JP2546275Y2 - 自閉水栓 - Google Patents

自閉水栓

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JP2546275Y2
JP2546275Y2 JP8297390U JP8297390U JP2546275Y2 JP 2546275 Y2 JP2546275 Y2 JP 2546275Y2 JP 8297390 U JP8297390 U JP 8297390U JP 8297390 U JP8297390 U JP 8297390U JP 2546275 Y2 JP2546275 Y2 JP 2546275Y2
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pressure chamber
valve
water
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昇 米替
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レバー式のハンドルを押して通水を開始し
た後に自動的に弁を閉じるようにした自閉水栓に関す
る。
[従来の技術] 様々な水栓の中で、通水開始の操作だけで使える自閉
水栓は、パブリック用等として広く利用されている。こ
のような自閉水栓の一例として、たとえば実公昭61−33
336号公報に記載されたものがあり、その要部の構造を
第4図に示す。
図において、筒状のスリーブ1の周壁に給水源側に連
通する流入口2及び吐水具に向かう流出口3を開け、こ
れらの流入口2及び流出口3の間の流路に弁座4が形成
されている。弁座4より下側には、ピストン6およびス
ピンドル7を一体化した弁体5が摺動弁式として組み込
まれる。ピストン6はその周面にパッキン6aを取り付け
てスリーブ1の内部を摺動自在であり、またスピンドル
7は弁座4の弁孔4aを貫通して上に突き出ている。
スリーブ1の下端には、ストレーナ8と図示の例では
3枚の減圧板9が組み込まれる。減圧板9は互いに間隔
をおいて軸線方向に配置され、それぞれには第5図に示
すように1個の小孔9aを開けている。そして、これらの
小孔9aの位置が同軸とならないようにしてスリーブ1に
組み込み、下端からスリーブ1に流れ込む水への抵抗を
大きくして流入速度を抑える。また、ピストン6と減圧
板9との間のスリーブ1の内部は、減圧板9の小孔9aか
ら流れ込む水を利用してピストン6を閉弁方向に付勢す
る圧力室10として機能させ、この圧力室10には閉弁状態
を維持するためのスプリング11が設けられている。
一方、スリーブ1の全体を収納する水栓本体20の上端
にはレバー式のハンドル21が枢軸21aによって回動自在
に連接されている。そして、スリーブ1の上部にはプッ
シャ12を摺動自在に組み込んでその上端をハンドル21に
下面に衝き当て、プッシャ12に設けたボルト12aを弁体
5のスピンドル7に対向させている。
この構成において、ハンドル21を押すと、プッシャ12
のボルト12aがスピンドル7を押し下げ、弁体5が弁座
4から離れて開弁する。この開弁操作のときには、圧力
室10内の水は減圧板9の小孔9aから排出される。そし
て、ハンドル21の押し下げを解くと、プッシャ12はスプ
リング13によって上昇してハンドル21も共に元の状態に
戻り、スピンドル7にはプッシャ12からの拘束力が作用
しなくなる。一方、圧力室10には小孔9aから水が流れ込
み、これによってピストン6が水圧を受けて次第に閉弁
方向に移動し、最終的に弁体5が弁座4に着座して止水
する。
〔考案が解決しようとする課題〕
工場での試験の後に出荷する際に圧力室10の中に水が
残っていると、減圧板9の小孔9aに詰まりを生じること
がある。この原因は、スリーブ1を構成する金属部品が
亜鉛合金等であると、水に長時間浸漬されることによっ
て脱亜鉛を発生させその成分が小孔9aに付着するためで
あると考えられる。
このように小孔9aに詰まりが起きると、弁体5の閉弁
速度に影響を与える。すなわち、弁体5は小孔9aから流
れ込む水の水圧によって閉弁方向へ移動するので、小孔
9aの開口面積が小さくなれば流入する水の流量も小さく
なる。このため、閉弁するまでの時間が長くなり、水勢
の弱い水が無駄に吐出されてしまう。
このように、従来の自閉水栓では、減圧板9の小孔9a
の詰まりが避けられず、閉弁動作の障害も無視できない
という問題があった。
そこで、本考案は、減圧板の小孔の詰まりを無くして
確実な閉弁動作が行えるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、小孔を開けた減圧板を端部に備え前記小孔
によって流入側から流出側へ向かう流路に内部を連通さ
せた圧力室と、前記圧力室の内周壁を摺動するピストン
を一体にした弁体と、該弁体の移動方向に形成された弁
座及び該弁座に開けた弁孔とを備え、前記弁体を弁座か
ら離れる方向に押して開弁させ且つ前記小孔から圧力室
内に流入する水によって閉弁する自閉水栓において、前
記圧力室の内部であって前記ピストンのストロークエン
ドに干渉しない位置に、圧力室を形成した部品の溶出成
分を付着させる補集網を組み込んだことを特徴とする。
〔作用〕
補集網は圧力室の内部に設けられ、端部に配置した減
圧板へ圧力室からの水が排出されるときには補集網を通
過したものが流れ去る。また、閉弁時においては、圧力
室の内部及びその周りの外部も水に浸ったままとなる。
この中で、圧力室を形成した金属の亜鉛等の成分が溶出
しても、減圧板の小孔に向かうまでに補集網を通るの
で、溶出成分は補集網の網に付着し、減圧板の小孔への
付着が抑えられ、小孔の詰まりが防止される。
〔実施例〕
第1図は本考案の自閉水栓の一実施例を示す縦断面
図、第2図は要部の拡大縦断面図である。
図において、従来例で説明したように、水栓本体20の
中に自閉水栓をユニット化したカートリッジ式のスリー
ブ1が収納されている。水栓本体1の下端に給水管22が
接続され、水栓本体1の内部流路を経てスリーブ1に開
けた流入口2から水がスリーブ1内に供給される。弁座
4の弁孔4aの下流に開けた流出口3は、水栓本体20に接
続した供給管23に連通し、この供給管23からスパウト等
の吐水端に水が供給される。
圧力室10にはピストン6とスピンドル7とを一体化し
た弁体5が組み込まれ、ピストン6の周面に取り付けた
パッキン6aが圧力室10の内周壁を水密状に摺動する。ま
た、弁体5を開弁させるレバー式のハンドル21は枢軸21
aによって水栓本体20に回動自在に取り付けられ、スリ
ーブ1の上部に摺動可能に設けたプッシャ12を押動し、
ボルト12aをスピンドル7に押し付けて弁体5を下に移
動させて弁孔4aを開くことができる。また、スリーブ1
の下端にはストレーナ8と合計3枚の減圧板9が組み込
まれている。減圧板9は第5図に示したものと同じであ
り、小孔9aを中心から外して開けたものであり、これら
の小孔9aの位置がずれるようにして各減圧板9を固定す
る。
圧力室10の内部の下端には、従来構造において減圧板
9の小孔9aに付着していた亜鉛等の化合物を捕らえる補
集網14が組み込まれる。この補集網14は、実施例ではス
リーブ1の下端に設けたストレーナ8と同じものであ
り、第3図の平面図に示すように環状の支持リング14a
と細い径の金属線材で編んだ網14bとから構成されてい
る。
補集網14は、上段の減圧板9を受けるために圧力室10
の中に突き出した環状座10aの上に支持リング14aを載
せ、ピストン6を閉弁方向に付勢するスプリング11の下
端を支持リング14aに衝き当てて固定される。このた
め、圧力室10に補集網14を固定する加工は不要であり、
従来構造のスリーブ1をそのまま使うことができる。
なお、各部材の素材については、補集網14の支持リン
グ12aは黄銅板,網14bはSUS304のステンレス鋼線,減圧
板9はステンレス鋼板,圧力室10を形成しているスリー
ブ1は青銅鋳物であり、また圧力室10内のスプリング11
はステンレス鋼線である。
以上の構成において、工場での試験の後に出荷する際
に、圧力室10の中に水が残っていると、従来技術の孔で
も説明したように減圧板9の小孔9aに詰まりを生じるこ
とがあった。
これに対し、圧力室10の中に補集板14を組み込んでい
るので、少なくとも圧力室10の内部で発生した溶出成分
は減圧板9に至らないまま補集板14の網14bに付着す
る。したがって、亜鉛等の成分が減圧板9の小孔9aに付
着する度合は、従来構造に比べると格段に小さくなり、
小孔9aの詰まりが防止される。
このように補集網14を備えたことで、減圧板9の小孔
9aの詰まりがなくなり、小孔9aの開口面積が異常に小さ
くなったり完全に塞がれてしまうことがない。このた
め、開弁するときに圧力室10から水を排出するときの抵
抗が異常に大きくなることはなく、ハンドル21の操作が
重くなったりすることがない。また、閉弁時では、小孔
9aから圧力室10へ流れ込む水の流量が絞られることがな
いので、ピストン6の移動速度は低下しない。このた
め、常に安定したピストン6の移動速度を維持でき、完
全に止水するまでの時間が伸びるようなことはない。し
たがって、閉弁動作の開始から完全閉弁までの間に吐出
される水勢が次第に弱くなってゆく自閉水栓において、
閉弁時間が長くなることによる水勢の弱い無駄な水の吐
出がなく、節水も図られる。
〔考案の効果〕
本考案は、圧力室と外部流路とを連通させる減圧板の
小孔に対して、圧力室の内部の水を遮る位置に補集網を
設け、圧力室内に溶出した亜鉛等の成分を補集網に付着
させるようにしている。このため、従来構造に比べると
減圧板の小孔への溶出金属成分の付着物がなく、小孔の
詰まりを防ぐことができる。このため、開弁時のハンド
ル操作が重くなったり、閉弁速度が遅くなったりするこ
とがない。したがって、止水までの時間が長くなって無
駄に水を流したり止水不良などを生じることなく使うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す自閉水栓の縦断面図、
第2図は要部の拡大縦断面図、第3図は補集網の平面
図、第4図は従来例の縦断面図、第5図(a)は減圧板
の平面図、第5図(b)は同図(a)のI−I線矢視断
面図である。 1:スリーブ、2:流入口 3:流出口、4:弁座 5:弁体、6:ピストン 7:スピンドル、8:ストレーナ 9:減圧板、9a:小孔 10:圧力室、11:スプリング 12:プッシャ、13:スプリング 14:補集網、14a:支持リング 14b:網 20:水栓本体、21:ハンドル 22:給水管、23:供給管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小孔を開けた減圧板を端部に備え前記小孔
    によって流入側から流出側へ向かう流路に内部を連通さ
    せた圧力室と、前記圧力室の内周壁を摺動するピストン
    を一体にした弁体と、該弁体の移動方向に形成された弁
    座及び該弁座に開けた弁孔とを備え、前記弁体を弁座か
    ら離れる方向に押して開弁させ且つ前記小孔から圧力室
    内に流入する水によって閉弁する自閉水栓において、前
    記圧力室の内部であって前記ピストンのストロークエン
    ドに干渉しない位置に、圧力室を形成した部品の溶出成
    分を付着させる補集網を組み込んだことを特徴とする自
    閉水栓。
JP8297390U 1990-08-03 1990-08-03 自閉水栓 Expired - Lifetime JP2546275Y2 (ja)

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JPH0441176U JPH0441176U (ja) 1992-04-08
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