JP2548555Y2 - ベアリング用シール板 - Google Patents

ベアリング用シール板

Info

Publication number
JP2548555Y2
JP2548555Y2 JP1992072278U JP7227892U JP2548555Y2 JP 2548555 Y2 JP2548555 Y2 JP 2548555Y2 JP 1992072278 U JP1992072278 U JP 1992072278U JP 7227892 U JP7227892 U JP 7227892U JP 2548555 Y2 JP2548555 Y2 JP 2548555Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal plate
locking groove
ridge
outer peripheral
peripheral edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992072278U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0635662U (ja
Inventor
利幸 今在家
Original Assignee
日亜精密工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日亜精密工業株式会社 filed Critical 日亜精密工業株式会社
Priority to JP1992072278U priority Critical patent/JP2548555Y2/ja
Publication of JPH0635662U publication Critical patent/JPH0635662U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548555Y2 publication Critical patent/JP2548555Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/726Sealings with means to vent the interior of the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/783Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the mounting region
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7846Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シール型ベアリングに
使用するシール板の改良に係り、主にミニチュアベアリ
ングや小型のベアリングに使用するプラスチック製若し
くは合成ゴム製のシール板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、事務用機器や家電製品等の分野に
於いては、製品の小型化とも相俟ってこれに使用するベ
アリングも益々小型化される傾向にあり、外輪の外径が
例えば数mm位の超小型のシール型ベアリングが数多く
使用されている。而して、外輪の外径が数mm位の超小
型のベアリングでは、内外輪の肉厚が極めて薄肉化され
ている為、弾性力の強い金属製シール板を装着した場
合、外輪が変形したりすることがある。その結果、超小
型のベアリングでは、金属製シール板の使用は殆ど不可
能となり、これに替えてプラスチック製のシール板が使
用に供されている。
【0003】従来、この種プラスチック製のシール板と
しては、例えば実開平4−87022号公報に開示され
た構造のものが知られている。即ち、前記シール板8
は、図10に示す如く、外周縁部内側面に環状の突部8
aを、又、外周縁部にシール板8の外側面方向へ突出す
る環状の隆起部8bを夫々形成したものであり、このシ
ール板10を押圧してその外周縁部を外輪9の内周面両
端部に形成した係止溝10へ嵌着すると、図11に示す
如く、突部8aが係止溝10の内側面10aに面接触状
態で当接すると共に、隆起部8bが係止溝10の外側面
10bに屈曲状態で当接することになる。その結果、シ
ール板10は、隆起部8bの弾性力によって係止溝10
へ緊密且つ強固に嵌着され、外輪9と内輪11との間を
確実にシールすることになる。尚、図11に於いて、1
2はボール、13はリテーナである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記シール
板10は、隆起部8bを環状に形成している為、係止溝
10への挿入の際に隆起部8bが変形(縮径)し難く、
挿入の際の抵抗が大きくなって係止溝10へ簡単且つ容
易に嵌着できないと云う問題がある。又、係止溝10へ
の嵌着後には隆起部8bに発生する圧縮応力も大きくな
り、ベアリングの外輪9の真円度を低下させると云う問
題もある。特に、隆起部8bの肉厚が厚く且つ外輪9の
肉厚が薄い場合には、これらの問題がより一層助長され
ることになる。更に、隆起部8bを環状に形成している
と、シール板8や係止溝10の加工精度が悪い場合、隆
起部8bが係止溝10にフィットせず、シール板8自体
が平坦になり難くなる。例えば、シール板8を加工精度
の悪い係止溝10へ嵌着した場合、シール8板の一部分
がボール12側へ偏位したり、又、加工精度の悪いシー
ル板8を係止溝10へ嵌着した場合(シール板8が所定
寸法より大きい場合)、シール板8の一部分がベアリン
グの側面(端面)から外方へ突出してしまうと云う問題
がある。そのうえ、隆起部8bを環状に形成している
と、内輪11の回転時にシール板8が共廻りしようとし
た場合、シール板8は大きな抵抗を受けることもなく、
内輪11と一緒に簡単に回転してしまうことになる。そ
の結果、シール板8が係止溝10から脱落したり、シー
ル性が低下したりすると云う問題がある。加えて、隆起
部8bを環状に形成していると、シール板8が係止溝1
0から脱落しようとした場合でも、隆起部8bは常に同
一方向へ屈曲した格好になっている。その結果、シール
板8は、これに抜け力が作用したときに係止溝10から
抜け易いと云う問題もあった。
【0005】本考案は、上記の問題点を解消する為に創
案されたものであり、係止溝への挿入を簡単且つ容易に
行え、係止溝への嵌着後には外輪の真円度の低下を防止
できると共に、係止溝へ良好な姿勢で確実且つ堅固に嵌
着され、然も、共廻りを防止できるようにしたベアリン
グ用シール板を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願考案のベアリング用
シール板は、外輪の内周面両端部に形成した断面視に於
いて垂直状の内側面、底面及び外輪の内周面両端部に形
成した断面視に於いて垂直状の内側面、底面及び外開き
状に傾斜した外側面から成る環状の係止溝内に、その外
周縁部を嵌着して係止溝の内側面及び外側面に当合させ
るようにしたプラスチック製の環状のベアリング用シー
ル板に於いて、前記シール板の外周縁部内側面に、係止
溝の内側面に面接触状態で当接する平坦な頂面と挿入用
傾斜面を備えた断面形状が略台形の突部を環状に形成
し、又、シール板の外周縁部の外側部分に段部を環状に
設けると共に、当該段部によりシール板の外周縁部に、
係止溝の外側面の方向に突出し且つ当該外側面に屈曲状
態で当接する断面形状が尖塔状の薄肉の突条を環状に形
成し、当該突条とシール板の外周縁部分若しくは突条の
みを適宜の間隔毎に一定の幅で切り欠いて突条を複数個
に分割したことを考案の基本構成とするものである。
【0007】
【作用】シール板をベアリングに嵌着する際には、シー
ル板をその突部がボール側を向く姿勢で外輪の側面に当
てがい、その外周縁部を内方へ均等に押圧する。そうす
ると、シール板は、その弾性の故に無理なく彎曲した
後、その外周縁部が外輪の−止溝内へ挿入される。この
とき、シール板は、その外周縁部に形成した環状の突条
を適宜間隔毎に一定の幅で切り欠いて複数個に分割し、
且つ突条を極薄肉の尖塔状に形成している為、係止溝へ
の挿入の際には容易に縮径し、挿入の際の抵抗が小さく
なって係止溝へ簡単且つ容易に挿入することができる。
そして、シール板は、係止溝への嵌着後には突部が係止
溝の内側面に面接触状態で当接すると共に、突条が係止
溝の外側面に屈曲状態で当接し、その弾性力によって係
止溝内へ緊密且つ強固に嵌着されることになる。このシ
ール板は、その外周縁部に形成した極薄肉の環状の突条
を適宜間隔毎に一定の幅で切り欠いて複数個に分割して
いる為、係止溝への嵌着後には突条に発生する圧縮応力
も小さくなり、シール板を極薄肉の外輪の係止溝に嵌着
しても、外輪の真円度を低下させることがない。又、極
薄肉の突条を複数個に分割している為、シール板や係止
溝の加工精度が悪くても、シール板は係止溝に確実にフ
ィットして平坦になる。その結果、シール板の一部分が
ベアリングの側面(端面)から外方へ突出したり、或い
はシール板の一部分がボール側へ偏位してしまうと云う
こともない。更に、突条を複数個に分割している為、内
輪の回転時にシール板が共廻りしようとしても、各突条
の先端角部が係止溝の外側面に当接して大きな抵抗とな
る。その結果、シール板は、回転しようとするときに大
きな抵抗を受けることになり、内輪との共廻りが防止さ
れる。然も、極薄肉の突条を複数個に分割していると、
シール板が係止溝から脱落しようとしたときに、各突条
が逆向けに反り返ろうとすることになる。その結果、シ
ール板は、係止溝から抜け難くなり、係止溝に強固に嵌
着されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図3は本考案の第1実施例に係るシール板
1を装着したベアリングの拡大断面図であり、2は外
輪、3は内輪、4はボール、5はリテーナである。前記
外輪2の内周面両端部には、断面形状略U字型の環状の
係止溝6が形成されて居り、この係止溝6は、垂直状の
内側面6aと、平坦な底面6bと、外開き状に傾斜した
外側面6cとから成る。
【0009】前記シール板1は、図1及び図2に示す如
く、耐熱性・耐磨耗性・耐薬品性等に優れ、然も適宜の
弾性力を有するエンジニアリングプラスチックや合成ゴ
ムの一体成形によって環状に形成されて居り、その外周
面内側部分には挿入用傾斜面1aが形成されている。
又、シール板1の外周縁部内側面には、係止溝6の内側
面6aに面接触状態で当接する断面形状略台形の突部1
bが環状に形成されている。この突部1bは、頂面が平
坦に形成され、外周面が挿入用傾斜面1aの一部となっ
ている。更に、シール板1の外周縁部には、シール板1
の外側面方向へ突出し、且つ係止溝6の外側面6cに屈
曲状態で当接する突条1cが環状に形成されている。こ
の突条1cは、断面形状が尖塔状で且つ極薄肉に形成さ
れ、シール板1の軸線に沿う格好になっている。尚、突
条1cの内周面近傍には、突条1cの屈曲を容易ならし
める為に環状の凹部1dが形成されている。そして、前
記突条1c及びシール板1の外周面部分は、図1に示す
ように等間隔毎に一定の幅で切り欠かれている。本実施
例では、突条1c及び切欠部1eは、夫々奇数個(9
個)宛形成されて居り、各突条1cを夫々切欠部1eに
対向せしめている。尚、本実施例に於いては、シール板
1の厚みは約0.7mmに、シール板の外径は約15m
mに、突条1cの肉厚は約0.1mmに夫々設定されて
いる。又、シール板1の外径は、係止溝6への嵌着時に
係止溝6の底面6bとの間に若干の間隙ができるよう
に、シール板1の内径も、係止溝6への嵌着時に内輪3
の外周面との間に若干の間隙ができるように夫々設定さ
れている。
【0010】而して、シール板1をベアリングに装着す
る際には、先ず挿入用傾斜面1aを外輪2の側面内周縁
部に当てがい、シール板1の外周縁部を内方へ均等に押
圧する。そうすると、シール板1は、その弾性の故に無
理なく彎曲した後、その外周縁部が外輪2の係止溝6内
へ挿入される。このとき、前記シール板1は、突条1c
及びシール板1の外周縁部を等間隔毎に一定の幅で切り
欠き、且つ突条1cを極薄肉の尖塔状に形成している
為、係止溝6への挿入の際には容易に縮径し、挿入の際
の抵抗が小さくなって小さな力で係止溝6へ簡単且つ容
易に挿入することができる。又、シール板1は、係止溝
6への挿入時には略台形状の突部1bによってその押し
込み量が規制される為、仮えシール板1に掛かる押圧力
が過大になっても、シール板1が部分的に押し潰された
りすることがなく、シール板1の損傷や歪みは皆無とな
る。そして、シール板は、係止溝6への嵌着後には図3
に示すように突部1bが係止溝6の内側面6aに面接触
状態で当接すると共に、突条1cが係止溝6の外側面6
cに屈曲状態で当接し、その弾性力によって係止溝6内
へ緊密且つ強固に嵌着されることになる。
【0011】前記シール板1に於いては、極薄肉に形成
した突条1cを複数個に分割している為、係止溝6への
嵌着後には突条1cに発生する圧縮応力も小さくなる。
然も、シール板1の外周縁部を係止溝6の内側面6a及
び外側面6cのみに当接させている為、外輪2にはその
半径方向に大きな力が作用することがない。その結果、
シール板1はこれを係止溝6に嵌着しても、ベアリング
の外輪の真円度を低下させることがない。又、極薄肉の
突条1cを複数個に分割し、突条1c間に切欠部1eを
設けている為、シール板1や係止溝6の加工精度が悪く
ても、シール板1の係止溝6への嵌着後には切欠部1e
が誤差を吸収し、シール板1は係止溝6に確実にフィッ
トして平坦になる。その結果、シール板1の一部分がベ
アリングの側面(端面)から外方へ突出したり、シール
板1の一部分がボール4側へ偏位してしまうと云うこと
がない。更に、突条1cを複数個に分割している為、内
輪3の回転時にシール板1が共廻りしようとしても、各
突条1cの先端角部が係止溝6の外側面6cに当接して
大きな抵抗となる。その結果、シール板1は、回転しよ
うとするときに大きな抵抗を受けることになり、内輪3
との共廻りが防止される。そのうえ、極薄肉の突条1c
を複数個に分割していると、シール板1が係止溝6から
脱落しようとしたときに、各突条1cが逆向けに反り返
ろうとすることになる。その結果、シール板1は、係止
溝6から抜け難くなり、係止溝6に強固に嵌着されるこ
とになる。加えて、シール板1は、その外周縁部に係止
溝6の外側面6cに屈曲状態で当接する突条1cと係止
溝6に対向する切欠部1eとを交互に形成し、各切欠部
1eを夫々突条1cに対向せしめるようにしている為、
高温多湿の悪条件下で使用され、水分の吸収や温度変化
等によって膨張しても、切欠部1eが膨張分を吸収し、
シール板1を外方へ押し出そうとする力は殆ど生じな
い。その結果、シール板1自体が膨張しても、シール板
1は外方へ大きく彎曲することもなく、係止溝6内へ良
好な姿勢で嵌着保持される。
【0012】図4及び図5は本考案の第2実施例に係る
シール板1であって、当該シール板1は、断面形状を上
記第1実施例のものと略同様に形成すると共に、突条1
cのみを等間隔毎に一定の幅で切り欠き、突条1c及び
切欠部1eを夫々偶数個(6個)宛形成したものであ
り、突条1c同志及び切欠部1e同志を夫々対向させた
ものである。このシール板1も、上記第1実施例のシー
ル板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0013】図6は本考案の第3実施例に係るシール板
1を装着したベアリングの拡大断面図であって、当該シ
ール板1は、外周縁部の断面形状を上記第1実施例のも
のと同様に形成し、内周縁部を若干厚肉に形成すると共
に、内周面中央部に環状の凸部1fを形成し、当該凸部
1fを内輪3の外周面両端部に形成した略U字型の溝7
に非接触状態で挿入するようにしたものである。このシ
ール板1は、上記第1実施例のシール板1と同様の作用
効果を奏するうえ、シール板1の内周面と内輪3のとの
間に迷路状の間隙が形成される為、シール性が向上する
ことになる。
【0014】図7乃至図9は本考案の第3実施例、第4
実施例及び第5実施例に係るシール板1の部分拡大断面
図であって、当該シール板1は、突条1cをシール板1
の外周面から僅かに内方寄りに形成したものである。こ
れらのシール板1は、上記実施例のものと同様に突条1
cが複数個に分割されていることは勿論である。又、上
記第1実施例のシール板1と同様の作用効果を奏し得
る。
【0015】上記第1実施例に於いては、突条1cと切
欠部1eを9個宛、第2実施例に於いては、突条1cと
切欠部1eを6個宛夫々形成したが、突条1c及び切欠
部1eの数は、上記実施例のものに限定されるものでは
なく、奇数及び偶数に関係なく、複数個形成されて居れ
ば、その数は任意である。
【0016】上記各実施例に於いては、突条1cを、断
面形状が尖塔状で且つ極薄肉に形成したが、突条1cの
断面形状は、上記実施例のものに限定されるものではな
く、適宜の弾性を有して居れば、如何なる形状であって
も良い。
【0017】上記各実施例に於いては、突条1cをシー
ル板1の軸線と略平行に形成するようにしたが、突条1
cの向きは上記実施例のものに限定されるものではな
く、係止溝6の外側面6cに屈曲状態で当接することが
できれば、如何なる向きであっても良い。例えば突条1
cをシール板1の軸線に対して内方側へ傾斜させても良
く、或いは突条1cをシール板1の軸線に対して外方側
へ傾斜させても良い。
【0018】上記第1実施例に於いては、突条1cとシ
ール板1の外周面部分を、第2実施例に於いては、突条
1cのみを夫々一定の幅で切り欠いて比較的大きな切欠
部1eを形成するようにしたが、切欠部1eの幅及び形
状は、上記実施例のものに限定されるものではなく、シ
ール板1が容易に縮径し、且つ切欠部1eが加工誤差を
吸収できれば、その幅及び形状は任意である。例えばシ
ール板1の外周縁部にスリット状の切欠部1eを形成す
るようにしても良い。
【0019】上記各実施例に於いては、シール板1を係
止溝6に嵌着したときにシール板1の内周面と内輪3と
の間に間隙が形成されるようにしたが、他の実施例に於
いては、図示していないが、シール板1の内周縁部に薄
肉のシール片を形成し、このシール片を内輪3の外周面
若しくは内輪3の外周面に形成した環状の溝の側面に軽
く線接触させるようにしても良い。
【0020】上記第1、第2、第4、第5及び第6実施
例のシール板1に於いては、外周縁部以外の肉厚が均一
になるように形成し、又、第3実施例のシール板1に於
いては、外周縁部及び内周縁部以外を若干薄肉に形成し
たが、シール板1の断面形状は上記各実施例のものに限
定されるものではなく、突部1b、突条1c及び切欠部
1eを備えて居れば、その断面形状は任意である。
【0021】
【考案の効果】上述の通り、本考案のベアリング用シー
ル板は、次のような優れた効果を奏することができる。 (1)シール板は、突条及びシール板の外周縁部分若し
くは突条のみを適宜間隔毎に一定の幅で切り欠いて突条
を複数個に分割し、且つ突条を極薄肉の尖塔状に形成し
ている為、係止溝への挿入の際には容易に縮径すること
になる。その結果、シール板は、挿入の際の抵抗が小さ
くなって小さな力で係止溝へ簡単且つ容易に挿入するこ
とができる。特に、突条の分割数が多い程、係止溝へ挿
入する際の抵抗値が小さくなり、係止溝へより一層簡単
且つ容易に挿入することができる。 (2)シール板は、極薄肉に形成した突条を複数個に分
割している為、係止溝への嵌着後には突条に発生する圧
縮応力も小さくなる。その結果、シール板は、これを肉
厚が極薄肉の外輪の係止溝に嵌着しても、外輪の真円度
を低下させることがない。特に、突条の分割数が多い
程、各突条に発生する圧縮応力も小さくなり、外輪の真
円度が保たれる。 (3)シール板は、極薄肉に形成した突条を複数個に分
割している為、シール板や係止溝の加工精度が悪い場合
でも、係止溝に確実にフィットして平坦になる。その結
果、シール板の一部分が偏位してしまうと云うことがな
い。 (4)シール板は、突条を複数個に分割している為、内
輪の回転時にシール板が共廻りしようとしても、各突条
の先端角部が係止溝の外側面に当接して大きな抵抗とな
る。その結果、シール板は、回転しようとするときに大
きな抵抗を受けることになり、内輪との共廻りが防止さ
れる。 (5)シール板は、極薄肉に形成した突条を複数個に分
割している為、シール板が係止溝から脱落しようとした
ときに、各突条が逆向けに反り返ろうとすることにな
る。その結果、シール板は、係止溝から抜け難くなり、
係止溝に強固に嵌着されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るベアリング用シール
板の拡大正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】第1実施例に係るシール板を装着したベアリン
グの拡大断面図である。
【図4】本考案の第2実施例に係るベアリング用シール
板の拡大正面図である。
【図5】図2のB−B線拡大断面図である。
【図6】本考案の第3実施例に係るシール板を装着した
ベアリングの拡大断面図である。
【図7】本考案の第4実施例に係るベアリング用シール
板の部分拡大断面図である。
【図8】本考案の第5実施例に係るベアリング用シール
板の部分拡大断面図である。
【図9】本考案の第6実施例に係るベアリング用シール
板の部分拡大断面図である。
【図10】従来のベアリング用シール板の一部破断拡大
側面図である。
【図11】従来のシール板を装着したベアリングの部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1はシール板、1bは突部、1cは突条、2は外輪、6
は係止溝、6aは係止溝の内側面、6bは係止溝の底
面、6cは係止溝の外側面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪(2)の内周面両端部に形成した
    面視に於いて垂直状の内側面(6a)、底面(6b)及
    外開き状に傾斜した外側面(6c)から成る環状の係
    止溝(6)内に、その外周縁部を嵌着して係止溝(6)
    の内側面(6a)及び外側面(6c)に当合させるよう
    にしたプラスチック製の環状のベアリング用シール板
    (1)に於いて、前記シール板(1)の外周縁部内側面
    に、係止溝(6)の内側面(6a)に面接触状態で当接
    する平坦な頂面と挿入用傾斜面(1a)を備えた断面形
    略台形の突部(1b)を環状に形成し、又、シール
    板(1)の外周縁部の外側部分に段部(1b)を環状に
    設けると共に、当該段部(1b)によりシール板(1)
    の外周縁部に、係止溝(6)の外側面(6c)の方向に
    突出し且つ当該外側面(6c)に屈曲状態で当接する
    面形状が尖塔状の薄肉の突条(1c)を環状に形成し、
    当該突条(1c)とシール板(1)の外周縁部分若しく
    は突条(1c)のみを適宜の間隔毎に一定の幅で切り欠
    いて突条(1c)を複数個に分割したことを特徴とする
    ベアリング用シール板。
JP1992072278U 1992-10-16 1992-10-16 ベアリング用シール板 Expired - Lifetime JP2548555Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992072278U JP2548555Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ベアリング用シール板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992072278U JP2548555Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ベアリング用シール板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0635662U JPH0635662U (ja) 1994-05-13
JP2548555Y2 true JP2548555Y2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=13484666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992072278U Expired - Lifetime JP2548555Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ベアリング用シール板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548555Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591931U (ja) * 1983-04-01 1984-01-07 日本精工株式会社 密封形ころがり軸受
JPH0648186Y2 (ja) * 1988-04-25 1994-12-12 エヌティエヌ株式会社 軸受のシール装置
JPH02140028U (ja) * 1989-04-26 1990-11-22
JP3130428U (ja) * 2006-12-19 2007-03-29 株式会社健心 下肢の血行促進具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0635662U (ja) 1994-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5647674A (en) Retainer for needle roller bearing
US4525082A (en) Sealing ring assembly for rolling bearings
US5785433A (en) Rolling bearing creep prevention device
US4778041A (en) Rolling member
US4235487A (en) Rolling bearing cage
JP2591055Y2 (ja) シール付玉軸受
JP2548555Y2 (ja) ベアリング用シール板
US3226168A (en) Composite seal construction for antifriction bearings
JPS61244922A (ja) 密封潤滑ベアリング
JPH10281165A (ja) 転がり軸受用の保持器
JP2001140907A (ja) 密封板付転がり軸受
JP2563406Y2 (ja) ベアリング用シール板
JP3280301B2 (ja) ベアリング用シール板
US5697711A (en) Rolling bearing with sealing plates
JP3991190B2 (ja) 転がり軸受
JPH0732985Y2 (ja) ベアリング用シール板
JPH0293110A (ja) 止め輪
JPH05588B2 (ja)
US2733081A (en) say well
JPH031660Y2 (ja)
JPH018738Y2 (ja)
JP2002054646A (ja) シール付き軸受
JPH0410422Y2 (ja)
JP2002349591A (ja) 転がり軸受
JPH1137152A (ja) クリープ防止転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term