JP2547486Y2 - 装身具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ネックレス、ブレスレ
ット、イヤリング、ピアス等の装身具に関するもので、
特に止め具近傍の装身具本体に固さを生じることがなく
装身時にゴツゴツとした違和感のない装身具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】最近、ネックレス、ブレスレット、イヤ
リング、ピアス等の貴金属製の装身具については、高級
指向の傾向が強く、多数の環状金属片を縄状に連繋して
装身具本体を構成し、その端部に止め具を連繋したもの
が好まれつつある。

【０００３】このような形態の装身具においては、従来
技術を示した図４に見られる如く、いわば必然的に装身
具本体１の端部に複数個の環状金属片１０が位置するこ
とになり、装身具としての形状を保つために、その端部
における複数個の環状金属片１０の全てをある程度纏め
て止め具２に連繋する必要がある。

【０００４】而して、このような複数個の環状金属片の
纏め方としては、金属ロウ等により装身具本体端部の複
数個の環状金属片相互の位置関係を固定してキャップを
被せ、そのキャップを止め具に連繋する形態のものが一
般的である。

【０００５】又、デザイン的に優れたものとしては、図
４に示すごとく多数の孔４０を有する貴金属片４を装身
具本体１と止め具２との間に介在させ、貴金属片４の一
端を止め具２に連繋し、貴金属片４の孔４０にそれぞれ
複数個の環状金属片１０を連繋したものもある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき従来の纏め方では、装身具本体の端部の複数個の
環状金属片の相互位置関係が固定されてしまうため、止
め部近傍の装身具本体が結果として固定的に束ねられて
しまいそこに固さが生じ、装身時にゴツゴツとした違和
惑が生じる問題点があった。

【０００７】従って、本考案の目的は、上記の如き装身
具において、止め具近傍の装身具本体に固さが生じるこ
とがなく装身時にゴツゴツとした違和感のない新規な装
身具を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き装
身具において、装身具本体と止め具との間に鎖を介在さ
せ、該鎖の一端と上記止め具とを連繋すると共に、該鎖
の鎖構成環それぞれと上記装身具本体の端部の複数個の
環状金属片それぞれとを連繋することによって上記の目
的を達成するものである。

【０００９】

【作用】本考案の装身具においては、上述の如く鎖を介
して装身具本体と止め具とを連繋してあるため、装身具
本体の端部における複数個の環状金属片が纏められ、従
って装身具としての形状が保たれる一方、鎖が柔軟性を
持つため、止め具近傍の装身具本体に固さを生じること
がなく装身時にゴツゴツとした違和感が感じられること
がない。

【００１０】

【実施例】以下、本考案の装身具をその一実施例に基づ
いて詳細に説明する。図１は本考案をネックレス、ブレ
スレットに適用した場合の一実施例を示すもので、同図
において、１は複数個の環状金属片１０（図２、３）を
端部に位置させ、同様の多数の環状金属片１０を縄状に
連繋してなる装身具本体、２はこの装身具本体１の端部
に連繋した止め具である。

【００１１】而して、本考案の装身具においては、図２
にその要部の分解斜視図を示すごとく、上記装身具本体
１と上記止め具２との間に鎖３を介在させてあり、該鎖
３の一端と上記止め具２とを連繋すると共に、該鎖３の
鎖構成環３０それぞれと上記装身具本体１の上記端部の
複数個の上記環状金属片１０それぞれとを連繋してあ
る。

【００１２】実施例について更に詳述すると、上記装身
具本体１の端部においては、この実施例の場合３個の環
状金属片１０が装身具本体１の長さ方向にズラして位置
させてある。

【００１３】また、上記止め具２としては、この実施例
の場合図２に示す如く、装身具本体１の一端側には着脱
式止め具を用いてあり、装身具本体１の他端側には、単
なるリング状のものを用いてある。着脱式止め具２は、
図２に示す如く、略中空な外環片と、その内部に矢印方
向に付勢された状態で摺動自在に装填された内環片とで
構成してある。そして、着脱式の止め具２の一端には鎖
止め部２０が付設してあり、この鎖止め部２０に上記鎖
３が連繋してある。

【００１４】また、上記鎖３の鎖構成環３０は、所謂喜
平鎖として構成してあり、鎖構成環３０の開口方向を一
致させて構成してある。

【００１５】そして、上記装身具本体１の端部の３個の
環状金属片１０は、その先端側のものから上記鎖３の鎖
構成環３０の上側のものへと矢印で示す如く順次連繋し
てある。尚、図２上、環状金属片１０としては何れも閉
じられて完成したものが図示してあるが、鎖構成環３０
への連繋に際しては、通常は図３に示す如くその一端が
開かれた状態のものを用い、鎖３の鎖構成環３０に通し
てから開いた部分をニッパー等により締め付けて閉じ、
そこを金属ロウなどで固着することは言う迄もない。

【００１６】以上、本考案の装身具の一実施例について
説明したが、本考案の装身具はこの実施例に限定される
ものではない。例えば、装身具本体端部には複数個の環
状金属片が位置させてあれば良く、又それらの相互関係
は図示のものに限定されない。又、それに相応して、鎖
は鎖構成環の開口方向を一致させて構成せず、例えば所
謂小豆鎖として構成しても良い。

【００１７】また、装身具本体はその全てが環状金属片
で構成されていることは必ずしも必要ではなく、所々に
アクセントとして他の構成要素を用いても良く、その部
分は厳密に言えば縄状でなくても良い。

【００１８】また、実施例とは異なり、本考案をピア
ス、イアリングに適用しても良く、その場合、止め具は
装身具本体の一端にのみ鎖を介して連繋されることにな
る。

【００１９】

【考案の効果】叙上の如実く、本考案の装身具によれ
ば、鎖を介して装身具本体と止め具とを連繋してあるた
め、装身具本体の端部における複数個の環状金属片が纒
められ、従って装身具としての形状が保たれるのは勿論
として、鎖が柔軟性を持つため、止め具近傍の装身具本
体に固さを生じることがなく装身時にゴツゴツとした違
和感が感じられることがないという効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による装身具の斜視図。

【図２】本考案の一実施例による装身具の要部の分解斜
視図。

【図３】鎖への連繋前の環状金属片の斜視図。

【図４】従来の装身具の一例の要部の分解斜視図。

【符号の説明】

１ 装身具本体 ２ 止め具 ３ 鎖 １０ 環状金属片 ３０ 鎖構成環

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の環状金属片を端部に位置させて
   多数の環状金属片その他を縄状に連繋してなる装身具本
   体の端部に止め具を連繋したネックレス等の装身具にお
   いて、上記装身具本体と上記止め具との間に鎖を介在さ
   せ、該鎖の一端と上記止め具とを連繋すると共に、該鎖
   の鎖構成環それぞれと上記装身具本体の上記端部の複数
   個の上記環状金属片それぞれとを連繋したことを特徴と
   する装身具。
2. 【請求項２】 前記鎖が鎖構成環の開口方向を一致させ
   て構成してあることを特徴とする請求項１記載の装身
   具。