JP2546891Y2 - 配線束用クランプ具 - Google Patents

配線束用クランプ具

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JP2546891Y2
JP2546891Y2 JP10278291U JP10278291U JP2546891Y2 JP 2546891 Y2 JP2546891 Y2 JP 2546891Y2 JP 10278291 U JP10278291 U JP 10278291U JP 10278291 U JP10278291 U JP 10278291U JP 2546891 Y2 JP2546891 Y2 JP 2546891Y2
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Japan
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wall
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claw
screw
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JP10278291U
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JPH0545369U (ja
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有弘 岩田
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Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、配線束を保持して、相
手方のねじ止め部分のねじ孔又はスタットボルトへねじ
止めされる配線束用クランプ具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の組立工程ではインストルメント
パネルのモジュール化が進められており、したがってス
イッチ、メータ、レジスタ類は準備ラインで予め組付け
られて車両へ搭載するようになっている。しかしなが
ら、所謂ワイヤハーネスもその準備品であるにも拘ら
ず、配線束形状が定まらないために仮止めが難しく、ね
じの自動締付けが困難であり、作業者の手締作業になっ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような問題を解決
するためには、例えば図5に示すように、ねじ止め部分
3へポスト4を付設し、ワイヤハーネス1を保持するク
ランプ具2のねじ貫通孔2aに付設した爪孔5に係止さ
せることが考えられる。しかしながら、このような単な
る爪係止では、別部位をねじ止め又は仮止めする際に、
変形したワイヤハーネス1の反力で抜けることがある。
よって、本考案は、簡単な構造で、強固な仮止めを可能
にする冒頭に述べた類の配線束用クランプ具を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、配線束を保持する保持部と、ねじ貫通孔を形成され
て、ねじ止め部分のねじ孔へねじ止めされるプレート状
基部とを備えた配線束用クランプ具において、請求項1
により、ねじ貫通孔の両側に、ねじ孔の両側に形成され
た曲げ弾性を呈する仮止め用爪が係入される爪係入孔を
形成し、この爪係入孔の内壁及び外壁が、爪係入方向へ
段差を与えられると共に、ねじ止め部分から離反する方
向へ向けて互に接近する傾斜面を有し、爪係入孔への爪
係入時に、爪が内壁及び外壁の傾斜面間をガイドされて
撓んだ状態で係入するように、内壁及び外壁間の爪係入
方向に直交方向の最小の離間距離が、爪の厚みよりも狭
く設定されていることを特徴とする。
【0005】請求項2により、ねじ止め部分がスタット
ボルトを備えている場合、ねじ貫通孔の少なくとも一方
側に、スタットボルトの少なくとも一方側に形成された
曲げ弾性を呈する仮止め用爪が係入される爪係入孔を形
成する。
【0006】
【作用】配線束を保持したクランプ具の爪係入孔へねじ
止め部分の爪を係入させると、爪は内壁及び外壁の傾斜
面間をガイドされて爪係入孔へ滑入する。クランプ具が
ねじ止め部へ当接した少なくとも係入終了時点では、壁
間の離間距離が爪の厚みよりも狭いことにより、ねじ止
め部分へ近い背後がフリーになった壁側へ爪係入方向か
ら撓んで拘束される。
【0007】
【実施例】図1〜図3は、本考案の一実施例による配線
束用クランプ具を示すもので、インストルメントパネル
内に沿って複数個所においてねじ孔11aを備えたボス
11が突設されているねじ止め部分10にクランプされ
る。クランプ具20は、ねじ9を貫通させるねじ貫通孔
21aを形成された基部21及びその下方両側に配線束
の保持部としての抱持部22を備え、この抱持部で配線
束、つまりワイヤハーネス1を抱持してテーピングされ
ている。
【0008】ボス11の両側には、曲げ弾性を呈する仮
止め用の細片状爪12が、ボス11よりも突出して形成
されている。クランプ具20の基部21の両側には、爪
係入方向Aと逆方向へ向けて同じ板厚の段差部20aが
それぞれ形成されることにより、ねじ貫通孔21aの両
側へ段差状に爪係入孔23が形成されている。これらの
内壁23a及び外壁23bは、爪係入方向Aへ向けて、
即ちねじ止め部分10から離反するにつれて互に接近す
る傾斜面23cを有するように形成されている。内壁2
3a及び外壁23b間の最も接近した爪係入方向Aに直
交方向の離間距離Dは、背後が外壁23bからフリーに
なる方向へ爪12が撓んで係入するように、爪12の厚
みよりも狭く設定されている。
【0009】このように構成された配線束用クランプ具
の動作は、次の通りである。作業者が各クランプ具20
の爪係入孔23へ所属のボス11の爪12を挿入させる
と、先ずその先端が外壁23bに当ってガイドされて爪
係入方向Aへ滑入し、次いで内壁23aでガイドされて
滑入する。ねじ貫通孔21aがボス11へ当接する過程
で離間距離がその厚みよりも狭くなり始めると、背後が
フリーになった外壁23b側へ斜めに撓み、最終的には
離間距離Dの最も幅狭部分で両側の爪12が互に離反方
向へ確実に撓んで強固に拘束される。したがって、各ね
じ止め部分10を同様に仮止めする際に、ワイヤハーネ
ス1の変形による反力に起因して、クランプ具20が係
脱することがなくなる。次いで、各ねじ止め部分10に
対して順に又は同時にねじ貫通孔21aへ自動機でねじ
9を挿通させてねじ孔11aへねじ込む。この際にもク
ランプ具20は確実に仮止め状態を保持する。尚、爪1
2は、必要により型抜きを考慮して、拘束力に実質上影
響しない程度に先細状に形成することも考えられる。
【0010】図4は本考案の別の実施例を示すもので、
ねじ止め部分30にねじ孔付きボスに代えてスタットボ
ルト31が植込まれており、その一方側に曲げ弾性を生
じる爪32が形成されている。図1のクランプ具20と
は逆に、クランプ具の基部40に、爪係入方向Aの先方
へ爪係入孔43を備えた段差部40aが形成され、内壁
43aが外壁43bよりもねじ止め部分30に近くなる
ように段差を与えられている。この場合、爪32は、先
ず内壁43aで、次いで外壁43bでガイドされて滑入
し、ねじ貫通孔41aへスタットボルト31が挿通され
た状態で、爪32が前述のものとは逆にフリーとなった
内壁43a側へ、即ちスタットボルト31側に接近する
方向へ撓んで拘束される。このようなスタッドボルト3
1の場合でも、前述の実施例と同様にその両側に爪32
を形成したり、或は段差関係を逆にしてもよい。
【0011】
【考案の効果】以上、本考案によれば、一体成形可能な
簡単な構造により、強固に仮止め可能なクランプ具が実
現可能となる。したがって、配線束をクランプする際
に、ねじの自動締めが可能になり、生産性の向上に役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるクランプ具の斜視図で
ある。
【図2】仮止め状態の同クランプ具の部分断面図であ
る。
【図3】同様に同クランプ具の仮止め状態の斜視図であ
る。
【図4】本考案の別の実施例によるクランプ具及びねじ
止め部分の概略平面図である。
【図5】本考案を説明するためのクランプ具及びねじ止
め部分の斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス 10、30 ねじ止め部分 11a ねじ孔 12、32 爪 20 クランプ具 21、30 クランプ具の基部 21a、41a ねじ貫通孔 22 抱持部 23、43 爪係入孔 23a、43a 内壁 23b、43b 外壁 31 スタットボルト

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線束を保持する保持部と、ねじ貫通孔
    を形成されて、ねじ止め部分のねじ孔へねじ止めされる
    プレート状基部とを備えた配線束用クランプ具におい
    て、 前記ねじ貫通孔の両側に、前記ねじ孔の両側に形成され
    た曲げ弾性を呈する仮止め用爪が係入される爪係入孔を
    形成し、 この爪係入孔の内壁及び外壁が、爪係入方向へ段差を与
    えられると共に、前記ねじ止め部分から離反する方向へ
    向けて互に接近する傾斜面を有し、 前記爪係入孔への爪係入時に、前記爪が前記内壁及び前
    記外壁の前記傾斜面間をガイドされて撓んだ状態で係入
    するように、前記内壁及び前記外壁間の爪係入方向に直
    交方向の最小の離間距離が、前記爪の厚みよりも狭く設
    定されていることを特徴とする配線束用クランプ具。
  2. 【請求項2】 配線束を保持する保持部と、ねじ貫通孔
    を形成されて、ねじ止め部分のスタットボルトへねじ止
    めされるプレート状基部とを備えた配線束用クランプ具
    において、 前記ねじ貫通孔の少なくとも一方側に、スタットボルト
    の少なくとも一方側に形成された曲げ弾性を呈する仮止
    め用爪が係入される爪係入孔を形成し、 この爪係入孔の内壁及び外壁が、爪係入方向へ段差を与
    えられると共に、前記ねじ止め部分から離反する方向へ
    向けて互に接近する傾斜面を有し、 前記爪係入孔への爪係入時に、前記爪が前記内壁及び前
    記外壁の前記傾斜面間をガイドされて撓んだ状態で係入
    するように、前記内壁及び前記外壁間の爪係入方向に直
    交方向の最小の離間距離が、前記爪の厚みよりも狭く設
    定されていることを特徴とする配線束用クランプ具。
JP10278291U 1991-11-20 1991-11-20 配線束用クランプ具 Expired - Lifetime JP2546891Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0545369U JPH0545369U (ja) 1993-06-18
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