JP2546930Y2 - ボーリング段付錐 - Google Patents

ボーリング段付錐

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JP2546930Y2
JP2546930Y2 JP2857991U JP2857991U JP2546930Y2 JP 2546930 Y2 JP2546930 Y2 JP 2546930Y2 JP 2857991 U JP2857991 U JP 2857991U JP 2857991 U JP2857991 U JP 2857991U JP 2546930 Y2 JP2546930 Y2 JP 2546930Y2
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diameter blade
small
screw
diameter
cone
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哲朗 萬谷
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Kanefusa KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は木材加工,樹脂加工その
他一般の加工において小径穴の形成と同時に穴入口部に
座ぐり又は皿もみ等の加工を行うに好適なボーリング段
付錐に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の段付錐には種々のものが用いられ
ており、その代表的なものには次の3種類がある。 (その1)図5に示すようにシャンク部3と小径刃部1
と大径刃部2とが一体形成されたもの。 (その2)図6に示すようにシャンク部3と一体になっ
た小径刃部の軸部5に大径刃部6を外装嵌合させてサイ
ドロックねじ7で固定して組合せたもの。 (その3)図7のようにシャンク部3と一体になった大
径刃部8の回転中心に設けられた穴9に小径刃部10を
嵌装しサイドロックねじ11で固定して組合せたもので
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】(その1)のものはセ
ッテイング基準面aから小径刃部1先端までの距離(錐
長さL)及び大径刃部2先端から小径刃部1先端までの
距離(段差M)を調整することが不可能で使用が限定さ
れ不経済である。そして段差Mの調整は小径刃部1を研
磨して行うことになり錐寿命を短くするとともに長さ調
整に工数がかかる不都合がある。この調整が正確でない
と図8に示すように座ぐり深さh、図9に示すように皿
もみ径Dにばらつきができて製品品質を劣化させるとい
う問題がある。
【0004】(その2)のものは段差Mの調整は可能で
あるが、錐長さLが調整できず巾広い対応ができない不
都合がある。
【0005】(その3)のものは錐長さLの調整を行う
と段差Mは調整できないし、段差Mの調整を行うと錐長
さLの調整ができず同様に制限されて巾広い対応ができ
ないという不都合がある。
【0006】そして図6,図7の錐においては、段差M
を調整した後ボール盤にセットし機械の突っ込み量を調
整して加工深さを決定するのが普通であって、錐を交換
する度に突っ込み量を調整しなければならないという不
便がある。また多軸ボール盤による加工では複数本の段
付錐の錐長さLを揃えるのに再研磨しなければならない
という問題があった。
【0007】本考案は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは錐
長さL,段差Mの調整が短時間で可能で機械の稼働率を
上げ作業能率を向上させるボーリング段付錐を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本考案は、小径刃部の軸部に該刃部で穿設された小
径穴の入口部に座ぐり又は皿もみ等をする大径刃部を一
体に設けたボーリング段付錐において、シャンク部,大
径刃部,小径刃部が中心軸を一致させて組立可能な独立
部品で構成し、錐のセッテイング基準面から小径刃部先
端までの距離及び大径刃部先端から小径刃部先端迄の距
離が調整されたとき該それぞれの距離を固定する手段を
設けたものである。また、大径刃部小径刃部の何れか
一方にスラスト力を受け錐のセッテイング基準面から
径刃部先端までの距離を調整するねじを設けたものであ
る。また、大径刃部,小径刃部の何れか一方にスラスト
力を受け錐の大径刃部先端から小径刃部先端までの距離
を調整するねじを設けたものである。
【0009】
【作用】請求項1は小径刃部を大径刃部に嵌装出し入れ
して小径刃部先端と大径刃部先端との段差を決めて固定
手段により固定する。次に大径刃部をシャンク部に嵌装
出し入れして小径刃部先端とセッテイング基準面からの
距離即ち錐長さを決めて固定手段で固定する。若しくは
小径刃部をシャンク部に嵌装出し入れして錐長さを決め
て固定手段で固定し、次に大径刃部を小径刃部に嵌装し
て段差を決めて固定手段で固定する。
【0010】請求項2は錐のセッテイング基準面から小
径刃部先端までの距離調整をスラスト力を受けるねじの
出し入れ調整したあとねじ端を穴底に当接して固定手
段で固定する。請求項3は、錐の大径刃部先端から小径
刃部先端までの距離調整を請求項2とは別に設けたスラ
スト力を受けるねじの出し入れで調整したあとねじ端を
穴底等に当接して固定手段で固定する。或いは請求項2
の操作をも行って両方の距離を調整する。
【0011】
【実施例1】図1にもとづき説明する。シャンク部21
にはボール盤主軸との取付ねじ22の反対側に中心穴2
1aが穿設されており、シャンク側面にサイドロックね
じ23を螺装するねじ穴21bが中心穴21a迄穿設さ
れている。大径刃部24はこの中心穴21aに嵌装され
る軸部25を有し軸の中心穴に雌ねじ25aが刻設され
ていて長さ調整ねじ26が螺装されている。また反対側
同心に中心穴24aが穿設されサイドロックねじ27を
螺装するねじ穴24bが中心穴24a迄穿設されてい
る。小径刃部28のシャンク28aは中心穴24aに嵌
装されるストレートでそのシャンク28aの中心穴に雌
ねじ28bが刻設されていて長さ調整ねじ29が螺装さ
れている。そしてねじ穴21bと24bとは180°離
れた位置に設けて振れを防ぐように釣合をとるものであ
る。
【0012】このものにおいて先ず段差Mを調整するに
は小径刃部28のシャンク28aの雌ねじ28bに螺装
したねじ29を出し入れして段差Mを所定長さとしねじ
29端を中心穴24aの底に当接してサイドロックねじ
27で小径刃部28を固定する。
【0013】次いで錐長さLを調整するには大径刃部2
4の軸部25の雌ねじ25aに螺装したねじ26を出し
入れしてセッテイング基準面aと小径刃先端との距離
即ち錐長さLを調整してねじ26端を中心穴21aの底
に当接してサイドロックねじ23で大径刃部24を固定
して全調整を終わり、シャンク21,大径刃部24,小
径刃部28が同軸上に組立てられる。
【0014】
【実施例2】図2にもとづき説明する。図1と同じ部は
同符号を付して説明を省略する(以下同じ)。大径刃部
24は軸部25の雌ねじ25aが長く穿設されており、
小径刃部28のシャンク挿入穴24aが雌ねじ25aに
貫通されている。そして雌ねじ25aにはねじ30と2
6とが螺装されている。そして小径刃部28のシャンク
28aには雌ねじ穴は穿設されていない。
【0015】このものにおいて先ず段差Mを調整するに
はねじ26を外し、ねじ30をゆるめて小径刃部28を
出し入れして調整したあとねじ30をしめ込んで小径刃
部28の軸端に当接させサイドロックねじ27でシャン
ク28aを固定する。次いで大径刃部24の軸部のねじ
26を出し入れして錐長さLを調整し、ねじ26をシャ
ンク21の中心穴の底に当接してサイドロックねじ23
で軸部25を固定して全調整を終わり、全部品が同軸上
に組立てられる。
【0016】
【実施例3】図3にもとづき説明する。シャンク部21
は延長されて先端部外周に雄ねじ21cが刻設されてい
る。大径刃部24は中心穴24aと連通しシャンク部2
1の雄ねじ21cに螺合可能な大径の雌ねじ24cが刻
設されている。小径刃部28はシャンクの延長部がシャ
ンク部21の中心穴21aに嵌装する軸径のシャンク基
部31となっていてその中心穴に雌ねじ31aが刻設さ
れ、ねじ32が螺合されている。
【0017】このものにおいては段差Mの調整の前に錐
長さLを調整する。大径刃部24を外し、小径刃部28
のねじ32を出し入れして錐長さLを所定長に調整し、
ねじ32端をシャンク21中心穴21aの底に当接して
サイドロックねじ23をしめて固定する。次いで大径刃
部24を小径刃部28に嵌装し雌ねじ24cをシャンク
部の雄ねじ21cに螺装して段差Mを調整したあとサイ
ドロックねじ27で固定して全調整を終わり、全部品が
同軸上に組立てられる。
【0018】
【実施例4】図4にもとづき説明する。小径刃部28は
ねじ32を中心穴の雌ねじ31aに螺装しシャンク部2
1の中心穴21aに嵌装されるシャンク基部31にフラ
ンジ33が新しく形成されている。大径刃部24は中心
穴24aと平行の穴が裏側から穿設され雌ねじ24dが
刻設されており、雌ねじ24dに螺装したねじ34がフ
ランジ33の端面に当接可能となっている。
【0019】このものにおいて段差Mの調整はねじ34
を出し入れして行い、長さが調整されるとねじ34端が
フランジ33面に当接されサイドロックねじ27で固定
する。次に錐長さLはねじ32を出し入れして調整し、
ねじ32端をシャンク部21の中心穴21aの底に当接
させてサイドロックねじ23で固定して全ての調整を終
わり、全部品が同軸上に組立てられる。
【0020】
【考案の効果】上述のように構成したので本考案は以下
の効果を奏する。請求項1は段差M及び錐長さLが相互
に影響することなく別々に調整可能であるため巾広い穴
加工に対応できるとともに、多軸ボール盤に多数本装着
するときの寸法調整も極めて容易であり機械の稼働率及
び作業能率を向上することができる。請求項2,3は請
求項1の効果に加えてさらに寸法調整後は軸端にねじを
当接させ、そのねじを穴底に当接させて固定するので
スラスト抵抗に対して剛性が向上しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1のボーリング段付錐の縦断面
図である。
【図2】同じく実施例2の縦断面図である。
【図3】同じく実施例3の縦断面図である。
【図4】同じく実施例4の縦断面図である。
【図5】従来のボーリング段付錐(その1)の図であ
る。
【図6】同じく(その2)の図である。
【図7】同じく(その3)の図である。
【図8】皿もみした小径穴を示す図である。
【図9】座ぐりをした小径穴を示す図である。
【符号の説明】
21 シャンク部 23,27 サイドロックねじ 24 大径刃部 26,29,30,32,34 ねじ 28 小径刃部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径刃部の軸部に該刃部で穿設された小
    径穴の入口部に座ぐり又は皿もみ等をする大径刃部を一
    体に設けたボーリング段付錐において、シャンク部,大
    径刃部,小径刃部が中心軸を一致させて組立可能な独立
    部品で構成し、錐のセッテイング基準面から小径刃部先
    端までの距離及び大径刃部先端から小径刃部先端迄の距
    離が調整されたとき該それぞれの距離を固定する手段を
    設けたことを特徴とするボーリング段付錐。
  2. 【請求項2】 大径刃部小径刃部の何れか一方にスラ
    スト力を受け錐のセッテイング基準面から小径刃部先端
    までの距離を調整するねじを設けた請求項1記載のボー
    リング段付錐。
  3. 【請求項3】 大径刃部,小径刃部の何れか一方にスラ
    スト力を受け錐の大径刃部先端から小径刃部先端までの
    距離を調整するねじを設けた請求項1又は2記載のボー
    リング段付錐。
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