JP2548590Y2 - アークスタッド溶接機 - Google Patents

アークスタッド溶接機

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JP2548590Y2
JP2548590Y2 JP3262891U JP3262891U JP2548590Y2 JP 2548590 Y2 JP2548590 Y2 JP 2548590Y2 JP 3262891 U JP3262891 U JP 3262891U JP 3262891 U JP3262891 U JP 3262891U JP 2548590 Y2 JP2548590 Y2 JP 2548590Y2
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lever
insertion hole
arc
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lever portion
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吉田幹彦
山口秀夫
大村政儀
並木健二
仲野泰也
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岡部株式会社
コーニングジャパン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開閉可能な複数本のレ
バーを備え、各レバーの下端部には筒状のアークシール
ドを複数個に分割して形成したアークシールド分割体が
取り付けられるアークスタッド溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】アークスタッド溶接においては、従来か
ら、図12に示す様に、筒状のアークシールド(フェルー
ル)2が用いられている。このアークシールド2は、ス
タッド4を被溶接材6に溶接する際に図示の様にスタッ
ド4に嵌装されてスタッド4の溶接部(スタッド4の下
端部)を覆い、溶融金属の型込めや溶接部の外気からの
遮断等を行なう。
【0003】上記アークシールドを用いるアークスタッ
ド溶接機の一例として、例えば特開昭59-141379 号公報
や実開昭60-181269 号公報に記載されているように、筒
状のアークシールドを複数個例えば2個に分割し、それ
らの2個のアークシールド分割体を接離可能に保持する
ものが提案されている。
【0004】上記の如きアークスタッド溶接機の一例と
して、例えば図13に示す様なものが考えられる。図示の
アークスタッド溶接機は、ハンドル10の上下回動操作に
よって開閉する2本のレバー12を備え、該レバー12の下
端部には、アークシールド保持部14がレバー12の段部12
a とレバー12の下端部に螺着されたナット20とで上下方
向に挾持して取り付けられ、各アークシールド保持部14
には、それぞれアークシールド分割体16が保持部本体17
の内側面に形成された凸部と挾持体18とによって上下方
向に挾持して保持されている。上記アークシールド分割
体16は、以下に説明する図1に示す様な略半円筒状をな
している。
【0005】上記溶接機においては、まず上記ハンドル
10を図13中実線で示す位置から破線で示す位置まで上方
に回動させて2本のレバー12を破線で示す開状態とし、
溶接銃26の先端に設けられたチャック28にスタッド4の
頭部を把持させる。次に、上記ハンドル10を下方に回動
させて両レバー12を実線で示す閉状態とする。この閉状
態においては、両アークシールド分割体16が互いに向い
合って当接して円筒状のアークシールドが形成され、こ
のアークシールドの中にスタッド4が嵌挿された状態と
なっている。続いて、この状態から溶接機を下降させ、
被溶接材6の所定位置上にスタッド4の下端部およびア
ークシールド分割体16の下端面を当接させ、円筒状のア
ークシールドでスタッド4の溶接部を覆って溶接を行な
う。溶接終了後は、上記ハンドル10を上方に回動させて
レバー12を開き、両アークシールド分割体16を離隔させ
て溶接されたスタッド4から取り外し、以後同様にして
アークスタッド溶接を繰り返し行なう。かかる方法によ
れば、同一のアークシールドによりアークスタッド溶接
を多数回くり返して行なうことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、例えば建築
現場等においては、数10本あるいは数100 本のスタッド
を連続して溶接する場合が多く、アークスタッド溶接を
多数回繰り返して行なっている内にアークシールド分割
体16が溶融金属によって侵蝕されたりあるいは損傷し、
溶接途中でアークシールド分割体16を新しいものに取り
換える必要が生じてくる。
【0007】かかる場合に、アークシールド分割体16の
みを新しいものに取り換える方法や新しいアークシール
ド分割体16を保持したアークシールド保持部14を別に用
意しておいてこのアークシールド保持部ごと新しいもの
に取り換える方法が考えられるが、アークスタッド溶接
を連続して行なっている途中においては上記アークシー
ルド分割体16近傍は極めて高温となっており、従って上
記の様なアークシールド分割体16やアークシールド保持
部14の取り換えは困難である。
【0008】そこで、上記溶接機の様に、レバー12を上
部レバー部22と下部レバー部24とに分割してそれらを着
脱可能に連結し、アークシールド分割体16の取換時に
は、別途下部レバー部24とアークシールド保持部14とア
ークシールド分割体16とを組み付けたものを用意してお
いて、この下部レバー部24ごと取り換える方法が考えら
れる。かかる方法によれば、アークシールド分割体近傍
が高温になっていても安全にかつ容易にアークシールド
分割体の取換えを行なうことができる。
【0009】しかしながら、上記両レバー部22,24の着
脱可能な連結を、例えば図示の如く上部レバー部に形成
したレバー挿入孔22a に下部レバー部24の上端部を挿入
して2本のネジ22b で直接下部レバー部24を押圧して行
なう方法においては、アークシールド分割体16の取換時
に小さな2本のネジ22b をドライバで緩めたり締めたり
して下部レバー部24の着脱を行なわなければならず、取
換作業が面倒である。
【0010】本考案の目的は、上記事情に鑑み、アーク
シールド分割体を安全かつ容易に取り換えることができ
ると共に取換作業を極めて簡単に行なうことのできるア
ークスタッド溶接機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係るアークスタ
ッド溶接機は、上記目的を達成するため、◆開閉可能な
複数本のレバーを備え、各レバーの下端部には筒状のア
ークシールドを複数個に分割して形成したアークシール
ド分割体が取り付けられるアークスタッド溶接機であっ
て、上記各レバーはそれぞれ上部レバー部と下部レバー
部とに分割され、該上部レバー部と下部レバー部とは、
両レバー部を連結および連結解除可能な連結手段により
連結され、該連結手段は、上記両レバー部の内の一方の
レバー部に設けられると共に他方のレバー部の端部を挿
入する挿入孔を有する連結部と、該連結部に設けられる
と共に上記両レバー部の上記連結および連結解除を行わ
せる操作部とを備えて成り、該操作部は、上記レバー挿
入孔に挿入された他方のレバー部の端部を該レバー挿入
孔内に固定する連結位置と該固定を解除する連結解除位
置との間を操作者の手のみによって移動可能に構成され
ていることを特徴とする。
【0012】上記連結手段としては、上記両レバー部の
うちの一方のレバー部に設けられた内側スリーブと該内
側スリーブの外側に軸方向に移動可能に嵌挿されたスリ
ーブ状操作部とを備え、上記内側スリーブには他方のレ
バー部の端部を挿入するレバー挿入孔と該レバー挿入孔
に出入可能な係止部材とが設けられ、上記スリーブ状操
作部は上記軸方向に移動することにより、上記係止部材
を上記レバー挿入孔内に突出せしめ該突出した係止部材
でレバー挿入孔内の他方のレバー部の端部を係止する連
結位置と上記係止部材を上記レバー挿入孔から退出させ
て該レバー挿入孔内の他方のレバー部の端部の係止を解
除し得る連結解除位置とを取り得るワンタッチカプラを
用いることができる。
【0013】上記連結手段としては、また、上記両レバ
ー部のうちの一方のレバー部に設けられた連結部を備え
て成り、該連結部には、他方のレバー部の端部を挿入す
るレバー挿入孔と、該レバー挿入孔に挿入された上記他
方のレバー部の端部をレバー挿入孔内面に向けて押圧す
る連結位置と該押圧を解除する連結解除位置との間を回
動可能なカム部および該カム部を回動させるための該カ
ム部に接続された操作部を有するカム手段とが設けられ
ているものを用いることができる。
【0014】上記連結手段としては、また、上記両レバ
ー部のうちの一方のレバー部に設けられた連結部を備え
て成り、該連結部には、他方のレバー部の端部を挿入す
るレバー挿入孔と、上記連結部の外側面から上記レバー
挿入孔に貫通する雌ネジ孔と、該雌ネジ孔に螺合する雄
ネジ部および該雄ネジ部を回転させるための該雄ネジ部
に接続された操作部を有するネジ手段とが設けられてい
るものを用いることができる。
【0015】
【作用】上記アークスタッド溶接機は、上述の様にレバ
ーを上部レバー部と下部レバー部とに分割してそれらを
連結および連結解除し得る連結手段で連結して成るの
で、アークシールド分割体の取換時に下部レバー部ごと
取り換えることができ、よってアークシールド分割体近
傍が高温になっていても取換を安全かつ容易に行なうこ
とができる。
【0016】また、上記連結手段として、上記両レバー
部の内の一方のレバー部に設けられると共に他方のレバ
ー部の端部を挿入する挿入孔を有する連結部と、該連結
部に設けられると共に上記両レバー部の上記連結および
連結解除を行わせる操作部とを備えて成り、該操作部
は、上記レバー挿入孔に挿入された他方のレバー部の端
部を該レバー挿入孔内に固定する連結位置と該固定を解
除する連結解除位置との間を操作者の手のみによって移
動可能に構成された連結手段を用いるので、単に操作者
が操作部を手で直接持って連結位置と連結解除位置との
間で移動させるだけで連結および連結解除が可能であ
り、何らの工具を用いる必要もなく、下部レバー部ごと
のアークシールド分割体の取換を極めて簡単に行なうこ
とができる。
【0017】また、連結手段が上記ワンタッチカプラで
ある場合、一般に市販されているワンタッチカプラを用
いることができ、極めて便利である。また、連結および
連結解除も単にスリーブ状操作部を上下動させることの
みによりワンタッチで行なうことができ、極めて簡単で
ある。
【0018】また、連結手段が上記操作部付カム部から
成るカム手段を備えたものである場合、単にその様なカ
ム手段を設けるだけで良く構造が極めて簡単であり、ま
た連結および連結解除も単に操作部でカム部を回動させ
ることのみによりワンタッチで行なうことができ、極め
て簡単である。
【0019】さらに、連結手段が上記操作部付雄ネジ部
から成るネジ手段を備えたものである場合、単にその様
なネジ手段を設けるだけで良いので構造が極めて簡単で
あり、また連結および連結解除も単に操作部でネジ部を
回動させることのみによりワンタッチで行なうことがで
き、極めて簡単である。さらに、上記カム手段の場合は
カム部の形状およびカム部の取り付け位置に精度が要求
されると共にカム面の摩耗の問題があるが、このネジ手
段の場合はその様な精度の問題および摩耗の問題が存在
しない。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は本考案に係るアークスタ
ッド溶接機の一実施例に使用するアークシールド分割体
を示す斜視図である。図示のアークシールド分割体30
は、耐熱衝撃性に優れたセラミックスから成る略円筒状
のアークシールドを2つに分割して成るものであり、そ
れぞれ略半円筒形状をなしている。
【0021】上記アークシールド分割体30の下面には、
溶接時にアークシールドの内外を連通させてガス抜きを
行なうための所定開口面積の連通溝32が複数形成され、
内側面34は以下に説明する図5に示す様にスタッド80の
外径よりわずかに大きいスタッド挿通孔を形成し、外側
面36にはこのアークシールド分割体30を以下に述べるア
ークシールド保持部に保持させるための凹部38が形成さ
れている。
【0022】図2は本考案の一実施例であって上記アー
クシールド分割体30を用いてアークスタッド溶接を行な
うアークスタッド溶接機を示す正面図、図3は図2に示
す溶接機の右側側面図、図4は図2中のIV-IV 線矢視拡
大図、図5は図4のV-V 線断面図である。
【0023】図示の溶接機42は、基部44と、基部44に固
設された2本の脚部46にそれぞれ支点ピン48を介して回
動可能に支持された1対のレバー50と、各レバー50の上
端にジョイントピン52を介して一端が回動可能に連結さ
れ、他端同志がジョイントピン54を介して回動可能に連
結された1対のリンク56と、一方のリンク56の上記一端
に固着され左右横方向(図2の矢印B方向)に延びるハ
ンドル58と、上記両リンク56の他端同志を連結するジョ
イントピン54が挿通され上下方向(図2の矢印C方向)
に延びる長孔60を有し上記基部44に固着された長孔部材
62と、上記基部44に立設された1対のロッド64に取り付
けられた溶接銃66と、該溶接銃66の下端部に設けられた
スタッド80の頭部を保持するためのチャック68と、同じ
く上記溶接銃66に設けられた溶接スイッチ69を有する把
手70とから成る溶接機本体を備えて成る。
【0024】上記溶接機本体の各レバー50は、上部レバ
ー部90と下部レバー部92とに分割してそれらをワンタッ
チ連結手段94で連結および連結解除可能に連結して成
る。下部レバー部92の下端部にはアークシールド保持部
72が着脱可能に取り付けられ、各アークシールド保持部
72には上記アークシールド分割体30がそれぞれ保持され
ている。
【0025】上記アークシールド保持部72は、図4,5
に示す様に、保持部本体74と挾持体76とを備えて成る。
保持部本体74は、下部レバー部92の段差部92a と下部レ
バー部92の下端部に螺着したナット92b とによって、下
部レバー部92に取り付けられている。また、上記アーク
シールド分割体の凹部38には上記アークシールド保持部
本体の内側面74a に形成された凸部74c が嵌入され、ア
ークシールド分割体の上端面30a 上にはネジ76a により
保持部本体74に固着された挾持体76が配設されており、
上記アークシールド分割体30は、上記凸部74c と挾持体
76とで上記凹部の上面38a と上端面30a とを上下方向に
挾持してアークシールド保持部72に保持されている。
【0026】なお、上記アークシールド分割体30は、図
示の様にアークシールド保持部72の下端面よりもアーク
シールド分割体30の下端面の方が所定長hだけ下方に突
出して位置する状態で保持されている。本実施例では上
記所定長h=0.3 〜0.7mm とされている。また、上記凹
部38の高さ(上下方向の長さ)を上記凸部74c の高さよ
りも少し大きくして両者間に間隙が形成されるように設
定されている。この間隙により、保持部本体74が金属製
であって溶接時に高温より熱変形しても上記間隙で熱変
形を吸収し、それによって保持部本体74の熱変形による
アークシールド分割体30のクラック発生等を防止するこ
とができる。
【0027】上記溶接機42によるアークスタッド溶接は
次の様にして行なわれる。まず上記ハンドル58を図2中
実線で示す位置から破線で示す位置まで上方に回動させ
る。そうすると、上記リンク56が傾動して上記ジョイン
トピン54が上記長孔60中を下方に移動し、ジョイントピ
ン52が支点ピン48を中心に回動して2本のレバー50が開
き、破線で示す開状態となる。しかる後上記チャック68
にスタッド80の頭部を把持させ、上記ハンドル58を下方
に回動させて両レバー50を閉じ、実線で示す閉状態とす
る。この閉状態においては、各レバー50に設けられてい
るアークシールド保持部72が互いに当接し、アークシー
ルド分割体30同志も互いに向い合って当接して円筒状の
アークシールドが形成され、このアークシールドの中に
スタッド80が嵌挿された状態となっている。続いて、こ
の状態から、溶接機42を下降させて被溶接材82の所定位
置上にスタッド80の下端部およびアークシールド分割体
30の下端面を当接させ、上記スイッチ69を押して溶接を
行なう。溶接終了後は、上記ハンドル58を上方に回動さ
せてレバー50を開き、以後同様にしてアークスタッド溶
接を繰り返し行なう。
【0028】次に、上記レバー50の連結構造について、
図2および図2中のワンタッチ連結手段94の拡大断面図
である図6を参照しながら説明する。
【0029】これらの図に示すワンタッチ連結手段94は
ワンタッチカプラで構成されている。上記ワンタッチカ
プラ94は、上部レバー部90の下端部に螺合された内側ス
リーブ96と該内側スリーブ96の外側に嵌装されたスリー
ブ状操作部(以下外側スリーブと称す)98とを備えて成
る。上記内側スリーブ96には下部レバー部92の上端部が
挿入されるレバー挿入孔100 と周方向に所定間隔を置い
て設けられた複数個のボール嵌合孔102 とが形成され、
各ボール嵌合孔102 にはそれぞれ係止部材であるボール
104 が上記レバー挿入孔100 に出入可能に嵌合されてい
る。上記外側スリーブ98は内側スリーブ96に対して軸方
向に上下移動可能に配設され、スプリング106 で下方に
付勢され、かつ内側スリーブ96の外周面に設けられた凸
状のストッパ108 に当接して下方位置が規制され、さら
に上記ボール104 を半径方向内側に押してレバー挿入孔
100 内に一部突入させる小径内面110 と上記ボール104
の半径方向外側へ移動させてレバー挿入孔100 からの退
出を許容する大径内面112とを備えて成る。
【0030】また、上記下部レバー部92の上端部は上記
内側スリーブ96のレバー挿入孔100に対応する形状とさ
れ、かつ上記レバー挿入孔100 内に一部突入したボール
104が嵌合する溝114 が周方向に形成されている。
【0031】図6に示す状態は両レバー部90,92の連結
状態であり、この状態から外側スリーブ98をスプリング
106 に抗して上方に移動させて大径内面112 をボール10
4 に対向する位置とする。この状態から下部レバー部92
を下方に引けば、ボール104は半径方向外側に移動して
レバー挿入孔100 から退出し、両レバー部90,92の連結
は解除されて下部レバー部92の離脱が行なわれる。
【0032】また、上部レバー部90に下部レバー部92を
連結する際は、上記外側スリーブ98をスプリング106 に
抗して上方へ移動させて大径内面112 をボール104 に対
向させておき、その状態で下部レバー部92の上端部をレ
バー挿入孔100 に挿入し、しかる後外側スリーブ98をス
プリング106 で下方に移動させ、図示の位置にストッパ
108 で位置決めする。そうすると、図示の様にボール10
4 がレバー挿入孔100内に一部突入して溝114 に嵌合
し、かつボール104 は小径内面110 で半径方向外方への
移動が阻止されているので、下部レバー部92の抜け出し
は防止され、両レバー部90,92が連結される。
【0033】即ち、上記ワンタッチカプラから成るワン
タッチ連結手段94によれば、スリーブ状操作部98を上方
から下方へ移動させる1つの連結操作により両レバー部
90,92の連結が行なわれ、またスリーブ状操作部98を下
方から上方へ移動させる1つの連結解除操作により両レ
バー部90,92の連結解除が行なわれる。
【0034】次に、上記ワンタッチ連結手段の他の実施
例を、正面図である図7、図7のVIII-VIII 線断面図で
ある図8および図8のIX-IX 線断面図である図9を参照
しながら説明する。なお、図示の実施例は図2中の右側
のレバー50のワンタッチ連結手段94に相当するものであ
り、図7は図2と同じ方向から見たものである。
【0035】この実施例は、ワンタッチ連結手段94とし
てカム手段を用いて成るものである。本ワンタッチ連結
手段94は、上部レバー部90の下端に設けられた連結部12
0 と、該連結部120 に形成された下部レバー部92の上端
部を挿入するレバー挿入孔122 と、該レバー挿入孔122
に連続するスリット124 を形成する1対のフランジ部12
6 と、上記スリット124 内に配設され上記1対のフラン
ジ部126 に挿通した軸128 によって回動可能に支持され
たカム部130 および該カム部130 に設けられた該カム部
130 を回動させるためのアーム状操作部132 を有するカ
ム手段134 とを備えて成る。
【0036】上記下部レバー部92の上端部にはその外側
面に平坦面136 が形成され、上記カム手段134 は、図中
実線で示す連結位置と図中2点鎖線で示す連結解除位置
との間を回動可能であり、連結位置においてはカム面13
8 が上記下部レバー部の平坦面136 に当接して該下部レ
バー部92の上端部をレバー挿入孔122 の内周面に押圧し
て保持し、連結解除位置ではカム面138 は上記平坦面13
6 から離れて下部レバー部92の上端部を押圧しない様に
構成されている。
【0037】上記カム手段134 を備えたワンタッチ連結
手段94によれば、カム部132 が上記連結解除位置にある
状態下でレバー挿入孔122 に下部レバー部92の上端部を
挿入し、しかる後操作部130 を上方に約90°回動させる
1つの連結操作によってカム部132 を上記連結位置まで
回動させて両レバー部90,92の連結が行なわれ、またそ
の連結状態から操作部130 を約90°下方に回動させる1
つの連結解除操作によってカム部132 を連結解除位置ま
で回動させて両レバー部90,92の連結解除が行なわれ
る。
【0038】次に、上記ワンタッチ連結手段のさらに他
の実施例を、正面図である図10および図10のXI-XI 線断
面図である図11を参照しながら説明する。なお、図示の
実施例も図2中の右側のレバー50のワンタッチ連結手段
94に相当するものであり、図10は図2と同じ方向から見
たものである。
【0039】この実施例はワンタッチ連結手段94として
ネジ手段を用いて成るものである。本ワンタッチ連結手
段94は、上部レバー部90の下端に設けられた連結部120
と、該連結部120 に形成された下部レバー部92の上端部
を挿入するレバー挿入孔122と、連結部120 の外側面120
aから上記レバー挿入孔122 に貫通して該レバー挿入孔
の半径方向に延びる雌ネジ孔150 と、該雌ネジ孔150 に
螺合する雄ネジ部152および該雄ネジ部152 を回
転させるための該雄ネジ部に接続されたアーム状の操作
部154 を有するネジ手段156 とを備えて成る。なお、上
記ネジ手段156 は、操作部154 が実線で示す位置にある
ときが連結位置であり2点鎖線で示す位置にあるときが
連結解除位置である。
【0040】上記ネジ手段156 を備えたワンタッチ連結
手段94によれば、操作部154 が上記連結解除位置にある
状態下でレバー挿入孔122 に下部レバー部92の上端部を
挿入し、しかる後操作部154 を約90°時計方向に回動さ
せる1つの連結操作によって雄ネジ部150 を前進させ雄
ネジ部150 の先端で下部レバー部の上端部を押圧して両
レバー部90,92の連結が行なわれ、またその連結状態か
ら操作部154 を約90°反時計方向に回動させる1つの連
結解除操作によって上記雄ネジ部150 を後退させ上記押
圧を解除して両レバー部90,92の連結解除が行なわれ
る。
【0041】上記アークスタッド溶接機は、上述の様に
レバー50を上部レバー部90と下部レバー部92とに分割し
てそれらを連結および連結解除し得る連結手段94で連結
して成るので、アークシールド分割体30の取換時に下部
レバー部92ごと取り換えることができ、よってアークシ
ールド分割体近傍が高温になっていても取換を安全かつ
容易に行なうことができる。
【0042】また、上記連結手段94として、操作部98,
130 ,154 による1つの連結操作で連結し1つの解除操
作で連結解除し得るワンタッチ連結手段を用いているの
で、1つの操作即ちワンタッチで連結および連結解除が
可能であり、下部レバー部92ごとのアークシールド分割
体の取換を極めて簡単に行なうことができる。
【0043】また、ワンタッチ連結手段94が上記ワンタ
ッチカプラを備えたものである場合、一般に市販されて
いるワンタッチカプラを用いることができ、極めて便利
である。
【0044】また、ワンタッチ連結手段94が上記操作部
付カム部から成るカム手段134 を備えたものである場
合、単にその様なカム手段134 を設けるだけで良く構造
が極めて簡単である。
【0045】さらに、ワンタッチ連結手段94が上記操作
部付雄ネジ部から成るネジ手段156を備えたものである
場合、単にその様なネジ手段156 を設けるだけで良いの
で構造が極めて簡単である。また、上記カム手段134 の
場合はカム部130 の形状およびカム部130 の取り付け位
置に精度が要求されると共にカム面138 の摩耗の問題が
あるが、このネジ手段156 の場合はその様な精度の問題
および摩耗の問題が存在しない。
【0046】なお、上記各実施例においてはワンタッチ
カプラや連結部120 が上部レバー部90側に設けられてい
るが、それらは下部レバー部92側に設けることも可能で
ある。また、上記カム手段134 やネジ手段156 における
操作部132 ,154 の連結および連結解除操作は約90°の
回動操作であったが、カム部130 の形状や雄ネジ部150
のピッチ等を適宜に設定することによって、その回動角
度は360 °以内好ましくは180 °以内で任意に設定する
ことができる。
【0047】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案に係るアーク
スタッド溶接機によれば、レバーを上部レバー部と下部
レバー部とに分割してそれらを着脱可能に連結して成る
ので、アークシールド分割体の取換時に下部レバー部ご
と取り換えることができ、従ってアークシールド分割体
近傍が高温になっていても取換えを安全かつ容易に行な
うことができる。また、上部レバー部と下部レバー部と
の連結が、レバー挿入孔に挿入された他方のレバー部の
端部を該レバー挿入孔内に固定する連結位置と該固定を
解除する連結解除位置との間を操作者の手のみによって
移動可能な操作部を有する連結手段により行われている
ので、連結および連結解除を単に操作者が手で操作部を
直接持って連結位置と連結解除位置との間で移動させる
だけで行うことができ、極めて簡単である。また、上部
レバー部と下部レバー部との連結が、上述のごときワン
タッチ連結手段により行なわれているので、連結および
連結解除を1つの操作で行なうことができ、極めて簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るアークスタッド溶接機の一実施例
で用いるアークシールド分割体を示す斜視図
【図2】本考案に係るアークスタッド溶接機の一実施例
を示す正面図
【図3】本考案に係るアークスタッド溶接機の一実施例
を示す右側面図
【図4】図2のIV-IV 線矢視図
【図5】図4のV-V 線断面図
【図6】ワンタッチ連結手段の一実施例を示す断面図
【図7】ワンタッチ連結手段の他の実施例を示す正面図
【図8】図7のVIII-VIII 線矢視図
【図9】図8のIX-IX 線断面図
【図10】ワンタッチ連結手段のさらに他の実施例を示
す正面図
【図11】図10のIX-IX 線矢視図
【図12】アークシールドを用いたアークスタッド溶接
を説明する図
【図13】アークスタッド溶接機の比較例を示す正面図
【符号の説明】
30 アークシールド分割体 50 レバー 90 上部レバー部 92 下部レバー部 94 ワンタッチ連結手段 96 内側スリーブ 98 スリーブ状操作部 100 レバー挿入孔 104 係止部材 120 連結部 122 レバー挿入孔 130 カム部 132 操作部 134 カム手段 150 雌ネジ孔 152 雄ネジ部 154 操作部 156 ネジ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 並木健二 埼玉県北葛飾郡杉戸町下高野1−90 (72)考案者 仲野泰也 神奈川県藤沢市善行団地3−3−105 (56)参考文献 特開 昭59−141379(JP,A) 特開 平3−23072(JP,A) 特開 平3−155471(JP,A) 実開 昭59−94779(JP,U)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な複数本のレバーを備え、各レ
    バーの下端部には筒状のアークシールドを複数個に分割
    して形成したアークシールド分割体が取り付けられるア
    ークスタッド溶接機であって、 上記各レバーはそれぞれ上部レバー部と下部レバー部と
    に分割され、 該上部レバー部と下部レバー部とは、両レバー部を連結
    および連結解除可能な連結手段により連結され、 該連結手段は、上記両レバー部の内の一方のレバー部に
    設けられると共に他方のレバー部の端部を挿入する挿入
    孔を有する連結部と、該連結部に設けられると共に上記
    両レバー部の上記連結および連結解除を行わせる操作部
    とを備えて成り、該操作部は、上記レバー挿入孔に挿入
    された他方のレバー部の端部を該レバー挿入孔内に固定
    する連結位置と該固定を解除する連結解除位置との間を
    操作者の手のみによって移動可能に構成されていること
    を特徴とするアークスタッド溶接機。
  2. 【請求項2】 開閉可能な複数本のレバーを備え、各レ
    バーの下端部には筒状のアークシールドを複数個に分割
    して形成したアークシールド分割体が取り付けられるア
    ークスタッド溶接機であって、 上記各レバーはそれぞれ上部レバー部と下部レバー部と
    に分割され、 該上部レバー部と下部レバー部とは、両レバー部を連結
    および連結解除可能な連結手段により連結され、 上記連結手段が、上記両レバー部のうちの一方のレバー
    部に設けられた内側スリーブと該内側スリーブの外側に
    軸方向に移動可能に嵌挿されたスリーブ状操作部とを備
    え、上記内側スリーブには他方のレバー部の端部を挿入
    するレバー挿入孔と該レバー挿入孔に出入可能な係止部
    材とが設けられ、上記スリーブ状操作部は上記軸方向に
    移動することにより、上記係止部材を上記レバー挿入孔
    内に突出せしめ該突出した係止部材でレバー挿入孔内の
    他方のレバー部の端部を係止する連結位置と上記係止部
    材を上記レバー挿入孔から退出させて該レバー挿入孔内
    の他方のレバー部の端部の係止を解除し得る連結解除位
    置とを取り得るワンタッチカプラから成ることを特徴と
    するアークスタッド溶接機。
  3. 【請求項3】 開閉可能な複数本のレバーを備え、各レ
    バーの下端部には筒状のアークシールドを複数個に分割
    して形成したアークシールド分割体が取り付けられるア
    ークスタッド溶接機であって、 上記各レバーはそれぞれ上部レバー部と下部レバー部と
    に分割され、 該上部レバー部と下部レバー部とは、両レバー部を連結
    および連結解除可能な連結手段により連結され、 上記連結手段が、上記両レバー部のうちの一方のレバー
    部に設けられた連結部を備えて成り、該連結部には、他
    方のレバー部の端部を挿入するレバー挿入孔と、該レバ
    ー挿入孔に挿入された上記他方のレバー部の端部をレバ
    ー挿入孔内面に向けて押圧する連結位置と該押圧を解除
    する連結解除位置との間を回動可能なカム部および該カ
    ム部を回動させるための該カム部に接続された操作部を
    有するカム手段とが設けられていることを特徴とするア
    ークスタッド溶接機。
  4. 【請求項4】 開閉可能な複数本のレバーを備え、各レ
    バーの下端部には筒状のアークシールドを複数個に分割
    して形成したアークシールド分割体が取り付けられるア
    ークスタッド溶接機であって、 上記各レバーはそれぞれ上部レバー部と下部レバー部と
    に分割され、 該上部レバー部と下部レバー部とは、両レバー部を連結
    および連結解除可能な連結手段により連結され、 上記連結手段が、上記両レバー部のうちの一方のレバー
    部に設けられた連結部を備えて成り、該連結部には、他
    方のレバー部の端部を挿入するレバー挿入孔と、上記連
    結部の外側面から上記レバー挿入孔に貫通する雌ネジ孔
    と、該雌ネジ孔に螺合する雄ネジ部および該雄ネジ部を
    回転させるための該雄ネジ部に接続された操作部を有す
    るネジ手段とが設けられていることを特徴とするアーク
    スタッド溶接機。
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