JP4239378B2 - 中ぐりバイト固定用補助具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中ぐりバイト固定用補助具に関し、特に汎用旋盤における中ぐり加工用バイト等を刃物台に固定するバイト固定用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
汎用旋盤において、例えば穴加工する中ぐりバイトを刃物台に固定するため、バイトと、高さ選択可能な敷板を組合わせた構成にしてから刃物台に固定するものが知られている。図5に示すように、定番B上に、中ぐりバイト100と敷板200とを置き、刃先高さ100cが、被加工物の回転主軸中心線(図示せず)と同じ高さになるように、例えば、回転軸中心線高さを表すマスタMの基準面Maに合せる。すなわち、刃先高さの調整を、高さが選択可能な敷板200を替えて合せる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来構成では、刃先高さを調整する作業(以下、刃先高さ調整と呼ぶ)と、さらに、選択した敷板200とバイト100を重ねて刃物台に固定し、バイト100の軸中心方向と回転主軸中心線方向とを合せる作業(以下、軸芯方向合せと呼ぶ)とが、切削加工を開始するまでの準備作業として必要となる。
【0004】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、刃先高さ調整および軸芯方向合せをすることなく、刃物台に固定することで準備作業ができる中ぐりバイト固定用補助具を提供することにある。
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明では、中ぐりバイトを挿入する挿入部と、刃物台に固定する保持部を備えた中ぐりバイト固定用補助具において、挿入部は、中ぐりバイトの刃先高さが切削対象の回転主軸中心となるように持設すると共に、径方向に螺合して中ぐりバイトに固定する螺合部を有し、保持部には、刃物台に固定する基準となる、挿入部の軸に垂直な基準面を備え、かつ、挿入部は、中ぐりバイトのシャンク部と当接する複数の貫通孔を備えており、貫通孔同士は、連続した内周壁面を共有し、異なる内径を有していることを特徴とする。
これによると、中ぐりバイトを刃物台に固定する中ぐりバイト固定用補助具において、中ぐりバイトを挿入する挿入部は、中ぐりバイトを径方向から固定する螺合部を有し、中ぐりバイトの刃先高さを切削対象の回転主軸中心に持設するので、中ぐりバイトを挿入部へ挿入し、螺合部で固定することで刃先高さの調整が可能である。しかも、刃物台に固定する保持部は、刃物台に固定する規準となる、挿入部の軸に垂直な規準面を備えているので、中ぐりバイト固定用補助具の保持部を刃物台に固定することで軸芯方向合せができ、面倒な刃先高さ調整および軸芯方向合せをすることなく、切削加工を開始するまでの準備作業ができる。
【0007】
また、異なる外径規格のシャンク部を有する中ぐりバイトを面倒な刃先高さ調整および軸芯方向合せをすることなく、刃物台に固定するのに、上記請求項1に記載の構成としている。すなわち、上記請求項1に記載のように、挿入部は、中ぐりバイトのシャンク部と当接する複数の貫通孔を備えており、貫通孔同士は、連続した内周壁面を共有し、異なる内径を有するので、異なる外径規格のシャンク部に対応する複数の貫通孔に挿入するだけでよく、しかも、貫通孔が中ぐりバイト固定用補助具に独立して設けられるのではなく、内周壁面が連続するよう、夫々の貫通孔を重なり合せて配置するので、中ぐりバイト固定用補助具の体格を抑えることができる。
【0008】
本発明の請求項2によると、径方向に螺合して中ぐりバイトを固定するのに、シャンク部は、円筒形状が望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の中ぐりバイト固定用補助装置において、汎用旋盤の穴加工用中ぐりバイト固定用補助具に具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具を刃物台に装着したときの概略構成を示す構成図である。図2は、中ぐりバイト固定用補助具の外観図であり、図2(a)は、図1の矢印方向IIaからみた正面図で、図2(b)は、図1の矢印方向IIbからみた平面図である。
【0011】
図1に示すように、中ぐりバイト固定用補助具1は、挿入部2と保持部3とを含んで構成されている。すなわち、中ぐりバイト固定用補助具1は、図1中の中ぐりバイト100を挿入する挿入部2と、汎用旋盤(図示せず)の刃物台300に固定する保持部3とを含んで構成されている。図2(a)に示すように挿入部2には、貫通孔21と、貫通孔21の軸方向に1または2以上配設される螺合部22を含んで構成されており、貫通孔21は、シャンク部100aと嵌合い等により中ぐりバイト100を固定する。次に、保持部3は、刃物台300に固定するための規準面31を備えた立方体状に形成されている。この規準面31は、挿入部2の軸、すなわち貫通孔の軸線に対して垂直に形成され、刃物台300の規準端部300aに面密に当接することで、中ぐりバイト100の軸中心方向Sを汎用旋盤の回転主軸中心線方向、所謂、切削対象の回転主軸中心方向(図示せず)と合せる(以下、軸芯方向合せと呼ぶ)ことができる。なお、保持部2の底面32は、規準面31に垂直で、かつ上面33aと平行な関係に形成されている。図1に示すように上面33は、刃物台と固定する際に、中ぐりバイト100の組付け方向の誤組付け防止等のため、段差を設けて刃物台300に固定する上面33aを形成している。
【0012】
また、上述のシャンク部100aの固定方法として、本発明の実施形態では図2(a)のように、貫通孔21の軸方向に1または2以上配設される螺合部22、例えば挿入部2に径方向に穿設した雌ねじ部22aと、雄ねじ部の締結部材22bにより、シャンク部100aの端面100bを固定する。これにより、中ぐりバイト100を挿入部2の貫通孔21に挿入すれば、刃先100c高さHの調整を行うことなく、中ぐりバイト100の刃先100cの高さH(所謂、切削対象の回転主軸中心の高さ)に設定可能である。なお、図1に示す高さHは、切削対象の回転主軸中心の高さを表す基準面を刃物台300の底面として説明したが、刃物台300を備える汎用旋盤であれば、汎用旋盤のいずれかの基準面または基準位置を基準とする高さでもよい。
【0013】
したがって、上述の中ぐりバイト100を挿入部2の貫通孔21に挿入し、予め設定した基準面31を有する保持部3と刃物台300とを規準面31と刃物台300の規準端部300aに面密に当接させるので、面倒な刃先100aの高さH調整および軸芯方向S調整をすることなく、刃物台300に固定することで切削加工を開始するための準備作業ができる。
【0014】
(第2の実施形態)
第2の実施形態として、以下図3に従って説明する。図3は、本発明の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具のうち、挿入部2を示す断面図である。本実施形態は、貫通孔31とシャンク部100aの間には、シャンク部100aの異なる外径規格に対応して、カラー23を配置する構成が、第1の実施形態と異なる。
【0015】
図3に示すように、挿入部2の貫通孔21の内径21aは、シャンク部100aの外径100a1より大きく形成されている。貫通孔21の内壁21a2とシャンク部100aの外周壁100a2との間に、夫々に挟まれ当接する円筒の一部の形状からなるカラー23が配設されている。したがって、異なるシャンク部100aの外径100a1の規格を有する中ぐりバイト100を刃物台300に固定したい場合、例えばカラー23の厚みTを替えて、カラー23の内径23aを変更すれば、異なるシャンク部100aの外径100a1であっても、カラー23の厚みTを替えることで、中ぐりバイト固定用補助具1に中ぐりバイト100を固定できる。しかも、カラー23を挿入する構成の本実施形態は、第1の実施形態での、面倒な刃先100aの高さH調整および軸芯方向S調整をすることなく刃物台300に固定することで切削加工を開始するための準備作業ができる効果は同様に得られる。
【0016】
なお、シャンク部100aは、カラー23の厚みTを替えるとき、例えば予め、厚さTを替えたカラーを備えて置く場合、シャンク部100が円筒形状である中ぐりバイトを用いるほうが、カラーの加工が安価にでき望ましい。
【0017】
(第3の実施形態)
第3の実施形態として、以下図4に従って説明する。図4は、本発明の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具のうち、挿入部2を示す断面図である。本実施形態は、挿入部2には複数の貫通孔21が設けられており、異なるシャンク部100aの外径規格に対応した夫々の貫通孔21を有する構成が、第1の構成と異なる。図4に示すように複数の貫通孔21(1)、21(2)を設けて、この貫通孔21(1)、21(2)の内径21(1)a、21(2)aは、夫々異なる外径規格を有するシャンク部100aに嵌合できるよう対応している。
【0018】
しかも、図4に示すように、夫々の貫通孔21(1)、21(2)が中ぐりバイト固定用補助具1に独立して設けられるのではなく、内周壁面21a2が連続するよう、夫々の貫通孔21(1)、21(2)を重なり合せて配置している。このため、異なる外径規格を有するシャンク部100aに対応して、多数の貫通孔を設けたい場合、中ぐりバイト固定用補助具1の体格を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具を刃物台に装着したときの概略構成を示す構成図である。
【図2】図1中の中ぐりバイト固定用補助具の外観図であって、図2(a)は正面からみた部分断面図、図2(b)は平面図である。
【図3】第2の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具の断面図である。
【図4】第3の実施形態の中ぐりバイト固定用補助具の断面図である。
【図5】従来構成における刃先高さ調整作業を表す模式図である。
【符号の説明】
1 中ぐりバイト固定用補助具
2 挿入部
3 保持部
21 貫通孔
21a 内径
21a2 内壁
22 螺合部
23 カラー
31 規準面
100 中ぐりバイト
100a シャンク部
100a1 外径
100a2 外周壁
100c 刃先
300 刃物台
H 高さ(刃先100aの高さ)
S 軸芯方向(中ぐりバイト100の軸中心方向、挿入部2の軸方向)
T 厚み(カラー23の厚み)
Claims (2)
- 中ぐりバイトを挿入する挿入部と、刃物台に固定する保持部を備えた中ぐりバイト固定用補助具において、
前記挿入部は、前記中ぐりバイトの刃先高さが切削対象の回転主軸中心となるように持設すると共に、径方向に螺合して前記中ぐりバイトに固定する螺合部を有し、
前記保持部には、前記刃物台に固定する基準となる、前記挿入部の軸に垂直な基準面を備え、
かつ、前記挿入部は、前記中ぐりバイトのシャンク部と当接する複数の貫通孔を備えており、
前記貫通孔同士は、連続した内周壁面を共有し、異なる内径を有していることを特徴とする中ぐりバイト固定用補助具。 - 前記シャンク部は、円筒であることを特徴とする請求項1に記載の中ぐりバイト固定用補助具。
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