JP2547702Y2 - 回転制動機 - Google Patents

回転制動機

Info

Publication number
JP2547702Y2
JP2547702Y2 JP1990065374U JP6537490U JP2547702Y2 JP 2547702 Y2 JP2547702 Y2 JP 2547702Y2 JP 1990065374 U JP1990065374 U JP 1990065374U JP 6537490 U JP6537490 U JP 6537490U JP 2547702 Y2 JP2547702 Y2 JP 2547702Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
rotating shaft
magnetic
bottom disk
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990065374U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0425469U (ja
Inventor
正次 大川
昭男 玉木
Original Assignee
タカノ 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タカノ 株式会社 filed Critical タカノ 株式会社
Priority to JP1990065374U priority Critical patent/JP2547702Y2/ja
Publication of JPH0425469U publication Critical patent/JPH0425469U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2547702Y2 publication Critical patent/JP2547702Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は無接触で回転体に制動力を与える回転制動機
に関する。
〔従来の技術〕
円周方向にN極とS極が交互に着磁されたフェライト
系又は希土類系円環状磁石に対して、鉄,クローム,コ
バルト合金よりなる特殊磁性円環板を対向させ、両者の
相対的回転運動により発生する特殊磁性円環板内のヒス
テリシス損を利用した制動機構としては、本出願人が実
開平4−173号公報で提案した回転制動機が知られてい
る。第4図に同回転制動機の側断面図を示す。
同図は特殊磁性円環板51を固着して回転する非磁性材
よりなる主回転軸52と、底部円板中心部に主回転軸52の
軸受を収納し、かつ内周に雌ねじを設けた非磁性材より
なる円筒d53と、内周に円環状磁石54を収納固着し、外
周に雄ねじを設けた非磁性材よりなる円筒e55を備え、
この円筒e55は円筒d53内にねじ込むことにより、円環状
磁石54の磁極面と特殊磁性円環板51を略々平行な磁気空
隙56を介して対向させる。また、底部円板に固着したノ
ックピン57を、円筒e55の複数個の丸穴58の2箇所に滑
動し得るように挿入し、かつ中心部に主回転軸52の軸受
を収納するとともに、内周が円筒d53の外周に対して回
転し得るように滑らかに嵌合させた非磁性材よりなる円
筒f59を備え、2種のセットスクリュー60,61により、円
筒d53とe55及び円筒d53とf59を固着して一体の回転制動
機50を構成する。また、62は非磁性材よりなる副回転軸
であり、その鍔63を、皿小ねじにより回転制動機50の円
筒d53に固着することにより、トルクリミッターとして
使用する。
一方、負荷回転体がトルクオーバーとなり停止したと
き、これを検出する検出器としては、実開平4−3130号
公報で提案したトルクオーバー検出器が知られている。
この構成は、第4図に示す側断面図及び第5図に示す
第4図中B−B断面矢視図のように、円環状磁石54の半
径方向O−Xを周回するように捲かれたサーチコイル64
を、第4図及び第5図に示す関係位置に、図示していな
い支持具で設置したものである。65はサーチコイル64の
出力端子である。
これにより、円環状磁石54を回転させる副回転軸62
を、回転機構の負荷側に接続して運転するとき、負荷ト
ルクが正常ならば、円環状磁石54も正常に回転する。従
って、円環状磁石54の周辺からの漏洩磁束の磁力線の一
部66の回転を、サーチコイル64が検出し、出力端子65間
に交番電圧が発生する。
他方、負荷が異常に大きくなり、負荷回転軸(副回転
軸62)が停止すれば、円環状磁石54からの漏洩磁束は回
転を停止し、サーチコイル64の出力端子65間の交番電圧
は零となる。両者の違いを、図示していない検出回路で
検知し、警報ベルを鳴らしたり、モータ等の動力源の電
源を切ることが出来る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した従来の回転制動機は、トルクリミッ
ターとして使用する場合に、円環状磁石54が円筒d53、
円筒e55、円筒f59及び副回転軸62と一体になって回転す
るので、副回転軸62側の回転慣性モーメントが大きくな
り、副回転軸62に接続した負荷側がトルクオーバーした
場合に副回転軸62が完全に停止するまでの所要時間が長
くなる欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る回転制動機は、上記欠点を解消するため
になされたもので、底部円板14を有する非磁性材料より
なる第一の円筒a13の開口側と底部円板20を有する非磁
性材料よりなる第二の円筒b19の開口側を、向き合わせ
てねじ込むことにより伸縮調整可能に結合し、他方、円
筒a13の底部円板14における外面の中心部に、非磁性材
よりなる副回転軸33を固定するとともに、非磁性材より
なる主回転軸12の中間部を円筒b19の底部円板20の中心
部に設けた自由側軸受21により滑動可能に支持し、かつ
主回転軸12の内端を円筒a13の底部円板14の内面の中心
部に設けた固定側軸受15により支持し、さらに、円筒b1
9の内部における主回転軸12に、円周方向にN極とS極
が交互に着磁された円環状磁石11を固着するとともに、
円筒b19の底部円板20の内面に、磁気空隙27を介して円
環状磁石11に対向する特殊磁性円環板23を固着してなる
ことを特徴とする。
〔作用〕
これにより、円環状磁石11に対向した特殊磁性円環板
23は、円環状磁石11の交互に配置された、N,S極によっ
て、反対極に磁化される。従って、特殊磁性円環板23は
円環状磁石11との相対運動によりN,S極に交互に磁化さ
れるので、ヒステリシス損が発生し、熱に交換される。
即ち、ヒステリシス損は、両者の相対運動を妨げる摩擦
力に相当する抵抗力として作用する。
トルクリミッターとして使用するときは、負荷側の回
転状態を検出する必要があるため、回転状態を検出する
サーチコイルに対応する円環状磁石11を設けた主回転軸
12を負荷回転軸に接続する。この結果、負荷回転軸と一
体に円環状磁石11が回転するも、負荷側の構成要素は主
回転軸12と円環状磁石11のみとなり、従来の回転制動機
に比べて負荷側の回転の慣性モーメントが小さくなる。
〔実施例〕
以下、図面について詳細に説明する。第1図は本考案
の一実施例を示す側断面図、第2図は第1図A矢視図、
第3図は円環状磁石から特殊磁性円環板を見通した平面
図である。
第1図、第2図及び第3図において、11はフェライト
系又は希土類系の円環状磁石であり、第3図に示すよう
に、円周方向にN極とS極が交互に着磁されている。実
施例の極数は8極である。
12は非磁性材よりなる主回転軸であり、円環状磁石11
を、接着等の手段により固着してある。
13は非磁性材よりなる円筒aであり、底部円板14の中
心部に主回転軸12の固定側軸受15を収納し、外周に雄ね
じ16を設けてある。17及び18は夫々軸受15を固定側軸受
とするためのE形止め輪及びC形孔用止め輪である。
19は非磁性材よりなる円筒bであり、底部円板20の中
心部に、主回転軸12の自由側軸受21を収納し、その内面
22に、鉄,クローム,コバルト合金よりなる特殊磁性円
環板23を接着等の手段で固着し、内周には雌ねじ24を設
ける。25は軸受21を自由側軸受とするために、軸受21の
外輪を固定するためのC形孔用止め輪であり、軸受21の
内輪は主回転軸12を滑動し得る。
円筒b19は、内面22に固着した特殊磁性円環板23が、
円環状磁石11の磁極面26と略々平行な磁気空隙27を介し
て対向するように、円筒a13をねじ込む。円筒b19の内周
28と円筒a13の外周29は、回転し得るように滑らかに嵌
合させる。
30は貼り目盛板で、円筒b19を円筒a13にねじ込み、磁
気空隙27が略々零となった位置で、貼り目盛板30の目盛
の0を、円筒a13の指示線31に合わせ、接着等の手段で
固着する。また、32はセットスクリューであり、円筒a1
3と円筒b19を固着する。
以上で回転制動機10が構成される。
回転制動機10をトルクリミッターとして使用する場合
には、副回転軸33の鍔34を、円筒a13に皿小ねじ35によ
り固定し、回転系におけるモータ等の動力側を副回転軸
33に接続し、負荷側を主回転軸12に接続して運転すれば
よい。而して第4図及び第5図の場合と同様、サーチコ
イル64を第1図に示す関係位置に図示していない支持具
で保持しておけば、トルクオーバー時の信号をキャッチ
することが出来る。
動作原理をさらに詳細に説明すれば、次のとおりであ
る。
第6図は、第3図C−D断面を展開して図示した断面
図で、11,23,26及び27は第1図と同じである。
第6図において、特殊磁性円環板23は、平行磁気空隙
27を介して円環状磁石11と相対向し、矢印E方向に移動
しているとする。
特殊磁性円環板23が完全に消磁されているとして、そ
の微小部分dxを考えると、特殊磁性円環板23の移動によ
り、dx部分の磁気状態は、横軸に磁化力h、縦軸に磁束
密度bをとって図示すると第7図のようになる。
dx部分が第6図のようにN,S極の境界面に対向してい
る場合には第7図点Oで示すようにh、b共に零であ
る。
dx部分が図で右方向に移動し、N,S極境界面の中央部
に達する間は、OFに沿って変化し、中央部に達すると、
点Fで示すようにh及びb共に最大となる。dx部分が更
に右方向に移動するとhが減少するにつれ、bはFOに沿
って減少しないで、FGに沿って変化し、N,S極の境界面
に達してhが零になってもOGに相当するbが残る。dx部
分を更に右方向に移動し、次の境界面の中央部に達する
と点Iで示すようにh及びb共に反対方向で最大とな
る。dx部分を更に右方向に移動し、次のN,S極境界面の
中央部に達する間は、IHGFのように戻らず、IJKFに沿っ
て変化し、N,S極境界面の中央部に達すると点Fに戻
る。dx部分を更に右方向に移動すると、順次FGHIJKFに
沿った変化を繰り返す。即ち、FGHIJKFはヒステリシス
曲線で、ヒステリシス曲線を1回画く毎に磁化力hはヒ
ステリシス曲線の囲む面積に比例した仕事をすることな
り、この仕事は熱に変換される。
即ち、ヒステリシス損は、円環状磁石11と特殊磁性円
環板23の相対運動を妨げる摩擦力に相当する抵抗力とな
る。而してこの抵抗力は両者の相対運動速度に無関係で
一定で、平行磁気空隙27の空隙長を小さくすることによ
って大きくすることができる。
円環状磁石11と特殊磁性円環板23とは、無接触で動作
し、無用な機械的摩擦力の発生が無いので両者の相対運
動に対して、常に一定の抵抗力を加えることができる。
〔効果〕
回転制動機をトルクリミッターとして使用し、負荷回
転体を主回転軸に接続して運転すれば、負荷回転体(主
回転軸)と一体に円環状磁石が回転するも、負荷側の構
成要素は主回転軸と円環状磁石のみとなり、負荷側の回
転の慣性モーメントが小さくなり、トルクオーバー時
に、主回転軸が完全に停止するまでの所要時間を短くす
ることが出来る。実際、本考案によった場合の主回転軸
の慣性モーメントは、従来の副回転軸のそれの約1/5に
することが出来た。
また、円筒aに対して円筒bを回せば、円環状磁石と
ヒステリシス円環板間の磁気空隙の大きさを可変調整で
きるとともに、この場合、磁気空隙の大きさを可変して
も主回転軸と副回転軸間の距離は変更されないため、主
回転軸と副回転軸を外部機器等に固定したままで磁気空
隙の調整を容易かつ速やかに行うことができる。
さらに、主回転軸は内端と中間部のそれぞれが軸受に
支持される二点支持のため、主回転軸の支持強度及び軸
受等の耐久性が高められるとともに、安定な支持と円滑
な回転が保証される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図、第2図は第
1図A矢視図、第3図は円環状磁石から特殊磁性円環板
を見通した平面図、第4図は従来の回転制動機の側断面
図、第5図は第4図B−B断面矢視図、第6図は第3図
C−D断面展開図、第7図は特殊磁性円環板のdx部分の
磁気の状態を示す図である。 10…回転制動機、11…円環状磁石、12…主回転軸、13…
円筒a、15、21…軸受、16…雄ねじ、19…円筒b、23…
特殊磁性円環板、24…雌ねじ、27…磁気空隙、32…セッ
トスクリュー、33…副回転軸、64…サーチコイル、50…
回転制動機、51…特殊磁性円環板、52…主回転軸、53…
円筒d、54…円環状磁石、55…円筒e、56…磁気空隙、
57…ノックピン、59…円筒f、60,61…セットスクリュ
ー、62…副回転軸、66…磁力線。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部円板を有する非磁性材料よりなる第一
    の円筒aの開口側と底部円板を有する非磁性材料よりな
    る第二の円筒bの開口側を、向き合わせてねじ込むこと
    により伸縮調整可能に結合し、他方、円筒aの底部円板
    における外面の中心部に、非磁性材よりなる副回転軸を
    固定するとともに、非磁性材よりなる主回転軸の中間部
    を円筒bの底部円板の中心部に設けた自由側軸受により
    滑動可能に支持し、かつ主回転軸の内端を円筒aの底部
    円板の内面の中心部に設けた固定側軸受により支持し、
    さらに、円筒bの内部における主回転軸に、円周方向に
    N極とS極が交互に着磁された円環状磁石を固着すると
    ともに、円筒bの底部円板の内面に、磁気空隙を介して
    円環状磁石に対向する特殊磁性円環板を固着してなるこ
    とを特徴とする回転制動機。
JP1990065374U 1990-06-21 1990-06-21 回転制動機 Expired - Fee Related JP2547702Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990065374U JP2547702Y2 (ja) 1990-06-21 1990-06-21 回転制動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990065374U JP2547702Y2 (ja) 1990-06-21 1990-06-21 回転制動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0425469U JPH0425469U (ja) 1992-02-28
JP2547702Y2 true JP2547702Y2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=31597148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990065374U Expired - Fee Related JP2547702Y2 (ja) 1990-06-21 1990-06-21 回転制動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2547702Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978890U (ja) * 1982-11-16 1984-05-28 第一化成株式会社 マグネツトクラツチ
JPH0257283U (ja) * 1988-10-12 1990-04-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0425469U (ja) 1992-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6121704A (en) Magnetic bearing
JPH0114460B2 (ja)
US5137128A (en) Magnetic particle type electromagnetic clutch with torque detector
JPS6367140B2 (ja)
JP2547702Y2 (ja) 回転制動機
JPS6322158B2 (ja)
JP2887338B2 (ja) 磁気継手
JP2565140Y2 (ja) 回転制動機
JPH0344617U (ja)
JP2556177B2 (ja) 磁性粒子式電磁連結装置
JPH0238883B2 (ja)
JP2543854Y2 (ja) モータ
JPH10148641A (ja) 角加速度センサ
JP3092681B2 (ja) 位相検出装置
JPH0527705Y2 (ja)
JPH0736469Y2 (ja) ブラシレスモータ
JPH03118435A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPS6439532A (en) Load state detection device for shaft
JPS6220408B2 (ja)
JPH08186954A (ja) 電動機のマグネットダンパ
JPH0344508A (ja) 磁気検出装置
JPS6033727Y2 (ja) 静止装置付き電動機
JPS6221962Y2 (ja)
JPH04172217A (ja) 回転ポジショナ
JPH0454322A (ja) 磁性粒子式電磁連結装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees