JP2546702B2 - 緊急着地シュー - Google Patents

緊急着地シュー

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JP2546702B2
JP2546702B2 JP63032058A JP3205888A JP2546702B2 JP 2546702 B2 JP2546702 B2 JP 2546702B2 JP 63032058 A JP63032058 A JP 63032058A JP 3205888 A JP3205888 A JP 3205888A JP 2546702 B2 JP2546702 B2 JP 2546702B2
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薫 松本
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特に磁気浮上によるリニアモーターカーの緊
急着地シューの制動時にシューに加わる面圧を均一に分
散したものである。
〔従来の技術〕
現在、高速、安全かつ無公害な交通手段として車体を
磁気浮上させリニアモーター等の駆動により走行する磁
気浮上車の研究が盛んである。
この磁気浮上車は常伝導又は超伝導を用いて発生させ
た磁気により車体を浮上させ走行路面とは無接触な状態
に保持しているため、現在の自動車や電車のようにタイ
ヤあるいは車輪が地面あるいはレールと点接触して両者
の摩擦によって走行する機関の速度に比較してはるかに
高速で低騒音の輸送機関である。
このような磁気浮上車で停電等の緊急時で車体が浮上
していられなくなった状態ではスピードの低下に伴ない
車体は徐々に落下し、ついには軌道との間に設けられて
いる種々の電気,磁気及び機械系統の破損、さらには車
体の損傷等を引き起こし、ひいては人命をも奪いかねな
い。このため磁気浮上車の車体には緊急着地シューが設
けてあり、車体が落下してきた時にはこの緊急着地シュ
ーが軌道を形成するコンクリート走行路上に着地して徐
々に車体の走行を制動し、乗員の安全と装置の損傷防止
を図っている。
このような緊急着地シューは従来第3図(イ)(ロ)
に示すようにシュー受け(1)の下端面に制動シュー
(2)を設け、シュー受け(1)の上部と車体(7)の
下部に設けた上下動脚(5)の下端部との1本のピン
(8)で連結して制動シュー(2)下端面を走行路
(9)に対して平行に保持し、作動時には上下動脚
(5)に対して下方に作動圧を加えシュー受け(1)を
下方へ押圧し制動シュー(2)と走行路(9)とを密着
させ、両者の摩擦で車体の走行を制御するものである。
なお(10)は制動時にシュー受け(1)が制動シュー
(2)の摩擦力によって走行方向と逆方向へ加えられる
力に対するアンカー材である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の緊急着地シューの作動時、即ち制動シューと走
行路との摩擦時におけるシュー受けに加わる力を図示す
ると第4図に示すように上下動脚(5)を通して伝達さ
れる鉛直方向の作動圧(P)により制動シュー(2)下
端面には走行路との密接により車体の走行方向に対し摩
擦力(F)が矢印のように反対方向に働く。このためシ
ュー受け(1)のピン(8)の回りには矢印の方向に回
転モーメント(M)が発生し、その結果制動シュー
(2)にかかる面圧(S)は図のように車体走行方向の
前部で大きく、後部ほど小さくなり均一でないためシュ
ー材の摩耗量に片寄りが生じており制動の利きの不安定
さやシューの寿命の短命化を招いていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討した結果、制動シューに
かかる面圧の片寄りによるシュー材の偏摩耗を軽減させ
た緊急着地シューを開発したもので、車体下部に設けた
上下動脚と、車体走行路に平行な走行路滑走用の制動シ
ューを下端面に有するシュー受けとを備えた緊急着地シ
ューにおいて、該シュー受けの側面に車体走行方向に延
びる上方に凸の円弧形状の長孔を穿設し、シュー受けを
上下動脚に取り付けた2本の取り付けピンで該長孔内に
枢支し、さらに各々の取り付けピンとシュー受け側面の
前後部とを車の走行中はこれら取り付けピンを長孔の中
央部に保持させるためのスプリング及びショックアブソ
ーバーで夫々連結したことを特徴とするものである。
〔作 用〕
このようにシュー受け側面に車体走行方向に延びる上
方に凸の円弧形状の長孔を穿設し、シュー受けを上下動
脚に取り付けた2本の取り付けピンで該長孔内に枢支し
たのは上下動脚の作動圧によって制動シューが走行路に
接触するとその摩擦力によってシュー受けが上方に凸の
円弧状の長穴に沿って車体の走行方向とは逆方向に移動
するためシュー受けは走行方向の前部が走行路から浮き
上り、後部が逆に沈むことになり、これによって走行方
向の前部に偏っていた制動シューに加わる面圧を走行方
向の後部にも均等に加わるようにするためである。
また各々の取り付けピンとシュー受け側面の前後部と
を車の走行中はこれら取り付けピンを長孔の中央部に保
持させるスプリング及びショックアブソーバーで連結し
たのは上記の如く制動時にシュー受けは反走行方向へ移
動して前部が上がるように傾くが、制動を解除したとき
にスプリングによって該シュー受けを原状に戻して再び
制動シューを走行路とを平行にすることができるからで
あり、これにより制動開始時点では常に制動シューと走
行路とは平行に接触するため制動シューが傾いたまま走
行路と接触して片当りによるシューの摩耗損失を防ぐこ
とができる。さらに取り付けピンをそれぞれ長孔の中央
部に保持させることにより取り付けピンは長孔内を前後
いずれの方向にも移動できるため車の前進・後進のいず
れの場合にも常に当該着地シューを作動させる状態に置
いておくことができる特徴を有する。
またスプリングと同時にショックアブソーバーを設け
るのは制動開始時点での制動シューに作用する衝撃荷重
の緩和を図ることにより、制動シューがシュー受けから
脱落するのを防止しかつシュー受けの長孔と2本の取り
付けピンとの接触部を保護するためである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例により説明する。
第1図に示すように緊急着地シューは車体の走行方向
に平行な略三角形の側面をもつシュー受け(1)の下端
面に制動シュー(2)を設け、該シュー受け(1)側面
の中央部に上方に凸で円弧形状の長孔(3)を穿設し、
該長孔(3)の貫通方向に2本の取り付けピン(4)
(4′)を平行に通してそれぞれの両端を図示していな
い車体の下部に設けた上下動脚(5)の下端部に一体に
取り付けこれら2本の平行な取り付けピン(4)
(4′)は上記長孔(3)内を円弧方向にスライド可能
な構造とする。さらに、シュー受け(1)の一方の側面
側の取り付けピン(4)(4′)のそれぞれの端部にス
プリング内蔵型ショックアブソーバー(6)(6′)の
一端を取り付け、かつ該アブソーバー(6)(6′)の
他端はシュー受け(1)の側面の車体走行方向の前後部
にそれぞれ回転自在に取り付け、非制動時はこれら取り
付けピン(4)(4′)が長孔(3)のほぼ中央に位置
するようにシュー受け(1)を調整して制動シュー
(2)を走行路に対してほぼ平行にした。
上記緊急着地シューを備えた車体で制動テストを行な
った。その結果を第2図により説明すると上下動脚
(5)を下降してシュー受け(1)に作動圧(P)を加
え制動シュー(2)を走行路に密接させて押圧すること
によりシュー受け(1)は車体の走行方向に対して逆向
きの摩擦力(F)によって後方に移動するためシュー受
け(1)は進行方向の前部が上り後部が下るように力が
かかり、制動シュー(2)に作用する面圧(S)は進行
方向の全長及び全面にわたって図に示すようにほぼ均等
になった。
〔発明の効果〕
このように本発明によれば緊急着地シューの作動時に
制動シューに加わる面圧は全面にわたってほぼ均一にな
り、また車体走行中には制動シューは走行路に対して常
に平行になっているため該シューの偏摩耗を防止でき、
さらに車体の下部に設けた脚とシュー受けとはショック
アブソーバーで連結されているため制動シューの着地制
動時の衝撃を緩和できる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す外観図、第2図は本発
明にかかる緊急着地シューの制動時に加わる力の状態を
示す説明図、第3図(イ)(ロ)は従来例を示すもので
(イ)は外観図、(ロ)は(イ)のXX′線断面図、第4
図は従来の緊急着地シューの制動時に加わる力の状態を
示す説明図である。 1……シュー受け 2……制動シュー 3……長孔 4,4′……取り付けピン 5……上下動脚 6,6′……スプリング内蔵型ショックアブソーバー 7……車体 8……ピン 9……走行路 10……アンカー材 P……作動圧 F……摩擦力 S……面圧 M……回転モーメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体下部に設けた上下動脚と、車体走行路
    に平行な走行路滑走用の制動シューを下端面に有するシ
    ュー受けとを備えた緊急着地シューにおいて、該シュー
    受けの側面に車体走行方向に延びる上方に凸の円弧形状
    の長孔を穿設し、シュー受けを上下動脚に取り付けた2
    本の取り付けピンで該長孔内に枢支し、さらに各々の取
    り付けピンとシュー受け側面の前後部とを車の走行中は
    これら取り付けピンを長孔の中央部に保持させるための
    スプリング及びショックアブソーバーで夫々連結したこ
    とを特徴とする緊急着地シュー。
JP63032058A 1988-02-15 1988-02-15 緊急着地シュー Expired - Lifetime JP2546702B2 (ja)

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JPH01208252A JPH01208252A (ja) 1989-08-22
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