JP2546585B2 - 排熱回収システム - Google Patents

排熱回収システム

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JP2546585B2
JP2546585B2 JP4216498A JP21649892A JP2546585B2 JP 2546585 B2 JP2546585 B2 JP 2546585B2 JP 4216498 A JP4216498 A JP 4216498A JP 21649892 A JP21649892 A JP 21649892A JP 2546585 B2 JP2546585 B2 JP 2546585B2
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純一 近藤
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手洗い洗面、台所、風
呂、厨房等の衛生設備から排出される雑排水から熱を回
収して空調用あるいは給湯用熱源とする排熱回収システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来から実施されている雑排水か
らの排熱回収システムの一例が示されている。図示の如
く、建物の各所a乃至dから排出される雑排水は1本の
雑排水管1に集合され、同雑排水管1に設けられている
熱回収用熱交換器2によって熱回収された後、排水とし
て放流されるか、又は、処理後更に中水として再利用さ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の排熱回収システ
ムは上記のように構成されているので、建物の各所a乃
至d、すなわち、手洗い洗面、台所、風呂、厨房等から
排出される温度レベルの異なる雑排水は1本の雑排水管
に集められて混合し、平均温度になってしまうため本来
保有している個々の温度レベルの熱を個別に利用するこ
とができない問題があった。
【0004】又、上記のように混合された雑排水は、外
気温度に比べて冬暖かく、夏冷たいということでヒート
ポンプの熱源として利用がほとんどであり、排熱利用の
ために別にヒートポンプ運転のための動力が必要となる
とともに、用途が限られる問題があった。
【0005】本発明は上記した問題を解消するためにな
されたもので、雑排水が本来保有している個々の温度レ
ベルの熱をそのまま用途に応じて有効利用することがで
きる排熱回収システムを得ることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る排熱回収システムは、各所から排出
される雑排水から熱を回収する排熱回収システムにおい
て、雑排水管を複数系統設け、同雑排水管に対し、各所
から排出される雑排水をその温度レベルに応じて振分け
る振分装置を設けるとともに、各雑排水管に夫々熱回収
用の熱交換器を設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0007】又、本発明に係る排熱回収システムは、各
所から排出される雑排水から熱を回収する排熱回収シス
テムにおいて、雑排水管を3系統設け、同雑排水管に対
し、各所から排出される雑排水をその温度レベルに応じ
て夫々2個の振分装置を介して高温系統、中温系統及び
低温系統の3系統に振分けて排出するとともに、各雑排
水管に夫々温度レベルに対応した用途の熱回収用熱交換
器を設けてなることを特徴とするものである。
【0008】更に、本発明に係る排熱回収システムにお
ける上記振分装置は、温度感応部材により切換えられる
自動振分弁を有してなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係る排熱回収システムは上記のように
構成されているため、各所から排出される温度レベルの
異なる雑排水は、夫々温度レベルに応じて振分装置によ
り複数系統の雑排水管に振分けられて排出される。従っ
て、各雑排水管毎に設けられている熱回収用熱交換器に
よって温度レベルの異なる排熱の回収ができ、雑排水が
本来保有している個々の温度レベルの熱をそのまま利用
することが可能となる。
【0010】又、本発明に係る排熱回収システムは、雑
排水管を3系統設け、温度レベルに応じて高温系統、中
温系統、低温系統に区分し、各所から排出される雑排水
を夫々2個の振分装置を介して3系統の雑排水管のいず
れかに振分けて排出するようにしているので、例えば高
温系統の熱回収用熱交換器で回収された排熱は給湯のプ
レヒータ、あるいは暖房用のパネルヒータ等に直接利用
し、中温系統及び低温系統はヒートポンプの熱源として
冬期の暖房時は中温系統を優先的に、夏期の冷房時は低
温系統を優先的にというように用途に合致した温度レベ
ルでの利用ができるようになる。
【0011】更に、振分装置は温度感応部材により切換
えられる自動振分弁を有しているため、各所から排出さ
れる雑排水の温度に感応して複数の雑排水管のいずれか
に温度レベルに応じて自動的に振分け排出できる。従っ
て、振分装置を作動させるための特別の駆動あるいは制
御手段を必要としない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。建物の雑排水排出個所a乃至dから排
出される雑排水は、その温度レベルに応じて3本の雑排
水管10、11、12に振分け排出される。
【0013】この手洗い洗面、台所、風呂、厨房等の雑
排水排出個所a乃至dから排出される雑排水は、夫々各
排水管中に設けられた2個の振分装置13、14によっ
て3本の雑排水管10、11、12に振分けられる。
【0014】振分装置13、14は図2に示すように、
入口管15と形状記憶合金、バイメタル、揮発性の物質
を封入したベローズ等の温度感応部材によって構成ある
いは同部材によって作動される自動振分弁16を内蔵す
る本体17と、振分けられた雑排水の排出する2本の出
口管18、19とによって構成されており、まず、振分
装置13で入口管15から入ってくる雑排水を、例え
ば、30℃以下の温度のものと、それ以上の温度のもの
に振分けし、30℃以上の温度である場合は出口管18
から高温系統の雑排水管12に排出し、30℃以下の場
合は出口管19から次の振分装置14に送り、ここで再
び、例えば15℃以上であるか否かによって振分けし、
15℃以上の温度である場合は出口管18から中温系統
の雑排水管11に排出し、15℃以下の温度である場合
は出口管19から低温系統の雑排水管10に排出するよ
うにしている。
【0015】これによって、雑排水排出個所a乃至dか
ら排出される雑排水は、3系統、すなわち、高温、中
温、低温の3系統の温度レベルの雑排水に分けられて雑
排水管10、11、12に排出される。
【0016】雑排水管10、11、12には夫々温度レ
ベルに応じて低温用、中温用、高温用の熱回収用熱交換
器20、21、22が設けられ、夫々利用側の機器に接
続されている。尚、各熱回収用熱交換器を出た雑排水は
合流し、排水として放流されるか、あるいは処理後中水
として再利用される。
【0017】しかして、上記の構成によると、雑排水排
出個所a乃至dから排出される雑排水は振分装置13、
14によりその温度レベルに応じて30℃以上の高温、
30℃〜15℃の中温、及び15℃以下の低温の3系統
の温度の雑排水に振分けられて雑排水管10、11、1
2に排出される。
【0018】上記のように振分けられた雑排水は、熱回
収用熱交換器20、21、22で夫夫熱回収され、給湯
用あるいは冷暖房用の熱源として利用される。
【0019】利用の形態としては、例えば、高温系統は
熱回収用熱交換器22の二次側を給湯用のプレヒータ、
あるいは比較的低温度で暖房が可能なパネルヒータとし
て直接利用し、中温系統及び低温系統は冷暖房用のヒー
トポンプの熱源として、冬期の暖房時には中温系統を優
先的に利用し、又、夏期の冷房時には低温系統を優先的
に利用するなど、夫々雑排水が有している個々の温度レ
ベルの熱をそのまま用途に合致させて有効利用すること
ができる。
【0020】尚、給湯用のプレヒータに利用する場合
は、熱回収用熱交換器をシェルアンドチューブ型とし、
給湯側をチューブとするなどクロスコネクション対策が
必要である。又、上記実施例では温度レベルに応じて3
系統に分けた例について説明したが、2系統あるいは4
系統以上に分けてもよいことはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る排熱
回収システムによると、雑排水を温度レベルに応じて振
分けて利用することができるため、高温系統はヒートポ
ンプ等を介さず直接温熱として回収利用することができ
る。又、冷房時には低温系統、暖房時には中温系統を優
先的に利用するなど用途に合致した温度レベルでの利用
が可能となるため、より効率の高い利用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例における振分装置の構成図で
ある。
【図3】従来のもののシステム構成図である。
【符号の説明】
10、11、12 雑排水管 13、14 振分装置 15 入口管 16 自動振分弁 17 本体 18、19 出口管 20、21、22 熱回収用熱交換器 a、b、c、d 雑排水排出個所

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各所から排出される雑排水から熱を回収
    する排熱回収システムにおいて、雑排水管を複数系統設
    け、同雑排水管に対し各所から排出される雑排水をその
    温度レベルに応じて振分ける振分装置を設けるととも
    に、各雑排水管に夫々熱回収用の熱交換器を設けてなる
    ことを特徴とする排熱回収システム。
  2. 【請求項2】 各所から排出される雑排水から熱を回収
    する排熱回収システムにおいて、雑排水管を3系統設
    け、同雑排水管に対し、各所から排出される雑排水をそ
    の温度レベルに応じて夫々2個の振分装置を介して高温
    系統、中温系統及び低温系統の3系統に振分けて排出す
    るとともに、各雑排水管に夫々温度レベルに対応した用
    途の熱回収用熱交換器を設けてなることを特徴とする排
    熱回収システム。
  3. 【請求項3】 前記振分装置は、温度感応部材により切
    換えられる自動振分弁を有してなることを特徴とする請
    求項1及び2記載の排熱回収システム。
JP4216498A 1992-07-21 1992-07-21 排熱回収システム Expired - Lifetime JP2546585B2 (ja)

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