JP2546793Y2 - 多段油圧シリンダ - Google Patents

多段油圧シリンダ

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JP2546793Y2
JP2546793Y2 JP1990026547U JP2654790U JP2546793Y2 JP 2546793 Y2 JP2546793 Y2 JP 2546793Y2 JP 1990026547 U JP1990026547 U JP 1990026547U JP 2654790 U JP2654790 U JP 2654790U JP 2546793 Y2 JP2546793 Y2 JP 2546793Y2
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JP
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cylinder
inner cylinder
stage hydraulic
hydraulic cylinder
pressure oil
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JP1990026547U
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Inventor
幸徳 北條
Original Assignee
ユアサ工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、多段油圧シリンダに関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
シリンダ又はロッドを複数個摺動可能に挿嵌した多段
油圧シリンダは知られている。このような多段油圧シリ
ンダは、一般に、大きな伸長比(伸長長さ/縮短長さ)
がとれることと、順次作動が確実に行われることが要求
される。このためには、できるだけ数多くのシリンダが
簡単な構成で接続されることである。しかし、従来の所
謂、テレスコピックシリンダは、順次作動を行わせるた
めの特別なシリンダ構成と、複雑な油路を必要とするた
めに、前述した要件をなかなか満たすことができず、伸
長比も限られたものであった。
本考案は、簡単なシリンダ構成をとることにより、大
きな伸長比を有して順次作動の確実な多段油圧シリンダ
を具現したものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題の下、本考案は、内筒と外筒を下端の端部
部材で繋いだシリンダユニットを複数用意し、上方の内
筒は下方の内筒に摺動可能に外嵌し、上方の外筒は下方
の外筒に摺動可能に内嵌してシリンダユニットを上下に
接続するとともに、最上位の内筒の上端は上蓋で蓋を
し、最下位の内筒の下端はベースで蓋をし、各内筒内を
連通した閉空間に形成する他、圧油を充填し、最下位の
内筒から圧油を給排することでシリンダユニットを伸縮
させることを特徴とする多段油圧シリンダを提供するも
のである。
〔作用〕
本考案が以上の手段をとることにより、シリンダユニ
ットは内筒と外筒との二重構造になって高い剛性が得ら
れるから、伸長時の重合代も小さくて足りる。又、圧油
の給排は連通した内筒内のみに行うものであるから、油
路の形成も非常に簡単である。このようなことから、段
数も多くとれ、大きな伸長比をとることができる。そし
て、圧油が充満する内筒内は、上方のものほど受圧面積
が大きいから、圧油を供給してシリンダユニットを伸長
させるとき、この受圧面積の関係で先ず最上位の内筒が
伸長し、それが伸長しきった後に上から二番目の内筒が
伸長し始め、以下、順次伸長して最下位の内筒が伸長し
きった状態となる。一方、圧油を排出してシリンダユニ
ットを縮短させるときは、同じく受圧面積の関係で最下
位の内筒から順次縮短して行くことになる。このよう
に、順次作動の点でも何ら問題はない。
〔考案の実施の形態〕
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明す
る。第1図は本考案に係る多段油圧シリンダの伸長状態
を示す断面図、第2図は縮短状態を示す断面図、第3図
は第1図のA部拡大断面図である。
本考案に係る多段油圧シリンダは、内筒10と外筒12を
下端の端部部材14で繋いだシリンダユニットを複数用意
し、上方の内筒10は下方の内筒10に摺動可能に外嵌し、
上方の外筒12は下方の外筒12の摺動可能に内嵌してシリ
ンダユニットを上下に多段に接続するのである。これに
より、内筒10は上方のものほど大径になり、外筒12は下
方のものほど大径となる。そして、内筒10の上端の壁16
に連通孔18を形成し、各内筒10内は連通状態にしてお
く。但し、最下位の内筒10の下端と最上位の内筒10の上
端は閉塞して、全体を閉空間に形成しておく。一方、最
下位の内筒10と外筒12とを繋ぐ端部部材をこの多段油圧
シリンダを設置するときのベース20に設定し、最上位の
内筒10と外筒12とを繋ぐ端部部材をこの多段油圧シリン
ダで物を持ち上げるときの上蓋22としておく。更に、ベ
ース20には各内筒10内に圧油を給排する油路24を形成
し、上蓋22には内筒10内との間で空気のみを流通させる
空気路26を形成しておく。
次に、この多段油圧シリンダの作用について説明す
る。内筒10内から圧油を抜いたときは、第2図のように
各内筒10と外筒12は縮短状態になっている。このとき、
上方の端部部材14が下方の端部部材14に当たってこの状
態が確保されている。この状態で、油路24から圧油を供
給すると、最外径(最上位)の内筒10がその受圧面積が
最大であることから、先ず、これのみが上方に伸長す
る。一定長さ伸長すると、その端部部材14が上から二番
目の外筒12の上端に取り付けられて最上位の外筒12に摺
接しているシール部材28に当たり(これがストッパとな
る)、それ以上伸長できなくなる。すると、上から二番
目の内筒10が伸長し、以下、同様な順序で最下位の内筒
10が伸長しきると、第1図に示すように最大限に伸長し
た状態である。
一方、油路24から圧油を排出させると、最下位の内筒
10の受圧面積が最小であることから、先ず、これから縮
短し、縮短しきったところで下から二番目の内筒が縮短
を始め、以下、下方のものから順に縮短して行く。尚、
この場合、外筒12の径を下方のものほど大きくしたの
は、伸縮のストッパ構成等が簡単にできることと、見る
者にとって安心感を与えるためである。
第4図はこのような多段油圧シリンダの適用例を示す
アンテナ車の側面図であるが、アンテナ、投光器、高所
作業台といった比較的軽量の昇降物30を昇降する場合、
車両32に多段油圧シリンダのベース20を固定し、上蓋22
にこれら昇降物20を載置することで、大きな伸長量を確
保できてどこにでも移動できるものを具現できる。
〔考案の効果〕
以上、本考案は前記したものであるから、即ち、摺動
可能に連接した内筒内を連通し、これに圧油を給排する
のみでよく、複雑な油路等を必要としない。従って、段
数を多くとれ、小さく縮短したものを大きく伸長でき
る。そして、その構成は、内筒と外筒の簡単なシリンダ
構成でよいから、低コストで製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示す多段油圧シリンダの伸長状
態の断面図、第2図は同じく縮短状態の断面図、第3図
は第1図のA部拡大断面図、第4図は多段油圧シリンダ
のの適用例を示すアンテナ車の側面図である。 (符号) 10…内筒 12…外筒 14…端部部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と外筒を下端の端部部材で繋いだシリ
    ンダユニットを複数用意し、上方の内筒は下方の内筒に
    摺動可能に外嵌し、上方の外筒は下方の外筒に摺動可能
    に内嵌してシリンダユニットを上下に接続するととも
    に、最上位の内筒の上端は上蓋で蓋をし、最下位の内筒
    の下端はベースで蓋をし、各内筒内を連通した閉空間に
    形成する他、圧油を充填し、最下位の内筒から圧油を給
    排することでシリンダユニットを伸縮させることを特徴
    とする多段油圧シリンダ。
JP1990026547U 1990-03-15 1990-03-15 多段油圧シリンダ Expired - Lifetime JP2546793Y2 (ja)

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