JPH0731037A - ケーブル引留装置 - Google Patents

ケーブル引留装置

Info

Publication number
JPH0731037A
JPH0731037A JP5195176A JP19517693A JPH0731037A JP H0731037 A JPH0731037 A JP H0731037A JP 5195176 A JP5195176 A JP 5195176A JP 19517693 A JP19517693 A JP 19517693A JP H0731037 A JPH0731037 A JP H0731037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
wedge member
peripheral surface
tapered
wedge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5195176A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Takeoka
義治 武岡
Kimihiro Iwakura
王宏 岩倉
Isao Okamoto
功 岡本
Katsumi Sakasegawa
勝己 逆瀬川
Masaaki Yoshihisa
正明 吉久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP5195176A priority Critical patent/JPH0731037A/ja
Publication of JPH0731037A publication Critical patent/JPH0731037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルの上部を保持して垂直状態に布設す
る際に、ケーブルに楔部材を配置して、引留部材に対し
てテーパ面を介して保持することにより、ケーブルがズ
リ落ちることを防止する。 【構成】 ケーブル10に対して、楔部材の半割り状の
単位体20、20aを配置し、前記楔部材を引留部材の
内部で上下方向に移動させ得るように設ける。前記楔部
材のテーパ状外周面23と引留部材のテーパ状内周面4
1は、所定の角度θに傾斜させて設け、楔部材か下降し
た状態で、ケーブルを強く締め付ける作用を発揮させ
る。また、引留部材の外周部には固定バンド5を用いて
固定し、支持台15に載置することにより、ケーブル1
0のズリ下がりを防止し、ケーブル引留装置1を上昇さ
せることを許容し、両部材のテーパ状の係合面に潤滑剤
を塗布して、摺動を許容できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直に配置する低・高
圧ケーブルを、建物等の上部で引留めるケーブル引留装
置に関し、特に、高圧電動機等の給電に使用するCVケ
ーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース電力ケーブ
ル)を、垂直に布設した場合に、ケーブルの自重やヒー
トサイクル時の絶縁体の膨脹、収縮に起因するズレ現象
が発生することを防止するケーブル引留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧給電ケーブルを垂直に布設した場合
に、従来より、ケーブルを上部で固定保持する手段を用
いており、ケーブルに通電した際に発生するヒートサイ
クルの影響を受けてケーブルの膨脹、収縮が発生するこ
とや、ケーブルの自重等によりケーブルがズリ下がるこ
とを防止できるようにしている。前記ケーブルの固定保
持を行うために、例えば、実公昭53−21752号公
報等に示されるように、円錐形状のパッキングと、前記
パッキングを固定保持するための支持台とを組み合わせ
た固定手段を用いることが知られている。前記従来例で
は、パッキングをケーブル周上に直接射出成形して、ケ
ーブルと一体に形成し、前記パッキングの外周部を下部
に向かって細くしたテーパ状に形成し、支持台のパッキ
ングに対応する面を、テーパ状の受け面として構成して
いる。そして、前記ケーブルに一体に設けたパッキング
の外周部のテーパ面が、支持台の内周部のテーパ面に食
い込む状態で、ケーブルを支持することにより、ケーブ
ルがズリ落ちるような力を受けた場合でも、支持台に対
してケーブルが摺動することを防止でき、ケーブルの支
持を良好な状態で行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
ケーブル引留装置では、円錐台状パッキングを、ケーブ
ルの周上に射出成形により一体形成しているために、パ
ッキングをケーブルに対して一体に結合することがで
き、ケーブルがパッキングに対して滑ったりすることを
防止することができる。ところが、前記従来例では、ケ
ーブルに対してパッキングを射出成形するという手段を
用いているために、そのケーブルの製造コストに大きな
影響を与えるという問題がある。また、ケーブルを布設
現場に搬入した後で、布設状態に合わせてパッキングを
取り付けるような手段を採用することができないため
に、ケーブルを布設している途中で、必要に応じて係止
手段を構成する等の、現場に対応する作業を行い得ない
こともあり、実際には、前記従来例のようなケーブル引
留装置を適用することが困難である。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来のケーブ
ル引留装置の問題を解消するもので、構成が簡単で、現
場での施工を容易に行い得て、長期に亘ってケーブルを
吊り下げ保持できるとともに、外径の異なる複数サイズ
のケーブルにも、容易に適用できるケーブル引留装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル把持
用内周面およびテーパ状外周面を有する楔部材と、前記
楔部材のテーパ状外周面に係合するテーパ状内周面を設
けた筒状の引留部材とを用いて、略垂直状に布設された
ケーブルを引留めるケーブル引留装置に関する。本発明
においては、前記引留部材および楔部材とを、縦方向に
2分割したものとして構成するとともに、楔部材のテー
パ状外周面と引留部材のテーパ状内周面との間に潤滑剤
を塗布して、両部材を摺動可能に設け、前記引留部材の
上部には、楔部材の摺動を規制する手段を設けている。
また、本発明においては、前記楔部材のテーパ状外周面
と、引留部材のテーパ状内周面とが係合するテーパ面の
角度を、ケーブルの軸線に対して5〜10°に設定する
ことができ、前記引留部材のテーパ状内周面には、潤滑
剤を保持する手段を設けることもできる。さらに、本発
明においては、前記楔部材が引留部材に係合するテーパ
状係合面には、楔部材が引留部材のテーパ状内周面に対
して周方向に移動することを阻止する手段を配置し、楔
部材を引留部材に対して上下方向に案内する機構を設け
ることができる。
【0006】
【作用】本発明においては、ケーブルの外周部の形状に
対応させて、楔部材の円弧状内周面を構成し、楔部材の
テーパ状外周面を引留部材のテーパ状内周面に対して摺
動可能に設けているので、固定位置に配置する引留部材
に対して、ケーブルの重量により楔部材が下降しようと
する際に、両部材のテーパ面が摺動して楔部材がケーブ
ルを締め付ける状態で、ズリ下がり等が生じることを防
止する。また、本発明においては、引留部材を一定のサ
イズのものとして構成し、楔部材の円弧状内周面をケー
ブルのサイズに対応させて構成することにより、任意の
サイズのケーブルに対しても、楔部材を使い分けること
により、容易に対応することができる。さらに、本発明
のケーブル引留装置では、楔部材を保持する引留部材の
テーパ状内周面に対して、潤滑剤を塗布しておくことに
より、楔部材の上下方向の移動を低摩擦状態で行うこと
が可能であり、楔部材の楔効果を良好に発揮させ、ケー
ブルの支持の作用を行うことができる。
【0007】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明のケーブ
ル引留装置を説明する。図1、2に示される例は、ケー
ブル10の上部を保持して、略垂直状態に支持するため
の機構を示しているもので、前記ケーブル10を建物の
天井等に設けた支持部材15の開口16から垂下させる
状態で保持するために、楔部材2と引留部材4とを組み
合わせたケーブル引留装置1を構成している。前記ケー
ブル引留装置1を支持部材15に支持させる引留部材4
は、半割り筒状の2つの単位体40、40aを組み合わ
せて、外周部を固定バンド5により固定することによ
り、構成されている。また、楔部材2は、2つの半割り
状の単位体20、20aを前記引留部材の単位体に合わ
せて配置し、それぞれの楔部材の単位体が、引留部材の
単位体に対して上下方向に摺動可能に設けている。
【0008】前記楔部材を構成する2つの単位体20、
20aは、円筒を2つ割りしたものよりも若干短い円弧
のものとして構成される。前記楔部材の単位体20を例
にとると、単位体20の円弧状内周面21は、ケーブル
10の外径に一致する円弧に形成されており、円弧状内
周面21によりケーブルの外周面を押圧して固定保持す
る作用を行う。前記単位体20のテーパ状外周面23
は、ケーブルの軸線、または円弧状内周面21に対して
角度θだけ傾斜し、上部が大径で下部が小径のテーパ状
に構成される。なお、前記テーパ面の傾斜角度θは、5
〜10°、好ましくは、7.7°に設定すると、楔効果
を良好に発揮することができる。例えば、角度θを5°
よりも小さな角度に設定した場合には、楔効果を良好に
発揮させることができず、角度θを10°よりも大きく
設定した場合には、楔部材の下部のみに大きな応力が集
中して、ケーブルに座屈を生じさせたりすることが判明
した。そこで、前記テーパ面の傾斜角度θを5〜10°
の範囲で設定することにより、楔部材によるケーブルの
保持の作用を良好な状態で行うことを可能にする。
【0009】前記楔部材を保持するための引留部材は、
前記楔部材と同様に、円筒を2つ割りにした状態の半円
形断面の単位体40、40aにより構成され、各単位体
のテーパ状内周面41を前記楔部材のテーパ状外周面2
3に一致させたテーパ状の面として構成している。ま
た、前記単位体の内面に対応させて上下の部分にフラン
ジ44、46を設け、前記上下のフランジにより楔部材
の上下方向の移動を規制する手段を構成している。そし
て、前記楔部材に保持されるケーブル10は、引留部材
の上下のフランジ44、46の円弧部45、47を通し
て配置される。なお、前記引留部材の上下のフランジに
設けた円弧部45、47は、それによって形成される開
口のサイズを、そのケーブル引留装置が想定している保
持可能な最大サイズのケーブル11に対応させて構成し
ているもので、1種類のサイズの引留部材に対して、楔
部材のサイズを変更することによって、複数種類のケー
ブルに対処させて引留装置を構成することができる。
【0010】前記引留部材40は、図2に示されるよう
に、円弧状の外周面43に設けた凹溝49に配置する固
定バンド5を用いて、前記固定バンド5を固定部材51
により固定し、円筒形状を設定して締め付け、建物の天
井の床等の支持部材15に載置する状態で配置する。前
記引留部材の内部に楔部材を収容し、ケーブル10を保
持する状態では、図1に示されるように、2つの楔部材
の単位体20、20aの端面22、22aは、間隔tだ
け離れた状態となるようにする。また、引留部材の単位
体40、40aの端面42、42aは、間隔Tだけ離れ
た状態に設定されるが、前記間隔t、Tは、例えば、間
隔Tを6〜10mm、tを3〜8mmに設定することができ
る。なお、本発明のケーブル引留装置において、略半円
形状断面の単位体40に対して、楔部材の単位体20を
120°以上の円弧状のものとして構成すると、ケーブ
ルに対する保持作用を発揮することができる。
【0011】また、本発明のケーブル引留装置1におい
て、楔部材2はクロロプレンゴム等のような硬質のゴム
材料を用いて構成すること、または、硬質PVC、ポリ
アセタール樹脂、硬質ナイロン等の材料を用いて構成す
ることができる。さらに、引留部材としては、金属材料
を用いて構成することの他に、硬質PVC、ポリアセタ
ール樹脂、硬質ナイロン等の材料を用いて構成すること
ができるが、一般的に見て、引留部材を楔部材よりも硬
質の材料で構成することにより、楔部材に対して楔効果
を大きく発揮させることができる。そして、引留部材の
内部にケーブル10を保持する楔部材を収容して、前記
楔部材をケーブルの伸縮に対応させて引留部材の内部で
上下動させ得るように設けている。なお、前記引留部材
に対して楔部材の上下方向の移動量が大きい場合には、
楔部材の下部を下部フランジ46により規制し、楔部材
の上昇限度を上部フランジ44により規制するようにし
ている。さらに、ケーブルの上昇方向の移動量が非常に
大きい場合には、楔部材の上面が引留部材の上部フラン
ジ44を押し上げる作用を行って、ケーブル引留装置1
を支持部材15から浮き上がるようになり、ケーブルの
長さ方向に膨脹する作用に対処させることができるよう
にする。
【0012】前述したように、本発明のケーブル引留装
置1においては、引留部材の内部で楔部材を上下動可能
に設け、引留部材のテーパ状内周面41に対して楔部材
のテーパ状外周面23を摺動させる手段を構成すること
によって、楔部材が下降した状態では、ケーブル10を
強く締め付ける作用を発揮する。したがって、本発明の
ケーブル引留装置では、ケーブル10の自重、または、
ケーブルに通電した際のヒートサイクルによる膨脹、収
縮の作用により、ケーブルが長さ方向に移動しようとす
ると、ケーブルが下方に移動する力をケーブル引留装置
により阻止して、ケーブルがズリ下がることを防止でき
る。また、本発明のケーブル引留装置では、図2に示さ
れるように、テーパ状の摺動面に対して、潤滑剤6を介
在させるようにして、楔部材と引留部材の摺動面に対し
て、摩擦係数を小さくするような作用を発揮させ、引留
部材の内部で楔部材の移動を容易に行い得るようにして
いる。
【0013】前記本発明の実施例に示された楔部材にお
いては、図3に示されるように、楔部材2を構成する2
つの半割り状の単位体20、20aのテーパ状外周面2
3に対して、円周方向に凹溝24を設け、前記凹溝24
にゴム紐3等を取り付けて、潤滑剤がゴム紐3により保
持されるようにする手段を構成することができる。ま
た、前記楔部材とケーブル10との間での摺動を阻止す
るために、ケーブル10の表面にサンドペーパー等でこ
すって粗面12を形成し、楔部材の円弧状内周面に対し
ても同様な粗面を形成することにより、ケーブル10が
楔部材の円弧状内周面に対して滑ったりすることを防止
する。前述したように、ケーブルの表面が楔部材の円弧
状内周面に対して滑ることを防止することにより、ケー
ブル引留装置による支持部に対してケーブルがズリ下が
ることを防止し、垂直に配置するケーブルの上部での保
持作用を良好に設定できるものとなる。また、本発明の
ケーブル引留装置においては、図4に示されるように、
引留部材を構成する単位体40のテーパ状内周面41に
対して、円周方向に凹溝48を1条ないし複数条設け
て、潤滑剤6を凹溝に保持させる作用を発揮させること
ができる。したがって、前記図3の楔部材と、図4の引
留部材とを組み合わせた場合には、両部材のテーパ状の
摺動面に対して、潤滑剤を保持させる作用を発揮でき
る。
【0014】前記実施例に加えて、本発明においては、
図5、6に示されるように、引留部材に対して楔部材の
位置決め作用を行う手段を構成することができる。前記
位置決めを行う手段としては、引留部材の単位体40の
内面に上下方向にあり溝70を設けておき、楔部材の単
位体20のテーパ状外周面23に設けた突起71を係合
させるようにする。そして、前記引留部材に支持される
楔部材を、溝70と突起71とを介して上下方向にのみ
移動可能に案内し、楔部材が引留部材の内部で円周方向
に移動することを防止している。前記実施例に示される
ように、楔部材のテーパ状外周面に対して、あり溝に係
合する形状の突起を設け、引留部材のテーパ状内周面4
1に設けたあり溝に係合させる場合には、両部材を一体
にして搬送と取り付け作業を行うことができる。なお、
前記楔部材の単位体を、引留部材の単位体に対して円周
方向の移動を阻止する手段としては、図示されるよう
に、あり溝を設けることに限定されるものではなく、そ
の他に、単純な構成の凹凸を用いて、楔部材を引留部材
に対して位置決めを行うことも可能である。
【0015】前述したような本発明のケーブル引留装置
において、楔部材を引留部材の内部で、上下方向に移動
できるようにするために、引留部材の内面と楔部材の外
面との間に潤滑剤を保持させる手段は、前記図3のよう
に、耐油性を持つゴム紐3を用いることの他に、スポン
ジ状の油保持手段等を用いることも可能である。さら
に、引留部材のテーパ状内周面にも、潤滑剤を保持する
ための手段を図4のように設けることの他に、他の任意
の保油手段を設けることが可能である。そして、前記楔
部材を引留部材の内部で、摩擦係数の小さい状態で上下
動を許容することにより、ケーブルの伸縮の動作に対応
させて、楔部材を移動させる作用を発揮する。また、ケ
ーブル10を楔部材により保持するための手段として
は、前記図3に示されたように、ケーブルの表面に粗面
12を形成して、摩擦係数を大きくすることの他に、図
5のように、楔部材の円弧状内周面21に周方向の凹凸
を形成して、ケーブルの表面に対して楔部材が滑ったり
することがないようにすることもできる。
【0016】なお、前述した本発明のケーブル引留装置
は、CVケーブル等のように、円形断面のケーブルや、
3心一括シースケーブル等を対象としているものであ
り、ケーブルの外周面が円形であることに対応させて、
半円形状の部材を用いて、ケーブルを締め付け固定する
ようにしている。また、本発明において、引留部材の外
周に配置して締め付ける固定バンド5は、ステンレス等
のような金属材料を用いて構成することができるが、十
分な強度を得ることが可能であれば、プラスチック材料
を用いて構成することができる。さらに、前記引留部材
4の周囲を固定バンド5により締め付けた状態で保持す
るために、固定部材51を配置しているが、前記固定部
材は、一般のバンド部材を締め付けるための手段を用い
ることも可能であるが、その他に、締め付けトルクを一
定に設定できるような性能を発揮する手段を用いること
もできる。
【0017】
【発明の効果】本発明のケーブル引留装置は、前述した
ように構成しているものであるから、ケーブルの外周部
の形状に対応させて、楔部材の円弧状内周面を構成し、
楔部材のテーパ状外周面を引留部材のテーパ状内周面に
対して摺動可能に設けることにより、垂直状態に配置し
たケーブルを固定保持することができる。そして、上部
に配置する固定部材に対し固定位置に配置する引留部材
に対して、ケーブルの重量により楔部材が下降しようと
する作用が加わった場合にも、両部材のテーパ面が摺動
して楔部材がケーブルを締め付ける状態で、ズリ下がり
等が生じることを防止する。また、本発明においては、
引留部材を一定のサイズのものとして構成し、楔部材の
円弧状内周面をケーブルのサイズに対応させて構成する
ことにより、任意のサイズのケーブルに対しても、楔部
材を使い分けることにより、容易に対応することが可能
である。さらに、本発明のケーブル引留装置では、楔部
材を保持する引留部材のテーパ状内周面に対して、潤滑
剤を塗布しておくことにより、楔部材の上下方向の移動
を低摩擦状態で行うことができ、楔部材の楔効果を良好
に発揮させ、ケーブルの支持の作用を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル引留装置の平面図である。
【図2】 本発明のケーブル引留装置の縦断面図であ
る。
【図3】 本発明の楔部材の側面図である。
【図4】 本発明の引留部材の断面図である。
【図5】 本発明のケーブル引留装置の別の実施例の縦
断面図である。
【図6】 図5のケーブル引留装置の横断面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル引留装置、 2 楔部材、 3 ゴ
ム紐、4 引留部材、 5 固定バンド、 6
潤滑剤、10 ケーブル、 15 支持部材、 2
0 単位体、21 円弧状内周面、 23 テー
パ状外周面、 40 単位体、41 テーパ状内周
面、 43 外周面、 44・46 フランジ、4
8 凹溝、 49 外周凹溝。
フロントページの続き (72)発明者 岡本 功 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 逆瀬川 勝己 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 吉久 正明 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル把持用内周面およびテーパ状外
    周面を有する楔部材と、 前記楔部材のテーパ状外周面に対応するテーパ状内周面
    を設けた筒状の引留部材とを用いて、略垂直状に布設さ
    れたケーブルを引留めるケーブル引留装置であって、 前記引留部材および楔部材とを、それぞれ抱合可能な2
    分割構成とするとともに、 楔部材のテーパ状外周面に対して、引留部材のテーパ状
    内周面を摺動可能に設け、 前記引留部材の上部には、楔部材の摺動を規制する手段
    を設けたことを特徴とするケーブル引留装置。
  2. 【請求項2】 前記楔部材のテーパ状外周面と、引留部
    材のテーパ状内周面とが係合するテーパ面の角度を、ケ
    ーブルの軸線に対して5〜10°に設定することを特徴
    とする請求項1に記載のケーブル引留装置。
  3. 【請求項3】 前記引留部材のテーパ状内周面には、潤
    滑剤を保持する手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のケーブル引留装置。
  4. 【請求項4】 前記楔部材が引留部材に係合するテーパ
    状係合面には、楔部材が引留部材のテーパ状内周面に対
    して周方向に移動することを阻止する手段を配置し、楔
    部材を引留部材に対して上下方向に案内する機構を構成
    することを特徴とする請求項1に記載のケーブル引留装
    置。
JP5195176A 1993-07-12 1993-07-12 ケーブル引留装置 Pending JPH0731037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195176A JPH0731037A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ケーブル引留装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195176A JPH0731037A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ケーブル引留装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0731037A true JPH0731037A (ja) 1995-01-31

Family

ID=16336714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5195176A Pending JPH0731037A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ケーブル引留装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731037A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143544A (ja) * 1999-11-18 2001-05-25 Toyokuni Electric Cable Co Ltd 建物用配線ケーブルの製造方法および建物用配線ケーブル
US7109684B2 (en) 2002-05-17 2006-09-19 The New Industry Research Organization Secondary cell charger and charging method
JP2011234580A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Inoue Mfg Inc ケーブルシースの収縮防止構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143544A (ja) * 1999-11-18 2001-05-25 Toyokuni Electric Cable Co Ltd 建物用配線ケーブルの製造方法および建物用配線ケーブル
US7109684B2 (en) 2002-05-17 2006-09-19 The New Industry Research Organization Secondary cell charger and charging method
JP2011234580A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Inoue Mfg Inc ケーブルシースの収縮防止構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10461514B2 (en) Cable securing device
US4656698A (en) Arrangement for gripping end regions of elongated flexible elements
US8092133B2 (en) Device and method for mounting objects on a vehicle wall
JP2021045033A (ja) 新エネルギー自動車の多機能ケーブルクリップ
US20140151514A1 (en) Corrugated tube clamp
US3854371A (en) Anchor bolt protective cap
GB2094919A (en) Expansion anchor bolt
JPH0731037A (ja) ケーブル引留装置
CN113167307A (zh) 夹具
KR102464741B1 (ko) 산업 로봇 아암에 대한 부착을 위한 공급 파이프 및/또는 공급 라인을 위한 부착 장치
US4372563A (en) Packing support for mounting a well casing packing
US3757390A (en) Anchorage assembly for prestressing cables
KR960014688A (ko) 스터드의 신장 및 이완방법과 장치
JP3875877B2 (ja) 緊張材の定着具
CA1162176A (en) Anchoring and sealing coupling for a cable
JPH02217605A (ja) ケーブル調整器
US10786927B2 (en) Hole former with gasket locating features for cast manhole structures
JPH0139054Y2 (ja)
KR0175739B1 (ko) 연속된 강연선을 전주상에 클램핑할 수 있는 케이블 가설용 완충클램프
CN220207293U (zh) 一种用于电力管道的检测设备
CN116907827B (zh) 一种可拆卸式锚点装置的动态测试装置及方法
CN210588978U (zh) 一种汽车管路组装用固定治具
JP3222462U (ja) 支柱体
KR100417497B1 (ko) 전력 케이블의 외경에 고무 슬리브를 안착시키는 장치
WO2005111487A1 (en) A retainer