JP2548596Y2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP2548596Y2
JP2548596Y2 JP1991046681U JP4668191U JP2548596Y2 JP 2548596 Y2 JP2548596 Y2 JP 2548596Y2 JP 1991046681 U JP1991046681 U JP 1991046681U JP 4668191 U JP4668191 U JP 4668191U JP 2548596 Y2 JP2548596 Y2 JP 2548596Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は給油装置に係り、特に車
両等の燃料タンクの給油口付近に発生する油蒸気や給油
装置本体周囲の給油領域に残留している油蒸気を的確に
回収することにより、給油所の防災対策や悪臭対策の向
上を図る場合に用いて好適な給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給油所では車両等への給油時に、
例えば図9に示す如く燃料タンクの給油口1へ給油ノズ
ル2の吐出パイプ3を挿入して油液を吐出させた際に、
給油に伴い給油口1から油蒸気が発生し、この発生した
油蒸気が給油口付近の給油領域に残留したり(図中矢印
⇒は油液の流れ方向、矢印→は油蒸気の流れ方向を示し
ている)、あるいは、タンクローリー車から給油所地下
タンクへの注油時においても、タンクローリー車の注油
ホースや地下タンクへ連通接続された注油口から油蒸気
が発生し、この発生した油蒸気が給油所敷地内の大気中
に残留する。前述した如く、給油所敷地内の大気中に油
蒸気が残留していると、残留油蒸気が原因となって火災
事故につながる恐れが生じたり、残留油蒸気が車両ドラ
イバーや給油作業者へ不快感を与えたり、残留油蒸気を
吸込んで健康を害したりする恐れがある。
【0003】そこで、前述したような給油時における油
蒸気を回収すべく、例えば図10に示すように地下タン
ク4から配管5を介して油液を汲上げる給油ポンプ6
と、前記配管5へ連通した油液通路・油蒸気回収用通路
を備えた二重構造の給油ホース7と、前記配管5へ弁を
介して連通した油液通路・油蒸気回収用通路を備えた二
重構造の給油ノズル8と、前記給油ホース7・給油ノズ
ル8の各油液通路と地下タンク4とへ連通した油蒸気回
収用配管9とを備えた給油装置10が開発されている。
この種の給油装置では、車両Sへの給油時に給油ポンプ
6により地下タンク4から油液を汲上げる際に生ずる地
下タンクの負圧を利用することにより、燃料タンクNの
油液面から発生する油蒸気を給油ノズル8の油蒸気回収
用通路を介して吸込み、この吸込んだ油蒸気を給油ホー
ス7の油蒸気回収用通路及び油蒸気回収用配管9を介し
て地下タンク4へ回収している。この場合、前記油蒸気
回収用配管9の途中に油蒸気回収用の吸気ポンプを配設
し、該吸気ポンプを駆動して油蒸気を強制的に回収する
ようにした構造の給油装置もある。
【0004】他方、例えば図11に示すように給油装置
11に対し地下タンク12から油液を汲上げる配管13
と油蒸気回収用配管14とを配設し、車両Sへの給油時
に発生する油蒸気を前記油蒸気回収用配管14を介して
地下タンク12へ回収する一方、地下タンク12への注
油時には、注油用ホース15と油蒸気回収用ホース16
とを予め配備しておいたタンクローリー車Tから、注油
用ホース15・注油口15A・注油用配管15Bを介し
て地下タンク12へ注油する際に、油蒸気回収用ホース
16、回収口16A、油蒸気回収用配管16Bを介して
地下タンク12内の油蒸気を回収するようにした油蒸気
回収方式もある(図中矢印⇒は油液の流れ方向、矢印→
は油蒸気の流れ方向を示す)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては下記各項の如くの問題があった。 上記図10に示した如くの油蒸気回収方式では、給油
装置に配設する給油ノズル及び給油ホースの内部を油液
通路と油蒸気回収通路とを備えた二重構造とする必要が
あるため、通常の給油装置と比較すると部品点数が増加
し大幅なコスト高となると共に、給油ノズルや給油ホー
スの重量が増大し給油時の作業性が悪化するという問題
が発生する。また、給油装置の内部に配設した油蒸気回
収用配管を地下タンクへ連通接続する配管工事を行う必
要があるため、配管工事に手間がかかると共にコスト的
に割高となるという問題が発生する。 上記図11に示した如くの油蒸気回収方式では、給油
装置に配設した油蒸気回収用配管を地下タンクへ連通接
続する配管工事を行う必要があり、更に、タンクローリ
ー車に注油用ホースと油蒸気回収用ホースの2本のホー
スを予め配備しておくと共に、前記注油用ホースを連結
する注油口と注油用配管を地下タンクへ連通接続する配
管工事や、前記油蒸気回収用ホースを連結する回収口と
油蒸気回収用配管を地下タンクへ連通接続する配管工事
を行う必要が生ずるため、これら一環したシステムの構
築に要する設備コストが多大なものとなり、配管工事や
付帯設備も複雑化するという問題が発生する。
【0006】本考案は前記課題を有効に解決するもの
で、車両等の燃料タンクの給油口付近に発生する油蒸気
や給油装置本体周囲の給油領域に残留している油蒸気を
的確に回収することにより、給油所の防災対策や悪臭対
策の向上を図ることを達成した給油装置の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、給油
対象タンクへ油液を供給する給油装置において、前記
油対象タンクの給油口よりも下部に一端が開口して設け
られ、他端が給油装置の筐体下部へ導入され前記給油口
から漏出する油蒸気を一端側開口から吸引する吸気通路
と、前記筐体内に設けられ給油対象タンクの給油口の
蒸気を前記吸気通路を介して吸気する吸気装置と、該吸
気装置を駆動する駆動手段と、を具備することを特徴と
するものである。請求項2の考案は、前記吸気通路に設
けられ前記吸気装置により前記吸気通路を介して吸気し
た油蒸気を油と清浄空気とに分離する濾過手段と、該濾
過手段により油蒸気から分離された清浄空気を大気に開
放する排気口と、を具備することを特徴とするものであ
る。請求項3の考案は、前記吸気装置を駆動する駆動手
段は、給油ポンプを駆動する電動機と共用することを
徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1の考案によれば、給油ノズルや給油ホ
ースの重量を増大させることなく、給油対象タンクの給
油口付近に発生する油蒸気や給油領域付近に残留してい
る油蒸気を的確に回収できる。これにより、給油時の作
業性が向上するとともに給油領域に残留した油蒸気の臭
気による従来の如き車両ドライバーや給油作業者の不快
感や、残留油蒸気を吸い込んで健康を害する等の不都合
を解消することができる。請求項2の考案によれば、
収した油蒸気を油と清浄な空気に分離し、油分や油臭気
を含有しない清浄空気を給油装置の筐体外部の大気へ速
やかに排出することができるため、給油所敷地内の大気
を清浄化することが可能となる。これにより、従来の如
く車両ドライバーや給油作業者が給油領域に残留した油
蒸気の臭気による不快感や、残留油蒸気を吸い込んで健
康を害する等の不都合を解消することができる。請求項
3の考案によれば、給油ポンプを駆動する電動機により
吸気装置を駆動するので、駆動手段の共用化を図ること
により、給油装置の部品点数を削減できるとともに構造
の簡略化を達成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の各実施例及び変形例を図面に
基づいて説明する。第1実施例。図1・図2は本第1実
施例の給油装置20の正面図及び側面図であり、本給油
装置20は、図示略の地下タンク(実用新案登録請求の
範囲における油液貯溜槽)へ連通接続された配管21
と、該配管21を介して地下タンクから油液を汲上げる
給油ポンプ22と、該給油ポンプ22及び後述の吸気装
置を駆動する電動機23と、該配管21の途中に配設さ
れ図示略の流量パルス発信器が付設された流量計24
と、該配管21の下流側端部へ接続された給油ホース2
5と、該給油ホース25の下流側端部へ接続された給油
ノズル26と、該給油ノズル26を掛け外し可能に収納
するノズル収納部27と、給油量等を表示する表示器2
8と、該表示器28や図示略の制御部が収納される防爆
用収納箱29と、燃料タンク給油口や給油装置近傍の給
油領域の残留油蒸気を吸気すると共に給油ポンプ22へ
連通した吸気管30と、該吸気管30の吸気側端部に配
設された吸気口31と、該吸気管30の排気側端部に配
設された排気口32と、該吸気口31の近傍に配設され
たフィルタ33と、給油ポンプ22へVベルト34を介
して連結されることにより前記電動機23に駆動され、
燃料タンク給油口や給油装置近傍の給油領域の残留油蒸
気を吸気管30を介して吸気動作を行う吸気装置35と
を備える構成とされている。この場合、本給油装置20
では1台の電動機23を共用することにより、給油ポン
プ22及び吸気装置35の両方を駆動可能とするように
なっている。
【0010】ここで、本給油装置20の特徴点である吸
気系の構成を説明すると、前記吸気管30の吸気口31
は給油装置20の例えば正面部(給油領域側)に開口状
態に配置されており、前記吸気管30の排気口32は給
油装置20の例えば背面部下方に開口状態に配置されて
いる。給油開始に際して、給油作業者が給油ノズル26
をノズル収納部27から外すと電動機23が作動して給
油ポンプ22を駆動するため、該給油ポンプ22の駆動
に伴いVベルト34を介して吸気装置35が駆動して吸
気動作を開始する結果、図3に示す如く車両Sへの給油
時に、燃料タンクNの給油口K周囲や給油装置20近傍
の給油領域の油蒸気Jは吸気管30の吸気口31から吸
気され、吸気口31近傍に配設されたフィルタ33によ
り油と清浄空気に分離された後、分離された油は給油ポ
ンプ22へ戻され、分離された清浄空気は排気口32か
ら給油装置20外部へ排気されるようになっている。
尚、図2の吸気管30の吸気口31には、給油所敷地内
に漂っている塵埃が吸気管30内へ流入する不具合を防
止するための塵埃流入防止用部材30Aが配設されてお
り、該部材30Aを調整することにより吸気口31の開
口度合いの調節が可能とされている。
【0011】次に、上記構成による第1実施例の給油装
置による油蒸気の回収動作を説明する。図3に示す如
く、給油作業者が車両Sへの給油を行うべく、給油ノズ
ル26をノズル収納部27(図1参照)から取外すと、
電動機23が作動し給油ポンプ22が駆動されるため、
該給油ポンプ22により地下タンクからの油液の汲上げ
が開始する。この時、電動機23の作動に伴い給油ポン
プ22へVベルト34を介して連結された吸気装置35
も駆動されるため、該吸気装置35は吸気動作を開始す
る。次いで、給油作業者が給油ノズル26を車両Sの燃
料タンクNの給油口Kへ挿入してノズルレバーを開弁操
作すると、給油ポンプ22により地下タンクから汲上げ
た油液が配管21・給油ホース25を介して給油ノズル
26へ供給される結果、該給油ノズル26から車両Sの
燃料タンクNへ油液が吐出される。燃料タンクNへの給
油の進展に伴い、給油口K周囲や給油領域には油蒸気J
が拡散してくるが、給油口K周囲や給油領域に拡散した
油蒸気Jは、吸気装置35の吸気動作に伴い吸気口31
から吸気管30内へ吸込まれる。吸気管30へ吸込まれ
た油蒸気は、吸気口31近傍に配設されたフィルタ33
により油と清浄空気とに分離された後、分離された油は
給油ポンプ22へ戻される一方、分離された清浄空気は
排気口32から給油装置20外部へ排気される。即ち、
本第1実施例によれば、給油装置20に吸気管30、吸
気装置35等を配設することにより、車両燃料タンクN
の給油口Kの周囲へ拡散した油蒸気や給油領域に残留し
ている油蒸気を的確に回収することができるため、給油
所における防災対策や油蒸気の悪臭対策の向上を図るこ
とができると共に、従来の如く車両ドライバーや給油作
業者が油蒸気を吸込んだりする不快感や健康を害する等
の不具合を解消することができる。また、1台の電動機
23により給油ポンプ22と吸気装置35との駆動を共
用化しているため、吸気装置35の設置に伴い新規に駆
動手段を設けることが不要となり好適である。また、従
来のように給油ノズル・給油ホースに油液通路と油蒸気
回収用通路とを設けた場合と比較し、給油ノズル・給油
ホースの軽量化を図ることができ、給油時の作業性を向
上させることができる。
【0012】第1実施例の変形例。上記第1実施例では
給油装置20の背面部下方に吸気管30の排気口32を
配設する構成としたが、これに限定されず、例えば図4
に示す如く吸気管30の排気口36を給油装置20内部
の上方へ向けて配設すると共に、給油装置20の背面部
上方に空気口37を配設する構成とすることも可能であ
る。尚、図4と図2との共通構成には同一符号を付し説
明を省略する。変形例では、吸気管30の吸気口31か
ら吸込んだ給油領域の油蒸気がフィルタ33により油と
清浄空気とに分離された後、清浄空気は排気口36から
給油装置20内部の上方へ向けて排気され、給油装置2
0背面部上方の空気口37から給油装置20外部へ排気
されるようになっている。即ち、上記構成による変形例
によれば、排気口36から排気された清浄空気が空気口
37から外部へ排気される際に、この清浄空気により給
油装置20内部の給油ポンプ22、電動機23、流量計
24等の機器類が冷却されるため、機器類を過熱等から
保護することができる。更には上記第1実施例と同様
に、給油所における防災対策や油蒸気の悪臭対策を向上
させることができると共に、従来の如く車両ドライバー
や給油作業者が給油領域に残留した油蒸気を吸込んだり
する不快感や健康を害する等の不具合を解消することが
できる等の効果を奏することができる。また、給油装置
20内部の機器類の冷却と同時に残留油蒸気の排気も行
うことができる。
【0013】第2実施例。図5は本第2実施例の給油装
置40の正面図であり、本給油装置40が上記図2の第
1実施例の給油装置20と相異する点は、上記図2の略
くの字円筒状とされた吸気管30を配設する代りに、給
油装置40内部に直円筒状の吸気管41を配設すると共
に、該吸気管41の吸気側に吸気ホース42を配設する
構成とした点である。尚、図5と図2との共通構成には
同一符号を付し説明を省略する。即ち、上記構成による
本第2実施例によれば、吸気管41の吸気側に吸気ホー
ス42を配設しているため、車両Sへの給油時には給油
作業者が給油ノズル26を燃料タンクNへ挿入しノズル
レバーを開弁操作して給油を開始した後、吸気ホース4
2の先端側開口部を給油口Kの付近へ近づければ、ノズ
ル収納部からの給油ノズル26の取外しに伴い駆動状態
にある吸気装置35の吸気動作により、特に給油口K周
囲に漂っている油蒸気Jを的確に吸気して回収すること
ができる。更には上記第1実施例と同様に、従来の如く
車両ドライバーや給油作業者が給油領域に残留した油蒸
気を吸込んだりする不快感や健康を害する等の不具合を
解消することができる等の効果を奏することができる。
尚、本第2実施例では、上記第1実施例の変形例と同様
に、前記吸気管41の排気口32を給油装置40内部の
上方へ向けて配設すると共に、給油装置40の背面部上
方に空気口を配設する構成とすることも可能である。こ
れにより、給油装置40内部へ排気された清浄空気によ
り給油ポンプ22、電動機23、流量計24等の機器類
が冷却され、過熱等から保護することができると共に、
給油装置20内部の残留油蒸気の排気も行うことができ
る。
【0014】第3実施例。図6は本第3実施例の給油装
置50であり、本給油装置50は、図示略の地下タンク
へ連通接続された配管51と、該配管51を介して地下
タンクから油液を汲上げる給油ポンプ52と、該給油ポ
ンプ52を駆動する電動機53と、該配管51の途中に
配設され図示略の流量パルス発信器が付設された流量計
54と、該配管51の途中に配設され該配管51を流れ
る油液により発電する発電機55と、該配管51の下流
側端部へ接続され後述の給油ノズル・給油ホースを介し
て給油領域から吸込んだ油蒸気を油と空気に分離するエ
アセパレータ56と、該エアセパレータ56へ接続され
た給油ホース57と、該給油ホース57の下流側端部へ
接続された給油ノズル58と、該給油ノズル58を掛け
・外し可能に収納するノズル収納部59と、前記エアセ
パレータ56へ接続された吸気用配管60と、該吸気用
配管60の途中に配設されエアセパレータ56により油
蒸気から分離された空気から更に油分や臭気を除去して
清浄空気とするフィルタ61と、該吸気用配管60の途
中に配設され前記発電機55により駆動されて油蒸気吸
気動作を行うファン62と、該吸気用配管60の下流側
へ接続され清浄空気を拡散するサージタンク63と、該
サージタンク63へ分岐接続された複数の排気ダクト6
4と、該各排気ダクト64の開口側に配設され清浄空気
を給油装置50の下方部から外部へ排気する複数の排気
口65と、前記発電機55により発電した電力を蓄電す
るバッテリ66とを備える構成とされている。尚、図中
矢印⇒は油液の流れ方向、矢印→は油蒸気の流れ方向を
示している。
【0015】ここで、前記給油ノズル58は図7に示す
如く、給油ホース57へ接続された給油ノズル本体58
Aと、該給油ノズル本体58A内部に配設された弁を開
弁・閉弁操作するためのノズルレバー58Bと、油液を
吐出する吐出パイプ58Cとを備えると共に、更に吐出
パイプ58Cの外周囲には該吐出パイプ58Cの油液吐
出側先端部を露出させた状態で、ベーパーカバー58D
が取付けられている(尚、図中矢印⇒は油液の流れ方向
である)。即ち、給油ノズル58の吐出パイプ58Cの
外周囲にベーパーカバー58Dを取付けることにより、
車両Sへの給油時に給油ノズル58付近で発生する油蒸
気を拡散させることなく、的確に補集し得るようになっ
ている。この場合、本第3実施例の給油装置50には発
電機55・バッテリ66を配設する構成としているが、
これに限定されず、発電機55・バッテリ66を省略
し、図示略の制御部から電動機53へ出力する駆動信号
を利用することによりファン62の電源のオンオフを行
う構成とすることも可能である。また、本第3実施例の
給油装置50のフィルタ61は、例えば図8に示す如く
吸気用配管60を介して回収された空気K1を貯溜部6
1A内のアルコールへ通すことにより空気K1に含有し
ている油分をアルコールに溶解し、次いで貯溜部61A
から発生するアルコール分を含有した空気K2を貯溜部
61Bの水へ通すことにより空気K2に含有しているア
ルコール分を水に溶解した後、貯溜部61Bから清浄空
気K3を取出すような構成とすることも可能であり、あ
るいは濾紙や活性炭を組合せた構成とすることも可能で
ある。
【0016】次に、上記構成による第3実施例の給油装
置による油蒸気の回収動作を説明する。図6に示す如
く、給油作業者が車両Sへの給油を行うべく給油ノズル
58をノズル収納部59から取外すと、電動機53が駆
動し給油ポンプ52により地下タンクからの油液の汲上
げを開始させる。またこの時、給油ポンプ52による油
液の汲上げに伴い配管51を流れる油液により発電機5
5が駆動され、該発電機55によりファン62が駆動さ
れる結果、油蒸気の吸気が可能状態となる。次いで、給
油作業者が給油ノズル58を車両Sの燃料タンク給油口
Kへ挿入してノズルレバー58Bを開弁操作すると、給
油ポンプ52により地下タンクから汲上げた油液が配管
51・給油ホース57を介して給油ノズル58へ供給さ
れる結果、該給油ノズル58の吐出パイプ58Cから車
両Sの燃料タンクへ油液が吐出される。燃料タンクへの
給油の進展に伴い、燃料タンク内から発生する油蒸気は
拡散することなく、給油ノズル58のベーパーカバー5
8Dにより確実に補集され、給油ノズル58及び給油ホ
ース57を介してエアセパレータ56へ回収される。回
収された油蒸気はエアセパレータ56により油と空気に
分離され、分離された油は配管51を介して地下タンク
へ回収される一方、分離された空気は吸気用配管60を
介してフィルタ61へ送られる。該フィルタ61により
空気から油分や臭気が除去され清浄空気がサージタンク
63へ送られると、該サージタンク63により清浄空気
が拡散され複数の排気ダクト64を介して各排気口65
から給油装置外部へ排気される。即ち、本第3実施例に
よれば、車両燃料タンクで発生する油蒸気を給油領域へ
拡散させることなく的確に回収すると共に、回収した油
蒸気を油と空気に分離し、更に、油蒸気から分離した空
気に残留している油分を完全に除去し清浄な空気として
給油装置外部へ排気するため、上記第1実施例と同様
に、従来の如く車両ドライバーや給油作業者が給油領域
に残留した油蒸気を吸込んだりする不快感や健康を害す
る等の不具合を解消することができる等の効果を奏する
ことができる。
【0017】
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案は、給油対象タンクへ油液を供給する給油装置におい
て、前記給油対象タンクの給油口よりも下部に一端が開
口して設けられ、他端が給油装置の筐体下部へ導入され
前記給油口から漏出する油蒸気を一端側開口から吸引す
吸気通路と、前記筐体内に設けられ給油対象タンクの
給油口の油蒸気を前記吸気通路を介して吸気する吸気装
置と、該吸気装置を駆動する駆動手段と、を具備するこ
とを特徴とするものであるから、給油ノズルや給油ホー
スの重量を増大させることなく、給油対象タンクの給油
口付近に発生する油蒸気や給油領域付近に残留している
油蒸気を的確に回収できる。これにより、給油時の作業
性が向上するとともに給油領域に残留した油蒸気の臭気
による従来の如き車両ドライバーや給油作業者の不快感
や、残留油蒸気を吸い込んで健康を害する等の不都合を
解消することができる。 また、請求項2記載の考案は、
前記吸気通路に設けられ前記吸気装置により前記吸気通
路を介して吸気した油蒸気を油と清浄空気とに分離する
濾過手段と、該濾過手段により油蒸気から分離された清
浄空気を大気に開放する排気口と、を具備することを特
徴とするものであるから、回収した油蒸気を油と清浄な
空気に分離し、油分や油臭気を含有しない清浄空気を給
油装置の筐体外部の大気へ速やかに排出することができ
るため、給油所敷地内の大気を清浄化することが可能と
なる。これにより、従来の如く車両ドライバーや給油作
業者が給油領域に残留した油蒸気の臭気による不快感
や、残留油蒸気を吸い込んで健康を害する等の不都合を
解消することができる。さらに、請求項3記載の考案
は、前記吸気装置を駆動する前記駆動手段は、給油ポン
プを駆動する電動機と共用することを特徴とするもので
あるから、給油ポンプを駆動する電動機により吸気装置
を駆動するので、駆動手段の共用化を図ることにより、
給油装置の部品点数を削減できるとともに構造の簡略化
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の給油装置の正面図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例の給油装置の側面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例の油蒸気回収動作の説明図
である。
【図4】本考案の第1実施例の変形例の給油装置の側面
図である。
【図5】本考案の第2実施例の給油装置の側面図であ
る。
【図6】本考案の第3実施例の給油装置の正面図であ
る。
【図7】本考案の第3実施例の給油ノズルの側面図であ
る。
【図8】本考案の第3実施例のフィルタの構成例を示す
図である。
【図9】従来の給油時における油蒸気の拡散状態を示す
図である。
【図10】従来の給油時における油蒸気回収方式の例を
示す図である。
【図11】従来の給油時及び注油時における油蒸気回収
方式の例を示す図である。
【符号の説明】
20 給油装置 23 電動機(駆動手段) 25 給油ホース 26 給油ノズル 30 吸気管(吸気通路) 31 吸気口 32 排気口 33 フィルタ(濾過手段) 34 Vベルト 35 吸気装置 36 排気口 40 給油装置 41 吸気管(吸気通路) 42 吸気ホース(吸気通路) 50 給油装置 55 発電機 56 エアセパレータ 57 給油ホース 58 給油ノズル 58A ベーパーカバー(油蒸気回収用カバー部材) 60 吸気用配管(吸気通路) 61 フィルタ(濾過手段) 62 ファン(吸気装置) 63 サージタンク 64 排気ダクト 65 排気口

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油対象タンクへ油液を供給する給油装
    置において、前記 給油対象タンクの給油口よりも下部に一端が開口し
    て設けられ、他端が給油装置の筐体下部へ導入され前記
    給油口から漏出する油蒸気を一端側開口から吸引する
    気通路と、前記筐体内に設けられ 給油対象タンクの給油口の油蒸気
    を前記吸気通路を介して吸気する吸気装置と、 該吸気装置を駆動する駆動手段と、 具備することを特徴とする給油装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気通路に設けられ前記吸気装置に
    より前記吸気通路を介して吸気した油蒸気を油と清浄空
    気とに分離する濾過手段と、 該濾過手段により油蒸気から分離された清浄空気を大気
    に開放する排気口と、を具備することを 特徴とする請求
    項1記載の給油装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気装置を駆動する前記駆動手段
    は、給油ポンプを駆動する電動機と共用することを特徴
    とする請求項1または2記載の給油装置。
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