JP2547511B2 - 廃泥水の脱水処理方法 - Google Patents

廃泥水の脱水処理方法

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JP2547511B2
JP2547511B2 JP5098188A JP9818893A JP2547511B2 JP 2547511 B2 JP2547511 B2 JP 2547511B2 JP 5098188 A JP5098188 A JP 5098188A JP 9818893 A JP9818893 A JP 9818893A JP 2547511 B2 JP2547511 B2 JP 2547511B2
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健三 飯田
芳春 青木
俊治 堀中
明洋 北村
宏恭 原田
清丸 上中
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AKIBA SANGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば建設工事など
によって生じた廃泥水を脱水処理するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、建設工事によって生じた廃泥
水を脱水処理するために、遠心力脱水式、フィルタプレ
ス式、スクリュー式、圧縮式、真空式およびローラプレ
ス式などの各種の脱水処理装置が周知であるが、特に濾
布を用いて濾過するベルトプレス型脱水処理装置が多用
されており、このようなベルトプレス型脱水処理装置に
よって効率よく脱水し、脱水ケーキの含水率を可及的に
低くすることが望まれている。
【0003】典型的な先行技術は、特開昭63−203
299号公報に示されている。この先行技術では、汚泥
貯留槽から凝集槽へ汚泥を導く配管の途中に撹拌槽を設
けて前記汚泥を凝集剤を混合する前に撹拌し、汚泥中の
空気や自然発酵によって生成するガス物質を脱気した
後、凝集剤を混合して汚泥を凝集し、濾布による加圧脱
水後の脱水ケーキの含水率を低くすることができるよう
にしている。
【0004】他の先行技術は、特開昭56−70810
号公報に示されている。この先行技術では、ロータリ混
和機に貯留槽から汚泥等の被処理物を供給するととも
に、凝集剤貯留槽から凝集剤を供給して凝集混和し、そ
の凝集混和物を重力脱水した後、ベルトプレス型脱水機
によって脱水する脱水装置において、前記貯留槽内の被
処理物の固形物濃度検出装置によって検出し、その検出
濃度を制御ユニットに入力して、貯留槽からロータリ混
和機への被処理物の供給量および凝集剤貯留槽からロー
タリ混和機への凝集剤の供給量を制御している。また重
力脱水部の始端側および終端側にそれぞれ設けられる第
1および第2ケーキ厚検出装置によって重力脱水の前後
でケーキ厚が設定値以上であるか否かを検出し、その検
出値に基づいて前記制御ユニットによってベルトプレス
型脱水機のろ布の回動速度を制御するように構成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭63−2
03299号公報の先行技術では、汚泥に凝集剤を混合
する前に汚泥だけを撹拌して凝集剤を混合後に撹拌しな
いため、汚泥と凝集剤とが充分に混和されないまま濾布
によって加圧脱水され、したがって汚泥が完全に凝集し
ていないか、あるいは遊離水を多く含んだ大きなフロッ
クが形成され、加圧脱水性が悪いという問題がある。
【0006】また上記の特開昭56−70810号公報
の先行技術では、ロータリ混和機によって被処理物と凝
集剤とを混和し、その混和物を重力脱水した後に加圧脱
水するけれども、上記ロータリ混和機による被処理物と
凝集剤との混和物の混和状態に基づいて、凝集剤および
被処理物の供給量を調整するものではなく、ロータリ混
和機による混和時間の不足などによってフロックから水
分が充分に遊離していない状態であっても、上記の固形
分濃度検出装置ならびに第1および第2ケーキ厚検出装
置の各検出値に基づいて、凝集剤および被処理物の供給
量が制御されるため、この先行技術においても加圧脱水
性が悪いという問題がある。
【0007】したがって本発明の目的は、廃泥水から加
圧脱水性に優れたフロックを生成し、効率よく脱水処理
して、含水率の低い脱水ケーキを得ることができるよう
にした廃泥水の脱水処理方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、貯留槽に脱水
処理されるべき廃泥水を貯留し、この貯留槽内の廃泥水
に1次凝集剤を供給して撹拌し、第1流動物を生成する
第1処理工程と、貯留槽内の第1流動物の性状に応じて
調整された一定の流量で、前記第1流動物を重力落下さ
せながら2次凝集剤を供給してケーシング内に導き、こ
のケーシング内で第1流動物と2次凝集剤とを撹拌し
て、第2流動物を生成する第2処理工程と、ケーシング
から排出される第2流動物を撹拌した後に、第2流動物
から遊離水を分離してフロックを生成する第3処理工程
と、第3処理工程によって生成されたフロックを、多孔
質シートに供給し、この多孔質シート内のフロックを圧
縮して脱水する第4処理工程とを含むことを特徴とする
廃泥水の脱水処理方法である。また本発明は、前記第1
流動物の性状は、貯留槽に設けられる透光性の第1監視
窓を介して確認することを特徴とする。また本発明は、
前記第2流動物の性状は、ケーシングに設けられる透光
性の第2監視窓を介して確認することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、建設汚泥などの廃泥水は第1
処理工程で貯留槽に供給され、この貯留槽内の廃泥水に
1次凝集剤を供給し、撹拌によって均一に凝集した第1
流動物が生成される。このような第1流動物は、比重あ
るいは濃度などの性状に応じて第2処理工程のケーシン
グへ供給される流量が調整される。このようにして貯留
槽からケーシングへ供給される第1流動物の供給量を制
御するのは、廃泥水の性状によって第1流動物の流動状
態が異なると、ケーシングへ流れ込む第1流動物の流量
が相違し、したがって第2処理工程において2次凝集剤
の供給量を変える必要が出てくるので、この2次凝集剤
の供給量が一定となるように、貯留槽からケーシングへ
流れ込む第1流動物の流量が一定となるように制御す
る。
【0010】このようにして第1処理工程で貯留槽から
第1流動物の性状に応じた一定の供給量で供給されてき
た第1流動物は、第2処理工程のケーシング内に導か
れ、前述した2次凝集剤を混合して撹拌し、第2流動物
が生成される。このようにして第1流動物に2次凝集剤
が混合された後、その第1流動物中で凝集されなかった
粒子および凝集状態が弱い粒子が凝集してフロックとな
り、遊離水が発生する。このとき、第1流動物の性状、
たとえばその比重が一定値以下になると、流動性が高い
ため、第1流動物に2次凝集剤が完全に混合されず、そ
のために固形粒子が凝集したフロック内に多くの水を含
んだ状態となり、第3処理工程において第2流動物から
効率よく遊離水を除去することができなくなってしま
う。したがって第2処理工程で2次凝集剤が混合された
第2流動物を、さらに撹拌する。これによって第2流動
物に2次凝集剤を確実に混和させて凝集を高め、効率よ
く水分を固形物から遊離させ、第3処理工程において前
記遊離水を除去してフロックが生成される。
【0011】このようにして第3処理工程において生成
されたフロックは、第4処理工程で多孔質シートに供給
され、多孔質シート内で圧縮されて脱水され、含水率の
低い加圧脱水性に優れた脱水ケーキを得ることができ
る。すなわち多孔質シート内でフロックが圧縮されて
も、前記第3処理工程において遊離水が充分に分離され
ているので、多孔質シート内で加圧されたときにフロッ
クが流動化せず、効率よくフロックを加圧脱水して脱水
ケーキの含水率を低減することが可能となる。
【0012】また本発明に従えば、貯留槽に設けられる
第1監視窓によって、貯留槽内の第1流動物の性状を、
すなわち貯留槽内の廃泥水の1次凝集剤による凝集状態
を、任意の時期に、あるいは連続して容易に確認し、1
次凝集剤の供給量、撹拌速度、撹拌時間などを、廃泥水
の性状に応じてたとえばフロックの形状とをみて後続の
第2処理工程で2次凝集剤の供給量をしばしば変更せず
にすむ最適な凝集状態の第1流動物が連続して得られる
ように調整し、貯留槽からケーシングへ重力落下によっ
て導かれる第1流動物の流量を一定にするための流量調
整作業を少なくして、第1処理工程の管理上の手間を削
減することができる。
【0013】さらに本発明に従えば、ケーシングに設け
られる第2監視窓によって、ケーシング内の第2流動物
の性状、すなわちケーシング内の第1流動物の2次凝集
剤による凝集状態を、任意の時期に、あるいは連続して
容易に確認することができるので、2次凝集剤の供給
量、撹拌速度、撹拌時間などを第2流動物の凝集状態に
応じて調整し、第1流動物の凝集状態を高めてより多く
の水分を遊離させた第2流動物を生成し、後続の第3処
理工程で第2流動物の遊離水を除去することによって、
加圧脱水性に優れた含水率の低いフロックを安定して生
成することが可能となる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の廃泥水の脱水処
理方法が実施されるベルトプレス型脱水処理装置1を示
す断面図である。本実施例のベルトプレス型脱水処理装
置1は、基本的に、脱水処理されるべきスラッジ3が供
給される貯留槽4を有し、この貯留槽4内のスラッジ3
に1次凝集剤Aを混合して第1流動物を生成する第1処
理手段5と、第1処理手段5から第1流動物が供給され
る直円筒状のケーシング6を有し、このケーシング6内
の第1流動物に2次凝集剤Bを混合して、第2流動物を
生成する第2処理手段7と、第2処理手段7によって生
成された第2流動物から遊離水を分離してフロックを生
成する第3処理手段8と、第3処理手段8によって生成
されたフロックが供給される無端状の多孔質シート9を
有し、このシート9内のフロックを圧縮して脱水する第
4処理手段10と、前記第1処理手段5と第2処理手段
7との間に介在され、第1処理手段5から第2処理手段
7へ供給される第1流動物の流量をスラッジの性状に応
じて制御する流量制御手段11と、前記第2処理手段7
から排出された第2流動物を撹拌して第3処理手段8に
供給する撹拌手段13とを含む。
【0015】前記貯留槽4の側壁14には、透光性材料
であるたとえば透明なアクリル板から成る板状体15が
液密な状態で装着され、第1監視窓16が形成される。
【0016】前記貯留槽4にはまた、2つの撹拌翼17
a,17bが設けられ、貯留槽4内に貯留されるスラッ
ジ3に1次凝集剤Aを撹拌して混合するように構成され
る。このようにして生成されるスラッジと1次凝集剤A
との混合物である第1流動物は、前記流量制御手段11
を介して第2処理手段7のケーシング6内へ導かれる。
このとき流量制御手段11によって、第1流動物の流量
は、前記第1監視窓16を介して操作者がフロックの性
状を確認して決定され、その構成について次に説明す
る。
【0017】図2は、流量制御手段11の具体的構成を
示す断面図である。前記流量制御手段11は、第1処理
手段5の貯留槽4と第2処理手段7のケーシング6とを
連通する接続管18と、接続管18内の流路19を開放
/遮断する弁体20と、弁体20を開閉駆動するモータ
21と、モータ21の出力軸23の回転角を電流の強さ
によって制御するつまみ24およびこのつまみ24の操
作量に対応した前記弁体20の開度を表示する表示器2
5を有する制御装置26とを含む。
【0018】前記つまみ24を操作すると、モータ21
への駆動電力の電流値を4〜20mAの範囲で制御し
て、弁体20をたとえば90度の範囲で回動させて前記
流路19を開放しあるいは閉鎖することができる。この
ような弁体20の開度は、図3のラインL1で示される
ように、貯留槽4内の第1流動物の性状、すなわち貯留
槽4内で1次凝集剤Aを添加・撹拌する前の流動物(ス
ラッジ)の比重および濃度の違いによって、前記1次凝
集剤Aを添加・撹拌した後の第1流動物の貯留槽4から
重力落下する流量が異なるため、この流量を一定にする
ことによって後続する第2処理手段7における2次凝集
剤Bの供給量を変化させる必要がなくなり、管理工程数
を削減することができる。
【0019】再び図1を参照して、前記第2処理手段7
のケーシング6には、透光性材料であるたとえば透明な
アクリルから成る直円筒状の第2監視窓27が軸線方向
長さL2にわたって介在され、スクリューコンベア28
によって矢符C方向に搬送されながら撹拌翼29によっ
て撹拌される第2流動物の性状を外部から確認すること
ができる。このようにして撹拌されながら搬送される第
2流動物は、ケーシング6の出口30から排出されて、
前記撹拌手段13に供給される。
【0020】撹拌手段13は、前記出口30に連なる貯
留槽31と、貯留槽31内で回転駆動される2つの撹拌
翼33a,33bとを有する。各撹拌翼33a,33b
は、水平な軸線まわりに同一方向(本実施例では時計方
向)に回転駆動され、第2処理手段7から供給されてき
た第2流動物を撹拌する。すなわち、このような撹拌手
段13を設けるのは、スラッジの比重が1.2以上であ
ると、2次凝集剤Bを添加したときにケーシング6内で
2次凝集剤Bと第1流動物とが撹拌されるけれども、比
重が1.2以下になると、前記フロックの流動性が高い
ため、2次凝集剤Bと混ざらないまま第3処理手段8へ
供給されてしまう。このように2次凝集剤Bがフロック
と混じり合っていないため、遊離水がフロック内から出
ていない状態となり、第3処理手段8において重力脱水
を効率よく行うことができず、またこのようなフロック
を後続する第4処理手段10の多孔質シート9によって
加圧脱水しても、シート9から漏れしてしまい、確実に
加圧脱水して低含水率の脱水ケーキを生成することがで
きない。この問題を解決するために、本実施例では、加
圧脱水性に優れたフロックを得るために、第3処理手段
8において重力脱水する前に、この第3処理手段8に供
給されるフロックと水との混合流動物を撹拌手段13に
よって撹拌して、重力脱水性に優れたフロックを得るよ
うにしている。
【0021】図4は撹拌翼33aの正面図であり、図5
は図4の左側から見た側面図である。撹拌翼33aは、
直円筒状の回転軸34と、回転軸34の外周面に周方向
に90度毎に間隔をあけ、かつ軸線方向中央位置で左右
対称に各翼のピッチが傾斜する翼部材35とを有する。
回転軸34がその回転軸線まわりに矢符D方向に回転駆
動されると、貯留槽31内の第2流動物は軸線方向両側
方(図4の左右方向)に流動し、貯留槽31内で第2流
動物が効率よく撹拌され混合する。もう一方の撹拌翼3
3bもまた、上述の撹拌翼33aと同様な構成を有して
いる。
【0022】図6は、第1処理手段5の貯留槽4内で1
次凝集剤Aを混合したときのフロックの性状を示す図で
ある。前記第1処理手段5において、第1流動物を生成
するにあたってのフロックの良否は、1次凝集剤Aによ
るスラッジの凝集状態が濃度および比重などによって異
なり、この比重が1.1〜1.2程度であれば、1次凝
集剤Aを添加して撹拌したときに、撹拌直後では図6
(1)に示されるように、小さいフロック36が集合し
た状態となる。その後、5分程度経過すると、図6
(2)に示されるように、前記小さいフロック36が集
合した大きいフロック37が生成される。
【0023】また比重が1.2以上になると、スラッジ
に1次凝集剤Aを添加して撹拌しても、図6(3)に示
されるように、撹拌当初から大きいフロック38が生成
され、このフロック38は時間が経過しても変化しな
い。
【0024】以上のようにスラッジの比重および濃度な
どの違いによってフロックの性状は異なるのであるが、
さらに作業者はフロックを指で触り、その指にフロック
が付着しなければ良好であると判断し、そのフロックが
指に付着すれば悪い状態、すなわち1次凝集剤Aが不足
しているか、撹拌混合時間が不足していると考えられ
る。また前記第1監視窓16の板状体15にフロックが
付着していなければ良好なフロックの生成状態であると
いえる。
【0025】図7は、第2処理手段7によって生成され
る第2流動物を示す図である。前記撹拌手段13によっ
て撹拌されない状態では、図7(1)に示されるよう
に、2次凝集剤Bがよく混ざっていないので、1次凝集
剤Aが各フロックに残って大きいフロック50の中に水
と粒子とが混在している。これに対して良好な状態で
は、図7(2)に示されるように、2次凝集剤Bがよく
混ざっているので、フロックが参照符51で示されるよ
うに小さくなり、フロックの中に水と粒子とが混在して
いない。このように第2流動物が悪い状態(図7
(1))か良好な状態(図7(2))かを前記第2監視
窓27を介して外部から確認することができ、これによ
って良好な状態となるように撹拌時間や1次凝集剤Aお
よび2次凝集剤Bの添加量などを調整することができ
る。
【0026】前記第3処理手段8は、2次凝集剤Bが添
加されたフロックは、スラッジの比重が低いほど分離水
が大量に出るので、この状態のまま多孔質シート9に供
給した場合、多孔質シート9に大量の水とフロックとが
供給されて、移動している多孔質シート9とフロックと
の間に水が入り込み、フロックがシート内で流動化して
フロック内の水が充分に排水されない状態となる。その
ため第3処理手段8において可及的に多くの遊離水を除
去することが好ましく、これによって大量のフロックを
第4処理手段10において迅速に脱水処理することがで
き、処理能力が向上される。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、貯留槽か
らケーシングへ供給される第1流動物の流量を第1流動
物の性状に応じて一定に保つようにしたので、第2処理
手段における第1流動物への2次凝集剤の供給量を一定
にして調整作業の手間をなくし、安定した処理速度で第
1流動物に2次凝集剤を混合して第2流動物を生成する
ことができる。
【0028】また第2流動物を重力脱水前に撹拌するよ
うにしたので、1次凝集剤および2次凝集剤の混合状態
を良好としてフロックの凝集密度を高くし、効率よく遊
離水を分離することができ、後続する第3処理工程で多
くの遊離水を除去することが可能となり、その結果、第
4処理工程で多孔質シートへ供給されるフロックの含水
率を低くして加圧脱水性の優れたフロックを生成し、含
水率の低い脱水ケーキを得ることができる。
【0029】さらに本発明によれば、貯留槽に設けられ
る第1監視窓によって、貯留槽内の第1流動物の性状
を、すなわち貯留槽内の廃泥水の1次凝集剤による凝集
状態を、任意の時期に、あるいは連続して容易に確認
し、1次凝集剤の供給量、撹拌速度、撹拌時間などを、
廃泥水の性状に応じてたとえばフロックの形状とをみて
後続の第2処理工程で2次凝集剤の供給量をしばしば変
更せずにすむ最適な凝集状態の第1流動物が連続して得
られるように調整し、貯留槽からケーシングへ重力落下
によって導かれる第1流動物の流量を一定にするための
流量調整作業を少なくして、第1処理工程の管理上の手
間を削減することができる。
【0030】さらに本発明によれば、ケーシングに設け
られる第2監視窓によって、ケーシング内の第2流動物
の性状、すなわちケーシング内の第1流動物の2次凝集
剤による凝集状態を、任意の時期に、あるいは連続して
容易に確認することができるので、2次凝集剤の供給
量、撹拌速度、撹拌時間などを第2流動物の凝集状態に
応じて調整し、第1流動物の凝集状態を高めてより多く
の水分を遊離させた第2流動物を生成し、後続の第3処
理工程で第2流動物の遊離水を除去することによって、
加圧脱水性に優れた含水率の低いフロックを安定して生
成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の廃泥水の脱水処理方法が実
施されるベルトプレス型脱水処理装置1を示す断面図で
ある。
【図2】撹拌手段13の具体的構成を示す断面図であ
る。
【図3】第1流動物の比重と流量制御手段11の開度と
の関係を示すグラフである。
【図4】撹拌手段13の撹拌翼17aの正面図である。
【図5】図4の左側から見た撹拌翼17aの側面図であ
る。
【図6】第1処理手段5によって生成された第1流動物
のフロックの凝集状態を示す図である。
【図7】第2処理手段7において生成される第2流動物
のフロックの凝集状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ベルトプレス型脱水処理装置 3 スラッジ 4 貯留槽 5 第1処理手段 6 ケーシング 7 第2処理手段 8 第3処理手段 9 多孔質シート 10 第4処理手段 11 流量制御手段 13 撹拌手段 16 第1監視窓 17a,17b 撹拌翼 20 弁体 27 第2監視窓 28 スクリューコンベア A 1次凝集剤 B 2次凝集剤
フロントページの続き (72)発明者 飯田 健三 新潟県北蒲原郡安田町六野瀬 秋葉産業 株式会社内 (72)発明者 青木 芳春 新潟県北蒲原郡安田町六野瀬 秋葉産業 株式会社内 (72)発明者 堀中 俊治 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−5− 43 村本建設株式会社 大阪本社内 (72)発明者 北村 明洋 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−5− 43 村本建設株式会社 大阪本社内 (72)発明者 原田 宏恭 大阪府東大阪市本庄中1丁目12−2 株 式会社ベストエンジニアリング内 (72)発明者 上中 清丸 大阪府東大阪市本庄中1丁目12−2 株 式会社ベストエンジニアリング内 (56)参考文献 特開 昭63−203299(JP,A) 特開 昭56−70810(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留槽に脱水処理されるべき廃泥水を貯
    留し、この貯留槽内の廃泥水に1次凝集剤を供給して撹
    拌し、第1流動物を生成する第1処理工程と、貯留槽内
    の第1流動物の性状に応じて調整された一定の流量で、
    前記第1流動物を重力落下させながら2次凝集剤を供給
    してケーシング内に導き、このケーシング内で第1流動
    物と2次凝集剤とを撹拌して、第2流動物を生成する第
    2処理工程と、 ケーシングから排出される第2流動物を撹拌した後に、
    第2流動物から遊離水を分離してフロックを生成する第
    3処理工程と、 第3処理工程によって生成されたフロックを、多孔質シ
    ートに供給し、この多孔質シート内のフロックを圧縮し
    て脱水する第4処理工程とを含むことを特徴とする廃泥
    水の脱水処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1流動物の性状は、貯留槽に設け
    られる透光性の第1監視窓を介して確認することを特徴
    とする請求項1記載の廃泥水の脱水処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第2流動物の性状は、ケーシングに
    設けられる透光性の第2監視窓を介して確認することを
    特徴とする請求項1または2記載の廃泥水の脱水処理方
    法。
JP5098188A 1993-04-23 1993-04-23 廃泥水の脱水処理方法 Expired - Fee Related JP2547511B2 (ja)

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