JPH07260362A - るつぼ型誘導炉 - Google Patents

るつぼ型誘導炉

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Publication number
JPH07260362A
JPH07260362A JP5146694A JP5146694A JPH07260362A JP H07260362 A JPH07260362 A JP H07260362A JP 5146694 A JP5146694 A JP 5146694A JP 5146694 A JP5146694 A JP 5146694A JP H07260362 A JPH07260362 A JP H07260362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
yoke
heat
furnace
induction furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP5146694A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiro Ueno
定洋 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP5146694A priority Critical patent/JPH07260362A/ja
Publication of JPH07260362A publication Critical patent/JPH07260362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】L型継鉄の下部水平部分の炉心方向の端面近傍
の熱エネルギーを安全な方法で外部に導き放熱させて、
L型継鉄の温度を下げる。 【構成】L型継鉄4の当て板4aの下部の水平部分に、
先端部分に集熱部4bを持ち反対側に放熱フィン4dを
持つヒートパイプ4cを複数個取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属を溶解したり、
金属溶湯を保持するるつぼ型誘導炉に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例のるつぼ型誘導炉の断面図
を示す。図4において、1は金属溶湯、2は耐火物で構
成されたるつぼ、3は誘導加熱コイル、4はL型継鉄、
5は上部耐火物、6は下部耐火物、7は断熱耐火レン
ガ、8は炉枠、9は出湯口、10は炉蓋を示す。
【0003】上記の構成で、金属溶湯1を保持し、その
他の部材への熱伝導を抑制しているるつぼ2は、その外
周に巻回された誘導加熱コイル3と、上部耐火物5と、
下部耐火物6により保持されて、外周方向への膨張を抑
制されている。るつぼ2と誘導加熱コイル3との間には
断熱材を兼ねたシート状の部材が挿入されており、るつ
ぼ2の縦方向の膨張収縮を円滑にし、収縮時に横方向に
亀裂ができるのを防止している。
【0004】誘導加熱コイル3の外周にはその周囲に沿
ってL型継鉄が複数個配されて、誘導加熱コイル3の外
周方向への膨張を抑制する役目を果たすと共に、誘導加
熱コイル3の背面帰磁路を構成し、その他の金属部材の
局部加熱を防止している。L型継鉄4は炉枠8により固
定され、保持されている。又、るつぼ2の下部には断熱
耐火レンガ7が敷設されて、前記るつぼから炉底部への
熱伝導を抑制している。
【0005】更に、るつぼ上部には、金属溶湯をるつぼ
傾動により出湯する出湯口9と、金属溶湯からの放熱損
を減少させるために、開閉可能な炉蓋10が配されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したるつぼ型誘導
炉は、L型継鉄の水平部分が隣り合うL型継鉄の水平部
分との間になす空間に、下部耐火物を充填して、るつぼ
の耐火物が外周方向に膨張し、破壊するのを防止するよ
うに構成されている。L型継鉄の下部の水平部分の炉心
方向の端面は、るつぼ耐火物が炉底部分で外周方向に膨
張し下部耐火物及び前記L型継鉄の下部の水平部分の炉
心方向の端面に沿って、るつぼ縦方向の膨張力に円滑に
変えられるように、傾斜を付けられている。
【0007】L型継鉄の下部水平部分の構成は、炉内の
磁束を集束し、帰磁路を構成しているので、誘導加熱コ
イル下部を横切る磁束を抑制し、その磁束による渦流損
を抑制する役目をも果たしているが、るつぼ耐火物に接
しているために、るつぼからの熱伝導と、磁束による渦
流損による発熱によって加熱される。熱エネルギーの一
部はL型継鉄の垂直部分に熱伝導されて、外気に放熱さ
れるが、熱伝導されない熱エネルギーによって、L型継
鉄の下部水平部分の炉心方向の端面近傍の継鉄は高温に
なり、特に、加熱周波数が高く、るつぼ内に高電力を投
入し高速で溶解するるつぼ型誘導炉では、継鉄を構成す
る珪素鋼板の絶縁物を熱破壊し、継鉄の役目を無くする
問題がある。
【0008】熱伝導されない熱エネルギーを炉外へ放熱
する手段として、L型継鉄の当て板に水冷パイプを溶接
して、水冷却する場合があるが、下部耐火物内に水冷パ
イプを埋設した場合、水漏れがあると、水蒸気爆発を起
こす恐れがある。この発明の目的は、継鉄(例えばL型
継鉄)の下部の炉心方向の端面近傍の熱エネルギーを安
全な方法で外部に導き放熱させて、継鉄の下部の炉心方
向の端面近傍の温度を下げるようにしたるつぼ型誘導炉
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、るつ
ぼ型炉体の外周に誘導加熱コイルを巻回し、その誘導加
熱コイルを保持する継鉄とこの継鉄を固定する炉枠から
なるるつぼ型誘導炉において、前記継鉄の下部に、先端
部分に集熱部を持ち反対側に放熱フィンを持つヒートパ
イプを取付けたるつぼ型誘導炉とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のるつぼ
型誘導炉において、継鉄下部に、先端部分に集熱部を持
ち反対側に放熱フィンを持つヒートパイプを埋設したる
つぼ型誘導炉とする。請求項3の発明は、請求項1ない
し2に記載のるつぼ型誘導炉において、集熱部を銅又
は、アルミニュームの集熱板としたるつぼ型誘導炉とす
る。
【0011】
【作用】この手段によれば、継鉄の下部の炉心方向の端
面近傍の熱エネルギーをヒートパイプによって安全な方
法で外部に導き放熱できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を、図2はその実施
例の要部をしめす。従来例のるつぼ型誘導炉を示した図
4と同一符号を付けた部材は従来例のそれと同一機能を
持つので、その説明は省略する。実施例が従来例と異な
る点は次のとおりである。
【0013】図1および図2に示された実施例では、L
型継鉄4の下部水平部の継鉄当て板4aに、先端部分に
集熱部4bを持ち反対側に放熱フィン4dを持つヒート
パイプ4cが複数個取付けられている。L型継鉄4の下
部水平部分の炉心方向の端面に金属溶湯からるつぼの耐
火物を介して伝導される熱エネルギーと、磁束による渦
流損の熱エネルギーは、継鉄当て板4aに取り付けられ
た集熱部4bで集熱され、ヒートパイプ4cを介して、
ヒートパイプの放熱部に取付けられた放熱フィン4dに
導かれて、放熱される。
【0014】放熱フィン4dは、炉枠外周近傍の下部耐
火物6の中に埋め込まれているので、放熱フィン4dと
下部耐火物6との熱伝達が良くなり、更に、下部耐火物
6と密接している炉枠8への熱伝達も良くなるので、L
型継鉄4の下部水平部分の炉心方向の端面近傍の熱エネ
ルギーは、炉枠8から外気へ放熱されて、L型継鉄4の
下部水平部分の温度をさげる役目を果たす。
【0015】放熱フィン4dをヒートパイプ4cの胴部
を長くして、直接炉枠外に置き、外気と熱交換する場合
は、炉からの溶湯飛沫や溶解材料片の飛来に備えて保護
カバーが必要になる。又、別の実施例として、放熱フィ
ンとその周辺部分の下部耐火物6を除き、空間として、
放熱フィンと外気を直接熱交換させることは可能であ
る。
【0016】その場合、下部耐火物6の一部分にできた
空間により、るつぼの耐火物の膨張力を支える力が弱め
られるのを防止するためために、例えば、前記の空間部
分に合った升状の補強財等で、補強する必要がある。
又、前記の空間部分の換気を良くするためには、断熱耐
火レンガ7と炉枠の炉底部分で前記の空間部分に相当す
る部分に、換気口を設ければ良い。
【0017】図3は、本発明の他の実施例の要部を示
し、ヒートパイプ4cの集熱部4bは、L型継鉄4の下
部水平部の継鉄内に埋設されている。又、集熱部4b
は、集熱効果を高めるために、集熱面積が大きく取れ、
熱伝導率の高い銅又は、アルミニューム製の板状部材と
している。前記板状集熱部はL型継鉄締めつけボルトで
継鉄当て板と共に取り付けられる。
【0018】又、継鉄の中にヒートパイプ4cの集熱部
4bを埋設する場合、そのヒートパイプ4cの集熱部4
bは、集熱部と同じ厚さの継鉄構成部材を集熱部に相当
する厚さ分取り除き、集熱部と置き換えることにより、
継鉄構成部材の残りの部分と集熱部4bと継鉄当て板を
一括して、L型継鉄締めつけボルトで固定される。な
お、上述した実施例ではL型継鉄にヒートパイプを取付
ける例について説明したが、この発明はL型継鉄に限定
されず、例えばI型継鉄またはコ字型継鉄にヒートパイ
プを取付けて熱エネルギーを排出することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、継
鉄下部に、先端部分に集熱部を持ち反対側に放熱フィン
を持つヒートパイプを取付けることにより、冷却水を使
用しないで、安全に、継鉄下部の炉心近傍の熱エネルギ
ーを炉外に放熱する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図
【図2】その実施例の要部の1例を示す構成図
【図3】本発明の他の実施例の要部を示す構成図
【図4】従来例の断面図
【符号の説明】
1…金属溶湯、2…耐火物で構成されたるつぼ、3…誘
導加熱コイル、4…L型継鉄、4a…L型継鉄当て板、
4b…集熱部、4c…ヒートパイプ、4d…放熱フィ
ン、5…上部耐火物、6…下部耐火物、7…断熱耐火レ
ンガ、8…炉枠、9…出湯口、10…炉蓋、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】るつぼ型炉体の外周に巻回された誘導加熱
    コイルと、その誘導加熱コイルを保持する継鉄とこの継
    鉄を固定する炉枠からなるるつぼ型誘導炉において、前
    記継鉄の下部に、先端部分に集熱部を持ち反対側に放熱
    フィンを持つヒートパイプを取付けたことを特徴とする
    るつぼ型誘導炉。
  2. 【請求項2】請求項1記載のるつぼ型誘導炉において、
    継鉄下部に、先端部分に集熱部を持ち反対側に放熱フィ
    ンを持つヒートパイプを埋設したことを特徴とするるつ
    ぼ型誘導炉。
  3. 【請求項3】請求項1ないし2に記載のるつぼ型誘導炉
    において、集熱部を銅又は、アルミニュームの集熱板と
    したことを特徴とするるつぼ型誘導炉。
JP5146694A 1994-03-23 1994-03-23 るつぼ型誘導炉 Pending JPH07260362A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5146694A JPH07260362A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 るつぼ型誘導炉

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JP5146694A JPH07260362A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 るつぼ型誘導炉

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JPH07260362A true JPH07260362A (ja) 1995-10-13

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JP5146694A Pending JPH07260362A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 るつぼ型誘導炉

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JP (1) JPH07260362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025679A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 富士電機株式会社 誘導炉

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025679A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 富士電機株式会社 誘導炉

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