JP2546310B2 - 感湿セラミック組成物 - Google Patents
感湿セラミック組成物Info
- Publication number
- JP2546310B2 JP2546310B2 JP62324926A JP32492687A JP2546310B2 JP 2546310 B2 JP2546310 B2 JP 2546310B2 JP 62324926 A JP62324926 A JP 62324926A JP 32492687 A JP32492687 A JP 32492687A JP 2546310 B2 JP2546310 B2 JP 2546310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moisture
- ceramic composition
- sensitive ceramic
- humidity
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は感湿セラミック組成物に関し、特にたとえ
ば湿度センサなどの材料として用いられる感湿セラミッ
ク組成物に関する。
ば湿度センサなどの材料として用いられる感湿セラミッ
ク組成物に関する。
(従来技術) 従来の感湿セラミック組成物としては、たとえばMg−
Cr−Ti系,Zn−Cr−Li系およびV−Ti系などの感湿セラ
ミック組成物がある。これらの感湿セラミック組成物を
用いて湿度センサが形成される。
Cr−Ti系,Zn−Cr−Li系およびV−Ti系などの感湿セラ
ミック組成物がある。これらの感湿セラミック組成物を
用いて湿度センサが形成される。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の感湿セラミック組成物を用いた
湿度センサでは、100℃以下の低温度域では良好な感度
を得ることができるが、高温度域では十分な感度を得る
ことができない。そのため、このような湿度センサをた
とえば電子レンジなどのような高温度域で絶対湿度を検
知することが要求される機器に使用する場合、その要求
を満たすことができなかった。また、従来の感湿セラミ
ック組成物を用いた湿度センサでは、その特性の経時変
化が大きく、このような湿度センサを実用化する上で問
題があった。
湿度センサでは、100℃以下の低温度域では良好な感度
を得ることができるが、高温度域では十分な感度を得る
ことができない。そのため、このような湿度センサをた
とえば電子レンジなどのような高温度域で絶対湿度を検
知することが要求される機器に使用する場合、その要求
を満たすことができなかった。また、従来の感湿セラミ
ック組成物を用いた湿度センサでは、その特性の経時変
化が大きく、このような湿度センサを実用化する上で問
題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、高温度域で感
度が良く、かつ特性の経時変化の小さい湿度センサを得
ることができる、感湿セラミック組成物を提供すること
である。
度が良く、かつ特性の経時変化の小さい湿度センサを得
ることができる、感湿セラミック組成物を提供すること
である。
(問題点を解決するための手段) この発明は、80〜99.5モル%のAB1-xCxO3(ただし、
AはCa,SrおよびBaの中から選ばれる少なくとも1種
類、BはCeおよびZrの中から選ばれる少なくとも1種
類、Cはアクチノイドを除くIII a族の元素およびInの
中から選ばれる少なくとも1種類)と、0.5〜20モル%
のA′B′1-yDyO3(ただし、A′はCa,SrおよびBaの中
から選ばれる少なくとも1種類、B′はCeおよびZrの中
から選ばれる少なくとも1種類、DはTaおよびNbの中か
ら選ばれる少なくとも1種類)とを含み、xが0≦x≦
0.3の範囲にあり、yが0.4≦y≦0.6の範囲にある、感
湿セラミック組成物である。
AはCa,SrおよびBaの中から選ばれる少なくとも1種
類、BはCeおよびZrの中から選ばれる少なくとも1種
類、Cはアクチノイドを除くIII a族の元素およびInの
中から選ばれる少なくとも1種類)と、0.5〜20モル%
のA′B′1-yDyO3(ただし、A′はCa,SrおよびBaの中
から選ばれる少なくとも1種類、B′はCeおよびZrの中
から選ばれる少なくとも1種類、DはTaおよびNbの中か
ら選ばれる少なくとも1種類)とを含み、xが0≦x≦
0.3の範囲にあり、yが0.4≦y≦0.6の範囲にある、感
湿セラミック組成物である。
(発明の効果) この発明によれば、高温度域でも絶対湿度を高感度で
検知することができ、かつその特性の経時変化の小さい
湿度センサを得ることができる。したがって、このよう
な感湿セラミック組成物を用いた湿度センサを電子レン
ジ,オーブンおよび食器乾燥機などの機器に使用するこ
とができる。
検知することができ、かつその特性の経時変化の小さい
湿度センサを得ることができる。したがって、このよう
な感湿セラミック組成物を用いた湿度センサを電子レン
ジ,オーブンおよび食器乾燥機などの機器に使用するこ
とができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
(実施例) その一般式がAB1-xCxO3およびA′B′1-yDyO3で表さ
れる組成物において、表に示す組成が得られるように原
料となる金属酸化物を調合し、ボールミルで湿式混合す
ることによって2種類の混合物を得た。これらの混合物
を蒸発乾燥した後、1200℃で仮焼し粉砕して粉砕物を得
た。
れる組成物において、表に示す組成が得られるように原
料となる金属酸化物を調合し、ボールミルで湿式混合す
ることによって2種類の混合物を得た。これらの混合物
を蒸発乾燥した後、1200℃で仮焼し粉砕して粉砕物を得
た。
得られた2種類の粉砕物を表に示す割合で混合し、酢
酸ビニル系樹脂入を10重量%加えて約2.0tonの圧力で直
径10mm,厚み1.0mmの円板状に成型し成型物を得た。この
成型物を空気中において1350℃で2時間焼結し焼結物を
得た。この焼結物に白金電極を形成し感湿素子サンプル
を得た。
酸ビニル系樹脂入を10重量%加えて約2.0tonの圧力で直
径10mm,厚み1.0mmの円板状に成型し成型物を得た。この
成型物を空気中において1350℃で2時間焼結し焼結物を
得た。この焼結物に白金電極を形成し感湿素子サンプル
を得た。
これらの感湿素子サンプルを用いて、H1=104ppm(重
量比)の水蒸気を含む雰囲気中における抵抗値RH1およ
びH2=105ppm(重量比)の水蒸気を含む雰囲気中におけ
る抵抗値RH2を測定した。そして、次式から検湿感度s
を算出した。
量比)の水蒸気を含む雰囲気中における抵抗値RH1およ
びH2=105ppm(重量比)の水蒸気を含む雰囲気中におけ
る抵抗値RH2を測定した。そして、次式から検湿感度s
を算出した。
RH1=RH2(H1/H2)-s そして、この測定結果を表に示した。
また、500℃の雰囲気中において、99.9モル%のBaZr
0.90Y0.10O3と0.1モル%のBaCe0.5Nb0.5O3とを用いた
サンプルおよび95モル%のBaZr0.90Y0.10O3と5モル%
のBaCe0.5Nb0.5O3とを用いたサンプルの抵抗値の経時変
化を図に示した。
0.90Y0.10O3と0.1モル%のBaCe0.5Nb0.5O3とを用いた
サンプルおよび95モル%のBaZr0.90Y0.10O3と5モル%
のBaCe0.5Nb0.5O3とを用いたサンプルの抵抗値の経時変
化を図に示した。
なお、試料番号4のようにxが0.30より大きいか試料
番号6のようにA′B′1-yDyO3の添加量が20モル%よ
り大きい場合、その検湿感度が小さくなる。
番号6のようにA′B′1-yDyO3の添加量が20モル%よ
り大きい場合、その検湿感度が小さくなる。
また、yが0.40より小さいかyが0.60より大きい場
合、またはA′B′1-yDyO3の添加量が0.5モル%より小
さい場合、図に示すように、抵抗値の経時変化が大きく
なる。
合、またはA′B′1-yDyO3の添加量が0.5モル%より小
さい場合、図に示すように、抵抗値の経時変化が大きく
なる。
それに対して、この発明の組成物を用いた感湿素子サ
ンプルでは、高温度域で絶対湿度を高感度を検知するこ
とができ、かつその抵抗値の経時変化も小さい。したが
って、電子レンジなどの高温度域で湿度を検知する必要
のある機器にこの感湿セラミック組成物を用いた湿度セ
ンサを使用することができる。
ンプルでは、高温度域で絶対湿度を高感度を検知するこ
とができ、かつその抵抗値の経時変化も小さい。したが
って、電子レンジなどの高温度域で湿度を検知する必要
のある機器にこの感湿セラミック組成物を用いた湿度セ
ンサを使用することができる。
図はこの発明の実施例の組成物およびこの発明の範囲外
の組成物を用いた感湿素子サンプルの抵抗値の経時変化
を示すグラフである。
の組成物を用いた感湿素子サンプルの抵抗値の経時変化
を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】80〜99.5モル%のAB1-xCxO3(ただし、A
はCa,SrおよびBaの中から選ばれる少なくとも1種類、
BはCeおよびZrの中から選ばれる少なくとも1種類、C
はアクチノイドを除くIII a族の元素およびInの中から
選ばれる少なくとも1種類)と、 0.5〜20モル%のA′B′1-yDyO3(ただし、A′はCa,S
rおよびBaの中から選ばれる少なくとも1種類、B′はC
eおよびZrの中から選ばれる少なくとも1種類、DはTa
およびNbの中から選ばれる少なくとも1種類)とを含
み、 xが0≦x≦0.3の範囲にあり、yが0.4≦y≦0.6の範
囲にある、感湿セラミック組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324926A JP2546310B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 感湿セラミック組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324926A JP2546310B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 感湿セラミック組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01166504A JPH01166504A (ja) | 1989-06-30 |
JP2546310B2 true JP2546310B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=18171153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62324926A Expired - Fee Related JP2546310B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 感湿セラミック組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546310B2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-22 JP JP62324926A patent/JP2546310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01166504A (ja) | 1989-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6054259B2 (ja) | 感湿セラミツク | |
US4891158A (en) | Oxide semiconductor for thermistor and manufacturing method thereof | |
EP1135336B1 (en) | Materials for solid-state gas sensors | |
JP2546310B2 (ja) | 感湿セラミック組成物 | |
JP2546309B2 (ja) | 感湿セラミック組成物 | |
JP2004221519A (ja) | サーミスタ素子用焼結体及びその製造方法、並びにサーミスタ素子、温度センサ | |
EP0760945B1 (de) | Sauerstoffsensoren aus erdalkali-dotierten lanthan-ferrite | |
JPS63194307A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPS59155102A (ja) | 感湿素子 | |
JPS63194303A (ja) | 感湿セラミツク | |
KR910001859B1 (ko) | 감습소자 조성물 | |
JPS63194302A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPS63194304A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPS63194308A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPS63194306A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPH0546961B2 (ja) | ||
JPS5835902A (ja) | 感湿素子 | |
JPS63194305A (ja) | 感湿セラミツク | |
JPS6359521B2 (ja) | ||
JPS6028202A (ja) | 感湿素子 | |
JPS5891601A (ja) | 感湿抵抗体 | |
JP2001155907A (ja) | サーミスタ組成物 | |
JPS6351364B2 (ja) | ||
JPS5811082B2 (ja) | 温度湿度検出素子 | |
JPH0582309A (ja) | サーミスタ用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |