JPH0738968B2 - 管内面ライニング方法 - Google Patents

管内面ライニング方法

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JPH0738968B2
JPH0738968B2 JP13647087A JP13647087A JPH0738968B2 JP H0738968 B2 JPH0738968 B2 JP H0738968B2 JP 13647087 A JP13647087 A JP 13647087A JP 13647087 A JP13647087 A JP 13647087A JP H0738968 B2 JPH0738968 B2 JP H0738968B2
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JP
Japan
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pipe
lining
mortar
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cement
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JP13647087A
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俊裕 久保
寛 橘川
敏郎 藤井
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は管内面ライニング方法に関する。
〔従来の技術〕
水道管など上水用鋳鉄管内面には、管自体に防蝕性を付
与すること,及び発錆等による水質への影響を無くす二
つの観点より防蝕ライニングが施されるのが、普通であ
る。
このライニング層としては鉄素地をアルカリ不動態化し
て防蝕するモルタルライニングが好適に使用されてい
る。
ところで、上記モルタルライニングからは、初期通水時
にアルカリ成分が溶出する問題が有り、この溶出通水の
PH上昇を押えるための通常上記モルタルライニング表面
にさらにシールコート材を塗布される。
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、管内を流れる水の水質が地下水のように
遊離炭酸を多く含む場合、シールコート材が化学変化を
起こして剥離することが有り、この剥離面よりアルカリ
分溶出が生じ、通水のPH上昇の原因となる。
即ち、鋳鉄管のライニングにおいてモルタルのアルカリ
性は鉄素地に必要な反面、通水初期の時点ではあるが、
通水の水質に対しては不都合となる相対性を有してい
た。
〔発明が解決する問題点〕
この発明は上記問題点に鑑み、シールコートを施すこと
なく、しかも通水初期における水質のPH上昇も充分に押
えることの出来る管内面ライニング方法を提供すること
を目的としてなされたものである。
〔問題点を解決する技術〕
即ち、この発明の管内面ライニング方法はR2O成分(Na2
O+K2O)が0.2%以下のセメントとR2O成分(同上)が6
%以下の砂とを水道水で混練して成るモルタルを遠心法
により管内面に成層し、モルタル硬化後湿潤状態で前記
表面を研磨することを特徴とするものであり、実施態様
として、予めその内面に常法によりモルタルライニング
が施された管を使用すること、及び遠心法による管回転
数がGNo.20以上であることを含むものである。
ここに、GNo.とは、管の回転によって発生する遠心力を
表す指標をいい、以下の式で示される。
(V:管の周速r:管の半径g:重力加速度) 即ち、GNo.は、管内表面部分での遠心力が重力の何倍か
を示す指標となる。
なお、上式の単位を統一し、既知の数値を代入すると (N:管の回転数(rpm)D:管内表面を基準にした管内直
径) となる。
〔作用〕
モルタルのアルカリ性は主にCa(OH)2で保たれるが、接
触水へのアルカリの溶出分、即ちPH上昇の原因となる成
分は、モルタルに含まれる易溶解性のナトリウム(N
a)、カリウム(K)である。
また、これら原因物質は比較的軽い成分であり、従って
遠心法による管内面ライニングを行なった場合該ライニ
ング層の内表面に偏折しやすくなる。
従って鋳鉄管内面モルタルライニングを行なう場合、上
述したNa,Kの含有成分の少ないセメント、砂を用い、し
かもライニング層の硬化後Na、Kの偏折しやすいライニ
ング層の内表面を研磨すれば、アルカリ溶出成分が殆ど
除去され、シールコート層を特に設けることなく、通水
の初期PHの上昇は押えられることとなるのである。な
お、本発明においてR2O成分(Na2O+K2O)が0.2%以下
のセメントとする理由は、可及的にR2O成分の少ないセ
メントを使用することを意味し、0.2%より多いセメン
トを用いると、通水初期のPH値を所定基準以下に達成す
ることが出来ない。
また、R2O成分が6%以下の砂を用いるのも上記と同様
の理由であり、6%より多くなると、通水初期のPH値を
所定基準以下にすることが出来なくなる。
なお、本願発明において施工されるセメントモルタルラ
イニング層は、それ自身アルカリ成分の通水中への溶出
度はきわめて低いため、鋳鉄管として通常のR2O成分の
リッチなモルタルライニング層の施されたものを用い、
該管に本願発明の方法を施すことも出来る。
この場合、本願発明のライニング層によりR2O成分の溶
出が防止される。
また、遠心法において、管のGNo.を20以上とすればモル
タルに充分な遠心力を作用させ、これによってR2O(Na2
O+K2O)の偏折を顕著化させることが出来て都合が良
い。
〔実施例〕
セメントとして成分分析を行ないR2O成分として下表の
含有成分を有するアルミナセメントを選出した。
なお、下表下欄は普通ポルトランドのものを示す。
骨材用砂としても同様に下表含有成分のものを選出し
た。
なお、比較例としてNa2Oが3.61%、K2Oが4.04%の山砂
を用いた。
上記セメントと砂とを1:2の割合で配合し、セメントス
ラリーを得、これを直径100cm長さ300cmの鋳鉄管内面に
遠心成形法によりGNo.40×2分の条件で厚さ3mmのライ
ニング層を形成し、一次養生硬化させ、次いでライニン
グ層表面に散水しつつサンドヘーパにより研磨処理を施
し、0.3〜0.6mm表面層を研削した。
しかる後、モルタルライニング層を完全に養生硬化させ
た後、管内に水道水を満水し、20℃×24時間経過後の水
中へのアルカリ分の溶出度を検査したところ、すべてPH
値は基準値である8.6以下を示した。
なお、普通ポルトランドセメント及び比較例の砂とを用
いたものにあっては、PH値が9.6と基準値を超える値を
示し、シールコートなしでは使用不能であった。
次に、この比較例により得たライニング管に表1,2に示
すセメント、砂を用いさらにライニング層を設け、前述
と同様にしてライニング層を設けたところ、アルカリ分
の溶出は押えられ、使用に耐えることが判明した。
〔効果〕
この発明は以上説明したように水中に溶出しやすい成分
を含まないセメント、骨材によりライニング層を成形す
るため、初期通水時よりアルカリ溶出が基準値以下に押
えることが出来、シールコート等を施すことなく直接使
用可能となるのである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R2O成分(Na2O+K2O)が0.2%以下のセメ
    ントとR2O成分(同上)が6%以下の砂とを水道水で混
    練してなるモルタルを遠心法により管内面に成層し、モ
    ルタル硬化後湿潤状態で前記表面を研磨することを特徴
    とする管内面ライニング方法。
  2. 【請求項2】管が予めその内面に常法によりモルタルラ
    イニングが施されて成る特許請求の範囲第1項記載の管
    内面ライニング方法。
  3. 【請求項3】遠心法による管回転数がGNo.20以上である
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の管内面ライニン
    グ方法。
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JP2018080802A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 三菱日立パワーシステムズ株式会社 配管部材、ガス化複合発電装置、配管部材の組立方法

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JP2598023B2 (ja) * 1987-07-13 1997-04-09 電気化学工業株式会社 複合モルタルライニング管
JP2726466B2 (ja) * 1988-12-27 1998-03-11 電気化学工業株式会社 ライニング材組成物
JP2726475B2 (ja) * 1989-02-15 1998-03-11 電気化学工業株式会社 ライニング材とそれを使用したライニング管の製造法
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