JP2546153Y2 - プレキャストコンクリート構造物 - Google Patents

プレキャストコンクリート構造物

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JP2546153Y2
JP2546153Y2 JP1991060506U JP6050691U JP2546153Y2 JP 2546153 Y2 JP2546153 Y2 JP 2546153Y2 JP 1991060506 U JP1991060506 U JP 1991060506U JP 6050691 U JP6050691 U JP 6050691U JP 2546153 Y2 JP2546153 Y2 JP 2546153Y2
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concrete structure
precast concrete
steel frame
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copper alloy
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プレキャストコンク
リート構造物に関し、更に詳細にはプレキャストコンク
リート構造物を組み付ける時にプレキャストコンクリー
ト構造物本体から突出する鉄骨を熔接する場合に、熔接
により発生する熱を積極的に除去する冷却装置を備える
プレキャストコンクリート構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】プレキャストコンクリート構造物から成
る柱、梁、あるいはパネルなどは工場等で予め製造し、
運搬して建設現場で組み立てることができるので、現場
における作業が簡単と成る。この組み立ての際に、プレ
キャストコンクリート構造物の鉄骨を熔接し、組み立て
後の構造物全体の強度を確保する。
【0003】ところが、この熔接をする場合に鉄骨が強
く加熱されると、この鉄骨に対し熱膨張率の異なるプレ
キャストコンクリートが割れや剥れなどの損傷を受ける
可能性がある。この損傷を防ぐために、溶接個所の鉄骨
を大きく露出させ、プレキャストコンクリートまでの距
離を長くし、熱がプレキャストコンクリートの部分まで
伝わりにくいようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら熔接のた
めに露出した鉄骨は、熔接後に後打ちコンクリートを充
填してコンクリート内に埋没させなければならない。そ
して鉄骨の露出部分が長くなると、この後打ちコンクリ
ートのために複雑な形状の型枠を必要とし、また後打ち
コンクリートの量も多くなり、建設現場における作業量
を増加させてしまうものである。
【0005】この考案は以上の問題点を解決するために
なされたもので、鉄骨の露出部分を短くして、熔接後の
コンクリート後打ち作業の効率を向上させることができ
プレキャストコンクリート構造物を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、以上の目的
を達成するために成されたもので、内部に鉄骨が埋設さ
れたプレキャストコンクリート構造物本体から前記鉄骨
が突出したプレキャストコンクリート構造物であって、
前記プレキャストコンクリート構造物本体から突出した
前記鉄骨の突出部に密着するように成形された銅合金製
熱吸収部を設け、この銅合金製熱吸収部に下部を埋め込
み且つ上部に放熱フィンを取り付けた熱移動放熱用のヒ
ートパイプと前記放熱フィンに冷却空気を供給する電
ファンとを前記プレキャストコンクリート構造物本体に
直接的又は間接的に支持してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】熔接によって発生する熱は、露出部分の鉄骨に
密着する銅合金製熱吸収部、ヒートパイプ、フィン、及
び冷却空気に伝導して積極的に除去される。従って、鉄
骨の露出部分を小さくしてもプレキャストコンクリート
まで熱が伝わるのを抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1及び図2に
おいて説明する。この実施例におけるプレキャストコン
クリート構造物1は梁であり、左右から延びる梁が中央
で接続され(図1)組み立てがおこなわれる。それぞれ
の梁の先端においてプレキャストコンクリート構造物本
体4の内部に埋設された鉄骨3が当該構造物本体4から
外部に突出して露出され、熔接がおこなわれるようにな
っている。この鉄骨3は図2に示すようにH型鋼であ
り、それぞれの鉛直な断面が突き合わされて熔接が行わ
れる。この鉄骨3の露出部分のうちプレキャストコンク
リート構造物本体4に近い部分に、銅合金製熱吸収部5
が密着されている。この銅合金製熱吸収部5は鉄骨であ
るH型鋼の上下面及び側面に密着され、この密着部分の
鉄骨3の表面形状にぴったりとフィットする形に成形さ
れている。銅合金製熱吸収部5の鉄骨3への固定は、図
示しないが、金属性のクランパーで挟み付けたり仮止熔
接をしたりしておこなう。あるいは、鉄鋼であるH型鋼
の上面に熔接させる場合には、単に載置するだけでもよ
い。
【0009】この銅合金製熱吸収部5には複数のヒート
パイプ7の一端が埋め込まれている。ヒートパイプ7の
中央部は傾斜して上方に持ち上がり他端には多数枚の放
熱フィン9が取付けられている。各フィン9は略水平に
設けられている。フィン9の水平方向に隣り合って冷却
用の電動ファン11が取付けられている。この電動ファ
ン11の風を送る方向は図1中左右どちら方向でも構わ
ないが、露出した鉄骨3の方向へ送れば、フィンを通っ
た冷却空気(外気)は更に熔接される部位に送られ冷却
効率を高めることができる。
【0010】前記ヒートパイプ7及び電動ファン11の
支持は、図示しない支持体によっておこなうことが可能
である。この支持体はプレキャストコンクリート構造物
本体4の上に載せたり、クランパーなどにより挟み付け
て安定させることができる。クランパーを用いればプレ
キャストコンクリート構造物本体4の上面のみならず側
面や下面にも配置させることが可能である。
【0011】以下、この実施例の作用について説明す
る。プレキャストコンクリート構造物本体4から露出さ
れた鉄骨3の先端で熔接が行われると、熔接に伴う高熱
が発生する。この熱は鉄骨3を伝わるが直ちに銅合金製
熱吸収部5に吸収される。吸収された熱は、ヒートパイ
プ7内の冷却媒体を蒸発させ、その際の気化熱により銅
合金製熱吸収部5を強く冷却する。蒸発した冷却媒体は
ヒートパイプ7内を傾斜に沿って上昇し、他端において
熱を伝え液化する。伝えられた熱は、放熱フィン9を介
して冷却空気に伝わり、外気に放出される。液化した冷
却媒体は、ヒートパイプ7の内部を傾斜に沿って下り、
再び銅合金製熱吸収部5に戻る。
【0012】このようにしてヒートパイプ7の働きによ
り露出された鉄骨3、すなわち熔接される部位は積極的
に冷却されるので、鉄骨3の熱がプレキャストコンクリ
ート構造物本体4に伝わることを抑止でき、従来、この
熱により鉄骨3とプレキャストコンクリート構造物本体
4の熱膨張率の差が原因となって生じていたプレキャス
トコンクリート構造物本体4の割れや剥れなどの損傷が
防止される。
【0013】また、積極的に鉄骨3の冷却をおこなうの
で、従来のように冷却のために鉄骨3の露出の部分を長
くする必要がなく、この露出部分について行う熔接後の
後打ちコンクリート用型枠が、小さく単純な構造で済む
ことになる。
【0014】さらに型枠が小さいことから、後打ちコン
クリートの量が少なくて済み、プレキャストコンクリー
ト構造物1の組み立て現場における作業能率を向上させ
ることができる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、熔接時に発生する熱は鉄骨の露出部分からヒートパ
イプなどを介して、冷却媒体により積極的に外気に放出
されるので、鉄骨の露出部分からプレキャストコンクリ
ート構造物本体へ伝わるのを抑止でき、熱によってプレ
キャストコンクリートが損傷を受けることを抑止でき
る。従って、鉄骨の露出部分を小さくでき、熔接後に必
要となる後打ちコンクリートのための型枠が小さく単純
な形状で済み、現場における作業を簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る冷却装置を表わすた
め、プレキャストコンクリート構造物の熔接の部位を示
す側面図である。
【図2】 プレキャストコンクリート構造物の熔接の部
位を示す正面図である。
【符号の説明】
1 プレキャストコンクリート構造物 3 鉄骨 5 銅合金製熱吸収部 7 ヒートパイプ 9 放熱フィン 11 冷却用の電動ファン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に鉄骨が埋設されたプレキャストコ
    ンクリート構造物本体から前記鉄骨が突出したプレキャ
    ストコンクリート構造物であって、前記プレキャストコ
    ンクリート構造物本体から突出した前記鉄骨の突出部に
    密着するように成形された銅合金製熱吸収部を設け、こ
    の銅合金製熱吸収部に下部を埋め込み且つ上部に放熱フ
    ィンを取り付けた熱移動放熱用のヒートパイプと前記放
    フィンに冷却空気を供給する電動ファンとを前記プレ
    キャストコンクリート構造物本体に直接的又は間接的に
    支持してなるプレキャストコンクリート構造物。
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JPH0513684U JPH0513684U (ja) 1993-02-23
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JPS53741A (en) * 1976-06-23 1978-01-06 Surii Sutaa Kougiyou Kk Windmill for pachinko game machine
JPS59122423A (ja) * 1982-12-28 1984-07-14 Green Cross Corp:The 制癌剤含有脂肪乳剤

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