JP2546446B2 - 画質改善装置 - Google Patents

画質改善装置

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JP2546446B2
JP2546446B2 JP3049086A JP4908691A JP2546446B2 JP 2546446 B2 JP2546446 B2 JP 2546446B2 JP 3049086 A JP3049086 A JP 3049086A JP 4908691 A JP4908691 A JP 4908691A JP 2546446 B2 JP2546446 B2 JP 2546446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン(TV)
受像機、ヒデオテープレコーダ(VTR )、プリンタ等の
各種ビデオ機器に好適な画質改善装置に関する。そし
て、この発明は、特にエッジ強調成分を、入力信号の傾
斜部分に観賞者に違和感を与えることなく自然な形で付
加でき、再生画像の鮮鋭度及び解像度を改善できると共
に、耐雑音性能にも優れた画質改善装置を提供すること
を目的としている。
【0002】
【従来の技術】従来、画質改善のために用いられる輪郭
補正では、2次微分処理によって輪郭補正成分を求め、
この補正成分を元の信号に適量付加していた。この方法
では、輪郭補正成分である2次微分波形が、元の信号の
波形変化部(エッジ部)の中点よりもかなり外側にピー
クを持つ波形となっていた。よって、この2次微分波形
を元の信号に付加すると、プリシュートやオーバーシュ
ートが発生することがあり、再生画像上のエッジに白と
黒の縁どりができるなどの不自然な輪郭補正となること
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、元の信号の波形変化部(エッジ部)の中
点位置に波形段差を付加することによるエッジ強調によ
り、プリシュートやオーバーシュートによる不自然な輪
郭補正を防ぎ、観賞者に対して違和感を与えることな
く、自然な形で鮮鋭度及び解像度を向上させることがで
きると共に、耐雑音性能にも優れた画質改善装置とする
には、どのような手段を講じればよいかという点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、入力信号である第1の信号が供給
されて、第2の信号を出力する同相高域濾波器と、前記
第1の信号が供給されて、第3の信号を出力する直交高
域濾波器と、前記第2及び第3の信号が供給され、その
2つの信号をベクトル合成することによって得られた振
幅値を有する第4の信号を出力する振幅合成器と、前記
第2の信号が供給され、その信号の小振幅信号部を抑圧
することにより得られた第5の信号を出力する雑音制限
器と、前記第4及び第5の信号が供給され、前記第4の
信号に前記第5の信号の極性を付与することにより得ら
れた第6の信号を出力する波形形成器と、前記第5及び
第6の信号が供給され、前記第6の信号から前記第5の
信号を減算することにより得られた、エッジ強調成分で
ある第7の信号を出力する減算器と、前記第1及び第7
の信号が供給され、前記第1の信号に前記第7の信号を
加えることによって、前記第1の信号のエッジが強調さ
れた出力信号を得る加算器とより構成したことを特徴と
する画質改善装置を提供するものである。
【0005】
【実施例】図1に、この発明の画質改善装置の一実施例
を示す。また、図2は直交高域濾波器及び同相高域濾波
器の特性を示す図、図3は振幅合成器の具体的な構成例
を示す図、図4は雑音制限器の特性図、及び波形形成器
の具体的な構成例を示す図、図5及び図6は図1に示し
た実施例の動作説明図である。図5及び図6では、説明
をわかりやすくするために、波形傾斜部の段差を誇張し
て表現してある。また、具体的回路例としてデジタル回
路を挙げる場合でも、その動作説明をわかりやすくする
ため、図5及び図6では、その回路の信号波形をアナロ
グ波形として示すものとする。図1において、1は直交
高域濾波器、2は同相高域濾波器、3は振幅合成器、4
は雑音制限器、5は波形形成器、6は減算器、7は加算
器である。なお、説明の便宜上、各回路の処理時間によ
る信号の遅れ、及びその遅れを補正するために通常用い
られる遅延回路等は、省略するものとする。まず、ライ
ンL1から入来する入力信号Sa が、図5(a)に示す
ようなパルス波形の信号である場合について説明する。
入力信号Sa は、直交高域濾波器1に供給される。直交
高域濾波器1の特性は、図2(b)に示す特性であり、
周波数特性の虚数部が、
【0006】
【数1】
【0007】で表され、実数部が0となる。直交高域濾
波器1のインパルス応答を図2(c)に示す。図示のイ
ンパルス応答波形は、TV映像信号のように、上限周波
数4MHz で帯域制限された信号に対して得られる波形で
ある。このような特性を有する直交高域濾波器1は、ア
ナログ回路またはデジタル回路による、例えば時間基準
t=0に対する原点対称型のトランスバーサルフィルタ
等で構成できる。直交高域濾波器1により、図5(b)
に示す信号Sb が得られる。一方、入力信号Sa は、同
相高域濾波器2にも供給される。同相高域濾波器2の特
性は、図2(e)に示す特性であり、周波数特性の実数
部が、
【0008】
【数2】
【0009】となり、虚数部が0となる特性である。同
相高域濾波器2のインパルス応答を図2(f)に示す
(上限周波数4MHz で帯域制限された信号に対して得ら
れるインパルス応答波形)。このような特性を有する同
相高域濾波器2は、アナログ回路またはデジタル回路に
よる、時間基準t=0の軸に対称な係数値を持つトラン
スバーサルフィルタ等で構成できる。直交高域濾波器1
と同相高域濾波器2とは、振幅特性G(f) が同一の
【0010】
【数3】
【0011】であり、位相がπ/2異なる、互いに直交
関係にある特性を有する。図2(b)に示す特性は、虚
数部に値を持つので、その特性を有するものを直交高域
濾波器と呼び、図2(e)に示す特性は、実数部に値を
持つので、その特性を有するものを同相高域濾波器と呼
ぶことにした。同相高域濾波器2の出力信号Scは、図
5(c)に示す波形となる。ここで、一般的な原点対称
型のトランスバーサルフィルタによる直交高域濾波器1
の構成例を図7(a)に示す。直交高域濾波器1は、直
列接続された遅延時間Tの2N個の遅延回路p1〜p2
Nと、各遅延回路の入出力信号に重み付けを行う2N+
1個の増幅器q−N〜qN(Nは自然数または0)と、
重み付けされた各信号を加算合成する合成器r1とから
なっている。遅延回路p1〜p2Nがデジタル信号処理
の場合は、遅延時間Tは標本化周期となる。また、増幅
器q−N〜qNの各重み付け値はA−N〜ANである。
ラインLaから入来した信号は、所定の遅延時間が与え
られ、重み付けがなされ(所定倍され)、加算合成され
てラインLbから出力される。前記数1式の特性が得ら
れるようにするためには、少なくとも重み付け値A0=
0,An=−A−n(n=−N〜N)の条件が必要であ
る。図示した直交高域濾波器1のインパルス応答波形図
を図7(b)に示す。インパルス応答波形は原点対称型
となっており、この濾波器の重み付けの状態をそのまま
表わしている。次に、時間=0の軸に対称な係数を有す
る一般的なトランスバーサルフィルタによる同相高域濾
波器2の構成例を図8(a)に示す。同相高域濾波器2
は、直列接続された遅延時間Tの2N個の遅延回路u1
〜u2Nと、各遅延回路の入出力信号に重み付けを行う
2N+1個の増幅器v−N〜vNと、重み付けされた各
信号を加算合成する合成器w1とからなっている。遅延
回路u1〜u2Nがデジタル信号処理の場合は、遅延時
間Tは標本化周期となる。また、増幅器v−N〜vNの
各重み付け値はB−N〜BNである。ラインLcから入
来した信号は、所定の遅延時間が与えられ、重み付けが
なされ(所定倍され)、加算合成されてラインLdから
出力される。前記数2式の特性が得られるようにするた
めには、少なくとも重み付け値B0=0,Bn=B−n
(n=−N〜N)の条件が必要である。図示した同相高
域濾波器2のインパルス応答波形図を図8(b)に示
す。インパルス応答波形は時間=0の軸(時間基準位
置)に対して対称となっており、この濾波器の重み付け
の状態をそのまま表わしている。振幅合成器3には、直
交高域濾波器1及び同相高域濾波器2の各出力信号S
b,Scが供給される。振幅合成器3では、次式(4)
に示す直交成分と同相成分とのベクトル合成により、
【0012】
【数4】
【0013】出力Sd が得られる。振幅合成器3を実現
する回路例を図3(a),(b)に示す。図3(a)に
示す回路例では、2つの入力信号Sb ,Sc から、信号
Sc を横軸、信号Sb を縦軸としたときの角度θ
【0014】
【数5】
【0015】を、ブロック3−1で求める。次に、ブロ
ック3−2で信号Sbとsinθとの積、
【0016】
【数6】
【0017】を求め、ブロック3−3で信号Sc とco
sθとの積、
【0018】
【数7】
【0019】を求める。そして、加算器3−4で式
(6),(7)の和を求めることにより、前述のベクト
ル合成式(4)で示される出力が得られる。ブロック3
−1〜3−3は、ROMなどによるテーブル・ルックア
ップ方式で実現できる。図3(b)に示す振幅合成器3
の回路例では、乗算器3−5,3−6によって、それぞ
れ入力信号Sb ,Sc の2乗値Sb 2 ,Sc 2 を得、こ
れらを加算器3−7で加算し、ブロック3−8でその平
方根を求めている。ブロック3−8は、ROMなどによ
るテーブル・ルックアップ方式で実現できる。この図3
(a),(b)に示す振幅合成器3の出力Sd は、図5
(d)に示す波形となる。雑音制限器4は、同相高域濾
波器2の出力Sc が供給され、信号Se を出力する。雑
音制限器4の特性の一例を、図4(a)に示す。この特
性は次式、
【0020】
【数8】
【0021】に示すように、入力信号Sc の振幅値がα
に満たない場合には、入力信号Sc を出力させず、信号
Sc の振幅値がα以上の場合には、信号Sc をそのまま
出力させる特性である。これによって、信号Sc の振幅
値がα未満の小レベル部分、即ち、振幅値がα未満の雑
音相当成分を除去できる。出力信号Se の極性を基にエ
ッジ強調成分が形成されることになるので(詳細は後
述)、特に極性が雑音に影響されて反転しやすい入力信
号Sc の小レベル部分の雑音を除去することは、画質改
善に有効である。αの実際の値は、非常に小さなもので
あり、この画質改善装置への入力信号Sa のダイナミッ
クレンジ(変動幅)に対して、数%以内の値である。図
5(c)に破線でαの値を示し、図5(e)に雑音制限
器4の出力信号Se の波形を示す。非線形特性による雑
音除去自体は公知の技術である。しかし、こうした画質
改善装置への応用例は従来なく、信号Se の極性を基に
エッジ強調成分のもととなる信号を形成する波形形成器
5の前段に雑音制限器4を設けたことは、波形形成器5
の極性判断の精度を向上させ、画質改善に極めて有効で
ある。雑音制限器4の他の特性例を、図4(b)に示
す。この特性は次式、
【0022】
【数9】
【0023】に示すように、信号Sc の振幅値がα未満
のときは、2乗特性で雑音を抑圧する。信号Sc の振幅
値がα以上のときは、図4(a)に示す特性と同様に、
信号Sc をそのまま出力する。図4(a)に示す特性よ
りも、図4(b)に示す特性の方が、雑音除去による信
号Sc への影響(波形変化への影響)が少ない。雑音制
限器4は、ROMなどによるテーブル・ルックアップ方
式で実現できる。雑音制限器4の出力信号Se と、振幅
合成器3の出力信号Sd とは、波形形成器5に供給され
る。波形形成器5では、次式、
【0024】
【数10】
【0025】即ち、
【0026】
【数11】
【0027】に基づき、信号Se の極性に応じて信号S
d の極性を変えた信号Sf (図5(f)参照)を得る。
この波形形成器5を、デジタル回路で実現した例(市販
のTTL-ICを使用)を図4(c)に示す。ここで、データ
(信号Sd,Se,Sf)は8bit,2の補数表示のもので
ある。同図に示すブロック4−1〜4−8は、2入力の
EOR回路(排他的論理和回路)であり、4−9は全加
算器である。EOR回路4−1〜4−8の一方の入力端
子には、信号Sd 、即ち、Sd0(LSB)〜Sd7(MS
B)が供給され、他方の入力端子には、共通に信号Se
のMSBである信号Se7が供給されている。EOR回路
4−1〜4−8の各出力は、全加算器4−9の一方の入
力端子A1〜A8に供給される。全加算器4−9のもう
一方の入力端子B1〜B8は、GNDに接続されてい
る。全加算器4−9のキャリー入力C0には、信号Se7
が供給されている。これによって得られる加算出力Σ1
(LSB)〜Σ8(MSB)が、信号Sf 、即ちSf0
(LSB)〜Sf7(MSB)であり、ここまでの処理
で、式(10)、即ち式(11)の処理が終了する。こ
こで、図1にもどって、減算器6には、雑音制限器4の
出力信号Se と、波形形成器5の出力信号Sf とが供給
さる。減算器6は、次式(12)に従って、信号Sf か
ら信号Seを減算し、信号Sg (図5(g)参照)を得
る。
【0028】
【数12】
【0029】この信号Sg が、エッジ強調成分である。
減算器6の出力信号Sg は、加算器7に供給され、この
画質改善装置の入力信号である信号Sa に加算される。
加算器7により得られる波形は、図5(h)に示す波形
Sh (この画質改善装置の出力信号波形)である。この
出力波形Sh を入力波形Sa と比較すると、出力波形S
h は、入力波形Sa の波形変化部(エッジ部)のほぼ中
間点に波形段差があり、波形傾斜部の傾斜が急峻となっ
ており、適格にエッジ強調された波形となっていること
がわかる。出力信号Sh を再生すれば、輪郭補正された
画像が得られる。また、この画質改善装置のエッジ強調
処理は、図5(h)に示す出力波形Sh からもわかるよ
うに、従来の輪郭補正のようなプリシュート、オーバー
シュートなどの原信号の振幅を越えたエッジ強調処理と
ならず、原信号の振幅内のエッジ強調処理である。従っ
て、この画質改善装置を組込んだ機器を、デジタル回路
で構成した場合でもオーバーフローの問題が発生せず、
その機器は、良好な画質改善が行える。
【0030】こうして、ラインL2から出力される信号
Sh は、エッジ強調が行われた結果、新たな側波帯成分
が形成され、入力信号Sa が本来有する帯域を越えたス
ペクトルが新たに付加された信号となる。この新たなス
ペクトルの付加は、等価的に、原信号の解像度が向上し
たとの印象を観賞者に与え、画像の鮮鋭度を改善する働
きをしている。
【0031】なお、信号Sh のエッジ部の急峻さ(エッ
ジ強調の度合)は、エッジ強調前の元の信号におけるエ
ッジ部が有する周波数特性に依存している。元の信号の
立上がり部及び立下がり部(エッジ部)が、図5(i)
に示すように、より急峻な傾斜であれば、同図(j)に
示すような強い度合のエッジ強調が行われる。一方、同
図(k)に示すように緩かな傾斜に対しては、同図
(l)に示すような弱い度合のエッジ強調が行われる。
このように、入力信号に付加されるエッジ強調成分は、
入力信号の周波数に依存し、入力信号と完全な相関関係
があるので、この画質改善装置は、観賞者に対して違和
感を与えることなく、自然な形で、鮮鋭度及び解像度を
向上させることができる。
【0032】ここで、入力信号Sa として、変調周波数
f2(=4MHz )のAM変調波が入来した場合の各ブロ
ックの出力波形を、図5に対応させて図6に示す。周波
数4MHz は、NTSC方式のTV映像信号では、上限周
波数である。図6(a)〜(c)における包絡線(破線
で図示した波形)が、図6(d)に示す波形Sd であ
り、減算器6から得られるエッジ強調成分が、図6
(g)に示す信号Sg であり、最終的に得られる出力信
号が図6(h)に示す信号Sh である。この信号Sh に
からわかるように、搬送波が矩形波化され、エッジ強調
されている。なお、直交高域濾波器1の特性として図2
(b)に示した特性、同相高域濾波器2の特性として図
2(e)に示した特性を用いたが、直交高域濾波器1の
特性として図2(a)に示した特性、同相高域濾波器2
の特性として図2(d)に示した特性をそれぞれ用いて
もよい。図2(a)に示した特性は次式(13)に示す
特性であり、図2(d)に示した特性は次式(14)に
示す特性である。
【0033】
【数13】
【0034】
【数14】
【0035】また、図2(a),(b),(d),
(e)に示す各特性に対して、入力信号の存在する周波
数範囲外の信号をカットする帯域制限をかけてもよい。
これは、耐雑音性能の向上につながる。
【0036】
【発明の効果】以上の通り本発明の画質改善装置は、以
下の効果を有する。 (イ)エッジ強調成分を入力信号の傾斜部分の中点に適
格に付加できるので、入力信号の有する周波数帯域外の
周波数成分が付加された出力信号が得られ、再生画像の
輪郭補正が行える。 (ロ)従来の輪郭補正のようなプリシュート、オーバー
シュートなどの原信号の振幅を越えたエッジ強調となら
ず、原信号の振幅内のエッジ強調処理である。従って、
この画質改善装置を組込んだ機器を、デジタル回路で構
成した場合でもオーバーフローの問題が発生せず、その
機器は、良好な画質改善が行える。 (ハ)エッジ強調成分のもととなる信号を形成する波形
形成器5の前段に雑音制限器4を設けたことにより、波
形形成器5の極性判断の精度が向上し、耐雑音性能に優
れた画質改善装置となる。 (ニ)入力信号に付加されるエッジ強調成分は、入力信
号の周波数に依存し、入力信号と完全な相関関係がある
ので、この画質改善装置は、観賞者に対して違和感を与
えることなく、自然な形で、鮮鋭度及び解像度を向上さ
せることができる。 (ホ)本発明の各構成要素は、従来の回路を組合わせる
ことによりそれぞれ構成できるので、本発明の画質改善
装置は容易に製造でき、幅広い用途を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のブロック構成図である。
【図2】直交高域濾波器及び同相高域濾波器の特性を示
す図である。
【図3】振幅合成器の具体的な構成例を示す図である。
【図4】雑音制限器の特性図、及び波形形成器の具体的
な構成例を示す図である。
【図5】図1に示した実施例の動作説明図である。
【図6】図1に示した実施例の動作説明図である。
【図7】直交高域濾波器を説明するための図である。
【図8】同相高域濾波器を説明するための図である。
【符号の説明】
1 直交高域濾波器 2 同相高域濾波器 3 振幅合成器 4 雑音制限器 5 波形形成器 6 減算器 7 加算器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号である第1の信号が供給されて、
    実数部がR(f)=|f/fo|(但し、foは第1の
    信号の上限を定める帯域制限周波数)となり、虚数部が
    0となる周波数特性に従って前記第1の信号を処理した
    第2の信号を出力する同相高域濾波器と、 前記第1の信号が供給され、虚数部がI(f)=jf/
    foとなり、実数部が0となる周波数特性に従って前記
    第1の信号を処理した第3の信号を出力する直交高域濾
    波器と、 前記第2及び第3の信号が供給され、その2つの信号を
    ベクトル合成することによって得られた振幅値を有する
    第4の信号を出力する振幅合成器と、 前記第2の信号が供給され、その信号の小振幅信号部を
    抑圧することにより得られた第5の信号を出力する雑音
    制限器と、 前記第4及び第5の信号が供給され、前記第4の信号に
    前記第5の信号の極性を付与することにより得られた第
    6の信号を出力する波形形成器と、 前記第5及び第6の信号が供給され、前記第6の信号か
    ら前記第5の信号を減算することにより得られた、エッ
    ジ強調成分である第7の信号を出力する減算器と、 前記第1及び第7の信号が供給され、前記第1の信号に
    前記第7の信号を加えることによって、前記第1の信号
    のエッジが強調された出力信号を得る加算器とより構成
    したことを特徴とする画質改善装置。
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