JP2548271Y2 - 照明器具の反射板の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、照明器具の反射板の取
付構造に関し、詳しくは略Ｖ字型に曲成された取付ばね
片が永久変形して反射板の取付け不能になるのを回避し
ようとする技術に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】近来、本体１に形成された保持孔２に略
Ｖ字型に曲成された取付ばね片３が弾入するともに反射
板４に形成された取付孔５に弾入され、取付ばね片３の
遊端片３ａを押圧変形させて取付ばね片３を取付孔５か
ら脱出させて反射板１を本体１に取外し自在に取付ける
照明器具の反射板の取付構造は、図３に示すように、マ
イナスドライバーにて取付ばね片３の遊端片３ａを押圧
して弾性変形させて反射板４の取付孔５から取付ばね片
３を抜いて反射板４の取外しをおこなうことも考えられ
ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところがこのような構
成のものにおいては、マイナスドライバーにて遊端片３
ａを強く押圧して遊端片３ａを永久変形させて、そのＶ
字型が偏平になって元のＶ字型に復元することができ
ず、取付ばね片３の弾性を損ない、それ以降の反射板４
の取付け及び取外しがでおこなえなくなるという問題が
生じる。そこで本体１側に形成されているマイナスドラ
イバーなどの差込み孔を小さくして、小型のマイナスド
ライバーしか挿通できないようになすのに、専用のマイ
ナスドライバーが必要となったり、小さい差込み孔に大
きい通常のマイナスドライバーを差込む場合には、差込
み孔の縁部を変形させて外観を低下させてしまうなどと
いう問題が生じる。

【０００４】本考案はこのような問題を解消しようとす
るものであり、その目的とするところは、簡単な改良に
て取付ばね片の遊端片を強く押圧しても遊端片を永久変
形させることがなく、反射板の取付け及び取外しを長期
にわたって良好におこなうことができ、かつ専用の工具
を必要とすることなく、しかも外観を低下するのも回避
することができる照明器具の反射板の取付構造を提供す
るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案の照明器具の反射
板の取付構造は、本体１に形成された保持孔２に略Ｖ字
型に曲成された取付ばね片３が弾入するともに反射板４
に形成された取付孔５に弾入され、取付ばね片３の遊端
片３ａを押圧変形させて取付ばね片３を取付孔５から脱
出させて反射板１を本体１に取外し自在に取付ける照明
器具の反射板の取付構造であって、遊端片３ａの側縁部
に切欠き６が形成され、この切欠き６が形成されて細幅
となった遊端片３ａが進入する細幅の切込み７が保持孔
２に連通して形成され、遊端片３ａが押圧されて取付ば
ね片３を反射板４の取付孔５から抜き出すのに、遊端片
３ａの基端部で切欠き６が形成されて残されて広幅とな
った遊端片部分を切込み７に対する抜け止め用のストッ
パーＳになして成ることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】このように、遊端片３ａの側縁部に切欠き６が
形成され、この切欠き６が形成されて細幅となった遊端
片３ａが進入する細幅の切込み７が保持孔２に連通して
形成され、遊端片３ａが押圧されて取付ばね片３を反射
板４の取付孔５から抜き出すのに、遊端片３ａの基端部
で切欠き６が形成されて残されて広幅となった遊端片部
分を切込み７に対する抜け止め用のストッパーＳになす
ことによって、遊端片３ａをマイナスドライバーなどに
て押圧して略Ｖ字型の取付ばね片３を反射板４の取付孔
５から抜き出すのに、切欠き６が形成されることで形成
されたストッパーＳが細幅となった切込み７の縁部に当
接して、遊端片３ａはそれ以上変形されるのを阻止し、
遊端片３ａの永久変形を回避し、遊端片３ａを長期にわ
たって所定通りの弾性変形をおこなえるようになし、反
射板４の取付け及び取外しを長期にわたって良好におこ
なえ、しかも遊端片３ａの一定以上の弾性変形を阻止す
ることで、小型で専用のマイナスドライバーを用意する
こともなく、通常のマイナスドライバーを使用すること
で、差込み孔を大きくして外観を低下させるようなこと
もないようにしたものである。

【０００７】

【実施例】照明器具Ａは灯具（図示せず）を保持するた
めのソケット８が本体１に取付けられ、本体１には反射
板面９が形成され、かかる本体１に反射板４を取外し自
在に取付けて富士型照明器具が構成されるものである。
以下反射板４の本体１への取付け構成を詳述する。

【０００８】本体１に形成された保持孔２に略Ｖ字型に
曲成された取付ばね片３が弾入するともに反射板４に形
成された取付孔５に弾入され、取付ばね片３の遊端片３
ａを押圧変形させて取付ばね片３を取付孔５から脱出さ
せて反射板１を本体１に取外し自在に取付けるものであ
る。取付ばね片３はばね板を曲成した取付ばね１０の両
端に形成されている。そして、図１に示すように、遊端
片３ａの側縁部に切欠き６が形成されている。この切欠
き６が形成されて細幅となった遊端片３ａが進入する細
幅の切込み７が保持孔２に連通して形成されている。し
かして、遊端片３ａが押圧されて取付ばね片３を反射板
４の取付孔５から抜き出すのに、遊端片３ａの基端部で
切欠き６が形成されて残されて広幅となった遊端片部分
を切込み７に対する抜け止め用のストッパーＳになして
いる。

【０００９】このように、遊端片３ａの側縁部に切欠き
６が形成され、この切欠き６が形成されて細幅となった
遊端片３ａが進入する細幅の切込み７が保持孔２に連通
して形成され、遊端片３ａが押圧されて取付ばね片３を
反射板４の取付孔５から抜き出すのに、遊端片３ａの基
端部で切欠き６が形成されて残されて広幅となった遊端
片部分を切込み７に対する抜け止め用のストッパーＳに
なすことで、遊端片３ａを本体１に形成した差込み孔１
１に挿通したマイナスドライバーなどにて押圧して略Ｖ
字型の取付ばね片３を反射板４の取付孔５から抜き出す
のに、切欠き６が形成されることで形成されたストッパ
ーＳが細幅となった切込み７の縁部に当接して、遊端片
３ａはそれ以上変形されるのを阻止し、遊端片３ａの永
久変形を回避し、遊端片３ａを長期にわたって所定通り
の弾性変形をおこなえるようになしたものである。しか
して、反射板４の取付け及び取外しを長期にわたって良
好におこなえ、しかも遊端片３ａの一定以上の弾性変形
を阻止することで、小型で専用のマイナスドライバーを
用意することもなく、通常のマイナスドライバーを使用
することで、差込み孔を大きくして外観を低下させるよ
うなこともないものである。

【００１０】

【考案の効果】本考案は上述のように、遊端片の側縁部
に切欠きが形成され、この切欠きが形成されて細幅とな
った遊端片が進入する細幅の切込みが保持孔に連通して
形成され、遊端片が押圧されて取付ばね片を反射板の取
付孔から抜き出すのに、遊端片の基端部で切欠きが形成
されて残されて広幅となった遊端片部分を切込みに対す
る抜け止め用のストッパーになすから、遊端片をマイナ
スドライバーなどにて押圧して略Ｖ字型の取付ばね片を
反射板の取付孔から抜き出すのに、切欠きが形成される
ことで形成されたストッパーが細幅となった切込みの縁
部に当接して、遊端片はそれ以上変形されるのを阻止す
ることができ、遊端片の永久変形を回避し、遊端片を長
期にわたって所定通りの弾性変形をおこなえるようにな
し、反射板の取付け及び取外しを長期にわたって良好に
おこなえ、しかも遊端片の一定以上の弾性変形を阻止す
ることで、小型で専用のマイナスドライバーを用意する
こともなく、通常のマイナスドライバーを使用すること
で、差込み孔を大きくして外観を低下させるようなこと
もないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）（ｂ）は本考案の一実施例の分解斜視
図、外し作用を示す断面図である。

【図２】（ａ）（ｂ）は同上の分解斜視図、取付け状態
の断面図である。

【図３】従来例の外し作用を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 保持孔 ３ 取付ばね片 ４ 反射板 ５ 取付孔 ６ 切欠き ７ 切込み

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に形成された保持孔に略Ｖ字型に曲
   成された取付ばね片が弾入するともに反射板に形成され
   た取付孔に弾入され、取付ばね片の遊端片を押圧変形さ
   せて取付ばね片を取付孔から脱出させて反射板を本体に
   取外し自在に取付ける照明器具の反射板の取付構造であ
   って、遊端片の側縁部に切欠きが形成され、この切欠き
   が形成されて細幅となった遊端片が進入する細幅の切込
   みが保持孔に連通して形成され、遊端片が押圧されて取
   付ばね片を反射板の取付孔から抜き出すのに、遊端片の
   基端部で切欠きが形成されて残されて広幅となった遊端
   片部分を切込みに対する抜け止め用のストッパーになし
   て成る照明器具の反射板の取付構造。