JP2547389B2 - グラウンドアンカーの削孔中心への配置装置 - Google Patents

グラウンドアンカーの削孔中心への配置装置

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JP2547389B2
JP2547389B2 JP6044895A JP4489594A JP2547389B2 JP 2547389 B2 JP2547389 B2 JP 2547389B2 JP 6044895 A JP6044895 A JP 6044895A JP 4489594 A JP4489594 A JP 4489594A JP 2547389 B2 JP2547389 B2 JP 2547389B2
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義一 鈴木
泰弘 山田
邦光 山田
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Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は地盤に掘削した削孔内
に挿入して硬化材によって定着するグラウンドアンカー
に関するものであり、特に削孔の中心にグラウンドアン
カーを配置して、グラウンドアンカーの周囲に硬化材が
廻るようにする削孔中心への配置装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シース内に複数本の引張材を挿入し、こ
れを地盤に掘削した削孔内に挿入して硬化材をシースの
内外に注入して定着するグラウンドアンカーでは、シー
スと削孔内壁との間に万偏なく硬化材が廻ることが重要
である。削孔の径を大きくすることは、設備などが著し
く大がかりなものとなり、僅か5mm大きくするだけで
も施工費は著しく高騰する。このため、アンカーを挿入
可能なぎりぎりの小さな削孔内にアンカーを配置して、
アンカーの周囲に均等に硬化材を廻らせてアンカー外周
全面と削孔内壁とを付着させることが重要である。アン
カー外周全面が硬化材によって付着することにより、設
計通りの定着力を得るものである。
【0003】このようにアンカーの周囲に硬化材を万偏
なく廻らせるためには、アンカーを削孔中心に配置し
て、アンカーの周りに均等に削孔内壁との隙間を形成す
る必要がある。このために従来は図7に示すように、ア
ンカーaの周囲に板バネbを複数枚取り付け、この板バ
ネbの復元力で削孔内壁との間に隙間を設けていた。
【0004】
【この発明が解決しようとする課題】このような板バネ
bを一枚づつ独立して取り付ける方法であると、アンカ
ーaが偏心した場合、板バネb一枚の力では復帰できな
いことがある。つまり板バネb一枚ではアンカーaの重
量を持ち上げて、アンカーaを削孔中心に押し戻すには
充分な復元を得られないことがある。このような状態で
硬化材を注入したのでは、隙間が小さい方には硬化材が
充分に廻らず、充分な定着力が得られないことになる。
【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、グラウンドアンカーを削孔の中心
に配置し、硬化材がグラウンドアンカー周辺に万偏なく
廻るようにすることができる削孔中心への配置装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるグラウ
ンドアンカーの削孔中心への配置装置は、複数枚の板バ
ネを一体に機能させて大きな復元力を得るものである。
板バネは山形に形成してあり、この一方側端が円形であ
って螺旋状の凹凸が内周面に螺設された固定リングに固
定してある。板バネの他方側端は、円形の移動リングに
固定してある。このように、板バネは固定リングと移動
リングの間に掛け渡すようにして固定してあり、この板
バネが複数枚両リングの周方向に並べて配してある。板
バネの材質は鋼製や合成樹脂製のものが採用できる。固
定リングの螺旋状の凹凸をグラウンドアンカーの定着シ
ースの外周に螺設された凹凸に螺合して、定着シースの
適宜位置に配置する。板バネの中間部は外周方向へ張り
出し、移動リングは定着シース外周に沿って摺動可能と
なっている。
【0007】
【作用】固定リングはグラウンドアンカーの先端側、即
ち削孔奥となるようにし、移動リングは地上側となるよ
うにして、定着シース外周に取り付ける。削孔内にグラ
ウンドアンカーを挿入する場合、板バネが収縮するとと
もに移動リングが地上側に移動して、挿入の支障となら
ない。削孔内にて板バネが復元する場合、全板バネが復
元しなければ移動リングが移動しない。つまり移動リン
グによって全板バネが連動して復元することとなり、全
板バネの力が削孔内壁に接触した板バネの復元する力に
加勢することになる。これによって全板バネに均等に復
元力が作用して、グラウンドアンカーを削孔中心に位置
させることになる。
【0008】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図において1は鋼製の板バネであり、山
形に形成されている。板バネ1は左右端部1b,1cが
テーパー状に傾斜しており、頂部すなわち中間部1aは
フラットとなっている。この左右端部1b,1cのう
ち、一方側1bは他方1cよりも長くなっている。この
板バネ1の一方側端が円形の固定リング2に溶接によっ
て固定されている。固定リング2の更に内側には、螺旋
状の凹凸が形成されたステンレス製で円筒状の固定シー
ス3が溶接によって固定されている。これにより、実質
的に固定リング2は内周に螺旋状の凹凸を有することに
なり、固定シース3を固定リングとして、これに直接板
バネ1を固定してもよい。固定シース3は固定リング2
から充分伸びており、板バネ1の他端よりも長く伸びて
いる。
【0009】板バネ1の他方側端は、円形の摺動リング
4に溶接によって固定されている。板バネ1はこのよう
に、固定リング2と移動リング4との間に掛け渡すよう
に固定されている。複数枚、実施例では六枚の板バネ1
が固定リング2と移動リング4の外周の周方向に適宜間
隔づつ離れて固定されており、板バネ1の中間部1aは
外周方向に張り出ている。板バネ1のテーパー状となっ
た左右の端部1b,1cのうち、長い方の端部1bが固
定リング2側となっている。
【0010】図において5はグラウンドアンカーであ
り、合成樹脂樹脂製の自由長部シース6とステンレス製
の定着シース7内に複数本の鋼より線などからなる引張
材10が配置してある。定着シース7は外周に螺旋状の
凹凸が形成されている。このグラウンドアンカー5の定
着シース7に、固定シース3の凹凸を噛み合わせて螺合
し、適宜位置まで移動する。このとき、固定リング2は
アンカー5の先端、つまりは削孔底部側となるように
し、移動リング4は基端側、つまりは地上側に位置する
ようにする。固定シース3と定着シース7との間にはセ
メントペーストや樹脂接着剤などの接着剤を注入して、
固定する。これにより、固定シース3を介して定着シー
ス7が削孔8内に注入する硬化材と付着するのを可能に
する。
【0011】地盤に掘削した削孔8内に挿入する場合、
板バネ1は収縮して、移動リング4は地上側に移動す
る。これによって挿入の支障とならない。また板バネ1
の固定リング2側の端部1bは他方より長い、つまり傾
斜が緩やかであって、削孔8内壁に当たったとき収縮し
易くなる。板バネ1の中間部1aはフラット、つまり定
着シース7と平行であって、削孔8壁面に引っ掛り難
い。削孔8内では板バネ1はバネ力により復元するが、
定着シース7と削孔8内壁面との隙間が近い部分では、
板バネ1が削孔8内壁に当接している。(図4)復元す
るときは、移動リング4が全板バネ1の動きと同時に移
動するため、全板バネ1の力が同時に移動リング4を固
定リング2側へ引き寄せようとする。つまり削孔8内壁
に当接した板バネ1のみの力だけでなく、全板バネ1の
力によって移動リング4を引き寄せようとすることにな
る。つまりは他の板バネ1の復元力も加勢して、アンカ
ー5を削孔8中心に位置させるすることになる。削孔8
内にセメントペーストやモルタル、或いは樹脂モルタ
ル、コンクリートなどの硬化材9を注入すれば、硬化材
9は定着シース7の外周に均等に廻り、硬化材9によっ
て全周が定着する。
【0012】以上の実施例では固定シース3の長さを伸
ばして、移動リング4の内側まで至らせたが、定着シー
ス7に螺合するだけの充分な長さであってもよい。固定
シース3の長さが短い場合、定着シース7との間に接着
剤を注入する必要がない場合もある。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のような課題を解決する
ためになされたもので、以下のような効果を得ることが
できる。 板バネは収縮して、削孔内に挿入する際の支障となら
ない。 全板バネは固定リングと移動リングに固定されている
ため、板バネの復元は全板バネの力によってなされる。
つまり定着シースの一方側面が削孔内壁に近接しいる場
合、内壁に近接している板バネが復元しようとするの
を、これと移動リングによって連結された全ての板バネ
が同時に移動するため、他の全ての板バネが加勢して復
元することになって、復元力が大きくなる。これにより
偏心したグラウンドアンカーを削孔中心に確実に位置さ
せることができる。削孔内に注入した硬化材が定着シー
ス外周に均一に周り、設計通りの定着力を得ることが可
能である。 固定リングは内周に螺旋状の凹凸を有しており、これ
により定着シースの外周の凹凸に螺合して、所望の位置
に容易に配置することができる。またその位置も容易に
ズレることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラウンドアンカーの削孔中心への配置装置の
斜視図である。
【図2】配置装置の側面図である。
【図3】定着シースの断面図である。
【図4】削孔内で偏心した状態の断面図である。
【図5】板バネの復帰力により中心に位置した状態の断
面図である。
【図6】この発明を実施したグラウンドアンカーの全体
図である。
【図7】従来の削孔中心への配置装置の側面図である。
【符号の説明】
1 板バネ 2 固定リング 3 固定シース 4 摺動リング 5 グラウンドアンカー 6 自由長部シース 7 定着シース 8 削孔 9 硬化材 10 引張材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の山形に形成した板バネの一方側
    端を、螺旋状の凹凸が内周面に螺設された固定リングに
    固定し、他方側端は移動リングに固定して、板バネを固
    定リングと移動リングの間に掛け渡すようにして複数枚
    を両リングの周方向に配し、固定リングの螺旋状の凹凸
    をグラウンドアンカーの定着シースの外周に螺設した螺
    旋状の凹凸に螺合して定着シースの適宜位置に配置し、
    他端の移動リングは定着シース外周に沿って移動可能に
    し、板バネの中間部は外周方向へ張り出すようにし、収
    縮した板バネが復元するとき移動リングに一体に固定さ
    れた全ての板バネが連動して復元するようにしてなるグ
    ラウンドアンカーの削孔中心への配置装置。
JP6044895A 1994-02-17 1994-02-17 グラウンドアンカーの削孔中心への配置装置 Expired - Lifetime JP2547389B2 (ja)

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