JP2548199B2 - モルタルライニング管 - Google Patents

モルタルライニング管

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JP2548199B2 JP62155330A JP15533087A JP2548199B2 JP 2548199 B2 JP2548199 B2 JP 2548199B2 JP 62155330 A JP62155330 A JP 62155330A JP 15533087 A JP15533087 A JP 15533087A JP 2548199 B2 JP2548199 B2 JP 2548199B2
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一行 水島
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、モルタルライニング管、特に鋼管等の腐食
及びアルカリの溶出を防ぐモルタルライニング管に関す
る。
<従来の技術とその問題点> モルタルライニング管は鋼管又は鋳鉄管の内面をモル
タルライニングしたものであつて、液体輸送用、特に水
道用、工業用水用等に使用される。
従来、この種のモルタルライニング材としては、普通
ポルトランドセメントや膨張セメントを結合材とするも
のが主に用いられている。しかし水道のように飲料水や
工業用水等の生活用水を流す場合においては、セメント
モルタル中のアルカリが溶出し、水道水がアルカリ性に
なるという問題があつた。またモルタルライニング材を
低アルカリのアルミナセントモルタにした場合、長期に
おいて、管の内面が腐食し、モルタルとモルタルライニ
ング材がはく離したり脱落する場合があつた。
本発明者らが種々検討した結果、鋼管や鋳鉄管などの
管が腐食せず、かつ水道水にアルカリが溶出しないモル
タルライニング管を作るには、管の内面にセメントモル
タルで1層目を形成し、さらに滞在水硬性物質とカルシ
ウムアルミネートを含有してなる低アルカリモルタルを
積層し一体化することにより、長期に安定でアルカリ溶
出の少ないモルタルライニング管を見い出し本発明を完
成するに到つた。
<問題点を解決するための手段> 即ち、本発明は、鋼管等の内面をライニングする際、
外層を普通モルタルとし、内層を滞在水構成物質とカル
シウムアルミネートを含有してなる低アルカリモルタル
とすることを特徴とするモルタルライニング管である。
以下、さらに本発明を詳しく説明する。
本発明の普通モルタルは、通常土木建築分野で用いら
れているものである。
使用されるセメントは、普通・早強・超早強等のポル
トランドセメント及び高炉スラグやフライアツシユなど
を混合した混合セメント等である。
セメントに任意量の細骨材と水とを配合して混練物と
し、遠心成形可能なモルタル(例えばフロー値として20
0〜280mm)とする。又前記材料に市販のセメント膨張
材、例えば、カルシウムアルミテートと石膏からなるも
の、具体的には商品名「デンカCSA」など、を混和する
ことにより鋼管系と普通モルタルの接着性及び普通モル
タルの長期安定性が向上する。
これら各材料の使用割合はセメント100重量部、セメ
ント膨張材15重量部以下、好ましくは5〜10重量部;細
骨材100〜500重量部、好ましくは150〜300重量部;水30
〜300重量部、好ましくは40〜70重量部である。このよ
うに混練された普通モルタルを回転するライニング管の
内面に均等に振り付け、次いで、管径によつて若干異な
るが管を通常、重力倍数20以上の高速で5分程度回転
し、普通モルタルを管内面に強く遠心圧着するが、その
厚さは2〜10mm、好ましくは3〜7mmである。2mm未満だ
と普通モルタルが中性化を受けやすくライニング管の腐
食発生のおそれがある。
次いで、潜在水硬性物質とカルシウムアルミネートを
含有してなる低アルカリモルタルを積層するが、普通モ
ルタル層のライニング後にレイタンスが生ずる場合は、
それを除去し、表面を水洗後、積層することが、普通モ
ルタルと低アルカリモルタルの接着性及び普通モルタル
のレイタンスが表面に出るのを防ぐためにも好ましい。
又低アルカリモルタルの積層時期は、普通モルタルをラ
イニング後いずれの時期でもよいが、接着性及び作業状
態を考慮するなら、普通モルタルライニング後すぐに行
なうのが好ましい。
潜在水硬性物質とカルシウムアルミネートを含有して
なる低アルカリモルタルはセメントの代りにアルカリ分
の低いセメント質物質を用いるもので、アルカリ分の低
いセメント質物質とは滞在水硬性物質とカルシウムアル
ミネート、更に必要に応じセツコウ及び/又はセメント
を併用したものである。
滞在水硬性物質としては、高炉スラグ、転炉スラグの
ような鉄鋼スラグやフライアツシユなどをあげることが
でき、その中でも、高炉スラグ、特に高炉水砕スラグが
好適である。高炉水砕スラグのガラス化率は50%以上
で、かつ塩基度が1.5以上であるものが強度発現上特に
好ましい。また粉末度としてはブレーン比表面積(以下
ブレーン値という)で2,000cm2/g以上は必要であり、こ
れ未満であると強度発現が充分でなくなる。好ましいブ
レーン値は4,000〜70,00cm2/gである。
又、カルシウムアルミネートとは、CaOをC、Al2O3
AとするとC12A7、C11A7CaF2、C3A3CaF2、CA、CA2、C3A
及びC3A3CaSO4などと示される鉱物からなるが、前記鉱
物を結晶化させることなく、ガラス状態を保有したまま
で固化させた各々の無定形物が、強度発現の点から好ま
しい。特にカルシウムアルミネート中のCaO成分が20〜6
0重量部からなるカルシウムアルミネートが取扱い、強
度発現の面から好ましい。
カルシウムアルミネートの粉末度としてはブレーン値
3,000cm2/g以上、好ましくは4,000〜7,000cm2/gであ
る。3,000cm2/g未満だと強度発現性が悪い。
滞在水硬性物質100重量部に対するカルシウムアルミ
ネートの量は5〜300重量部、好ましくは10〜100重量部
である。5重量部未満だと短長期強度発現性が悪く、30
0重量部を越えると経済的でない。
カルシウムアルミネートに含有するセツコウとして
は、半水セツコウ、二水セツコウ、無水セツコウいずれ
の形体でも使用出来るが、無水セツコウが好ましく、特
にII型無水セツコウが強度発現性の点からすぐれたもの
である。
セツコウの使用量は、カルシウムアルミネート100重
量部に対し、100重量部以下、好ましくは70重量部以下
である。100重量部を越えると短期強度発現性が好まし
くない。
又セメントとしては普通・早強・超早強等の各種のポ
ルトランドセメントや高炉スラグやフライアツシ等を混
合した各種の混合セメント等いずれも使用でき、その使
用量はカルシウムアルミネート100重量部に対し、50重
量部以下、好ましくは30重量部以下である。50重量部を
越えるとアルカリ溶出が生ずるおそれがある。
カルシウムアルミネートを存在せしめた低アルカリモ
ルタルは硬化時間が早まる場合があり、これが問題とな
る場合は、例えば、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸及び
クエン酸などのオキシカルボン酸又はその塩類などの遅
延剤を適当量添加して、凝結開始を遅延させることが好
ましい。また必要に応じ、市販のセメント減水剤を使用
することは効果がある。
セメント質物質に任意量の細骨材と水とを配合して遠
心成形可能なモルタルとする。これらの割合はセメント
質物質100重量部、細骨材100〜500重量部,好ましくは1
50〜300重量部;水30〜100重量部,好ましくは40〜70重
量部である。このように混練された低アルカリモルタル
を普通モルタルのライニング層の内面に均等に振り付
け、重力倍数20以上の高速で遠心圧着する。その厚さは
2〜15m/m、好ましくは3〜10mmで、2mm未満だと普通モ
ルタルのアルカリ溶出の恐れがあり、又、低アルカリモ
ルタルが剥離しやすくなる。
このように普通モルタル及び潜在水硬性物質とカルシ
ウムアルミネートを含有してなる低アルカリモルタルで
ライニングされた複合ライニング管を蒸気養生すること
によりそれ相当の効果がある。
<実施例> 次に実施例をあげて、さらに本発明を説明する。
実施例1 普通ポルトランドセメント(電気化学社製)93重量
部、セメント膨張材「デンカCSA≠20」(電気化学社
製)7重量部、細骨材230重量部(姫川産天然砂2.5mm
下)、水54重量部を混練りして普通モルタルとした。又
これとは別に表に示すセメント質物質を用い、細骨材23
0重量部(姫川産天然砂2.5mm下)、水54重量部を混練り
して低アルカリモルタルとした。
まず普通モルタルを内径200mm、長さ500mm、厚さ5mm
の鋳鉄管(以下管という)に200rpmで回転しながらモル
タル厚5mmとした。表面を均した後、管の回転を800rpm
で2分間行なつた後、管の回転を止め、普通モルタル表
面の水切り及びレイタンス部分をブラシで除去した後再
度管の回転を200rpmに上げ、低アルカリモルタルを厚5m
mとした。表面を均した後、管の回転を800rpmで2分間
行ない、その後回転を止め水切りを行ない、3時間後蒸
気養生(昇温15℃/H、保持45℃/4H後自然放冷)を行な
いモルタルライニング管とした。
モルタルライニング管を1週間20℃−80%RHに養生
後、管を6M/secの流れのある水に1時間浸した後、長さ
250mmに切断し、一方は管の中に蒸留水を24時間満た
し、pHの変動を測定した。又、一方はCO2ガス10容量%4
0℃−80RH室に1ケ月放置し中性化促進養生を行ない、
管内表面の錆の発生状態を観察した。結果を表に示す。
比較例1 普通モルタル厚5mm、低アルカリモルタル厚5mmとし、
低アルカリモルタルとしてアルミナセメントからなるセ
メント質物質を用いたこと以外は実施例1と同様に行っ
た。純水浸水時のpHは7.5、24時間後のpHは9.5であり、
その差は2.0であった。発錆量は12.3%であった。又、
中性化促進養生後に内層にひび割れが発生した。
<使用材料> スラグ:高炉水砕スラグ、新日鉄社製、ブレーン5,050c
m2/g CA:無定形、CaO45% ブレーン5,450cm2/g セツコウ:II型無水セツコウ ブレーン5,100cm2/g セメント:アンデスセメント社製、普通ポルトランドセ
メント 表からわかるように本発明の方法によればPHの変動は
5〜7割に抑えられ、発錆量は従来とほとんど変らな
い。
<本発明の効果> 本発明によつて次の効果が得られる。
1)水のPH上昇が抑えられ、従来の5〜7割となつた。
2)長期に安定でアルカリ溶出の少ないライニング管が
得られた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管等の内面をライニングする際、外層を
    普通モルタルとし、内層を潜在水硬性物質とカルシウム
    アルミネートを含有してなる低アルカリモルタルとする
    ことを特徴とするモルタルライニング管。
JP62155330A 1987-06-24 1987-06-24 モルタルライニング管 Expired - Lifetime JP2548199B2 (ja)

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JPS643395A JPS643395A (en) 1989-01-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6064669A (ja) * 1983-09-20 1985-04-13 Kiyoshi Suzuki 水道用鋼管内面のモルタルライニング方法
JPH0738968B2 (ja) * 1987-05-29 1995-05-01 株式会社クボタ 管内面ライニング方法

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JPS643395A (en) 1989-01-09

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