JP2546832Y2 - 研削装置の成形ロール支持装置 - Google Patents

研削装置の成形ロール支持装置

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JP2546832Y2
JP2546832Y2 JP1992006379U JP637992U JP2546832Y2 JP 2546832 Y2 JP2546832 Y2 JP 2546832Y2 JP 1992006379 U JP1992006379 U JP 1992006379U JP 637992 U JP637992 U JP 637992U JP 2546832 Y2 JP2546832 Y2 JP 2546832Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被加工材の加工面に成
形ロールを圧接し、これにより該加工面の研削研磨加工
を施す研削装置の成形ロール支持装置
【0002】
【従来の技術】内外に種々の曲率をもった円弧面を有す
る矩形枠体状の被加工材の側面研削を施すに際して、研
磨成形ロールを備えた研削ヘッドをX−Y方向に随意に
移動可能として、成形ロールを加工面に圧接して、その
研削加工を施すようにする手段が、特開昭64-45554号に
開示されているように提案されている。
【0003】この手段は、研削成形ロールの交換頻度が
高いという欠点があり、そこで加工面に倣った研磨面を
周面に備える成形ロールと、案内ロールとに研削ベルト
を掛け渡し、加工面に研削ベルトを介して成形ホイール
を圧接し、該研削ベルトにより被加工材の加工面を研削
研磨する構成が提案された。
【0004】一方、これらの成形ロールは、被加工材に
直接接触するものと、間接的に接触するものとの相違は
あるとしても、いずれも被加工材の加工面に倣って当接
し、該加工面に倣う研削を生じさせる点においては同じ
である。
【0005】このように湾曲等複雑な形状の加工面の研
削研磨をする場合にあっては、該加工面の不整一、成形
ロール側の摩耗、該加工面と圧接面間の研磨屑の介在等
により、成形ロールが加工面に常に均一に面接触するも
のではなく、研磨中において、成形ロールにさまざま方
向の負荷がかかる。尚、成形ロールが整一な円周面を有
していても、加工中の負荷の発生は避けることができな
い。
【0006】ところが、上述の研削成形ロールにおいて
みられるように、成形ロールはその駆動軸に固結されて
おり、負荷を吸収することができず、駆動軸に疲労を与
えたり、成形ロールが加工面からずれたり、成形ロール
が過剰な力で圧接して加工面の研削研磨不良や該成形ロ
ールの急摩耗を生じたりする欠点があった。また、上述
のように研削ベルトを介して加工面を研削する手段にあ
っては、該研削ベルトの厚の相違等の要因が重なり、加
工面と成形ロールとの上下のずれや、これに伴う振動が
生じ易く、さらに研磨不良が頻発することが予想され
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】そこで、かかる問題点
を解決するものとして、被加工材の加工面に圧接する成
形ロールの軸孔に、上下に固定部を備え、かつ該固定部
間に伸縮筒部を配設してなる緩衝連結筒を内嵌して、該
成形ロールを緩衝連結片の下固定部に固着し、前記成形
ロールの駆動軸を緩衝連結片の上固定部に固着したもの
が実願平2−95427号で提案された。
【0008】かかる構成にあって、成形ロールを加工面
に圧接させた場合に、加工面に比較的大きな凹凸等があ
っても、駆動軸と成形ロールとの間には緩衝連結片が配
設され、その伸縮筒部が弾縮する。
【0009】ところが、かかる構成にあっては、緩衝連
結片の可撓性により成形ロールの軸心が駆動軸に対して
傾斜可能となっており、このため、偏荷重がかかると、
これに倣って傾動して加工材の研削面に整一に接触する
ことができなかったり、振動やビビリが発生する等の問
題があり、必ずしも上述の課題が充分に解決されている
とは言い難かった。本考案は、かかる問題点を解決し得
る成形ロール支持装置の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、被加工材の加
工面に圧接する成形ロールの上端面に、軸受により支持
された回動案内軸を軸心を一致させて固着すると共に、
該回動案内軸の回動中心に、上下に固定部を備え、かつ
該固定部間に伸縮筒部を配設してなる緩衝連結筒の、そ
の下固定部を固着し、さらに駆動源と連係する連継被動
体の下端を前記緩衝連結片の上固定部に固着することに
より、前記緩衝連結筒を介して成形ロールに回動力を伝
達するようにしたことを特徴とする研削装置の成形ロー
ル支持装置である。本考案は、被加工材の加工面に圧接
する成形ロールの上端面に、軸受により支持された有底
筒状の回動案内軸を、軸心を一致させて底部を固着する
ことにより取付けると共に、該回動案内軸の内部に、上
下に固定部を備え、かつ該固定部間に伸縮筒部を配設し
てなる緩衝連結筒の、その下固定部を同心状に固着し、
駆動源と連係する連継被動体の下端を前記緩衝連結片の
上固定部に固着することにより、前記緩衝連結筒を介し
て成形ロールに回動力を伝達するようにし、さらには前
記軸受を、サンデイングフレームに保持されて外方へ移
動可能に付勢された軸杆に支持するようにしたことを特
徴とする研削装置の成形ロール支持装置。
【0011】
【作用】加工面の不整一、成形ロール側の摩耗、該加工
面と圧接面間の研磨屑の介在、研削ベルトの肉厚のばら
つき等により、研磨中において成形ロールに上下方向へ
の負荷がかかった場合に、成形ロールと、連継被動体間
には伸縮筒部を備える緩衝連結筒が介装され、この負荷
は該伸縮筒部の伸縮により緩衝される。また、回動案内
軸がサンデイングフレームに保持されて外方へ移動可能
に付勢された軸杆に支持された軸受に保持されている。
このため、成形ロールは、その軸心の傾動を生じないで
加工面に圧接する。従って、該成形ロールは、負荷によ
り傾斜することなく加工面に対して上下,左右方向で追
従してこれに倣うこととなり、整一に接触する位置を保
持され、上記の負荷が発生しても、振動やビビリが発生
せず、かつ駆動側への振動の伝播がなく、静滑な研削研
磨が可能となる。
【0012】
【実施例】添付図面について本考案の一実施例を説明す
る。本考案を適用したベルト研削装置について、以下説
明する。図1〜3について、1は機枠であって、その台
面1a上には、保持テーブル2が設けられ、該保持テー
ブル2上の各角部に空気吸引により吸着機能を持つ保持
部3が設けられ、該保持部3上に矩形枠等からなる被加
工材wが乗載されて、吸着保持される。
【0013】一方、機枠1の両側から立ち上がった側壁
部1b,1b上には、前後方向に配設された螺子ガイド
5a,5bを軸受6,6で支持し、一方の螺子ガイド5
aの端部に設けられたギヤーボックス7aから突出する
被動車を前後走行モータ8(第3図参照)にチエーンで
連係し、さらに他方の螺子ガイド5bの端部に配設した
ギヤーボックス7bと、前記ギヤーボックス7aとの間
に差し渡した連結軸9により、前後走行モータ8の駆動
力を他方の螺子ガイド5bにも伝導し、而して前後走行
モータ8の駆動により左右の螺子ガイド5a,5bを同
一方向に回転制御するようにしている。
【0014】この螺子ガイド5a,5bには、走行体1
0の両端部が螺合し、螺子ガイド5a,5bと平行に側
壁部1b,1b上に形成したガイド条4,4に支持され
て前後走行モータ8の駆動により、該走行体10を左右
方向に移動制御するようにしている。前記走行体10の
前面には左右方向の走行ガイド条11,11が平行に設
けられており、この走行ガイド条11,11に、走行フ
レーム12が嵌着している。そして、前記走行体10内
に左右に差し渡された螺子ガイド13に走行フレーム1
2の雌螺子14を螺合し、該螺子ガイド13を走行体1
0の一端部上面に取付けた走行モータ17により回動す
ることにより、走行ガイド条11,11のガイド作用に
より走行フレーム12を左右方向へ移動制御可能として
いる。
【0015】前記走行フレーム12の前面には昇降フレ
ーム20を配設して、該走行フレーム12内で上下に差
し渡された昇降螺子18に螺合し、走行フレーム12上
に取り付けられた昇降モータ22の駆動により昇降螺子
18を回動して、昇降フレーム20を、前記走行フレー
ム12の前面に形成された上下の昇降ガイド溝23で案
内して昇降制御し得るようにしている。前記昇降フレー
ム20には軸受ケース25a,25bが取り付けられ、
該軸受ケース25b上に台座26を介して水平方向の回
動制御モータ27が配設され、さらに前記軸受ケース2
5の下部に配置された吊持フレーム24を前記回動制御
モータ27で回転させるようにしている。この吊持フレ
ーム24は図4,5で拡大して示すように門形をしてお
り、その内部には、駆動体30が支持される。
【0016】その他、吊持フレーム24の側面には、図
4鎖線で示すように工具駆動用モータ29が必要に応じ
て取付けられ、該モータ29により、被加工材wを加工
するための、砥石,研磨ブラシ等種々の加工工具が装着
される。
【0017】吊持フレーム24の垂下部の両内側には、
夫々円弧状ガイド28,28が固定される。そしてこの
円弧状ガイド28には駆動体30の両側に取付けた扇状
摺動板31の円弧溝32が固定円弧片33を円弧状ガイ
ド28に下方から当ててから外嵌される。この摺動板3
1の上縁には円弧状歯車34が形成され、前記吊持フレ
ーム24に形成した回動制御モータ27の操作孔33に
挿通した手動工具35の歯車35aに噛み合って、該手
動工具35を回転制御することにより、前記駆動体30
を前記円弧状ガイド28に沿って傾動可能としている。
【0018】前記摺動板31を左右で固定する連結枠3
6上には回転モータ37が配設され、図6に示すように
前記連結枠36内で回転モータ37の駆動軸38を下方
へ突出すると共に、該駆動軸38と平行に連動軸39を
前記駆動軸38から円弧状ガイド28の中心側に偏位さ
せて配設し、該連結枠36内で、回転モータ37と連動
軸39とをベルトにより連係させている。そして前記連
動軸39の下端には短円筒状の連継回動体41が固定さ
れている。また駆動体30の連結枠36の下面には前記
回転モータ37の直下位置で、下面が平滑状となってい
る磁石からなる連接板40が配設されている。
【0019】前記駆動体30の下部には、ベルト研削ユ
ニット50が取り付けられる。ベルト研削ユニット50
は板状のサンデイングフレーム51を支持基体とし、そ
の上面には被接板60が固定されている。またその下部
には、被加工材wの加工面と合致した周面形状を備えた
成形ロール52と、テンション案内ロール53とが軸を
上下方向にして支持され、各ロールに研削ベルト61を
掛け渡している。
【0020】前記従動案内ロール53は、その軸を前記
サンデイングフレーム51の内部に水平方向に挿通した
支軸57の外端に設けた自在継手58により支持され、
傾動可能となっており、その位置を自在継手58の上部
の固定装置56により固定可能としている。また、支軸
57の周囲に付装した発条59により外方付勢してい
る。これにより研削ベルト61は従動案内ロール53に
より緊張を保たれ、かつ該従動案内ロール53は自在継
手58に対して適宜に傾動させ、研削ベルト61の偏り
に対して舵取り作用を可能としている。
【0021】前記成形ロール52は、後述するロール支
持装置を介してサンデイングフレーム51の上部に配設
される連継被動体55と連係している。そして、該ベル
ト研削ユニット50は被接板60を連接板40に接合す
ることにより連結され、その連結状態で、後述する連係
機構により連継回動体41と連継被動体55とが接続し
て、前記回転モータ37の駆動力が成形ロール52に伝
導し、研削ベルト70は各ロールの周りを走行すること
となる。
【0022】また成形ロール52の位置は円弧状ガイド
28の回転中心とがほぼ一致するようにしている。そし
て被加工材wの加工面の位置に対応して前記手動工具3
5の歯車35aを回動すると、円弧状ガイド28の案内
作用により、駆動体30,ベルト研削ユニット50は一
体的に回転し、上述のように成形ロール52は、その回
転中心と一致しているから自転し、その位置ずれが防止
される。
【0023】さらには前記成形ロール52の上端面には
鋸歯状の案内周溝65aを有するロール片64が同心状
に固着されている。またテンション案内ロール53の上
部にも案内周溝65bが形成され、案内周溝65a,6
5bに保持ベルト66が嵌着状に掛渡されている。この
保持ベルト66の外側面には、表面にキノコ状又は鈎状
等の無数の係止突起からなるいわゆるマジックテープが
あらかじめ接合されている。そしてこの保持ベルト66
を含めて成形ロール52,案内ロール53に研削ベルト
61を掛渡すことにより、該研削ベルト61の上部裏面
を接合布72の無数の係止突起に引っ掛けて、研削ベル
ト61を前記保持ベルト66に接合するようにしてい
る。
【0024】これにより前記研削ベルト61は保持ベル
ト66を介して案内周溝65a,65bに保持され、そ
の上下方向移動が拘束されて、研削ベルト61の上下方
向離脱が阻止され、加工材の加工面に対して成形ロール
52の圧接力により研削ベルト61を緊密かつ均等な圧
力で接しながら摺擦することが可能となる。しかも、研
削ベルト61の構造が複雑化することはなく、市販製品
により形成容易な単純構成の二種類のベルト61,66
を用いて順次掛渡せば良く、製造が簡易となる。
【0025】次に、本考案にかかる成形ロール52の支
持装置を図7に従って説明する。前記ロール片64は、
成形ロール52の心軸70に固着した上端を突出した連
結軸71の上端突出部に外嵌して配設され、さらに該ロ
ール片64に形成した嵌挿溝72には有底筒状の回動案
内軸73を座定し、前記サンデイングフレーム51に保
持した軸受74内に内嵌して回転可能としている。この
回動案内軸73の内部には緩衝連結筒75が配設され、
ボルト76を螺合することにより、前記ロール片64,
回動案内軸73及び緩衝連結筒75を連結軸71に固定
して、夫々を成形ロール52に同心状に固着するように
している。
【0026】前記軸受74は、軸杆77等により前記サ
ンデイングフレーム51に保持され、図示しない付勢機
構により図7の右方(外方)へ付勢することにより、そ
の左右方向のガタツキを防止している。
【0027】前記緩衝連結筒75の構成を図8,9で詳
細に説明する。前記緩衝連結筒75の上下には固定部7
5a,75bを備え、かつ該固定部75a,75b間に
伸縮筒部75cを具備している。この前記緩衝連結筒7
5は、合成樹脂材料からなり、その伸縮筒部75cは、
複数の環状片xを連結部y,yで接続して、該環状片間
に空隙zを形成してなる。前記連結部y,yは同一径方
向に対峙して配設され、かつ上下の連結部対y,y相互
は図9に示すように90度食い違った位置としている。そ
して固定部75a,75bが相対的に移動すると、前記
連結部y,yを支点として、各環状片xが傾動し、その
相対的移動を可能にし、而して伸縮作用を生じている。
この伸縮筒部75cの構造としては、蛇腹状やコイル状
等種々提案され得る。
【0028】そして上述したように緩衝連結筒75の下
固定部75bの内孔にボルト76を挿通して連結軸71
に螺合することにより、回動案内軸75の回動中心に固
着されることとなる。
【0029】一方、サンデイングフレーム51には、前
記回動案内軸73と同心状に連継被動体55が軸受80
に支持されて上下移動不能に保持されている。そしてそ
の下端に連成した連係軸81を前記緩衝連結筒75の上
固定部75aの内孔に挿通して押し螺子82で固定し、
これにより該連継被動体55を緩衝連結筒75及び回動
案内軸73を介して成形ロール52と連結している。前
記連継被動体55は対向状に形成した上下方向の摺動孔
83,83に連係子84を挿通して発条85により上方
付勢し、これにより図6で示すように駆動体30の下方
から被接板60を40に接合して、成形ロール52の適
宜回動位置で、前記84の両端を連継回動体41に形成
した嵌挿溝42,42に係合し、回転モータ37の駆動
力が連継回動体41,連継被動体55を介して成形ロー
ル52に伝播されるようにしている。
【0030】上述の構成にあって、ベルト研削ユニット
50の成形ロール52,案内ロール53,54に掛け渡
された研削ベルト61は、成形ロール52が連継回動体
41と連継被動体55との接続により回転モータ37の
駆動力が作用して駆動回転することにより走行する。そ
してかかる状態で、まず回動制御モータ27を駆動して
駆動体30及び連接板40を回転し、成形ロール52を
被加工材wの所要加工面に対向する位置とする。そして
前後走行モータ8を移動制御して、走行体10を図1中
X方向に移動し、走行モータ17を移動制御して、走行
フレーム12をY方向移動し、さらに昇降モータ22を
駆動制御して昇降フレーム20を走行フレーム12に対
して昇降する。そして必要によって、上述のように手動
工具35の歯車35aを回動して、成形ロール52を傾
斜させる。これにより加工面が上面にあっても研削加工
が可能となる。またベルト研削ユニット50を水平位置
として研削する場合にあっては、研削ベルト61の下縁
から下方には突出物がないから、被加工材wの支持状態
に拘束されず、円滑な加工が可能となる。
【0031】そして前後走行モータ8,走行モータ17
の制御により、ベルト研削ユニット50は加工面に沿っ
て走行し、その研削ベルト61を介して成形ロール52
が加工面に圧接し、かつ成形ロール52の駆動により研
削ベルト61が該加工面に擦過しながら走行し、これに
より、被加工材wの研削研磨がなされることとなる。
【0032】ところで、このように成形ロール52を加
工面に研削ベルト61を介して圧接する場合にあって
は、該加工面の不整一、成形ロール側の摩耗、該加工面
と圧接面間の研磨屑の介在、研削ベルト61の肉厚のば
らつき等により、研磨中において成形ロール52に上下
方向への負荷がかかる。しかるに、成形ロール52と、
連継被動体55間には伸縮筒部75cを備える緩衝連結
筒75が介装され、この負荷は該伸縮筒部75cの伸縮
により緩衝される。一方、回動案内軸73が軸受74に
保持されているため、前記成形ロール52の軸心は常に
一定位置に保たれており、このため成形ロール52の傾
動を生じない。従って、該成形ロール52は、負荷によ
り傾斜することなく加工面に対して上下方向で追従して
これに倣うこととなり、整一に接触する位置を保持さ
れ、振動やビビリが発生せず、かつ駆動側への振動の伝
播がなく、静滑な研削研磨が可能となる。
【0033】本実施例は研削ベルト61を用いたものに
緩衝連結筒75を適用した実施例を示したが、被加工材
wに直接接触する研削成形ロールを用いた研削装置にも
適用することができる。
【0034】
【考案の効果】本考案は、上述のように、被加工材の加
工面に圧接する成形ロール52と、駆動源と接続する連
継被動体55との間に緩衝連結筒75及び回動案内軸7
3を配設し、その伸縮筒部75cの伸縮作用により、成
形ロール52に生ずる負荷を吸収すると共に、サンデイ
ングフレームに保持されて外方へ移動可能に付勢された
軸杆77に支持された軸受74によって、緩衝連結筒7
5を支持することにより成形ロール52の軸心を傾きな
く保持するようにしたから、該負荷に対して上下,左右
方向移動の追従を維持でき、加工材に対して偏当たり等
がなくなり可及的に静滑な研削研磨が可能となり、かつ
良好な研削肌を得ることができ、さらには成形ロール5
2、研削ベルト61等の研削加工具の摩耗も緩和される
等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用するベルト研削装置の正面図であ
る。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】吊持フレーム24等を示す拡大正面図である。
【図5】同上の一部切欠側面図である。
【図6】駆動体30とベルト研削ユニット50との連結
を示す一部切欠側面図である。
【図7】成形ロール52の連結状態を示す縦断側面図で
ある。
【図8】緩衝連結筒75の側面図である。
【図9】環状片x,xの分割斜視図である。
【符号の説明】
50 ベルト研削ユニット 52 成形ロール 53 案内ロール 55 連継被動体 61 研削ベルト 73 回動案内軸 74 軸受 75 緩衝連結筒 75a,75b 固定部 75c 伸縮筒部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工材の加工面に圧接する成形ロール5
    2の上端面に、軸受74により支持された有底筒状の回
    動案内軸73を、軸心を一致させて底部を固着すること
    により取付けると共に、該回動案内軸73の内部に、上
    下に固定部75a,75bを備え、かつ該固定部間に伸
    縮筒部75cを配設してなる緩衝連結筒75の、その下
    固定部75bを同心状に固着し、駆動源と連係する連継
    被動体の下端を前記緩衝連結片75の上固定部75aに
    固着することにより、前記緩衝連結筒75を介して成形
    ロール52に回動力を伝達するようにし、さらには前記
    軸受74を、サンデイングフレームに保持されて外方へ
    移動可能に付勢された軸杆77に支持するようにした
    とを特徴とする研削装置の成形ロール支持装置。
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