JP2685242B2 - 金属管内面のモルタルライニング方法 - Google Patents
金属管内面のモルタルライニング方法Info
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- JP2685242B2 JP2685242B2 JP22816788A JP22816788A JP2685242B2 JP 2685242 B2 JP2685242 B2 JP 2685242B2 JP 22816788 A JP22816788 A JP 22816788A JP 22816788 A JP22816788 A JP 22816788A JP 2685242 B2 JP2685242 B2 JP 2685242B2
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- mortar lining
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- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は金属管内面のモルタルライニング方法に関
する。
する。
従来、上水、下水、農水あるいは工水用排水等として
用いられる鋼管、鋳鉄管は内面の腐蝕を避けるため、モ
ルタルライニングを施すのが普通である。
用いられる鋼管、鋳鉄管は内面の腐蝕を避けるため、モ
ルタルライニングを施すのが普通である。
一般に上記モルタルライニングは、セメント、砂より
成るライニング用組成物に水を添加してスラリーとな
し、回転する管内に供給して遠心力によりライニング層
を成形し、さらにこのライニング層を養生硬化後、シー
ルコート剤を表面に塗装して製品化することが行なわれ
る。
成るライニング用組成物に水を添加してスラリーとな
し、回転する管内に供給して遠心力によりライニング層
を成形し、さらにこのライニング層を養生硬化後、シー
ルコート剤を表面に塗装して製品化することが行なわれ
る。
ところで、上記モルタルライニング法において、モル
タルライニング層とシールコート層との密着性を高める
ためモルタルライニング層表面に析出するエフロ分など
の研削除去が必要となり、この作業が非常に面倒である
と共に、養生工程を経た後にこれら工程及びシールコー
ト剤塗布を行なうので、工程数並びに製造時間が掛か
り、生産性に改良すべき点が有る欠点があった。
タルライニング層とシールコート層との密着性を高める
ためモルタルライニング層表面に析出するエフロ分など
の研削除去が必要となり、この作業が非常に面倒である
と共に、養生工程を経た後にこれら工程及びシールコー
ト剤塗布を行なうので、工程数並びに製造時間が掛か
り、生産性に改良すべき点が有る欠点があった。
もっとも、モルタルライニング層を成形後、未養生の
段階で表面にシールコート剤を塗布してしまえば上述の
問題は解消し得るが、層間に析出するエフロ成分などに
起因して剥離が生じやすくなり、とうてい実用出来ない
こととなる。
段階で表面にシールコート剤を塗布してしまえば上述の
問題は解消し得るが、層間に析出するエフロ成分などに
起因して剥離が生じやすくなり、とうてい実用出来ない
こととなる。
この発明は上記問題点に鑑み、工程が少なく、しか
も、密着性及び耐水性、シール性も非常に優れたものと
なし得る金属管内面のモルタルライニング方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
も、密着性及び耐水性、シール性も非常に優れたものと
なし得る金属管内面のモルタルライニング方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
即ち、この発明の金属管内面のモルタルライニング方
法はセメント及び砂から成るモルタルライニング用組成
物に、セメントと、シールコート剤との双方に親和性を
有する樹脂を添加したライニング組成物を、金属管内面
に供給して遠心成層し、遠心力及び組成物の比重差によ
りライニング層表面に前記樹脂層を成層し、該層上にシ
ールコート剤を塗布することを特徴とするものである。
法はセメント及び砂から成るモルタルライニング用組成
物に、セメントと、シールコート剤との双方に親和性を
有する樹脂を添加したライニング組成物を、金属管内面
に供給して遠心成層し、遠心力及び組成物の比重差によ
りライニング層表面に前記樹脂層を成層し、該層上にシ
ールコート剤を塗布することを特徴とするものである。
この発明において使用されるモルタルライニング用組
成物としては従来常法に用いられている配合率とされた
セメント、砂が用いられる。
成物としては従来常法に用いられている配合率とされた
セメント、砂が用いられる。
このモルタルライニング用組成物に添加される樹脂
は、セメントと後述するシールコート剤の両者に親和性
を有するものが選ばれ具体的にはアクリル溶剤系などの
樹脂が使用される。
は、セメントと後述するシールコート剤の両者に親和性
を有するものが選ばれ具体的にはアクリル溶剤系などの
樹脂が使用される。
上記樹脂は、予め前述のモルタルライニング用組成物
に混合され、金属管の内面ライニング層の遠心成形に供
給されるが、この遠心成形の過程において、樹脂成分は
セメント、砂より比重が低いため、セメント、砂等と付
着していない遊離した樹脂分はライニング層表面に層状
に浮き出た状態となる。
に混合され、金属管の内面ライニング層の遠心成形に供
給されるが、この遠心成形の過程において、樹脂成分は
セメント、砂より比重が低いため、セメント、砂等と付
着していない遊離した樹脂分はライニング層表面に層状
に浮き出た状態となる。
従って、各層の断面構造として第1図に示すように金
属管1の内面に樹脂とモルタルの混和層2と、次第に樹
脂量が増加するモルタルとの混和層3と樹脂成分のみの
層4とが成層される。
属管1の内面に樹脂とモルタルの混和層2と、次第に樹
脂量が増加するモルタルとの混和層3と樹脂成分のみの
層4とが成層される。
このライニング層を成層後、モルタルが未硬化の段階
で、シールコート層5を塗布してもシールコート剤5は
樹脂層4と接するため各層の接着状態は非常に良くな
る。
で、シールコート層5を塗布してもシールコート剤5は
樹脂層4と接するため各層の接着状態は非常に良くな
る。
しかる後、養生すれば密着性の良い、かつ、耐水性、
耐浸蝕性に優れたモルタルライニング層が形成出来るの
である。
耐浸蝕性に優れたモルタルライニング層が形成出来るの
である。
次に、この発明の実施例を説明する。
セメントとシールコートとの親和性に優れる樹脂とし
て樹脂分50%のアクリルエマルジョンを用い、セメン
ト、砂、水、及び前記樹脂が1:1.7:0.:0.05となるよう
配合し、均一混合して得たスラリーを直径1mの管内に供
給し、30G×1分の条件で回転させて、遠心成形により
モルタルライニング層を成層した。
て樹脂分50%のアクリルエマルジョンを用い、セメン
ト、砂、水、及び前記樹脂が1:1.7:0.:0.05となるよう
配合し、均一混合して得たスラリーを直径1mの管内に供
給し、30G×1分の条件で回転させて、遠心成形により
モルタルライニング層を成層した。
回転成形後、表面に樹脂層が成形されたモルタルライ
ニング層上にアクリル溶剤系のシールコート剤を塗布量
50g/m2〜100g/m2の各塗布量で塗布ししかる後、養生硬
化させた。
ニング層上にアクリル溶剤系のシールコート剤を塗布量
50g/m2〜100g/m2の各塗布量で塗布ししかる後、養生硬
化させた。
上記実施例について、シールコートの密着力として、
凍結融解試験、ごばん目剥離テスト、及び20℃×24時間
の湛水によるPH試験を行なったところ、表1の結果とな
った。
凍結融解試験、ごばん目剥離テスト、及び20℃×24時間
の湛水によるPH試験を行なったところ、表1の結果とな
った。
なお、表1において、比較例はモルタルライニング用組
成物に樹脂成分を全く含まないものを用いたものを示
す。
成物に樹脂成分を全く含まないものを用いたものを示
す。
この発明は以上説明したように遠心成形の遠心力を利
用してライニング層上に樹脂リッチ層を成層し、これを
シールコート剤との接着層とするため、各層の密着性並
びに耐浸蝕性が著しく向上し、さらにモルタルが未硬化
の段階でもシールコート塗装が可能となるので工程数も
大幅に削減されるなど種々の効果を有する。
用してライニング層上に樹脂リッチ層を成層し、これを
シールコート剤との接着層とするため、各層の密着性並
びに耐浸蝕性が著しく向上し、さらにモルタルが未硬化
の段階でもシールコート塗装が可能となるので工程数も
大幅に削減されるなど種々の効果を有する。
第1図はこの発明の作用説明断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】セメント及び砂から成るモルタルライニン
グ用組成物に、セメントと、シールコート剤との双方に
親和性を有する樹脂を添加したライニング組成物を、金
属管内面に供給して遠心成層し、遠心力及び組成物の比
重差によりライニング層表面に前記樹脂層を成層し、該
層上にシールコート剤を塗布することを特徴とする金属
管内面のモルタルライニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22816788A JP2685242B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | 金属管内面のモルタルライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22816788A JP2685242B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | 金属管内面のモルタルライニング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0277588A JPH0277588A (ja) | 1990-03-16 |
JP2685242B2 true JP2685242B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=16872280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22816788A Expired - Fee Related JP2685242B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | 金属管内面のモルタルライニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685242B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE602004001510T2 (de) * | 2003-02-11 | 2007-07-26 | Topsil Semiconductor Materials A/S | Vorrichtung und verfahren zur herstellung eines einkristallstabs |
-
1988
- 1988-09-12 JP JP22816788A patent/JP2685242B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0277588A (ja) | 1990-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |