、図2及び図3に示すように、スライ
ド3の上面の両側には、固定部材10に向き合う一対の
加速補助シリンダ20、21が設けられている。この加
速補助シリンダ20、21は、スライド3が上昇停止位
置の近傍まで上昇した時点で固定部材10の下面に当接
し、ピストンロッド22が押し込まれることによりスラ
イド3に対して押し下げる方向の圧力を発生させる。
【0017】上記一対の加速補助シリンダ20、21
は、図5に示すように、それぞれ耐圧ホース23、23
を介してチッ素ガスタンク24に接続しており、ピスト
ンロッド22の押し込みにより高圧の圧縮力を発生させ
る。なお、上記のチッ素ガス封入式のシリンダに代え
て、油圧シリンダや通常の空圧シリンダを加速補助シリ
ンダに用いることもできるが、ガス封入式シリンダは、
油圧発生装置等を備える必要がなく、取扱いも簡単にで
きる利点があり、プレス内部の組込みに適している。
【0018】なお、図1において、フレーム1の上部梁
14に設けた空圧シリンダ25、26は、スライド3及
び上型重量をバランスさせ、スライドの動きを円滑にす
るためのものである。
【0019】この実施例は上記のような構造であり、プ
レス作業を行なう場合は、駆動軸17によりサイドディ
スク18、19を回転させ、駆動軸17を軸方向に移動
して一方のサイドディスク18をフライホイール12の
外周に接触させる。これにより、フライホイール12が
回転すると共に、スクリュー軸7が雌ねじ11に沿って
回転しつつ下降し、スライド3の下面とテーブル2上に
固定した金型によりプレス成形を行なう。
【0020】プレス成形が終ると、駆動軸17を上記と
は逆方向に移動させ、他方のサイドディスク19をフラ
イホイール12に接触させる。これにより、フライホイ
ール12とスクリュー軸7は逆転を始めて上昇し、これ
と共にスライド3を上昇させる。
【0021】このスライド3の上昇時、上限停止位置の
近くまで接近すると、図4に示すように加速補助シリン
ダ20、21のピストンロッド22が固定部材10の下
面に当接し、次に、図3に示すようにピストンロッド2
2が押し込まれることによって加速補助シリンダ20、
21はスライド3を押し下げる方向の圧力を発生する。
【0022】この押し下げ力の作用により、スクリュー
軸7には雌ねじ11を介して回転トルクが発生し、フラ
イホイール12の回転を加速させるためのトルクが増大
する。このため、フライホイール12をサイドディスク
18の周速に同期させるための加速に要する距離を短く
でき、加速時間を短縮させることができる。
【0023】また、上記加速補助シリンダ20、21の
圧力は、スライド3の上限停止時、その動きを押し止め
るように作用するため、このブレーキ効果により、スラ
イド3の上昇速度を速くしても所定の上限位置で確実に
スライド3を停止させることができる。このため、サイ
ドディスク19の回転を増大してスライド3の上昇速度
を上げることが可能となり、上昇時間を短縮させること
ができる。
【0024】図6は、フリクションスクリュープレスを
用いて、スライドを下降させた場合のストローク加速カ
ーブの関係を示したものである。図において、aは加速
補助シリンダ20、21を用いない場合の従来機(スラ
イドの上限停止位置を最大限まで上げたもの)の加速カ
ーブであり、bは同じく従来機でスライドの上昇停止位
置を下げた場合の加速カーブである。このaとbの比較
により、スライドのストロークを短くすると、フライホ
イールの加速に要する距離が著しく増大することが解
る。
【0025】これに対して、図6cは、加速補助シリン
ダ20、21を用いてスライドを下降させた場合の加速
カーブであり、従来機の加速カーブbに比べて加速距離
が著しく短縮している。また、この加速距離は、スライ
ドのストロークが大きいた加速カーブaの加速距離より
も短くなっている。
【0026】なお、上記の実施例では、スライドを加速
させる圧力発生手段として、ガス封入式のシリンダ2
0、21を示したが、これに代えて、圧縮によって圧力
を発生する他の手段、例えばバネ材や硬質ゴム等を使用
することもできる。
【0027】
【効果】以上のように、この考案は、スライドにその動
きを加速する圧力を与え、フライホイールの加速時間を
短縮するようにしたので、プレス時のスライドストロー
クの短縮と、スライドの下降上昇時間の短縮を同時に図
ることができ、プレス性能を大きく向上できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のフリクションスクリュープレスの正面
【図2】同上の縦断正面図
【図3】同上の要部を拡大して示す断面図
【図4】実施例の作用を示す断面図
【図5】加速補助シリンダを示す平面図
【図6】スライドのストロークと加速カーブの関係を示
すグラフ
【符号の説明】
1 フレーム 3 スライド 7 スクリュー軸 10 固定部材 11 雌ねじ 12 フライホイール 17 駆動軸 18、19 サイドディスク 20、21 加速補助シリンダ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに昇降自在に取付けたスライド
    に、スクリュー軸の下端を連結し、そのスクリュー軸を
    フレームに固定した雌ねじに螺合させると共に、スクリ
    ュー軸の上端にフライホイールを取付け、そのフライホ
    イールの両側に駆動軸と連結した一対のサイドディスク
    を配置し、上記駆動軸の回転と共に上記サイドディスク
    の一方を交互にフライホイールに接触させるようにした
    フリクションスクリュープレスにおいて、上記スライド
    の上部、又はスライドに対向してフレームに設けた固定
    部材の一方に、スライドの上昇停止位置の近傍で上記固
    定部材又はスライドの一方と当接して上下方向の圧力を
    発生する圧力発生手段を設けたことを特徴とするフリク
    ションスクリュープレス。
  2. 【請求項2】 上記圧力発生手段を、高圧発生用のガス
    を封入したシリンダとしたことを特徴とする請求項1に
    記載のフリクションスクリュープレス。
JP195992U 1992-01-23 1992-01-23 フリクションスクリュープレス Expired - Lifetime JP2550324Y2 (ja)

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JP195992U JP2550324Y2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 フリクションスクリュープレス

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JPH0560687U JPH0560687U (ja) 1993-08-10
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