JP2548426B2 - 信号記録/再生装置 - Google Patents

信号記録/再生装置

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JP2548426B2
JP2548426B2 JP2135028A JP13502890A JP2548426B2 JP 2548426 B2 JP2548426 B2 JP 2548426B2 JP 2135028 A JP2135028 A JP 2135028A JP 13502890 A JP13502890 A JP 13502890A JP 2548426 B2 JP2548426 B2 JP 2548426B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高密度ディジタル記録をおこなう信号記録
/再生装置、その記録フォーマット及びその再生信号処
理回路に関するものである。
従来の技術 近年、フロッピィディスク装置のようなディジタル磁
気記録/再生装置において記録容量の増大を目的とした
システム開発が盛んである。これは磁気テープあるいは
固定磁気ディスク装置においても同様である。
磁気記録/再生装置の記録容量を増大させるためには
面記録密度の向上が図られるが、これにはトラック長手
方向の線記録密度の増加、及びトラックピッチの狭小化
による横手方向の密度の増加の2つの面からの検討が必
要である。例えば、線記録密度の向上に対して波形等化
器を用いた再生信号中の隣接ビット間干渉の抑圧が図ら
れたり、トラック密度の向上に対して埋め込みサーボ方
式による記録再生ヘッドの高精度トラッキングサーボ技
術が開発されている。本発明はこのうち主として後者の
トラック密度の向上を図るものである。
従来の装置ではトラック密度の向上を図った例として
例えば「高密度フロッピィディスク、現代制御理論に基
ずくトラッキング・サーボ技術で高トラック密度実現」
(日経エレクトロニクス1988年10月5日第431号181−19
4頁)、あるいは「容量16メガバイト、平均アクセス50
ミリ秒の3.5インチフロッピィディスクドライブを松下
も商品化」(日経エレクトロニクス1988年11月14日第46
0号98−99頁)の記事のようにトラックピッチの狭小化
を図るために記録再生ヘッドのトラッキング制御をおこ
なっておりこれらは記録再生ヘッドを機械的駆動手段で
制御するものであった。
以下、図面を参照しながら上述したような従来の信号
記録/再生装置について説明をおこなう。
第31図は従来の信号記録/再生装置の構成を示し、第
32図はその記録フォーマットの説明図、第33図は記録フ
ォーマットの要部詳細図である。
第31図において1は記録媒体、2は記録媒体駆動部、
3は記録/再生ヘッド、4はヘッド駆動部、5はスイッ
チ、6は記録増幅器、7は再生増幅器、8はヘッド制御
回路、9は記録データ処理器、10はデータ検出器、11は
フォーマットコントローラである。
第32図に示すように記録データは記録媒体上に同心円
上に記録され、各記録トラックはセクターに分割され、
1セクターを1単位として記録/再生される。第33図に
示すように各セクターには記録再生ヘッドのトラッキン
グ信号検出用の埋め込みサーボデータであるセクターサ
ーボ情報が記録されている。
第31図において記録媒体1は記録媒体駆動部2によっ
て毎分360回転で一定回転される。記録再生ヘッド3は
記録媒体1に接触しておりその位置ぎめはヘッド駆動部
4によりなされるため、第32図で示した同心円上のトラ
ック長手方向に沿って相対運動する。スイッチ5は記録
時と再生時とで各々記録再生ヘッド3を記録増幅器6あ
るいは再生増幅器7に接続するスイッチであり、第31図
では再生時を示している。セクタサーボ情報はあらかじ
め1セクターに1個書き込まれておりこの領域に対して
は書き込み動作はおこなわれず記録時においてもディス
クの回転に同期して再生される。ヘッド制御回路8は再
生増幅器7の出力からこのセクターサーボ情報を検出し
て記録再生ヘッド3の位置と記録媒体1上の記録トラッ
クの位置との誤差を検出しヘッド駆動部4に出力する。
ヘッド駆動部4とヘッド制御回路8とでヘッド制御部が
構成され、ヘッド制御部は前記ヘッド制御回路8の出力
を小さくするように、すなわち記録再生ヘッド3が記録
トラックに追従するように制御する。記録時には記録デ
ータはECC等の処理を行なった並列データが記録データ
処理器9に入力される。記録データ処理器9は並列デー
タに(2、7)変調等の変調をかけた後、直列データを
記録増幅器6に出力する。記録増幅器6は記録データに
したがって記憶再生ヘッド3を電流駆動し記録をおこな
う。再生時には再生増幅器7は記録再生ヘッド3の再生
信号を増幅して出力し、データ検出部10でデータ信号の
検出を行ない、フォーマットコントローラ11で(2、
7)変調等の復調が行なわれて、原記録データとなりEC
C等の処理を受ける。
この場合、記録媒体を装置に取り付ける際に発生する
偏心、あるいは記録媒体自身の波形によって記録トラッ
クと再生時のトラック位置とにずれが発生し、このずれ
量は最大20ミクロン程度に達するが、以上の一連の動作
によれば記録トラックのトラッキング誤差を2ミクロン
以下とすることが可能である。この時、実現できる最小
トラックピッチは概ね45ミクロン程度となっており、ト
ラック密度は1インチ当り400〜500トラックが可能であ
る。トラック長手方向の線記録密度を1インチ当り35キ
ロビットとした場合に直径3.5インチのフロッピィディ
スクでは、ディスク両面を用いて約10メガバイトの記録
容量とすることが可能である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら従来の信号記録/再生装置では記録容量
をさらに増大させようとした場合、従来の記録フォーマ
ットの信号記録/再生装置では2ミクロン以下の追従誤
差を実現することが困難であり、10ミクロン以下といっ
た狭トラックピッチ化が困難であった。そのため記録容
量の増大に限界があるという問題点を有していた。また
記録容量の増大にともなって単位時間当りの転送レート
量も増加させたいという要求が生じてきており、転送レ
ートの増加が必要になってきている。しかしながら、従
来技術では転送レートの向上のためには記録再生ヘッド
と記録媒体との相対速度の増加を図らざるをえず、特に
フロッピィディスクのような記録/再生ヘッドが記録媒
体に接触する方式の装置の場合には上述の記録再生ヘッ
ドのトラッキング制御と同時にこの相対速度の増加を図
ることは困難であるという欠点を有していた。
本発明の目的は、従来の機械的に行われていた再生時
の記録/再生ヘッドのトラッキング制御を電気的に等価
におこなうことにより、トラックピッチの限界を飛躍的
に高め、記録容量の大幅な向上を図るという目的を達成
するものである。
また、記録/再生を複数のサブトラックに分けて同時
におこなうことにより、転送レートの大幅な向上を図る
ものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、信号記録/再生装置は記
録媒体に同時にN個のサブトラックを記録する記録ヘッ
ド部と、N個の記録サブトラックをM個の再生サブヘッ
ドで同時に再生する再生ヘッド部と、記録及び再生ヘッ
ド部を駆動するヘッド駆動部と、再生ヘッド部の信号か
ら隣接ビット間干渉及びクロストークを除去する再生信
号検出部を有する。
作用 上記構成により、トラックピッチの狭小化をおこなう
ことにより記録容量の増大、転送レートの大幅な向上を
図り、隣接ビットからの波形干渉を抑圧し、トラックピ
ッチの狭小化においてもクロストークによる再生データ
誤り率を小さくできる。又ヘッド駆動部を制御するヘッ
ド制御回路を付加することによってより一層の記録容量
の増大を図ることが出来る。さらに再生サブヘッドの個
数をM個から記録サブヘッドの個数N個の2倍以上のK
個にすることによりクロストークによる再生データ誤り
率をより小さくでき、再生信号検出部の処理を大幅に減
少させることが出来る。
実施例 以下本発明の一実施例の信号記録/再生装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の信号記録/再生装置
のブロック図である。
第1図において1は記録媒体、2は記録媒体駆動部、
4はヘッド駆動部、9は記録データ処理器、12は記録ヘ
ッド部、13は再生ヘッド部、14は再生信号検出部、15は
データ検出器、16はフォーマットコントローラ、140は
クロック発生器である。
第3図は記録ヘッド部12の構成図であり、第4図は再
生ヘッド部13の構成図である。
第3図において18はデマルチプレクサ、19は記録サブ
増幅器、20は記録ヘッド、21は記録サブヘッドである。
記録ヘッド20はN個の記録サブヘッド21により構成され
ている。
第4図において22はマルチプレクサ、23は再生サブ増幅
器、24は再生ヘッドである。25は再生サブヘッドであ
り、記録サブヘッド21と同一のピッチである。再生ヘッ
ド24はM個の再生サブヘッド25により構成されている。
第11図は再生信号検出部14のブロック図である。
第11図において26はアナログ−ディジタル変換器(以
下A/D変換器と略す。)、27は波形等化器、28はクロス
トークキャンセラ、29はクロストーク検出器である。
第14図は再生信号検出部14の波形等化器27の回路図、
第17図はクロストーク検出器29の回路図、第19図はクロ
ストークキャンセラ28の回路図である。
第14図において31〜36は遅延器、37〜43は乗算器、44
〜49は加算器である。
第17図において50〜53は加算器、54〜57は乗算器、5
8、59は遅延器である。60は帯域通過型濾波器(以下BPF
と略す)であり、加算器50〜53、乗算器54〜57、遅延器
58、59より構成されている。62は加算器、63は遅延器で
ある。64は低域濾波器(以下LPFと略す)であり、加算
器62、遅延器63より構成されている。61は乗算器であ
り、138は乗算器61、LPF64により構成されるレベル検出
器である。65、66は遅延器であり、67〜70はサンプルホ
ールダ、71〜73はコンパレータ、74はダウンカウンタ、
75、76はスイッチ(以下SWと略す)、77は2入力AND、7
8〜80は加算器、81は乗算器、82はROMである。139はΔ
(デルタ)演算回路であり、遅延器65、66、サンプルホ
ールダ67〜70、コンパレータ71〜73、ダウンカウンタ7
4、SW75、76、2入力AND77、加算器78〜80、乗算器81、
ROM82により構成されている。
第19図において94は遅延器、83、84は乗算器、85は減
算器、86は加算器、87はROM、139はカウンタである。
以上のように構成された信号記録/再生装置について
以下その動作について説明を行なう。
なお第1、2の実施例では記録ヘッド部12の記録サブヘ
ッド21の個数N=5個、再生ヘッド部13の再生サブヘッ
ド25の個数M=7個の場合について説明する。
第1図において記録データはECC等の処理を行なった
並列データが記録データ処理器9に入力される。記録デ
ータ処理器9は並列データに(2、7)変調等の変調を
かけた後、コントロールデータを挿入して作られた直列
データを、N個の記録サブヘッド21等で構成された記録
ヘッド部12で信号を記録する。このとき、記録媒体1上
での記録フォーマットは第5図に示すように同心円上に
かかれた各1トラックが各々N個のサブトラックに分割
されて記録される。
記録された信号はM個(M>N)の再生サブヘッド25
等で構成される再生ヘッド部13で再生され、再生信号検
出部14で隣接トラックのクロストーク除去等の処理をし
たのちデータ検出器15でデータ信号の検出を行ない、フ
ォーマットコントローラ16で(2、7)変調等の復調が
行なわれて、原記録データとなりECC等の処理を受け
る。再生時において記録媒体1上での再生ヘッド部13と
記録ヘッド部12との位置関係は第6図に示すようにな
り、記録ヘッド部12で記録されたN個のサブトラックの
上をM個の再生サブヘッド25を持つ再生ヘッド部13がト
レースする。このとき、各再生サブヘッド25の出力は記
録媒体1上の記録サブトラックに応じて出力が得られる
が、各再生サブヘッド25は記録サブトラックを正確にト
レースしたものではないため、通常2個の隣接サブトラ
ックにまたがってトレースする。再生信号検出部14はこ
のようにして得られたM列の再生信号から記録媒体1上
のサブトラックに記録された信号を隣接ビット間干渉、
隣接トラック間クロストークを除去して正確な再生信号
を分離検出するものである。隣接トラック間のクロスト
ークを除去するための参照信号を与えるためにコントロ
ール信号を記録する。
第7図〜第9図はその記録フォーマットの例であり、
単一周波数信号であるコントロール信号を記録データの
一部に記録する。第7図はNサブトラック中の1トラッ
クに単一周波数のコントロール信号を記録する方式であ
り、N=5の場合その中間の第3サブトラックに記録し
ている。第8図は単一周波数信号を含むサーボ部を記録
媒体1の回転に同期するように1セクターに1個設けた
ものでありN=5個の場合、各サーボ部に 101010101010−第1サブトラック 010101010101−第2サブトラック 101010101010−第3サブトラック 010101010101−第4サブトラック 101010101010−第5サブトラック のような信号を記録する。第9図は第7図と第8図を併
用したものである。なお以下の実施例の説明において、
記録フォーマットは第7図の方式について行なってい
る。
本発明の信号記録/再生装置の第1の実施例のより詳
細な動作を回路図等を用いて説明する。
記録ヘッド部12は第3図に示すような構成となってお
り、デマルチプレクサ18は入力された時分割多重化され
た直列信号を分割して記録サブ増幅器19に出力する。記
録ヘッド20はそれぞれの記録トラックに対応させて記録
サブヘッド21に電流を流す。第3図の構成で記録ヘッド
20、記録サブ増幅器19、デマルチプレクサ18を1個の筐
体に設ければ、入力信号である記録データは1本の時分
割多重化信号であり、信号線数を少なくして実現でき
る。
第10図に記録時の動作説明図を示す。(b)のサブト
ラック同期信号は記録される原信号を変調する変調方式
のチャンネルビットレートの周期Twと同一の周期で発生
し、各トラックの記録はこの周期で行なわれる。(a)
は、記録データ処理器9の時分割多重化された直列デー
タの処理クロックCLK1であり、またデマルチプレクサ18
が直列データを各サブトラックへの記録データとするた
めの処理クロックCLK1である。その周期は(2,7)変調
の場合、サブトラック数N個で(2,7)変調のチャンネ
ルビットレートの周期を割った周期Tw/Nとなる。この場
合N=5であるのでその周期はTw/5となっている。デマ
ルチプレクサ18に入力されるデータは(c)に示すよう
になっており、コントロール信号は記録データ処理器9
により常に3番目のデータとして挿入されている。各記
録サブヘッド21は(d)〜(h)で示す記録電流を流し
て各サブトラックに信号を記録する。
再生ヘッド部13は第4図に示すようにマルチプレクサ
22と再生サブ増幅器23とM個の再生サブヘッド25よりな
る再生ヘッド24より構成される。各再生サブヘッド25の
出力はまず、M個の再生サブ増幅器23で再生増幅され
る。マルチプレクサ22は処理クロックCLK2で動作し再生
サブ増幅器23の出力を時分割多重化して出力する。第13
図に再生時の動作説明図を示す。サブトラック同期信号
は(b)のように記録時と同様に記録信号のチャンネル
ビットレートの周期Twである。マルチプレクサ22の動作
処理クロックは再生サブトラック数M個の信号をサブト
ラック同期信号の1周期内に処理する必要があるため、
周期はTw/MとなりM=7の場合周期は(d)に示すよう
にTw/7となる。(e)にマルチプレクサ22の出力信号を
示しており、記録データと同様にして再生データも時分
割多重化された信号として取り扱われる。また第4図に
示すように再生ヘッド部13を1個の筐体内に設ければ接
続に必要な信号線数を少なくできる。
次に、再生ヘッド部13の出力信号を処理する再生信号
検出部14の第1の実施例について第11図を用いて説明す
る。
第11図においてA/D変換器26は、時分割多重化された
信号を処理クロックCLK2でサンプリングし量子化して出
力する。A/D変換器26の量子化ビット数は8ビット程度
で後の信号処理を実現できる。波形等化器27はその信号
より隣接ビット間干渉を除去して出力する。クロストー
ク検出器29は出力された信号のクロストーク成分をコン
トロール信号より検出する。クロストークキャンセラ28
はクロストーク検出器29により検出されたクロストーク
量をもちいてクロストークを除去する。
以上の動作により、隣接ビット間波形干渉、隣接トラ
ック間クロストークを除去された再生信号が出力され
る。
本発明の第1の実施例の再生信号検出部14の第1の実
施例のより詳細な動作説明を第14図、第17図、第19図の
回路図を用いておこなう。
いま現想的な条件として、媒体上に記録された各サブ
トラック間には、ガードバンドがなく、かつ各サブトラ
ック幅が同一でありさらに再生ヘッドのサブトラック幅
もこれに等しく、また再生ヘッドにおいて各サブトラッ
クの間隔であるガードスペースがない場合を考え、再生
サブヘッドが正確に記録媒体1上の記録サブトラックを
トレースした時に得られる第n番目のサブトラックの再
生信号をRn(t)とすると、再生サブヘッド出力Qm
(t)とRn(t)との関係は次式で現わされる。
R(t)={R1(t),R2(t),…RN(t)} Q(t)={E1(t),E2(t),…EM(t)} 但し{ }は列ベクトル、 はN×M行列である。
(1)式において第15図のように記録サブトラックに対
して再生ヘッド部13の軌跡がトラックピッチ間隔でΔず
れたものとする。ここでΔについての詳しい説明を第16
図を用いて行なう。第16図は記録サブトラックと再生ヘ
ッド部13との位置を示したものであり、記録サブトラッ
クと再生サブヘッド25のずれ量Δを図に示すように定義
してそのうち記録トラックの整数部のずれ量をaとし小
数部のずれ量をαとすると、第m番目の再生サブヘッド
による再生信号Qm(t)は Qm(t)=α・Rn(t)+(1−α)・Rn+1(t) …
(2) 但しα=Δ−a,また0≦α<1 である。すなわち、第m再生サブヘッドは第n番目及び
第n+1番目のサブトラックの両方にまたがってトレー
スするため、第m再生サブヘッドの出力には第n番目の
サブトラックの信号成分がα、第n+1番目のサブトラ
ックの信号成分が(1−α)の割合で合成されて再生さ
れることになる。再生ヘッド部13と記録トラックとのト
ラッキングの状態は一定でなく変動するため、Δを時間
的に変化すると考える必要がある。記録トラックと再生
ヘッド部13のトラッキング誤差量はヘッド駆動部4の制
御を行なわない場合、記録トラックに対して最大20ミク
ロン程度の変化となる。このときの記録媒体1で半径25
ミリメートルの位置の場合におけるΔの最大変化率は第
15図の傾きθで与えられ、記録媒体1上の記録データビ
ット長さ換算で1ビットあたり0.0004ビットとなる。
ここで上述のΔの変化率が波形等化器27でどの程度に
なるか検討するために波形等化器27の回路を説明する。
波形等化器27の回路図を第14図に示す。回路は7タッ
プのトランスバーサルフィルタであり、遅延器31〜36、
乗算器37〜43、加算器44〜49で構成されている。再生サ
ブトラック数M=7であるためA/D変換器26の出力には
7クロック毎に同一再生サブヘッドの出力信号が得られ
ている。遅延器31〜36の遅延量は7クロック分であり、
従って遅延器31〜36の出力も各タップ毎に同一再生サブ
ヘッドの出力のサンプリング、量子化された信号が現わ
れる。A/D変換器の出力信号は8ビットの並列信号であ
るため遅延器31〜36も8ビット並列の構成となってい
る。乗算器37〜43は各タップ出力に係数C1〜C7を乗じて
出力し加算器44〜49は乗算器37〜43の出力を加算する。
波形等化器27の特性は乗算器37〜43の係数C1〜C7の値に
よって決定され、隣接ビット間波形干渉を低減するよう
に設定される。波形等化器27の構成は7タップであるた
めΔの変化率は0.0004×0.7=0.00028ビット相当であ
り、A/D変換器26、波形等化器27の量子化ビット数8ビ
ットに対してこれは、十分無視できる。従って波形等化
器27に対して、再生ヘッド部13と記録サブトラックの相
対的な位置を示すΔは時間的に一定、すなわち(2)式
でαは一定と考えることができる。ここで波形等化器27
の出力Em(t)は Em(t)=ΣCk・Qm(t−(k・Tw/M)) …(3) であり、(2)式より Em(t)=ΣCk・(α・Rn-a(t) −(1−α)・Rn-a+1(t)) Em(t)=α・ΣCk・Rn-a(t) −(1−α)・ΣCk・Rn-a+1(t) …(4) となる。従って全ての再生サブヘッドの出力に同一特性
の波形等化を行なう場合には記録媒体1上の各記録サブ
トラックの再生信号に対しても支障なく波形等化が可能
である。
次にクロストーク検出器29の動作を第16図〜第18図を
用いて説明する。
第16図のように記録サブヘッド21の個数N=5であ
り、再生サブヘッドの個数M=7の場合で、記録サブト
ラックのコントロールトラックが第4番目の再生サブヘ
ッド25でα=3/7の割合で再生され、かつ第5番目の再
生サブヘッド25で(1−α)=4/7の割合で再生される
場合について以下説明を行なう。
また第16図に示すように、ここでの記録トラックと再
生ヘッド部13のずれ量Δはコントロールトラックについ
て算出するためコントロールトラックと再生サブヘッド
25の相対位置の関係を算出することになる。従ってずれ
量Δは Δ=L+α …(5) 但しL:コントロールトラックを始めに再生する再生サブ
ヘッドの番号、L=a+3 α:上記再生サブヘッドにおけるコントロールトラック
の再生割合、0≦α<1で与えらえる。
クロストーク検出の動作説明を第18図に示す。
クロストーク検出器29はBPF60でコントロールデータ
の検出を行ない、レベル検出器138でコントロールデー
タの絶対値の検出を行なったのち、Δ演算回路139で記
録サブトラックと再生ヘッド部13の相対位置関係Δを算
出する。各々の信号波形を第18図に示す。第18図の
(a)は処理クロックCLK2を示しクロストーク検出器29
の遅延器はこの信号をクロックとして動作している。
(b)はサブトラック同期信号を示す。
(c)は波形等化器27の出力信号の一例である。BPF6
0は狭帯域の帯域濾波器であり、コントロール信号の周
波数周辺の信号帯域の信号を出力させる。(d)はBPF6
0の出力波形を示す。乗算器61は入力信号を2乗して信
号を出力する。(e)は乗算器61の出力信号であり、
(d)で示されるBPF60の正負の信号を正の符号のみを
持つ信号に変換する。LPF64は乗算器61の信号を低減濾
波して、残留ノイズ成分を低減させる。(f)はLPF64
の出力信号であり、乗算器61の出力波形(e)に比べ残
留ノイズ成分が減少している。LPF64の出力信号をd1〜d
7で示す。記録サブトラックと再生ヘッド部13の相対位
置関係Δのうちサブトラックの整数倍のずれ分をLとし
て小数倍のずれ分をαとしたときに、αを4ビットで表
現して、Lは最大7個であるから3ビットを割り当てれ
ばよい。従ってΔは □□□. □□□□ のように7ビットで表現される。レベル検出器138の出
力、すなわちLPF64の出力のうち最大となる番号をL1と
してそのレベルをα1として検出すると同時にさらにそ
の両側の信号レベルのうち大きい方の番号をL2、そのレ
ベルをα2としたときΔ演算回路139は以下の演算を行
なえばよい。
整数倍のずれLは L= L1−1 α2≫0の時 L1 α2≦refまたはL2>L1 の時 …(6) 但しrefは残留ノイズ電圧より大きなリファレンス電
圧を示し、LがL1となる条件はLがL1−1となる条件に
優先する。
で現わされ、小数倍のずれαは α=α21/2(α11/2+α21/2) α2》0の時 0 α2≦ref …(7) で現わされ記録サブトラックと再生ヘッド13の相対的な
位置Δは Δ=L+16+α …(8) で現わされる。Δ演算回路139のうち遅延器65、66へサ
ンプルホールダ67〜70、コンパレータ71〜73、ダウンカ
ウンタ74、SW75、2入力AND77、加算器78で構成される
ブロックは(6)式を実現する。遅延器66、サンプルホ
ールダ68〜70、コンパレータ72、73、SW75,76、加算器8
0、ROM82で構成されるブロックは(7)式を実現する。
ここで(7)式の条件のうちα2≫0の時のα2の切り
換えはSW75でおこない、α2≦refの条件はコンパレー
タ73で設定する。さらにそのときα=0とするのはSW76
でおこなう。乗算器81、加算器79で構成されるブロック
は(8)式を実現する。
第16図のように、記録サブトラックのコントロールト
ラックが第4番目の再生サブヘッド25でα=3/7の割合
で再生され、かつ第5番目の再生サブヘッド25で(1−
α)=4/7の割合で再生される場合には、LPF64の出力は
第18図(f)の信号となり、このときのコントロール信
号の最大値α1はd5の時の値であるからL1=5であり、
α1=42/72である。また次に大きい値α2はd4の時で
あり、α2=32/72である。そのときの各部の波形は
(g)〜(n)に示すようになり、従って加算器79の出
力Δは Δ=4+3/7 但しL=4,α=3/7 となる。以上の動作によりクロストーク検出器29は記録
トラックと再生ヘッド部13のずれ量Δを算出する。
クロストークキャンセラ28の動作を第19図を用いて説
明する。
波形等化器27の出力をE(t)、クロストークキャン
セラ28の出力をD(t)とするとき、波形等化器27出力
よりクロストーク成分を除去したクロストークキャンセ
ラ28の出力を得るためには以下の演算を行なえばよい。
D(t)={D1(t),D2(t),D3(t)・・・,D
M(t)} E(t)={E1(t),E2(t),E3(t)・・・,E
M(t)} D(t)=B・E(t) 但し、 はM×N行列である。
具体的には第m−1トラックの信号Dm−1(t)をず
れ量Δのうちαを用いて Dm-1(t)=1/α・Em-1(t) …(10) を求めた後、その結果を用いて第mサブトラックの出力
を次式で計算する。
Dm(t)=1/α・Em-1(t) +(α−1)/α・Em(t) …(11) 以上の一連の計算によりクロストークの除去を行なっ
た正確な再生信号の算出ができる。
以上の計算を実現する具体的な回路を第19図に示す。
第19図においてROM87はクロストーク検出器29の出力Δ
のうちαより1/αを計算する。乗算器83は波形等化器27
の出力にたいしてクロストークレベル1/αを乗算して出
力し、加算器86は乗算器83と乗算器84の出力を加算して
再生信号を出力する。遅延器94は加算器86の出力を処理
クロックCLK2の1周期分遅延させて出力する。減算器85
はクロストークレベル1/αを入力としてその値より1を
減算して(1−α)/αを出力する。乗算器84は遅延器
94の出力と減算器85を乗算して出力する。
またカウンタ139はサブトラック同期信号でクリアがか
かりL入力に対して記録サブトラックと再生ヘッド部13
とのずれ量aだけカウントして再生同期信号を出力す
る。クロストークキャンセラ28の出力信号を第13図に示
す。(f)はクロストークキャンセルされた再生信号で
あり、(g)は角再生信号の先頭位置を示す再生同期信
号である。上記の再生信号と再生同期信号を用いて第1
図のデータ検出器以降の処理が行なわれる。
上記構成により、トラックピッチの狭小化をおこなう
ことにより記録容量の増大、転送レートの大幅な向上を
図り、隣接符号からの波形干渉を抑圧し、トラックピッ
チの狭小化においてもクロストークによる再生データ誤
り率の小さい信号記録/再生装置を実現することができ
る。
また上述の再生信号検出部14でのクロストークレベル
の検出についてはクロストークキャンセラ28の入力信号
より検出しているが、これを第12図の再生信号検出部14
の第2の実施例のようにクロストークレベルをクロスト
ークキャンセラ28の出力信号において計算する構成にす
ることも可能である。この場合には第12図に示すように
累積器30が必要である。第12図においてクロストーク検
出器29はスロストークキャンセラ28の出力に接続した場
合、ずれ量αは概ね1となり、(1−α)となる部分に
クロストークキャンセラ28の誤差が得られる。累積器30
はこのクロストーク検出器29の出力を低減濾波して累積
し出力する。この場合にはクロストークキャンセラ28は
クロストーク検出器29の(1−α)を0にするように動
作する。ここで各部の回路は前述した構成であり、累積
器30はクロストーク検出器29の内部回路のうち加算器62
と遅延器63より構成されるLPF64の回路構成を用いれば
よい。
上記構成により、前述の効果のほかにクロストーク除
去特性の向上をはかることができる信号記録/再生装置
を実現することができる。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第2図は本発明の第2の実施例における信号記録/再
生装置のブロック図である。
第2図において8はヘッド制御回路である。
以上のように構成された信号記録/再生装置のブロッ
ク図について、以下その動作について説明する。
本発明の第1の実施例の構成に加えてヘッド制御回路
8を付加することにより、従来例と同様に記録ヘッド部
12、再生ヘッド部13のトラッキング制御を行なう。
上記構成により、前述の効果のほかにさらに高いトラ
ック密度を実現することにより、より大容量な信号記録
/再生装置を実現することができる。
なお以上の実施例においては記録サブトラック間の無
記録領域であるガードバンドがない場合について述べた
がガードバンドが存在する場合についても記録フォーマ
ットでその大きさが定められているため同様の処理が可
能である。また再生ヘッドのガードバンドについても同
様であり、(1)式、(9)式の行列A及びBの各定数
あるいは(10)、(11)式の係数をガードバンド幅に応
じて収れんすればよい。
以下本発明の第3の実施例について説明を行なう。
第20図は本発明の第3の実施例における信号記録/再
生装置のブロック図を示すものである。
第20図において88は再生ヘッド部、89は再生信号検出
部、141はクロック発生器である。第22図の記録ヘッド
部12の構成は第3図の構成と同一なので説明を略す。
第23図は再生ヘッド部88の構成図である。
第23図において、90はマルチプレクサ、91は再生サブ
増幅器、93は再生サブヘッドである。92は再生ヘッドで
あり、記録サブヘッド21の個数N個の2倍以上の個数K
個の再生サブヘッド93より構成されている。また再生サ
ブヘッド93のピッチは記録サブヘッド21のピッチの半分
である。
第25図は再生信号検出部89のブロック図である。
第25図において95は波形等化器、96はクロストークキ
ャンセラ、97はクロストーク検出器である。
第27図は再生信号検出部89の波形等化器95の回路図、
第28図はクロストーク検出器97の回路図、第29図はクロ
ストークキャンセラ96の回路図である。
第27図において98〜103は遅延器、111〜117は乗算
器、125〜137は加算器である。
第28図において142〜145は加算器、146〜149は乗算
器、150、151は遅延器である。152はBPFであり、加算器
142〜145、乗算器146〜149、遅延器150、151で構成され
ている。154は加算器、156は遅延器である。157はLPFで
あり、加算器154、遅延器156より構成されている。153
は乗算器である。158は乗算器153、LPF157により構成さ
れるレベル検出器である。161は遅延器であり、159はコ
ンパレータ、160はダウンカウンタ、162は判定器であ
る。
第29図において163、164は遅延器、165はカウンタ、1
66はセレクタである。
以上のように構成された信号記録/再生装置について
以下その動作について説明する。
第20図において再生ヘッド部88は記録サブヘッドN個
に対して再生サブヘッドはN個の2倍以上の個数K個を
有する。再生ヘッド部88より再生された信号は再生信号
検出部89で隣接ビット間波形干渉、隣接トラックのクロ
ストークを除去されデータ検出器15に再生信号、再生同
期信号がおくられる。
以下の実施例では、第24図に示すように、記録サブヘ
ッドの個数N=5、再生サブヘッドの個数K=14個の場
合について説明する。各再生サブヘッド93の出力はま
ず、K個の再生サブ増幅器91で再生増幅される。マルチ
プレクサ90は処理クロックCLK3で動作し、再生サブ増幅
器91の出力を時分割多重化して出力する。
第26図に再生時の動作説明図を示す。
サブトラック同期信号は(b)のように記録時と同様
に記録信号のチャンネルビットレートの周期Twである。
マルチプレクサ90の動作処理クロックは再生サブトラッ
ク数K個の信号をサブトラック同期信号の1周期内に処
理する必要があるため、周期はTw/KとなりK=14の場合
周期は(a)に示すようにTw/14となる。
次に、再生ヘッド部13の出力信号を処理する再生信号
検出部89について第25図を用いて説明する。
第25図において、A/D変換器26は、時分割多重化され
た信号を処理クロックCLK3でサンプリングし量子化して
出力する。波形等化器95はその信号より隣接ビット間干
渉を除去する。
ここで記録トラックと再生ヘッド部88の位置関係を第
24図に示す。第24図に示すように再生サブヘッド93は記
録サブトラックの半分のピッチであるため、再生サブヘ
ッド93のうち3番目以降、奇数番目の再生サブヘッド93
は記録サブトラックを正確にトレースしている。この例
のように本発明の第3の実施例のような再生ヘッド部92
を用いて、再生サブヘッド93の奇数番目の信号もしくは
偶数番目の信号を選択すれば正確な再生信号を得ること
ができ、従ってクロストーク検出器97、及びクロストー
クキャンセラ96は簡単な構成で実現することができる。
クロストーク検出器97は出力された信号からコントロ
ール信号を抽出し、コントロール信号の記録されたトラ
ックを正確にトレースしているのが奇数番目の再生サブ
ヘッドなのか偶数番目の再生サブヘッドなのかを検出す
る。クロストークキャンセラ96はクロストーク検出器97
により検出された信号を用いて奇数番目の再生信号もし
くは偶数番目の再生信号のうちどちらか一方を選択して
出力することにより隣接トラック間のクロストークを除
去する。
上記のより詳細な動作説明を第27図、第28図、第29図
の各部の回路図を用いておこなう。
第27図に示すように波形等化器95は14タップのトラン
スバーサルフィルタである。再生サブトラック数K=14
であり、遅延器98〜103の遅延量は14クロックであり、
かつ遅延器98〜110のクロックはA/D変換器26のサンプリ
ングクロックCLK3と同一であるため、遅延器98〜110の
出力は各タップ毎に同一再生サブヘッドの出力のサンプ
リング、量子化された信号が現われる。乗算器111〜117
は各タップ出力に係数C1〜C7を乗じて出力し加算器125
〜130は乗算器111〜117の出力を加算する。波形等化器9
5の特性は乗算器111〜117の係数C1〜C7の値によって決
定され、隣接ビット間波形干渉を低減するように設定さ
れる。
次にクロストーク検出器97の動作を第28図、第30図を
用いて説明する。
第24図のように記録サブヘッド21の個数N=5であ
り、再生サブヘッドの個数K=14の場合で、記録サブト
ラックのコントロールトラックが第7番目の再生サブヘ
ッド25で正確に再生されている場合について以下説明を
行なう。
また第24図に示すように、ここでの記録トラックと再
生ヘッド部88のずれ量Δはコントロールトラックについ
て算出するためコントロールトラックと再生サブヘッド
25の相対位置の関係を算出することになる。しかしなが
ら第7番目の再生サブヘッド93は正確にコントロールト
ラックをトレースするために記録サブトラックの小数倍
のずれ量αを算出する必要はない。従ってずれ量Δは Δ=L …(12) 但しL:コントロールトラックを正確にトレースする再生
サブヘッドの番号 L=a+6 で与えられる。
クロストーク検出器97はBPF152でコントロール信号の
検出を行ない、レベル検出器158でコントロール信号の
絶対値の検出を行なったのち、記録サブトラックと再生
ヘッド部88の相対位置関係Lを算出する。各々の信号波
形を第30図に示す。第30図の(a)は処理クロックCLK3
を示し、BPF152の遅延器はこの信号をクロックとして動
作している。(b)はサブトラック同期信号を示す。
(c)は波形等化器95の出力信号の一例である。BPF6
0は狭帯域の帯域濾波器であり、コントロール信号の周
波数周辺の信号帯域の信号を出力させる。(d)はBPF1
52の出力波形を示す。乗算器153は入力信号を2乗して
信号を出力する。(e)は乗算器153の出力信号であ
り、(d)で示されるBPF152の正負の信号が正の符号の
みを持つ信号に変換されている。LPF157は乗算器153の
信号を低減濾波して、残留ノイズ成分を低減させる。
(f)はLPF64の出力信号であり、乗算器153の出力波形
(e)に比べ残留ノイズ成分が減少している。記録サブ
トラックと再生ヘッド部13の相対位置関係Δはサブトラ
ックの整数倍のずれ分Lと同一である。Lは最大14個で
あるから4ビットを割り当てればよい。従ってLは □□□□ のように4ビットで表現される。
LPF157の出力のうち第7番目の再生ヘッド93はコント
ロールトラックを正確にトレースしているため第7番目
の再生信号の値が最大となる。コンパレータ159は
(f)に示すような比較電圧REF2よりも大きい再生信号
の時に“1"を出力する。従ってコンパレータ159は第7
番目の再生信号の時動作する。遅延器161はコンパレー
タ159の出力をクロックにして動作するため、再生信号
が最大となるときのカウンタ160の値を保持する。遅延
器161はサブトラック同期信号でクリアがかかる。カウ
ンタ160はサブトラック同期信号でクリアがかかってか
ら、再生サブヘッドの番号をカウントする。以上の動作
によりずれ量L痢&値を得ることができる。また判定器
162はクロストークキャンセラ96のセレクタ166の入力を
選択する選択信号を出力する。ずれ量Lが奇数であると
きセレクタ166は奇数番目の再生サブヘッドの出力を選
択すればよく、ずれ量Lが偶数であるときセレクタ166
は偶数番目の再生サブヘッドの出力を選択すればよい。
ずれ量Lが奇数が偶数かは、ずれ量Lの最下位ビットを
判定器162で判定すればよい。判定器162はずれ量Lの最
下位ビットが“1"である時に“1"を出力し、最下位ビッ
トが“0"である時に“0"を出力する。この場合ずれ量L
は奇数であるので判定器162は“1"を出力する。判定器1
62はサブトラック同期信号でクリアがかかる。以上の動
作により判定器162は選択信号を出力することができ
る。
次にクロストークキャンセラ96の動作を第26図、第29
図を用いて説明する。
第29図において遅延器163、164は入力信号を奇数番目
の再生信号と偶数番目の再生信号に分離する。
セレクタ166は遅延器163、164の信号を選択信号によ
って選択しクロストークのない再生信号を出力する。カ
ウンタ165はサブトラック同期信号でクリアがかかりL
入力に対して記録サブトラックと再生ヘッド部13とのず
れ量aだけカウントして再生同期信号を出力する。クロ
ストークキャンセラ96の出力信号を第26図に示す。
(a)は処理クロックCLK3であり、(b)はサブトラッ
ク同期信号である。(c)は波形等化器95の出力であ
る。(d)は遅延器163のクロックCLK4であり、(a)
のCLK3の奇数番目のクロックのみが存在する。従って遅
延器163の出力は(e)に示すように波形等化器95の出
力のうち奇数番目の再生信号のみを出力する。(f)は
遅延器164のクロックCLK5であり、(a)のCLK3の偶数
番目のクロックのみが存在する。従って遅延器164の出
力は(g)に示すように波形等化器95の出力のうち偶数
番目の再生信号のみを出力する。この場合ずれ量Lは7
で奇数であるため(e)の出力は正確な再生信号となっ
ている。判定器162の信号は“1"であるため、セレクタ1
66は遅延器163の信号、すなわち奇数番目の再生信号を
選択する。(h)はセレクタ166の出力信号すなわち再
生信号を示す。(i)はカウンタ165より出力される信
号であり、各再生信号の先頭位置を示す再生同期信号で
ある。上記の再生信号と再生同期信号を用いて第20図の
データ検出器15以降の処理が行なわれる。
上記構成により、前述した効果のほかに再生サブヘッ
ドの個数をK個にしたことにより、再生信号検出部の回
路構成を簡単にすることができ、かつ正確に記録トラッ
クをトレースした再生信号を得ることができるため、さ
らなるトラックピッチの狭小化をおこなうことができ記
録容量のさらなる増大化、転送レートのさらなる向上を
はかることができ、再生信号の信頼性もより向上する信
号記録/再生装置を実現することができる。
以下本発明の第4の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第21図は本発明の第4の実施例の信号記録/再生装置
のブロック図である。
第21図において8はヘッド制御回路である。以上のよ
うに構成された信号記録/再生装置のブロック図につい
て以下その動作について説明する。本発明の第3の実施
例の構成に加えてヘッド制御回路8を付加することによ
り、従来例と同様に記録ヘッド部12、再生ヘッド部88の
トラッキング制御を行なう。
上記構成により、前述の効果のほかにさらに高いトラ
ック密度を実現することにより、より大容量な信号記録
/再生装置を実現することができる。
発明の効果 本発明は、N個の記録サブヘッドによりなる記録ヘッ
ド部により、1トラックをN個のサブトラックに分割し
N個のサブトラックを同時に記録し、再生時にはサブト
ラックピッチが記録時と同一でNより大きいM個の再生
サブヘッドを持つ再生ヘッド部を用いて再生することに
より、再生ヘッドの記録トラックに対するトラッキング
誤差を検出し、トラッキングが正確におこなえない場合
にも電気的にこれを補正し、M個の再生信号に発生する
各再生信号間のクロストークの影響を除去して再生信号
処理をおこなうことにより、従来の機械的手段により記
録/再生ヘッドのトラッキング制御では不可能であった
狭トラックピッチの記録/再生をおこなう優れた信号記
録/再生装置を提供するものである。また再生サブヘッ
ドの幅を半分にしてその個数をN個の2倍以上のK個に
することにより、再生信号の信頼性を向上させ、再生信
号検出部の構成を簡単にした優れた信号記録/再生装置
を提供するものである。
本発明によれば、記録トラックピッチとして10ミクロ
ン以下のトラックピッチが可能であり、直径3.5インチ
のフロッピィディスクではディスク両面を用いて、N=
5個の場合50メガバイト以上の記録容量が可能である。
また、N個のサブトラックを同時に記録/再生するた
め転送レートもN倍とすることができる優れた信号記録
/再生装置を提供するものである。
加えて上述の信号記録/再生装置に適した優れた記録
フォーマットを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の信号記録/再生装置の第1の実施例の
ブロック図、第2図は本発明の信号記録/再生装置の第
2の実施例のブロック図、第3図は本発明の実施例の記
録ヘッド部12の構成図、第4図は本発明の実施例の再生
ヘッド部13の構成図、第5図は本発明の実施例の記録フ
ォーマット図、第6図は本発明の実施例の記録フォーマ
ットの要部詳細図、第7図は本発明の実施例の記録フォ
ーマット(1)の説明図、第8図は本発明の実施例の記
録フォーマット(2)の説明図、第9図は本発明の実施
例の記録フォーマット(3)の説明図、第10図は本発明
の実施例の記録時の動作説明図、第11図は本発明の実施
例の再生信号検出部14の第1の実施例のブロック図、第
12図は本発明の実施例の再生信号検出部14の第2の実施
例のブロック図、第13図は本発明の実施例の再生時の動
作説明図、第14図は本発明の実施例の波形等化器27の回
路図、第15図は本発明の実施例の再生ヘッド13のトラッ
キングずれの説明図、第16図は本発明の実施例の再生ヘ
ッド部13と記録サブトラックの位置関係図、第17図は本
発明の実施例のクロストーク検出器29の回路図、第18図
は、本発明のクロストーク検出の動作説明図、第19図は
本発明の実施例のクロストークキャンセラ28の回路図、
第20図は本発明の信号記録/再生装置の第3の実施例の
ブロック図、第21図は本発明の信号記録/再生装置の第
4の実施例のブロック図、第22図は本発明の実施例の記
録ヘッド部12の構成図、第23図は本発明の実施例の再生
ヘッド部88の構成図、第24図は本発明の実施例の再生ヘ
ッド部88と記録サブトラックの位置関係図、第25図は本
発明の実施例の再生信号検出部89のブロック図、第26図
は本発明の実施例の再生時の動作説明図、第27図は本発
明の実施例の波形等化器95の回路図、第28図は本発明の
実施例のクロストーク検出器97の回路図、第29図は本発
明の実施例のクロストークキャンセラ96の回路図、第30
図は本発明の実施例のクロストーク検出の動作説明図、
第31図は従来例の信号記録/再生装置のブロック図、第
32図は従来の記録フォーマットの説明図、第33図は同記
録フォーマットの要部詳細図である。 1……記録媒体、2……記録媒体駆動部、3……記録再
生ヘッド、4……ヘッド駆動部、5……スイッチ、6…
…記録増幅器、7……再生増幅器、8……ヘッド制御回
路、9……記録データ処理器、10……データ検出器、11
……フォーマットコントローラ、12……記録ヘッド部、
13……再生ヘッド部、14……再生信号検出部、15……デ
ータ検出器、16……フォーマットコントローラ、140…
…クロック発生器、18……デマルチプレクサ、19……記
録サブ増幅器、20……記録ヘッド、21……記録サブヘッ
ド、22……マルチプレクサ、23……再生サブ増幅器、24
……再生ヘッド、26……A/D変換器、27……波形等化
器、28……クロストークキャンセラ、29……クロストー
ク検出器、31〜36……遅延器、37〜43……乗算器、44〜
49……加算器、50〜53……加算器、54〜57……乗算器、
58、59……遅延器、60……BPF、62……加算器、63……
遅延器、64……LPF、61……乗算器、138……レベル検出
器、65、66……遅延器であり、67〜70サンプルホール
ダ、71〜73……コンパレータ、74……ダウンカウンタ、
75、76……SW、77……2入力AND、78〜80……加算器、8
1……乗算器、82……ROM、139……Δ演算回路、94……
遅延器、83、84……乗算器、85……減算器、86……加算
器、87……ROM、139……カウンタ、88……再生ヘッド
部、89……再生信号検出部、141……クロック発生器、9
0……マルチプレクサ、91……再生サブ増幅器、92……
再生ヘッド、93……再生サブヘッド、95……波形等化
器、96……クロストークキャンセラ、97……クロストー
ク検出器、98〜110……遅延器、111〜124……乗算器、1
25〜137……加算器、142〜145……加算器、146〜149…
…乗算器、150、151……遅延器、152……BPF、154……
加算器、156……遅延器、157……LPF、153……乗算器、
158……レベル検出器、161……遅延器、159……コンパ
レータ、160……ダウンカウンタ、162……判定器、16
3、164……遅延器、165……カウンタ、166……セレク
タ。
フロントページの続き (72)発明者 菊池 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−77009(JP,A)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体と、N個のサブトラックを同時に
    記録するNチャンネル記録ヘッド部と、前記記録ヘッド
    部のサブトラックピッチに等しいピッチでありかつNよ
    り大きい数であるM個のチャンネルを同時に再生するM
    チャンネル再生ヘッド部と、前記Mチャンネルの再生信
    号から前記記録されたNチャンネルの信号を分離検出す
    る再生信号検出部と、前記記録ヘッド部及び再生ヘッド
    部を前記記録媒体に対してトラック長手方向に相対運動
    させる記録媒体駆動部とによりなることを特徴とする信
    号記録/再生装置。
  2. 【請求項2】記録媒体と、N個のサブトラックを同時に
    記録するNチャンネル記録ヘッド部と、前記記録ヘッド
    部のサブトラックピッチに等しいピッチでありかつNよ
    り大きい数であるM個のチャンネルを同時に再生するM
    チャンネル再生ヘッド部と、前記Mチャンネルの再生信
    号から前記記録されたNチャンネルの信号を分離検出す
    る再生信号検出部と、前記記録ヘッド部及び再生ヘッド
    部の記録媒体に対する走査方向を記録トラックに略一致
    させるヘッド制御部と、前記記録ヘッド部及び再生ヘッ
    ド部を前記磁気記録媒体に対してトラック長手方向に相
    対運動させる記録媒体駆動部とによりなることを特徴と
    する信号記録/再生装置。
  3. 【請求項3】磁気記録媒体と、N個のサブトラックを同
    時に記録するNチャンネル記録ヘッド部と、前記記録ヘ
    ッド部のサブトラックピッチに等しいピッチでありかつ
    Nより大きい数であるM個のチャンネルを同時に再生す
    るMチャンネル再生ヘッド部と、前記Mチャンネルの再
    生信号から前記記録されたNチャンネルの信号を分離検
    出する再生信号検出部と、前記記録ヘッド部及び再生ヘ
    ッド部を前記磁気記録媒体に対してトラック長手方向に
    相対運動させる記録媒体駆動部とによりなることを特徴
    とする信号記録/再生装置。
  4. 【請求項4】再生信号検出部はMチャンネルの再生増幅
    器と、前記Mチャンネルの再生増幅器出力を時分割多重
    化して出力するアナログスイッチと、前記アナログスイ
    ッチ出力をサンプリングし量子化して出力するアナログ
    −ディジタル変換器と、前記アナログ−ディジタル変換
    器出力を全てのチャンネルにわたって同一特性の波形等
    化をおこなう波形等化器と、前記波形等化器出力から再
    生サブトラック信号をクロストークレベル信号にしたが
    って分離抽出するクロストークキャンセラと、前記アナ
    ログ−ディジタル変換器出力あるいは前記波形等化器出
    力から前記クロストークレベル信号を検出するクロスト
    ーク検出器とによりなることを特徴とする請求項(3)
    記載の信号記録/再生装置。
  5. 【請求項5】再生信号検出部はMチャンネルの再生増幅
    器と、前記Mチャンネルの再生増幅器出力を時分割多重
    化して出力するアナログスイッチと、前記アナログスイ
    ッチ出力をサンプリングし量子化して出力するアナログ
    −ディジタル変換器と、前記アナログ−ディジタル変換
    器出力から再生サブトラック信号をクロストークレベル
    信号にしたがって分離抽出するクロストークキャンセラ
    と、前記クロストークキャンセラ出力から前記クロスト
    ークレベルの補正誤差量を検出するクロストーク検出器
    と、前記クロストーク検出器出力を低減濾波した後累積
    し前記クロストークレベル信号として出力する累積器と
    によりなることを特徴とする請求項(3)記載の信号記
    録/再生装置。
  6. 【請求項6】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラック間には保護領域がな
    く、そのトラック間に保護領域が存在することを特徴と
    する請求項(3)記載の信号記録/再生装置の記録フォ
    ーマット。
  7. 【請求項7】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラックのうち少なくとも1
    個のトラックはクロストークレベル検出用の信号が記録
    される請求項(6)記載の信号記録/再生装置の記録フ
    ォーマット。
  8. 【請求項8】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラック間の保護領域はトラ
    ック間の保護領域よりも小さいことを特徴とする請求項
    (3)記載の信号記録/再生装置の記録フォーマット。
  9. 【請求項9】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラックのうち少なくとも1
    個のトラックはクロストークレベル検出用の信号が記録
    される請求項(8)記載の信号記録/再生装置の記録フ
    ォーマット。
  10. 【請求項10】磁気記録媒体と、N個のサブトラックを
    同時に記録するNチャンネル記録ヘッドと、前記記録ヘ
    ッドのサブトラックピッチに等しいピッチでありかつN
    より大きい数であるM個のチャンネルを同時に再生する
    Mチャンネル再生ヘッドと、前記Mチャンネルの再生信
    号から前記記録されたNチャンネルの信号を分離検出す
    る再生信号検出部と、前記記録ヘッド及び再生ヘッドの
    磁気記録媒体に対する走査方向を記録トラックに略一致
    させるヘッド制御部と、前記記録ヘッド及び再生ヘッド
    を前記磁気記録媒体に対してトラック長手方向に相対運
    動させる記録媒体駆動部とによりなることを特徴とする
    信号記録/再生装置。
  11. 【請求項11】再生信号検出部はMチャンネルの再生増
    幅器と、前記Mチャンネルの再生増幅器出力を時分割多
    重化して出力するアナログスイッチと、前記アナログス
    イッチ出力をサンプリングし量子化して出力するアナロ
    グ−ディジタル変換器と、前記アナログ−ディジタル変
    換器出力を全てのチャンネルにわたって同一特性の波形
    等化をおこなう波形等化器と、前記波形等化器出力から
    再生サブトラック信号をクロストークレベル信号にした
    がって分離抽出するクロストークキャンセラと、前記ア
    ナログ−ディジタル変換器出力あるいは前記波形等化器
    出力から前記クロストークレベルを検出するクロストー
    ク検出器とによりなることを特徴とする請求項(10)記
    載の信号記録/再生装置。
  12. 【請求項12】再生信号検出部はMチャンネルの再生増
    幅器と、前記Mチャンネルの再生増幅器出力を時分割多
    重化して出力するアナログスイッチと、前記アナログス
    イッチ出力をサンプリングして量子化して出力するアナ
    ログ−ディジタル変換器と、前記アナログ−ディジタル
    変換器出力から再生サブトラック信号をクロストークレ
    ベル信号にしたがって分離抽出するクロストークキャン
    セラと、前記クロストークキャンセラ出力から前記クロ
    ストークレベルの補正誤差量を検出するクロストーク検
    出器と、前記クロストーク検出器出力を低減濾波した後
    累積し前記クロストークレベル信号として出力する累積
    器とによりなることを特徴とする請求項(10)記載の信
    号記録/再生装置。
  13. 【請求項13】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラック間には保護領域がな
    く、そのトラック間に保護領域が存在することを特徴と
    する請求項(12)記載の信号記録/再生装置の記録フォ
    ーマット。
  14. 【請求項14】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラックのうち少なくとも1
    個のトラックはクロストークレベル検出用の信号が記録
    される請求項(13)記載の信号記録/再生装置の記録フ
    ォーマット。
  15. 【請求項15】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラック間の保護領域はトラ
    ック間の保護領域よりも小さいことを特徴とする請求項
    (12)記載の信号記録/再生装置の記録フォーマット。
  16. 【請求項16】1トラックがN個のサブトラックよりな
    り、同時に記録されるサブトラックのうち少なくとも1
    個のトラックはクロストークレベル検出用の信号が記録
    される請求項(15)記載の信号記録/再生装置の記録フ
    ォーマット。
  17. 【請求項17】磁気記録媒体と、N個のサブトラックを
    同時に記録するNチャンネル記録ヘッドと、前記記録ヘ
    ッドのサブトラックピッチの半分のピッチでありかつN
    の2倍より大きい数であるK個のチャンネルを同時に再
    生するKチャンネル再生ヘッドと、前記Kチャンネル再
    生ヘッドの再生信号から前記記録されたNチャンネルの
    信号を分離検出する再生信号検出部と、前記記録ヘッド
    及び再生ヘッドを前記磁気記録媒体に対してトラック長
    手方向に相対運動させる記録媒体駆動部とによりなるこ
    とを特徴とする信号記録/再生装置。
JP2135028A 1989-06-02 1990-05-24 信号記録/再生装置 Expired - Lifetime JP2548426B2 (ja)

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