JP2547353Y2 - 波形ばね - Google Patents

波形ばね

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JP2547353Y2 JP10762791U JP10762791U JP2547353Y2 JP 2547353 Y2 JP2547353 Y2 JP 2547353Y2 JP 10762791 U JP10762791 U JP 10762791U JP 10762791 U JP10762791 U JP 10762791U JP 2547353 Y2 JP2547353 Y2 JP 2547353Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、波形ばねに関するもの
であり、詳細には、ばね部材の先端部分の摺接によるば
ね支持構体の破損防止手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンに付設されたクラッチ
装置等には、エンジン出力の伝達構体、例えば、クラッ
チプレートの押圧付勢部材として波形ばねが組込まれ
る。以下、図3を参照して波形ばねの一般的な構造を説
明する。波形ばね(1)は、厚さ方向に波形状に成形し
た板状鋼材を幅方向に所定径で巻回したコイリング構体
である。
【0003】上記波形ばね(1)において、荷重(P)
の伝達部材、例えば、ばね受け用の溝を具えた円柱状支
持リング(2)と対向する波形ばね(1)両端の第1巻
きは、従来当該波形ばね(1)をクローズド・タイプに
形成するため、図4の(A)(B)に示すように第1巻
きの先端部分(1A)が第2巻きの波形の山部頂点(1
B)上に位置するように成形加工されているのが通例で
あった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構造の波
形ばね(1)に圧縮荷重(P)を繰返し作用させると、
圧縮荷重(P)の負荷毎に圧縮応力が発生し、これに伴
って波形ばね(1)両端には、圧縮荷重(P)とバラン
スする弾性変形が発生する。この波形ばね(1)の弾性
変形は、螺旋状に巻回された第1巻きの先端部分(1
A)では、上記円柱状支持リング(2)のばね受け用溝
面に対して摺接加圧力として伝達されるため、上記ばね
受け用溝面では、クラッチ装置の作動毎に波形ばね
(1)の先端部分(1A)が摺接して押付けられ、その
都度摩損が繰返えされる。この結果、円柱状支持リング
(2)が比較的短期間に摩損し、クラッチ装置の作動不
良等の不工合を引起こす。これはクラッチ装置の耐久性
を低下させるだけでなく、自動車の安全な運転をも阻害
するものであって、上記問題の解決策が強く要望されて
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本考案は、厚さ方向に波形状に成形した板状鋼材を幅
方向に螺旋状に巻回した波形ばねにおいて、上記波形ば
ね両端の第1巻きの先端部分を、当該波形ばねの第2巻
きの波形の谷部に向って延びるように内方に湾曲させそ
の最先端が前記谷部の中心に至らない下り勾配の傾斜面
上に位置させるようにしたことを特徴とする波形ばねを
提供するものである。
【0006】
【作用】波形ばねの設計に際し、荷重の伝達部材と対向
するコイリング構体、即ち、波形ばね両端の第1巻きの
先端部分を、当該波形ばねの第2巻きの谷部に向って延
びるように内方に湾曲させ、かつ、その最先端が上記第
2巻きの谷部の中心に至らない下り勾配の傾斜面上に位
置するようにばね材の螺旋状巻回パターンと寸法諸元を
設定する。
【0007】波形ばねに圧縮荷重が負荷されたとき、当
該波形ばねの弾性変形により、第1巻き両端の先端部分
を第2巻き側に指向させることによって、波形ばねの第
1巻の先端部分の摺接による圧縮負荷伝達部材のばね受
け用支持面の摩耗を防止する。
【0008】
【実施例】以下、図1および図2を参照して本考案の実
施例を説明する。尚、以下の記述において、従来技術を
示す図3および図4と同一の構成部材は同一の参照番号
で表示し、重複する事項に関しては説明を省略する。
【0009】図1(A)は、円柱状支持リング(2)と
接する第1巻き両端を波形状でない平坦な負荷受け部位
に形成した波形ばね(1)を示し、図1(B)は、上記
第1巻きを所定ピッチ毎に波形状とした波形ばね(1)
を示す。図1(A)および(B)に示す波形ばね(1)
は、何れも偏平な横断面形状を有するばね鋼の薄板を、
その長さ方向に沿って所定のピッチで波状に成形し、幅
方向に螺旋状に複数回巻回して圧縮ばねに形成されてい
る。
【0010】これらの波形ばね(1)において、圧縮負
荷(P)の伝達部材として用意された円柱状支持リング
(2)の受け用溝面と対向する上記波形ばね(1)両端
の第1巻きの先端部分(1A)は、当該波形ばね(1)
の第2巻きの谷部に向って延びるように内方に湾曲され
ており、かつ、その第1巻きの先端部分(1A)の最先
端は、上記第2巻きの谷部の中心(1C)に所定距離
(l)手前の下り勾配の傾斜面上に位置している。
【0011】波形ばね(1)の設計に際し、その両端の
第1巻きの先端部分(1A)の形状と寸法諸元を上記の
ように選定することによって、波形ばね(1)に圧縮荷
重(P)が負荷されたとき、当該波形ばね(1)の第1
巻きの先端部分(1A)の弾性変形の方向が、波形ばね
(1)の第2巻き側へ指向するため、波形ばね(1)両
端の第1巻の先端部分(1A)による伝達部材(2)の
ばね受け用支持面の摩損が防止される。また、波形ばね
(1)の第1巻きの先端部分(1A)を、当該波形ばね
(1)の第2巻きの谷部の中心(1C)から所定距離
(l)だけ手前へ離間させているのでばねの弾性変形に
より上記先端部分(1A)が前進移動してもその最先端
部が第2巻き谷部の中心(1C)からの上り勾配の傾斜
面に衡合することが回避される。
【0012】図2は本考案の付加的な実施例を示すもの
であって、波形ばね(1)の第2巻きに対する第1巻き
先端部分(1A)の摺動時の摩擦を軽減するため、図2
(A)においては、上記第1巻きの先端部分(1A)の
最先端の巾部に斜線で示す面取り加工を施している。同
様の目的で図2(B)は、上記先端部分(1A)の厚み
方向に先細形状に研磨加工している。研磨代は、第1巻
きの山巾の1/2ピッチに亘り、先端厚みがt/4乃至
t/2(但し、tは、ばね鋼薄板の厚さを表わす)の範
囲に維持されるように調節している。更に図2(C)
は、負荷(P)の伝達部材(2)のばね受け用側壁面と
接する波形ばね(1)第1巻きの先端部分を、上記ばね
受け用側壁面と反対方向にw/8乃至w/2(但し、w
は、ばね鋼薄板の横幅を表わす)幅方向に湾曲させたも
のである。
【0013】
【考案の効果】波形ばね(1)両端の第1巻きの先端部
分(1A)の形状を上記のように選定することによっ
て、波形ばね(1)に圧縮荷重(P)が負荷されたと
き、上記先端部分(1A)の摺接押付けによる圧縮負荷
伝達部材(2)、ならびに波形ばね(1)の第2巻き波
形の谷部(1C)への摩損が回避され、クラッチ装置の
長寿命化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係る波形ばね両端の第1の具
体例を示す部分拡大側面図である。(B)は本考案に係
る波形ばねの第2の具体例を示す部分拡大側面図であ
る。
【図2】(A)は本考案の第1の変形例を示す波形ばね
両端の第1巻き先端部分の平面図である。(B)は本考
案の第2の変形例を示す波形ばね両端の第1巻き先端部
分の側面図である。(C)は本考案の第3の変形例を示
す波形ばね両端の第1巻き先端部分の平面図である。
【図3】波形ばねの従来例を示す側面図である。
【図4】(A)は波形ばね両端の第1巻き先端部分の第
1の従来例を示す部分拡大側面図である。(B)は波形
ばね両端の第1巻き先端部分の第2の従来例を示す部分
拡大側面図である。
【符号の説明】
1 波形ばね 1A 波形ばね両端の第1巻きの先端部分 1C 波形ばね両端の第2巻きの谷部の中心 2 圧縮負荷伝達部材(円柱状支持リング)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に波形状に成形した板状鋼材を
    幅方向に螺旋状に巻回した波形ばねにおいて、 上記波形ばね両端の第1巻きの先端部分を、当該波形ば
    ねの第2巻きの波形の谷部に向って延びるように内方に
    湾曲させその最先端を前記谷部の中心に至らない下り勾
    配の傾斜面上に位置させたことを特徴とする波形ばね。
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US11867247B2 (en) * 2021-09-13 2024-01-09 Rotor Clip Company, Inc. Multiple variable turn wave springs, methods of pre-loading components with said springs, and methods of manufacturing said springs

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