JP2550135Y2 - X線撮影装置の管電圧制御回路 - Google Patents

X線撮影装置の管電圧制御回路

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JP2550135Y2
JP2550135Y2 JP1991017216U JP1721691U JP2550135Y2 JP 2550135 Y2 JP2550135 Y2 JP 2550135Y2 JP 1991017216 U JP1991017216 U JP 1991017216U JP 1721691 U JP1721691 U JP 1721691U JP 2550135 Y2 JP2550135 Y2 JP 2550135Y2
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隆弘 吉村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、X線撮影装置におい
てX線管電圧の立ち上がり時間を短縮した管電圧制御回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のX線撮影装置におる管電圧
制御回路の構成を示すものであり、まずこの回路につい
て説明する。図において、1はX線管、2は高圧発生回
路、3は高圧スイッチングレギュレータ、4は整流回
路、5はX線スイッチ、6は商用電源、7はフィラメン
トドライブ回路であり、X線管1には高圧インバータ回
路2a、高圧トランス2b、コッククロフトウォルトン
回路2c等からなる高圧発生回路2から高圧の管電圧が
供給される。8は管電圧変動補正回路、9は電源電圧変
動補正回路、10はパルス幅変調回路である。
【0003】OP1は管電圧変動補正回路8に設けられ
ている第1の差動増幅器、OP2は電源電圧変動補正回
路9に設けられている第2の差動増幅器である。差動増
幅器OP1の非反転端子にはX線管電圧の目標値を決定
する基準電圧REFが与えられ、反転端子には抵抗R1
0を介して取り出されたX線管電圧値に比例した検出電
圧HFBがインピーダンス変換回路11を経て与えられ
ており、両者を差動増幅した出力が差動増幅器OP2の
非反転端子に入力される。また差動増幅器OP2の反転
端子にはフォトカプラ12を介して取り出されたスイッ
チングレギュレータ3の出力に比例した検出電圧RFB
が入力されており、両者を差動増幅した出力がパルス幅
変調回路10に入力され、これに比例したパルス幅の制
御信号がスイッチングレギュレータ3に送られてその半
導体素子3aがスイッチングされる。このようなフィー
ドバック制御により、電源電圧の変動に影響されること
なく基準電圧REFで設定された電圧に対応したX線管
電圧値が安定して維持されるのである。
【0004】今、スイッチ5が開かれていてX線が出力
されていない状態では、電圧HFB=0(V)であるので
差動増幅器OP1の出力は制御回路の電源電圧Vcc(V)
に飽和している。またスイッチングレギュレータ出力が
0(V)で電圧RFB=0(V)となっているため、差動増幅
器OP2の出力も同様にVcc(V)に飽和している。従っ
て、このままではパルス幅変調回路10の出力パルス幅
は最大になってしまい、この状態でX線を照射しようと
してスイッチ5を投入すると高圧回路に過渡的に過大な
電流が流れ、スイッチングレギュレータ3や高圧発生回
路2等の構成部品を損傷させ、最悪の場合はX線管1を
損傷させることになる。
【0005】これを防ぐために設けられているのがパル
ス幅変調回路10の入力側に接続されているリミッタL
IM2であり、X線が出力されていない状態では回路1
0の入力を0(V)に引き込むと共に、スイッチ5の投入
と同時にリミッタLIM2の電位をゆっくり上昇させる
ことにより、回路10の出力パルス幅が徐々に広がるよ
うにしている。これによりX線管電圧はオーバーシュー
トせずに立ち上がり、検出電圧HFBが上昇し始めて差
動増幅器OP1の出力が次第に低下し、フィードバック
ループが安定した状態となるのである。しかし、差動増
幅器OP1の出力が定常値になるまでの間は差動増幅器
OP2の入力は依然として高いため、リミッタLIM2
の電圧上昇速度が差動増幅器OP1の出力が定常値にな
る速度より速い場合には、やはりX線管電圧はオーバー
シュートしてしまう。従って、リミッタLIM2の電圧
上昇速度をかなり遅くしなければならず、X線管電圧が
安定するまでの時間が長くなる。
【0006】これを極力短くするために、従来は差動増
幅器OP1の出力側にリミッタLIM1を設け、差動増
幅器OP2の非反転入力をあらかじめ一定の電位VS
(V)に保っておき、この状態でスイッチ5を投入した場
合にX線管電圧が検出電圧HFBに影響されることなく
一定の電圧HS(kV)になるように、抵抗R9によりフォ
トカプラ12の変換効率を設定している。これによって
X線管電圧が電圧HS(kV)までは速やかに立ち上がり、
以後は目標とするX線管電圧値HT(kV)になるように自
動的に制御されることになるので、X線管電圧が定常状
態になるまでの時間が短縮される。
【0007】図4は上述した動作におけるX線管電圧の
立ち上がりから定常状態になるまでのタイミングチャー
トであり、差動増幅器OP1の反転入力に対応するX線
管電圧、差動増幅器OP1の出力電圧及び差動増幅器O
P2の非反転入力の時間的変化を示している。
【0008】時刻T1でスイッチ5が投入されると、X
線管電圧は電圧HFBの値とは関係なく短時間後の時刻
T2にHS(kV)まで上昇する。これに伴って電圧HFB
によるフィードバック量が増加するので、差動増幅器O
P1の出力は電圧Vcc(V)から下がり始め、時刻T3に目
標電位VT(V)に達してフィードバックループが安定
し、X線管電圧はHS(kV)からHT(kV)にまで上昇して
定常状態になる。ここで定常状態までの時間を短くしよ
うとしてリミッタLIM1の電圧上昇速度を速くし、差
動増幅器OP2の非反転入力の電位を図の破線のように
時刻T4に電位VT(V)に達するようにすると、差動増幅
器OP1の出力はまだ電位VT(V)より大きく時刻T4か
らT3まではVT(V)を超え、X線管電圧は破線のように
オーバーシュートしてしまう。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】従って、差動増幅器O
P2の非反転入力は最短でも時刻T1からT3までの時間
をかけて電位VT(V)に達するようにする必要があり、
X線管電圧が定常状態になるまでの時間をこれ以下には
短縮できず、実際には電源電圧変動補正回路9の動作遅
れもあってこれ以上に時間がかかることになる。このこ
とは、例えば歯科用のパノラマX線撮影装置のようにX
線照射時間が比較的長い場合にはそれほど大きな支障に
はならないが、セファロ規格撮影のように照射時間が短
い場合にはX線管電圧が定常状態になるまでにタイマが
切れてしまい、適正なX線写真が得られないという問題
が生じやすくなる。この考案はこの問題を改善すること
を課題としてなされたものであり、簡単な回路構成によ
りX線管電圧をオーバーシュートせずに速やかに立ち上
がらせることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案では、図3に示したような回路構成を備
えたX線撮影装置において、X線管電圧の目標値を決定
する基準電圧が与えられており、この基準電圧に基づい
て第1の差動増幅器の出力値を制限する電圧制限手段を
設け、この電圧制限手段によって、X線管電圧値に比例
したフィードバック量が零の場合にX線管電圧の目標値
に応じてX線管電圧を目標値またはこれに近い電圧とす
るのに必要な値に上記第1の差動増幅器の出力値を維持
するようにしている。
【0011】
【作用】電圧制限手段によってX線管電圧を目標値また
はこれに近い電圧とするのに必要な値に第1の差動増幅
器の出力値が維持されるので、任意のX線管電圧におい
X線スイッチを投入してから管電圧が目標値に達する
までの立ち上がり時間が短縮され、この動作は基準電圧
に基づいて行われるので制御は動的なものとなり、X線
管電圧を変更しても設定された管電圧に応じて制御は常
に適正に行われる。
【0012】
【実施例】以下、図1及び図2に示す実施例について説
明する。この実施例では電圧制限手段としてリミッタ1
3を設け、図1の(a)のようにこれを第1の差動増幅
器OP1のフィードバック抵抗R3に並列に接続し、あ
るいは(b)のように出力側と基準電圧REFの間に挿
入している。なお、他の回路構成は図3と同様である。
リミッタ13には基準電圧REFが与えられており、
4に鎖線で示すように、X線が出力されていないスタン
バイ状態の時に差動増幅器OP1の出力を制御回路の電
源電圧Vcc(V)よりかなり低く、目標電位VT
(V)より少し高い程度の電位VL(V)に選定し、リ
ミッタ13でこれを超えないように制御しておくのであ
(Vcc》VL)VT)。
【0013】X線管電圧の立ち上がりの過渡期には、リ
ミッタLIM1により差動増幅器OP2の非反転入力の
電位をVS(V)から(T5−T1)の時間でVT
(V)に上昇させることによって、X線管電圧値は電源
電圧変動補正回路9のフィードバック制御だけで目標と
する電圧HT(kV)にまで鎖線のように上昇する。
のX線管電圧の上昇に伴ってフィードバック量が増加す
るので、目標電位VT(V)よりやや高いVL(V)に
設定されていた差動増幅器OP1の出力電圧は鎖線のよ
うに低下し始めて時刻T5にはVT(V)まで下がるの
であり、以後は管電圧変動補正回路8の制御によってX
線管電圧がHT(kV)に保たれる定常状態となる。こ
のように、リミッタ13を設けることによりリミッタL
IM1の電圧上昇速度を速くできるので、従来の時刻T
3と比較してかなり早くしかもオーバーシュートさせず
にX線管電圧を立ち上がらせることができるのである。
【0014】リミッタ13は上述のような動作が得られ
るように適宜構成すればよく、具体的には例えば図2の
ように構成される。これは図1の(a)の場合の例であ
り、図のようにトランジスタTrをフィードバック抵抗
R3に並列に接続し、そのベースに基準電圧REFが与
えられている。この回路によれば、リミッタ13の動作
は基準電圧REFに基づいて行われ、定常状態では差動
増幅器OP1の出力が基準電圧REFに等しくなるよう
に制御されるので、電位VL(V)は基準電圧REFよ
り若干高めに設定するのであり、トランジスタTrのエ
ミッタ・ベース間の電圧降下を考慮してVL=REF+
Vbe(V)程度になるように選定される。従って、こ
の電圧は基準電圧REFを変えて目標とするX線管電圧
を変更すれば、それに応じて自動的に変化することにな
る。Vbeはエミッタ・ベース間電圧である。
【0015】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、この考
案の管電圧制御回路は、X線管電圧の目標値を決定する
基準電圧が与えられており、この基準電圧に基づいて第
1の差動増幅器の出力値を制限する電圧制限手段を設
け、X線管電圧値に比例したフィードバック量が零の場
合にX線管電圧を目標値またはこれに近い電圧とするの
に必要な値に上記第1の差動増幅器の出力値を維持する
ようにしたものである。従って、簡単な回路の追加だけ
任意のX線管電圧においてX線スイッチを投入してか
ら管電圧が目標値に達するまでの立ち上がり時間をオー
バーシュートなしに短縮することができ、この動作は基
準電圧に基づいて行われるので制御は動的なものとな
り、X線管電圧を変更しても設定された管電圧に応じて
制御は常に適正に行われるので、適正な撮影条件の設定
が容易となり、例えば照射時間が短い用途のX線撮影装
置において適正なX線写真が得られないという問題も
決される。更にX線照射中に検出電圧HFBが零になっ
ても管電圧が目標とするHT(kv)以上になることが
ないので、何らかの事故によりX線照射中にフィードバ
ックループが切れるようなことがあっても、過大な電流
が流れて高圧回路やX線管を損傷させることがなくなる
という効果も得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の要部の回路図である。
【図2】同実施例の要部の具体的な回路図である。
【図3】従来のX線撮影装置における管電圧制御回路の
回路図である。
【図4】動作説明のためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 X線管 2 高圧発生回路 3 高圧スイッチングレギュレータ 5 X線スイッチ 8 管電圧変動補正回路 9 電源電圧変動補正回路 10 パルス幅変調回路 13 リミッタ OP1 第1の差動増幅器 OP2 第2の差動増幅器 Tr トランジスタ HT X線管電圧の目標値 HFB X線管電圧のフィードバック量 RFB スイッチングレギュレータ出力のフィードバッ
ク量 REF 基準電圧

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管電圧値に比例したフィードバック
    量と管電圧の目標値とを差動増幅する第1の差動増幅器
    と、この差動増幅器の出力と管電圧を制御するスイッチ
    ングレギュレータの出力に比例したフィードバック量と
    を更に差動増幅する第2の差動増幅器とを備え、第2の
    差動増幅器の出力値に応じてスイッチングレギュレータ
    の出力を増減させるように構成されたX線撮影装置の管
    電圧制御回路であって、X線管電圧の目標値を決定する基準電圧が与えられてお
    り、この基準電圧に基づいて第1の差動増幅器の出力値
    を制限する電圧制限手段を設け、この電圧制限手段によ
    って、 X線管電圧値に比例したフィードバック量が零の
    場合にX線管電圧の目標値に応じてX線管電圧を目標値
    またはこれに近い電圧とするのに必要な値に上記第1の
    差動増幅器の出力値を維持するようにしたことを特徴と
    するX線撮影装置の管電圧制御回路。
JP1991017216U 1991-02-27 1991-02-27 X線撮影装置の管電圧制御回路 Expired - Lifetime JP2550135Y2 (ja)

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US4654770A (en) * 1983-12-22 1987-03-31 General Electric Company Current-limit circuit in X-ray generator

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