JP2546180B2 - 温排水の排熱回収装置 - Google Patents
温排水の排熱回収装置Info
- Publication number
- JP2546180B2 JP2546180B2 JP1511594A JP1511594A JP2546180B2 JP 2546180 B2 JP2546180 B2 JP 2546180B2 JP 1511594 A JP1511594 A JP 1511594A JP 1511594 A JP1511594 A JP 1511594A JP 2546180 B2 JP2546180 B2 JP 2546180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- flow path
- side flow
- gravity tank
- primary side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、浴場施設、厨房施設、
その他各種給湯施設などにおける温排水の排熱回収装置
に関するものである。
その他各種給湯施設などにおける温排水の排熱回収装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５を使って、浴場施設の例で従来例を
説明すると、洗い場４や浴槽５からの温排水の排熱を利
用して、給湯ボイラーやヒートポンプといった給水加熱
器１の給水を加温するようにしたものがある。簡単に説
明すると、排湯管６を経て排湯枡７に集めた温排水は揚
水ポンプ８によって吐出管９を通り密閉型のフイルター
槽１０に圧送される。フイルター槽１０内の金網１１で
温排水に同伴したごみや糸屑等の夾雑物を除いた温排水
は熱交換器３の一次側流路に通されて、二次側流路内を
通る給水管２からの給水を加温したのち排水管１２に流
される。加温された給水は加熱器１に送られ、加熱され
たものが給湯に供される。尚、１３は加熱器１からの給
湯管、１４は加熱器１を通らない予熱給水管である。
説明すると、洗い場４や浴槽５からの温排水の排熱を利
用して、給湯ボイラーやヒートポンプといった給水加熱
器１の給水を加温するようにしたものがある。簡単に説
明すると、排湯管６を経て排湯枡７に集めた温排水は揚
水ポンプ８によって吐出管９を通り密閉型のフイルター
槽１０に圧送される。フイルター槽１０内の金網１１で
温排水に同伴したごみや糸屑等の夾雑物を除いた温排水
は熱交換器３の一次側流路に通されて、二次側流路内を
通る給水管２からの給水を加温したのち排水管１２に流
される。加温された給水は加熱器１に送られ、加熱され
たものが給湯に供される。尚、１３は加熱器１からの給
湯管、１４は加熱器１を通らない予熱給水管である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した排熱回収装置
では、温排水中に混在している脂肪や垢等が熱交換器３
の一次側流路の伝熱面に被膜として付着し、それが熱交
換器の性能を瞬く間に低下させたし、密閉型フイルター
槽１０内の金網１１に堆積する夾雑物も放置しておくと
水路閉鎖を招くから、従来は、熱交換器３の選択にして
も性能の点は二の次として、ブラシなどで掃除し易い単
純な構造のものを採用したり、掃除を再々行って手数と
労力により上記した不都合を解消していた。それでも図
５の構成では、運転停止によって熱交換器３の一次側流
路は水位が下がって一次側流路の伝熱面が空気に晒さ
れ、該面に付着した脂肪や垢等の被膜を乾燥固化した
り、カビを発生させたりした。被膜が一旦乾燥固化する
と、その除去作業を益々難しくしていた。
では、温排水中に混在している脂肪や垢等が熱交換器３
の一次側流路の伝熱面に被膜として付着し、それが熱交
換器の性能を瞬く間に低下させたし、密閉型フイルター
槽１０内の金網１１に堆積する夾雑物も放置しておくと
水路閉鎖を招くから、従来は、熱交換器３の選択にして
も性能の点は二の次として、ブラシなどで掃除し易い単
純な構造のものを採用したり、掃除を再々行って手数と
労力により上記した不都合を解消していた。それでも図
５の構成では、運転停止によって熱交換器３の一次側流
路は水位が下がって一次側流路の伝熱面が空気に晒さ
れ、該面に付着した脂肪や垢等の被膜を乾燥固化した
り、カビを発生させたりした。被膜が一旦乾燥固化する
と、その除去作業を益々難しくしていた。
【０００４】本発明が解決しようとする課題は、熱交換
器の一次側流路の伝熱面に付着する脂肪や垢等の被膜
を、人手によらずにバルブ操作だけで簡単且つ確実に除
去することができるようにすることである。
器の一次側流路の伝熱面に付着する脂肪や垢等の被膜
を、人手によらずにバルブ操作だけで簡単且つ確実に除
去することができるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、浴場施設、厨
房施設、その他各種給湯施設などで発生した温排水の加
圧流体を熱交換器の一次側流路に通し、その熱交換器の
二次側流路に給水加熱器に供給する給水を通して熱交換
させる温排水の排熱回収装置において、上記施設で発生
した温排水を上記熱交換器の上方に設置した大気開放型
の溢水管付き重力槽で受納し、その重力槽と連結され該
熱交換器の一次側流路を含み且つその熱交換器よりも上
方から吐出する上記温排水の加圧流体用のＵ形管路Ａ
と、該Ｕ形管路Ａとは適宜切替可能とした、重力槽と熱
交換器の一次側流路の出口側とを繋ぐジェットノズル用
配管Ｂならびに熱交換器の一次側流路の入口側と重力槽
とを連絡する戻し配管Ｃとを設けたものである。
房施設、その他各種給湯施設などで発生した温排水の加
圧流体を熱交換器の一次側流路に通し、その熱交換器の
二次側流路に給水加熱器に供給する給水を通して熱交換
させる温排水の排熱回収装置において、上記施設で発生
した温排水を上記熱交換器の上方に設置した大気開放型
の溢水管付き重力槽で受納し、その重力槽と連結され該
熱交換器の一次側流路を含み且つその熱交換器よりも上
方から吐出する上記温排水の加圧流体用のＵ形管路Ａ
と、該Ｕ形管路Ａとは適宜切替可能とした、重力槽と熱
交換器の一次側流路の出口側とを繋ぐジェットノズル用
配管Ｂならびに熱交換器の一次側流路の入口側と重力槽
とを連絡する戻し配管Ｃとを設けたものである。
【０００６】上記熱交換器の二次側流路には給水加熱器
と熱交換器の二次側流路の入口側とを連結する強制循環
加熱回路Ｄを設けるとよい。
と熱交換器の二次側流路の入口側とを連結する強制循環
加熱回路Ｄを設けるとよい。
【０００７】また、好ましくは重力槽内に補給水を供給
する補給水配管を設け、可撓性を有するフイルターを上
記重力槽内に凹の状態に撓ませて装着し、上記戻し配管
Ｃの末端をこのフイルターの上部または下部のいずれか
に切替可能とすることである。
する補給水配管を設け、可撓性を有するフイルターを上
記重力槽内に凹の状態に撓ませて装着し、上記戻し配管
Ｃの末端をこのフイルターの上部または下部のいずれか
に切替可能とすることである。
【０００８】
【作 用】熱交換器の一次側流路は大気開放型の重力槽
を含むＵ型管路の一部に配設したことで、熱交換器の一
次側流路の伝熱面に付着した脂肪や垢等の被膜は除去が
容易な湿潤状態下に置くことができるし、その熱交換器
の一次側流路内に圧送される液は、ジェットノズルで生
成した多数の微細気泡を包含する気液二相流として、そ
の微細気泡が弾けるときの付着被膜剥離作用や合体気泡
の浮揚力等により上記被膜を強力且つ容易に除去でき
る。
を含むＵ型管路の一部に配設したことで、熱交換器の一
次側流路の伝熱面に付着した脂肪や垢等の被膜は除去が
容易な湿潤状態下に置くことができるし、その熱交換器
の一次側流路内に圧送される液は、ジェットノズルで生
成した多数の微細気泡を包含する気液二相流として、そ
の微細気泡が弾けるときの付着被膜剥離作用や合体気泡
の浮揚力等により上記被膜を強力且つ容易に除去でき
る。
【０００９】また、上記気液二相流の温度は、熱交換器
の二次側流路を通る高温循環液によって加温できるの
で、付着被膜の主成分である脂肪分の除去に効果的な液
温下での清掃が可能である。しかも加温された気液二相
流は循環使用されるため、熱を無駄にしない。
の二次側流路を通る高温循環液によって加温できるの
で、付着被膜の主成分である脂肪分の除去に効果的な液
温下での清掃が可能である。しかも加温された気液二相
流は循環使用されるため、熱を無駄にしない。
【００１０】上記のように液を循環して清掃していると
液の汚れがひどくなるが、そのときは補給水を供給し液
の入替えで綺麗にできるし、可撓性を有するフイルター
を重力槽内に凹の状態に撓ませて装着するときには、気
液二相流を重力槽の槽底から戻すことでフイルターを凸
状に反転可能であるから、フイルターの清掃が簡単にで
きる。
液の汚れがひどくなるが、そのときは補給水を供給し液
の入替えで綺麗にできるし、可撓性を有するフイルター
を重力槽内に凹の状態に撓ませて装着するときには、気
液二相流を重力槽の槽底から戻すことでフイルターを凸
状に反転可能であるから、フイルターの清掃が簡単にで
きる。
【００１１】
【実施例】図１は、本発明になる排熱回収装置の実施例
であって、図５の従来例と相違する点は、つぎのとおり
である。
であって、図５の従来例と相違する点は、つぎのとおり
である。
【００１２】本発明にあっては、熱交換器３よりも上方
に大気解放型の重力槽１５を設置する。重力槽１５には
補給水の補給水配管１９並びに溢水管２０を設けてい
る。図示の例では給水管２に三方切替弁２１を設け補給
水配管１９を分岐させたが、給水管２とは別に補給水配
管１９を設けても差支えない。排湯管６によって排湯枡
７に集められた洗い場４や浴槽５からの温排水は揚水ポ
ンプ８で昇圧し、吐出管９を経てこの重力槽１５に送っ
ているが、温排水の排熱回収装置を例えば地下に設置
し、それよりも上階に設置する浴場施設、厨房施設、そ
の他各種給湯施設などでは、排湯管６からの温排水を直
接重力槽１５に流入可能で、その場合には排湯枡７、揚
水ポンプ８とその吐出管９は省略できる。
に大気解放型の重力槽１５を設置する。重力槽１５には
補給水の補給水配管１９並びに溢水管２０を設けてい
る。図示の例では給水管２に三方切替弁２１を設け補給
水配管１９を分岐させたが、給水管２とは別に補給水配
管１９を設けても差支えない。排湯管６によって排湯枡
７に集められた洗い場４や浴槽５からの温排水は揚水ポ
ンプ８で昇圧し、吐出管９を経てこの重力槽１５に送っ
ているが、温排水の排熱回収装置を例えば地下に設置
し、それよりも上階に設置する浴場施設、厨房施設、そ
の他各種給湯施設などでは、排湯管６からの温排水を直
接重力槽１５に流入可能で、その場合には排湯枡７、揚
水ポンプ８とその吐出管９は省略できる。
【００１３】重力槽１５内の温排水を吸引加圧するポン
プ１６と、その加圧流体が通過する熱交換器３の一次側
流路１７と、熱交換後の冷排液を熱交換器３の上方に当
たる位置から大気中に吐出させる吐出管１８とによって
Ｕ型管路Ａを構成する。図示した吐出管１８の端末は重
力槽１５の溢水管２０と略同位置としたが、熱交換器３
の一次側水路１７を常に水浸状態にあらしめるように、
要は熱交換器３よりも上方位置迄高くしておく。吐出管
１８からの排液および溢水管２０からの溢水は共にホッ
パー付き降水管２２を介して排水管１２に排出する。重
力槽１５は大気解放型であるし、吐出管１８の端末は大
気に解放されているからサイフオン作用は働かず、従っ
てＵ型管路Ａ内にある熱交換器３の一次側流路１７は運
転停止後も水浸状態に置かれることになる。
プ１６と、その加圧流体が通過する熱交換器３の一次側
流路１７と、熱交換後の冷排液を熱交換器３の上方に当
たる位置から大気中に吐出させる吐出管１８とによって
Ｕ型管路Ａを構成する。図示した吐出管１８の端末は重
力槽１５の溢水管２０と略同位置としたが、熱交換器３
の一次側水路１７を常に水浸状態にあらしめるように、
要は熱交換器３よりも上方位置迄高くしておく。吐出管
１８からの排液および溢水管２０からの溢水は共にホッ
パー付き降水管２２を介して排水管１２に排出する。重
力槽１５は大気解放型であるし、吐出管１８の端末は大
気に解放されているからサイフオン作用は働かず、従っ
てＵ型管路Ａ内にある熱交換器３の一次側流路１７は運
転停止後も水浸状態に置かれることになる。
【００１４】本発明では熱交換器３の一次側流路の伝熱
面を清掃するため、公知のジェットノズル２３が使用さ
れる。ジェットノズル２３は良く知られているように、
内部のオリフィス部を高速で通過する水流によってエア
ー吸入部に負圧を生じ、その負圧で外部からエアーを吸
引して水流中に無数の微細気泡を生成させるから、この
気液二相流を高流速で熱交換器３の一次側流路１７の出
口側から圧送して伝熱面や弁類、配管内面に衝突させ、
気泡の崩壊・合体を行わせると、付着被膜を微粒化した
り剥離を促進するばかりでなく、気泡ポンプ作用で剥離
物を浮上させ液流と共に流出させ、熱交換器３の一次側
流路の伝熱面の清掃にとって極めて有効である。このた
め本発明では、重力槽１５と熱交換器３の一次側流路１
７の出口側とを連絡するジェットノズル用配管Ｂと、熱
交換器３の一次側流路１７の入口側と重力槽１５とを連
絡する戻し配管Ｃを設けている。一般に浴場施、厨房施
設、その他各種給湯施設などの排熱回収装置では経済性
を重視され、その設備費は可及的安価であることが望ま
れる。この点を勘案すると、上記ジェットノズル２３の
オリフィス部を通過する高速水流を得るためのポンプを
前記したポンプ１６とは別に設置し、上記Ｕ形管路Ａと
は別に専用配管を設けることは得策とはいえない。そこ
で図示のジェットノズル用配管Ｂは、ポンプ１６の圧送
側に三方切替弁２４を設けてジェットノズル２３の入側
と連絡させ、上記Ｕ形管路Ａのうち熱交換器３の一次側
流路１７の出側管に三方切替弁２５を設けてジェットノ
ズル２３の出側と連絡させている。また戻し配管Ｃも上
記Ｕ形管路Ａのうち熱交換器３の一次側流路１７の入側
管に三方切替弁２６を設け、配管２７を新設して重力槽
１５に戻すようにしている。わざわざ戻し配管Ｃを設け
て重力槽１５に戻しているのは、後述する高温洗滌時に
おける液保有熱量を無駄にすることなく有効活用するた
めである。図示の都合上、ジェットノズル２３で生成し
た気液二相流を熱交換器３の一箇所から圧送するとして
示したが、実際には熱交換器３の一次側流路１７の流路
構成に相応し、最も効果的な複数箇所から圧送するのが
よい。
面を清掃するため、公知のジェットノズル２３が使用さ
れる。ジェットノズル２３は良く知られているように、
内部のオリフィス部を高速で通過する水流によってエア
ー吸入部に負圧を生じ、その負圧で外部からエアーを吸
引して水流中に無数の微細気泡を生成させるから、この
気液二相流を高流速で熱交換器３の一次側流路１７の出
口側から圧送して伝熱面や弁類、配管内面に衝突させ、
気泡の崩壊・合体を行わせると、付着被膜を微粒化した
り剥離を促進するばかりでなく、気泡ポンプ作用で剥離
物を浮上させ液流と共に流出させ、熱交換器３の一次側
流路の伝熱面の清掃にとって極めて有効である。このた
め本発明では、重力槽１５と熱交換器３の一次側流路１
７の出口側とを連絡するジェットノズル用配管Ｂと、熱
交換器３の一次側流路１７の入口側と重力槽１５とを連
絡する戻し配管Ｃを設けている。一般に浴場施、厨房施
設、その他各種給湯施設などの排熱回収装置では経済性
を重視され、その設備費は可及的安価であることが望ま
れる。この点を勘案すると、上記ジェットノズル２３の
オリフィス部を通過する高速水流を得るためのポンプを
前記したポンプ１６とは別に設置し、上記Ｕ形管路Ａと
は別に専用配管を設けることは得策とはいえない。そこ
で図示のジェットノズル用配管Ｂは、ポンプ１６の圧送
側に三方切替弁２４を設けてジェットノズル２３の入側
と連絡させ、上記Ｕ形管路Ａのうち熱交換器３の一次側
流路１７の出側管に三方切替弁２５を設けてジェットノ
ズル２３の出側と連絡させている。また戻し配管Ｃも上
記Ｕ形管路Ａのうち熱交換器３の一次側流路１７の入側
管に三方切替弁２６を設け、配管２７を新設して重力槽
１５に戻すようにしている。わざわざ戻し配管Ｃを設け
て重力槽１５に戻しているのは、後述する高温洗滌時に
おける液保有熱量を無駄にすることなく有効活用するた
めである。図示の都合上、ジェットノズル２３で生成し
た気液二相流を熱交換器３の一箇所から圧送するとして
示したが、実際には熱交換器３の一次側流路１７の流路
構成に相応し、最も効果的な複数箇所から圧送するのが
よい。
【００１５】配管２７の吐出側には三方切替弁２８を設
け、重力槽１５内に装着されたフイルター２９に対し
て、その上方から吐出するか、その下方である槽底から
吐出することを可能としている。これはフイルター２９
が金網やパンチングメタルで作った剛な構造体ではな
く、可撓性を具備した合成樹脂モノフイラメント製網や
布を凹の状態に撓ませて装着させておくと、重力槽１５
の下方から吐出させた気液二相流の上昇流によって、フ
イルター２９は凹の状態から凸の状態に反転（図４参
照）し、捕集していた夾雑物を綺麗に離脱できるうえで
有効だからである。
け、重力槽１５内に装着されたフイルター２９に対し
て、その上方から吐出するか、その下方である槽底から
吐出することを可能としている。これはフイルター２９
が金網やパンチングメタルで作った剛な構造体ではな
く、可撓性を具備した合成樹脂モノフイラメント製網や
布を凹の状態に撓ませて装着させておくと、重力槽１５
の下方から吐出させた気液二相流の上昇流によって、フ
イルター２９は凹の状態から凸の状態に反転（図４参
照）し、捕集していた夾雑物を綺麗に離脱できるうえで
有効だからである。
【００１６】つぎに熱交換器３の二次側流路についてい
うと、本発明では通常の給水以外に、加熱器１で加熱さ
れた湯を循環ポンプ３０によって吸引昇圧して熱交換器
３の二次側流路３２を経て加熱器１に戻し、該加熱器１
により加熱するという強制循環加熱回路Ｄを設けてい
る。図示の例では、給水管２に設けた三方切替弁３１に
よって、給水管２から熱交換器３に給水する通常の給水
系と、強制循環加熱回路Ｄとの切替えを可能としている
が、夫々は分離独立していていてもよい。
うと、本発明では通常の給水以外に、加熱器１で加熱さ
れた湯を循環ポンプ３０によって吸引昇圧して熱交換器
３の二次側流路３２を経て加熱器１に戻し、該加熱器１
により加熱するという強制循環加熱回路Ｄを設けてい
る。図示の例では、給水管２に設けた三方切替弁３１に
よって、給水管２から熱交換器３に給水する通常の給水
系と、強制循環加熱回路Ｄとの切替えを可能としている
が、夫々は分離独立していていてもよい。
【００１７】つぎにこの装置の使用法について説明す
る。
る。
【００１８】排熱回収のための通常運転（図１参照） 熱交換器３よりも上方に設置した大気開放型の重力槽１
５に、洗い場４や浴槽５から送られてきた温排水を送液
して、該槽内のフイルター２９で夾雑物を取除いてから
ポンプ１６で吸引昇圧し、三方切替弁２４，２６を経て
熱交換器３の一次側流路１７を通過させ、二次側流路３
２を流れる給水と熱交換させる。熱交換によって冷たく
なった排液は三方切替弁２５、吐出管１８を経て熱交換
器３よりも上方の位置から大気中に吐出させる。一方、
熱交換器３の二次側流路３２を流れる給水は上記の熱交
換作用で温められ、更に給水加熱器１で加熱されてから
浴場の給湯に供される。
５に、洗い場４や浴槽５から送られてきた温排水を送液
して、該槽内のフイルター２９で夾雑物を取除いてから
ポンプ１６で吸引昇圧し、三方切替弁２４，２６を経て
熱交換器３の一次側流路１７を通過させ、二次側流路３
２を流れる給水と熱交換させる。熱交換によって冷たく
なった排液は三方切替弁２５、吐出管１８を経て熱交換
器３よりも上方の位置から大気中に吐出させる。一方、
熱交換器３の二次側流路３２を流れる給水は上記の熱交
換作用で温められ、更に給水加熱器１で加熱されてから
浴場の給湯に供される。
【００１９】Ｕ形管路Ａの一部にある熱交換器３の一次
側流路１７は、運転中も運転停止中も常に水浸状態下に
あることになる。
側流路１７は、運転中も運転停止中も常に水浸状態下に
あることになる。
【００２０】熱交換器の清掃（図２参照） 温排水中に混在している脂肪や垢等は熱交換器３の一次
側流路の伝熱面に被膜となって付着し熱伝導を阻害する
から、このときには三方切替弁３１を切替えて給水管２
とは縁を切り、循環ポンプ３０を駆動して熱交換器３の
二次側流路３２と給水加熱器１との間に構成された循環
加熱回路Ｄ中の液温を高め、これによって熱交換器３の
一次側流路１７を流れる流体を加熱する。三方切替弁２
４，２５，２６の切替えで熱交換器３の一次側流路１７
を圧送される流体はジェットノズル２３で生成した多数
の微細気泡を包含する気液二相流であるから、その微細
気泡が弾けるときの付着被膜剥離作用や合体気泡の浮揚
力等で綺麗にするだけでなく、二次側流路３２からの加
熱で加温されるから、付着被膜をよく落とすことにな
る。この洗滌液は配管２７を経て重力槽１５に戻され循
環して使われるから、加温された熱量を無駄にすること
はない。
側流路の伝熱面に被膜となって付着し熱伝導を阻害する
から、このときには三方切替弁３１を切替えて給水管２
とは縁を切り、循環ポンプ３０を駆動して熱交換器３の
二次側流路３２と給水加熱器１との間に構成された循環
加熱回路Ｄ中の液温を高め、これによって熱交換器３の
一次側流路１７を流れる流体を加熱する。三方切替弁２
４，２５，２６の切替えで熱交換器３の一次側流路１７
を圧送される流体はジェットノズル２３で生成した多数
の微細気泡を包含する気液二相流であるから、その微細
気泡が弾けるときの付着被膜剥離作用や合体気泡の浮揚
力等で綺麗にするだけでなく、二次側流路３２からの加
熱で加温されるから、付着被膜をよく落とすことにな
る。この洗滌液は配管２７を経て重力槽１５に戻され循
環して使われるから、加温された熱量を無駄にすること
はない。
【００２１】液の入替えとフイルター２９の清掃（図
３，図４参照） 上記の作業を継続していると脂肪等が溶解した循環液
の汚れは増加の一途を辿るから、そのときには循環ポン
プ３０を止め、三方切替弁３１，２１を切替えて、補給
水配管１９から重力槽１５内に補給水を送り、その余剰
水を溢水管２０から排出させると、時間の経過と共に液
は段々と入替わって綺麗になる。
３，図４参照） 上記の作業を継続していると脂肪等が溶解した循環液
の汚れは増加の一途を辿るから、そのときには循環ポン
プ３０を止め、三方切替弁３１，２１を切替えて、補給
水配管１９から重力槽１５内に補給水を送り、その余剰
水を溢水管２０から排出させると、時間の経過と共に液
は段々と入替わって綺麗になる。
【００２２】また、フイルター２９上に堆積した夾雑物
を綺麗にしたいときには、三方切替弁２８を切替えて、
それまではフイルター２９よりも上方から重力槽１５内
に戻していた気液二相流を槽１５の下方から戻す。そう
すると可撓性を具備したフイルター２９は気泡ポンプ効
果で凸状に反転（図４）して、捕集していた夾雑物を綺
麗に離脱させ、溢水と共に溢水管２０から排出させるこ
とができる。
を綺麗にしたいときには、三方切替弁２８を切替えて、
それまではフイルター２９よりも上方から重力槽１５内
に戻していた気液二相流を槽１５の下方から戻す。そう
すると可撓性を具備したフイルター２９は気泡ポンプ効
果で凸状に反転（図４）して、捕集していた夾雑物を綺
麗に離脱させ、溢水と共に溢水管２０から排出させるこ
とができる。
【００２３】以上の説明では、排湯枡７内沈殿夾雑物等
の清掃に関し格別記載はしなかったが、必要ならば上記
三方切替弁２４を四方切替弁に替えて、これに排湯枡７
用のジェットノズル回路を接続して、排湯枡７の下方か
ら気液二相流を吹き込むようにすると、気泡ポンプ効果
により沈殿夾雑物等は溢水と共に排水管１２を経て排出
させることができる。
の清掃に関し格別記載はしなかったが、必要ならば上記
三方切替弁２４を四方切替弁に替えて、これに排湯枡７
用のジェットノズル回路を接続して、排湯枡７の下方か
ら気液二相流を吹き込むようにすると、気泡ポンプ効果
により沈殿夾雑物等は溢水と共に排水管１２を経て排出
させることができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、熱交換器の一次側流路
の伝熱面に付着する脂肪や垢等の被膜除去が容易である
ように常に湿潤状態に置き、加えてジェットノズルで生
成した多数の微細気泡を包含する気液二相流を熱交換器
の一次側流路内に圧送し、その微細気泡が弾けるときの
付着被膜剥離作用や合体気泡の浮揚力等を有効活用する
ことによって、熱交換器の一次側流路の伝熱面に付着し
た脂肪や垢等の被膜を、人手によらずにバルブ操作だけ
で簡単且つ確実に除去することができる。
の伝熱面に付着する脂肪や垢等の被膜除去が容易である
ように常に湿潤状態に置き、加えてジェットノズルで生
成した多数の微細気泡を包含する気液二相流を熱交換器
の一次側流路内に圧送し、その微細気泡が弾けるときの
付着被膜剥離作用や合体気泡の浮揚力等を有効活用する
ことによって、熱交換器の一次側流路の伝熱面に付着し
た脂肪や垢等の被膜を、人手によらずにバルブ操作だけ
で簡単且つ確実に除去することができる。
【００２５】また、その付着被膜の主成分である脂肪分
の除去に効果的な気液二相流の加温が可能だから、これ
らが両々相まって付着被膜の強力且つ容易な除去が可能
である。しかも加温された気液二相流は重力槽に戻され
て循環使用されるから、その保有熱量を無駄にしない。
の除去に効果的な気液二相流の加温が可能だから、これ
らが両々相まって付着被膜の強力且つ容易な除去が可能
である。しかも加温された気液二相流は重力槽に戻され
て循環使用されるから、その保有熱量を無駄にしない。
【００２６】更に重力槽に補給水を供給して汚れた液の
入替えが可能だし、重力槽に戻る気液二相流を槽底から
戻すことによって、重力槽内の可撓性フイルターを反転
してフイルターに堆積捕集した夾雑物を簡単に取り除く
ことができる。
入替えが可能だし、重力槽に戻る気液二相流を槽底から
戻すことによって、重力槽内の可撓性フイルターを反転
してフイルターに堆積捕集した夾雑物を簡単に取り除く
ことができる。
【図１】 本発明になる温排水の排熱回収装置の一実施
例として、浴場施設用の場合を示した説明図である。
例として、浴場施設用の場合を示した説明図である。
【図２】 図１の装置の熱交換器の清掃工程を示す説明
図である。
図である。
【図３】 図１の装置のすすぎ運転工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図４】 図１の装置のフイルター清掃工程を示す説明
図である。
図である。
【図５】 従来の浴場施設用排熱回収装置を示す説明図
である。
である。
１は給水加熱器 ２は給水管 ３は熱交換器 １５は大気開放型の重力槽 １６はポンプ １７は熱交換器の一次側流路 １９は補給水配管 ２０は重力槽の溢水管 ２３はジェットノズル ３０は循環ポンプ ３２は熱交換器の二次側流路 ＡはＵ形管路 Ｂはジェットノズル用配管 Ｃは戻し配管 Ｄは強制循環加熱回路
Claims (3)
- 【請求項１】 浴場施設、厨房施設、その他各種給湯施
設などで発生した温排水の加圧流体を熱交換器の一次側
流路に通し、その熱交換器の二次側流路に給水加熱器に
供給する給水を通して熱交換させる温排水の排熱回収装
置において、上記施設で発生した温排水を上記熱交換器
の上方に設置した大気開放型の溢水管付き重力槽で受納
し、 その重力槽と連結され該熱交換器の一次側流路を含み且
つその熱交換器よりも上方から吐出する上記温排水の加
圧流体用のＵ形管路Ａと、該Ｕ形管路Ａとは適宜切替可
能とした、重力槽と熱交換器の一次側流路の出口側とを
繋ぐジェットノズル用配管Ｂならびに熱交換器の一次側
流路の入口側と重力槽とを連絡する戻し配管Ｃとを設け
たことを特徴とする温排水の排熱回収装置。 - 【請求項２】 浴場施設、厨房施設、その他各種給湯施
設などで発生した温排水の加圧流体を熱交換器の一次側
流路に通し、その熱交換器の二次側流路に給水加熱器に
供給する給水を通して熱交換させる温排水の排熱回収装
置において、上記施設で発生した温排水を上記熱交換器
の上方に設置した大気開放型の溢水管付き重力槽で受納
し、 その重力槽と連結され該熱交換器の一次側流路を含み且
つその熱交換器よりも上方から吐出する上記温排水の加
圧流体用のＵ形管路Ａと、該Ｕ形管路Ａとは適宜切替可
能とした、重力槽と熱交換器の一次側流路の出口側とを
繋ぐジェットノズル用配管Ｂならびに熱交換器の一次側
流路の入口側と重力槽とを連絡する戻し配管Ｃとを設
け、 上記熱交換器の二次側流路には給水加熱器と熱交換器の
二次側流路の入口側とを連結する強制循環加熱回路Ｄを
設けたことを特徴とする温排水の排熱回収装置。 - 【請求項３】 その重力槽内に補給水を供給する補給水
配管を設け、可撓性を有するフイルターを上記重力槽内
に凹の状態に撓ませて装着し、上記戻し配管Ｃの末端を
このフイルターの上部または下部のいずれかに切替可能
とした請求項１または２の浴場施設用排熱回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1511594A JP2546180B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 温排水の排熱回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1511594A JP2546180B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 温排水の排熱回収装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07218185A JPH07218185A (ja) | 1995-08-18 |
| JP2546180B2 true JP2546180B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=11879838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1511594A Expired - Fee Related JP2546180B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 温排水の排熱回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2546180B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101865630B (zh) * | 2010-06-08 | 2012-09-05 | 山东电力研究院 | 管道热力冲洗方法及系统 |
-
1994
- 1994-02-09 JP JP1511594A patent/JP2546180B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07218185A (ja) | 1995-08-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4326551A (en) | Heat recovery system for a dishwasher | |
| EP0042591A1 (en) | Circuit for washing a water-feed system in automatic beverage vending machines | |
| US5494527A (en) | Method of cleaning and maintaining hot water heaters | |
| CN106091397A (zh) | 洗漱柜、热水器和回收热能废水装置组合 | |
| CN107386359A (zh) | 一种空调冷凝水和洗漱用水智能回收利用装置 | |
| US3372704A (en) | Degreasing | |
| CN106123296A (zh) | 热水器和回收热能废水装置组合 | |
| JP2546180B2 (ja) | 温排水の排熱回収装置 | |
| JP4236072B2 (ja) | 油液分離装置 | |
| GB2269417A (en) | Augmented domestic water system | |
| JPH10300190A (ja) | 浴槽用循環装置の配管洗浄構造 | |
| CN101221025B (zh) | 一种清洗球冷凝器自动清洗系统 | |
| KR910010237B1 (ko) | 진공 청소장치 | |
| JPH11239770A (ja) | 管路洗浄方法及び装置、並びに浴槽水循環装置の洗浄方法及び洗浄機能付き浴槽水循環装置 | |
| JPH03164696A (ja) | 冷却塔の洗浄方法 | |
| JP3786376B2 (ja) | 水位変動用スカム除去装置 | |
| CN1157645A (zh) | 卫生设备用的冲刷清洗装置 | |
| CN2301269Y (zh) | 风机叶轮清洗装置 | |
| JP3542873B2 (ja) | 洗浄集じん装置 | |
| CN208296001U (zh) | 电热热水装置 | |
| JPS6321115B2 (ja) | ||
| JP2003220373A (ja) | 給水配管の洗浄方法及び給水配管の洗浄装置及びオゾン水供給装置 | |
| JPH1015513A (ja) | 配管系統の洗浄方法及び装置 | |
| JPS5919918Y2 (ja) | 排熱回収装置の洗浄装置 | |
| JPH0733889Y2 (ja) | 油清浄機の洗浄装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 15 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 16 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808 Year of fee payment: 17 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |