JP2547060B2 - 表示画面切替制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 画像メモリの内容の書替中に、表示画面が乱れないよ
うに表示画面の切替えを行う表示画面切替制御方式に関
し、 簡単な構成により、表示画面の乱れが生じないように
することを目的とし、 複数の画像メモリと、該画像メモリの内容の書替えを
行うと共に、任意数の画像メモリの内容を重ねて表示部
に表示させる表示制御部とを備え、該表示制御部に、前
記画像メモリ対応に表示の有効，無効を示すフラグ設定
用のレジスタを設け、内容の書替中及び表示を要しない
画像メモリ対応のフラグを無効として前記レジスタに設
定し、表示を要する画像メモリの内容の書替終了により
前記レジスタに設定された無効フラグを有効フラグに変
更して、前記表示部の表示画面の切替えを行わせるよう
に構成した。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、画像メモリの内容の書替中に、表示画面が
乱れないように表示画面の切替えを行う表示画面切替制
御方式に関するものである。

自然画や文字等の種類に対応した複数の画像メモリを
備えて、指定した任意の画像メモリの内容を、それらの
優先順位に従って重畳して、陰極線管（CRT）表示装置
等の表示部に表示するシステムに於いて、表示中の画像
メモリの内容を書替える場合がある。このような書替中
に於いて表示画面が乱れることになり、これを回避する
ことが要望されている。

〔従来の技術〕

表示装置は、例えば、第３図に示す構成を有するもの
であり、21はマイクロプロセッサ（MPU）、22はランダ
ムアクセスメモリ（RAM）、23は画像メモリ部、24は表
示制御部、25は陰極線管（CRT）等を用いた表示部、26
はメモリ制御部、27は文字フォントリードオンリメモリ
（ROM）、28はコンパクトディスク・リードオンリメモ
リ（CD ROM）、29はインタフェース部（IF）、30はモデ
ム、31はインタフェース部（IF）、32はキーボードであ
る。

画像メモリ部23は、複数の画像メモリから構成され、
指定された内容が表示制御部24により読出されて表示部
25に加えられ、複数の画像メモリから読出された画像情
報は優先順位に従って表示部25に表示される。又コンパ
クトディスク・リードオンリメモリ28には、例えば、自
然画情報等が格納され、キーボード32からの入力或いは
回線を介してセンタからの指定情報をモデム30を介して
受信した時に、その指定情報に従って読出され、メモリ
制御部26の制御により画像メモリ部23に書込まれる。又
センタ等から回線を介して受信した画像情報は、モデム
30からインタフェース部29を介して画像メモリ部23に書
込まれる。

第４図は合成表示説明図であり、画像メモリ部23のコ
ード用画像メモリとグラフィック用画像メモリとの内容
が読出されて合成され、表示部にその合成画面が表示さ
れる。その場合に、重なる内容が含まれている場合は、
優先順位の高い方に対して低い方がマスクされて合成表
示される。

第５図は従来例の要部説明図であり、キャラクタ用画
像メモリ51-1と、コード用画像メモリ51-2と、グラフィ
ック用画像メモリ51-3と、自然画用画像メモリ51-4と、
ラスタ用画像メモリ51-5と、動画用画像メモリ51-6とに
より画像メモリ部23が構成された場合を示し、表示制御
部53によって、指定された画像メモリ51-1〜51-6から読
出されると共に、優先順位に従って合成されて表示部52
に加えられる。

例えば、ラスタ用画像メモリ51-5と、これより優先順
位を高くした動画用画像メモリ51-6との内容を合成して
表示している場合に、動画用画像メモリ51-6の内容を書
替える時、表示画面の乱れを防止する為に、例えば、ラ
スタ用画像メモリ51-5の優先順位を高くして、動画用画
像メモリ51-6の書替えを行い、この書替終了により元の
状態に戻す制御が行われていた。

又複数の画像メモリの内容を合成して表示している時
に、或る画像メモリの内容を表示しないようにする場合
は、その画像メモリをクリアするものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

一般電話回線を介してセンタ等から画像情報を受信
し、画像メモリ部23の指定された画像メモリの内容を書
替える場合約８秒程度の時間を要するものであり、その
間に合成表示された画面が乱れることになる。そこで、
前述のように、従来例に於いては、２面の画像メモリの
一方を書替える時に、書替える画像メモリの優先順位を
下げることにより、優先順位を高くした画像メモリの内
容によってマスクし、表示画面の乱れを少なくするもの
であるが、更に多くの画像メモリの内容を合成して表示
している場合には、優先順位の変更処理が複雑となり、
実現困難となる欠点がある。

又合成表示していた任意の画像メモリの内容をクリア
する場合、その画像メモリをソフトウェア処理によりク
リアすることになるが、その処理時間が長くなる為、表
示画面に乱れが生じる場合がある。

本発明は、簡単な構成により、表示画面の乱れが生じ
ないようにすることを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の表示画面切替制御方式は、画像メモリの有
効，無効フラグを用いるものであり、第１図を参照して
説明する。

複数の画像メモリ1-1〜1-nと、これらの画像メモリ1-
1〜1-nの内容の書替えを行うと共に、任意数の画像メモ
リの内容を重ねて表示部２に表示させる表示制御部３と
を備え、この表示制御部３に、画像メモリ1-1〜1-n対応
に表示の有効，無効を示すフラグ設定用のレジスタ４を
設け、内容の書替中及び表示を要しない画像メモリ対応
のフラグを無効としてレジスタ４に設定し、表示を要す
る画像メモリの内容の書替終了により、レジスタ４に設
定された無効フラグを有効フラグに変更し、有効フラグ
対応の画像メモリの内容を表示部２に加えて、フラグの
有効，無効の変更により、表示画面の切替えを行わせる
ものである。

〔作用〕

表示制御部３は、レジスタ４に設定されたフラグが有
効（“1"）を示す場合のみ、それに対応した画像メモリ
の内容を読出して、優先順位に従って合成して表示部２
に加えるものであり、表示が不要になった場合、或いは
内容の書替えを行う場合に、有効フラグから無効フラグ
に変更することにより、無効フラグに変更された画像メ
モリの内容の読出しが行われことになるから、書替えに
よる表示画面の乱れが生じないことになる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。

第２図は本発明の実施例の説明図であり、11-1〜11-6
は画像メモリ部を構成するキャラクタ用，コード用，グ
ラフィック用，自然画用，ラスタ用，動画用の画像メモ
リ、12は陰極線管（CRT）等による表示部、13は表示制
御部、14はレジスタ、15はマイクロプロセッサやメモリ
制御部等からなる書込制御部である。

レジスタ14は、画像メモリ11-1〜11-6対応の有効，無
効フラグを設定するものであり、図示の状態では、キャ
ラクタ用画像メモリ11-1とグラフィック用画像メモリ11
-3と自然画用画像メモリ11-4とに対して、有効フラグ
（“1"）が設定され、又他の画像メモリ11-2,11-5,11-6
に対しては、無効フラグ（“0"）が設定されている。又
画像メモリ11-1〜11-6の優先順位について、キャラクタ
用画像メモリ11-1が最も低く、順次高くなって、動画用
画像メモリ11-6が最も高く設定されているとすると、表
示制御部13は、レジスタ14の内容を参照して、自然画用
画像メモリ11-4の内容によりグラフィック用画像メモリ
11-3の内容がマスクされ、それらの内容によりキャラク
タ用画像メモリ11-1の内容がマスクされるように合成さ
れて表示部12に加えられ、合成画面が表示される。

このような状態に於いて、書込制御部15に自然画用画
像メモリ11-4の内容の書替命令が加えられると、レジス
タ14の自然画用画像メモリ11-4対応のフラグを、有効
（“1"）から無効（“0"）に変更し、14aに示すレジス
タの内容とする。それによって、自然画用画像メモリ11
-4からの読出しが停止されるので、表示部12には書替中
の自然画は表示されないことになる。

そして、書込制御部15に加えられた自然画情報を自然
画用画像メモリ11-4に書込み、その書込みが終了する
と、その終了状態によってレジスタ14の自然画用画像メ
モリ11-4対応のフラグを無効（“0"）から有効（“1"）
に変更して、14bに示すレジスタの内容とする。それに
より、書替えられた自然画用画像メモリ11-4の内容の読
出しが再開されて、書替えられた内容の自然画が、キャ
ラクタとグラフィックとに合成されて表示部12に表示さ
れる。従って、書替中の画面の乱れは生じないことにな
る。

又前述のレジスタ14の設定内容に従って合成画面が表
示されている時に、例えば、自然画の合成を中止したい
場合は、レジスタ14の自然画用画像メモリ11-4対応の有
効フラグ（“1"）を無効（“0"）に変更するだけで済む
ことになる。即ち、自然画用画像メモリ11-4のクリア処
理を行うことなく、合成画面から自然画を除くことがで
きる。又画像メモリをクリアするものではないから、必
要に応じてフラグを有効（“1"）に変更すれば、画像メ
モリの書込みを行うことなく、合成表示が可能となる。

レジスタ14の設定内容は、前述のように、書替えの画
像指定情報を基に、有効，無効の設定を行うことができ
ると共に、マニュアルによっても設定内容の変更が可能
である。例えば、キーボードや設定スイッチ等からの入
力に対応してレジスタ14の内容を変更することができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、複数の画像メモリ1-
1〜1-n対応に、有効，無効を示すフラグを設定するレジ
スタ４を設け、有効フラグに対応する画像メモリの内容
を読出して合成表示するものであるから、任意の画像メ
モリの選択が容易となり、又書替中は、その書替えが終
了するまで、対応するフラグを無効に変更するだけで、
画面の乱れを防止することができる。

又合成表示中の任意の画面を除く場合も、その画面に
対応したフラグを無効に変更するだけで済むから、画面
切替えの制御が簡単となり、その画面を再度合成表示す
る場合も、画像メモリに対する書込みを行うことなく、
フラグを有効に変更するだけで済み、簡単に画面切替え
が可能となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の実施例
の説明図、第３図は表示装置のブロック図、第４図は合
成表示説明図、第５図は従来例の要部説明図である。 1-1〜1-nは画像メモリ、２は表示部、３は表示制御部、
４はレジスタ、５は書込制御部である。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の画像メモリ（1-1〜1-n）と、 該画像メモリ（1-1〜1-n）の内容の書替えを行うと共
   に、任意数の画像メモリの内容を重ねて表示部（２）に
   表示させる表示制御部（３）とを備え、 該表示制御部（３）に、前記画像メモリ（1-1〜1-n）対
   応に表示の有効，無効を示すフラグ設定用のレジスタ
   （４）を設け、 内容の書替中及び表示を要しない画像メモリ対応のフラ
   グを無効として前記レジスタ（４）に設定し、表示を要
   する画像メモリの内容の書替終了により前記レジスタ
   （４）に設定された無効フラグを有効フラグに変更し
   て、前記表示部（２）の表示画面の切替えを行わせる ことを特徴とする表示画面切替制御方式。