JP2545886B2 - 図形データ管理装置 - Google Patents

図形データ管理装置

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JP2545886B2 JP62272860A JP27286087A JP2545886B2 JP 2545886 B2 JP2545886 B2 JP 2545886B2 JP 62272860 A JP62272860 A JP 62272860A JP 27286087 A JP27286087 A JP 27286087A JP 2545886 B2 JP2545886 B2 JP 2545886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は図形データ管理装置に関し、さらに詳細に
いえば、多数の図形データをセグメントメモリに登録
し、セグメントメモリに登録されている多数の図形デー
タに基いて必要な処理を施し、可視的に表示するグラフ
ィック・ディスプレイ装置において好適に使用される新
規な図形データ管理装置に関する。
<従来の技術、および発明が解決しようとする問題点> 従来から、ラスタスキャン型3次元グラフィック・デ
ィスプレイ装置においては、一般的に第2図に示すよう
に、上位プロセッサ(COM)に対して通信ユニット(EM
P)を介してメモリ管理プロセッサ(MMP)を接続し、メ
モリ管理プロセッサ(MMP)との間で図形データの授受
を行なうセグメントメモリ(SBF)を設けている。そし
て、上記セグメントメモリ(SBF)から読出した図形デ
ータを入力とし、かつマトリクス処理モジュール(MU
L)との間におけるデータの授受を行なう画像処理プロ
セッサ(DSP)を設けており、画像処理プロセッサ(DS
P)からの出力データをクリッププロセッサ(CLIP)、
および描画プロセッサ(DPU)を通して直線補間演算器
(DDA)に供給し、直線補間演算器(DDA)から出力され
るx,y座標データをそのままフレームメモリ(FM)に供
給しているとともに、z座標データをデプスバッファ
(DBF)に供給することによりzフラグデータを得、フ
レームメモリ(FM)に対して制御データとして供給する
ようにしている。さらに、上記フレームメモリ(FM)の
内容をディスプレイ装置(CRT)に供給することによ
り、図形データを可視的に表示するようにしている。
そして、上記セグメントメモリ(SBF)より上位の部
分を通常のプロセッサで構成するとともに、画像処理プ
ロセッサ(DSP)より下位の部分をビットスライスプロ
セッサで構成することにより、図形データ授受のための
データ通信負荷を可能な限り低減させるとともに、セグ
メントメモリ(SBF)に格納された図形データに対する
表示のための処理速度を高速化するようにしている。
さらに詳細に説明すると、上位プロセッサ(COM)か
ら通信プロセッサ(EMP)を介して供給された図形デー
タに基いてメモリ管理プロセッサ(MMP)により処理を
施すことにより単位図形データをセグメントメモリ(SB
F)に格納する。具体的には、可能な限り少ないデータ
数で図形データの格納が行なわれるのであり、例えば、
球の場合には、中心の座標データ、および半径データの
みで球に対応する図形データが格納される。そして、セ
グメントメモリ(SBF)から読出された図形データに対
して、画像処理プロセッサ(DSP)、およびマトリクス
処理モジュール(MUL)により、サーフェス、曲面等の
分割処理、セグメントトラバース処理、プリミティブ展
開処理、および座標変換処理を施し、これらの処理が施
された図形データに対してクリッププロセッサ(CLIP)
によりクリップ処理を施し、描画プロセッサ(DPU)以
下において凹ポリゴンの分割処理(以下、上記分割処理
をも含めてポリゴン分割処理と略称する)、奥行き方向
のソート処理(以下、zソート処理と略称する)、およ
びぬりつぶし処理を施すことにより、3次元処理が施さ
れた表示図形データをフレームメモリ(FM)に格納する
ことができる。したがって、フレームメモリ(FM)に格
納されている内容に基いてディスプレイ装置(CRT)上
に可視的表示を行なわせることができる。
したがって、上位プロセッサ(COM)から送出される
図形データを受信し、必要な処理を施してセグメントメ
モリ(SBF)に格納するまでの所要時間を短縮し、デー
タ通信負荷を低減させるので、上位プロセッサ(COM)
を必要以上に拘束することを防止することができる。
そして、一旦セグメントメモリ(SBF)に新たな、或
は修正された図形データが格納された後は、表示図形に
対して拡大、縮小、平行移動等のローカル処理を施す場
合には、上位プロセッサ(COM)との間におけるデータ
授受を行なう必要が全くなく、セグメントメモリ(SB
F)に格納されている図形データを読出して、画像処理
プロセッサ(DSP)、およびマトリクス処理モジュール
(MUL)により、セグメントトラバース処理を行ないな
がらポリゴン分割を行ない、しかもプリミティブ展開処
理、および座標変換を施すことにより、所望のローカル
処理が施された状態の図形データを得、ローカル処理が
施された状態の図形表示を行なうことができる。
しかし、上記のラスタスキャン型3次元グラフィック
・ディスプレイ装置においては、画像処理プロセッサ
(DSP)において多種の処理を行なわせることが必要に
なるとともに、処理速度を高めることが必要なるため、
著しく複雑な処理を、著しく高速に行なわせ得るハード
ウェア構成が必須となり、例えば、ビットスライス浮動
小数点数プロセッサを使用しなければならなくなってし
まうので、全体として構成が複雑化するとともに、著し
いコストアップを招いてしまうという問題があり、さら
には、このような構成を採用した場合であっても、十分
な高速化を達成することができないという問題もある。
さらに詳細に説明すると、画像処理プロセッサ(DS
P)、描画プロセッサ(DPU)においてポリゴン分割を行
なわせないことが考えられるが、このようにすれば、ぬ
りつぶし処理速度が著しく低下する凹ポリゴンが存在す
る場合に、セグメントメモリ(SBF)から図形データを
読出してからディスプレイ装置(CRT)上における可視
的表示が行なわれるまでの所要時間が長くなりすぎるの
で、到底実用化することができない。したがって、セグ
メントメモリ(SBF)に凸ポリゴンのみならず、スプラ
イン曲面、球、円錐等の3次元プリミティブ図形、およ
び凹ポリゴンが格納されている場合には、画像処理プロ
セッサ(DSP)、および描画プロセッサ(DPU)において
ポリゴン分割を行なうことが必要になる。この場合にお
いて、画像処理プロセッサ(DSP)においては、ポリゴ
ン分割のみを行なうわけではなく、セグメントトラバー
ス処理をも行なうのであるから、画像処理プロセッサ
(DSP)における処理負荷が大きくなりすぎ、大きな処
理負荷にも拘らず十分な処理能力を発揮させようとすれ
ば、著しく高速動作可能なデバイスを使用することが必
要になり、ハードウェアコストが大きくなる。同様に、
描画プロセッサ(DPU)においては、ポリゴン分割のみ
ならず、凸ポリゴンぬりつぶし用データの生成をも行な
うのであるから、画像処理プロセッサ(DSP)の場合と
同様の問題がある。また、ビットスライスプロセッサ
に、トラバーサル処理、プリミティブ展開等のマイクロ
プログラムを組込むことが必要になるため、ソフトウェ
アの開発工程が著しく複雑化してしまうのみならず、ソ
フトウェア資産の引継ぎが困難になり、せっかく開発し
たマイクロプログラムの十分な有効活用を達成すること
ができないという問題がある。そして、ビットスライス
プロセッサのためのマイクロプログラムを高級言語、例
えばC言語で記述すると、ビットスライスプロセッサ本
来の処理性能の1/10程度の処理性能しか発揮し得なくな
るのであるから、上記の問題が特に顕著に現われること
になる。
さらに、マトリクス処理モジュール(MUL)において
は、プリミティブ展開処理、および座標変換処理を時分
割で行なうのであるから、座標変換処理を著しく高速に
行なうことができるモジュールであっても、プリミティ
ブ展開処理に伴なう負荷が著しく大きいため、および時
分割処理に基くフラクションに起因してパイプライン処
理が崩れるために、上記座標変換処理速度よりも著しく
低い処理能力(例えば、座標変換処理速度の数分の1か
ら100分の1程度の処理速度)しか発揮させることがで
きないという問題がある。スプライン曲面のポリゴン分
割を行なう場合には、特に遅い処理速度しか達成するこ
とができないのである。
さらには、透明面処理を行なうためのzソート処理を
行なう場合には、セグメント管理プロセッサ(MMP)に
おいてもトラバース処理を行なわなければならないこと
になり、ファームウェアの開発が二重化するので、開発
工程が複雑化してしまうという問題がある。
<発明の目的> この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、グラフィックパイプライン部における構成を簡素化
することができるとともに、ローカル処理が施された図
形データを得るまでの所要時間を著しく短縮することが
でき、しかも、全体としての開発工程を著しく簡素化す
ることができる図形データ管理装置を提供することを目
的としている。
<問題点を解決するための手段> 上記の目的を達成するための、この発明の図形データ
管理装置は、メモリ管理部が、供給データに基いて図形
データをそのままセグメントメモリに供給する図形デー
タ管理手段と、図形データが凸ポリゴンデータ、或は線
分データであるか否かを判別する判別手段と、凸ポリゴ
ンデータ、線分データの何れでもないことを示す判決結
果に基いて図形データを凸ポリゴンデータに分割する分
割手段と、分割手段により分割された凸ポリゴンデータ
を元の図形データに対応する分割図形データとしてセグ
メントメモリに供給する分割図形データ管理手段とを具
備している。
但し、上記図形データ管理手段としては、判別手段に
よる判別結果に基いて各図形データ毎に、分割図形デー
タが存在するか否かを示す判別フラグを設定してセグメ
ントメモリに格納するものであることが好ましい、 また、上記グラフィックパイプライン部としては、判
別フラグに対応して、元の図形データ、或は分割された
図形データを入力としてパイプライン処理を行なうもの
であることが好ましい。
<作用> 以上の構成の画像データ管理装置であれば、セグメン
ト管理部によりセグメントメモリに格納される図形デー
タを管理し、セグメントメモリに格納されている図形デ
ータをグラフィックパイプライン部に供給することによ
り可視的表示を行なわせる場合において、メモリ管理部
が、供給データに基いて図形データをそのままセグメン
トメモリに供給する図形データ管理手段と、図形データ
が凸ポリゴンデータ、或は線分データであるか否かを判
別する判別手段と、凸ポリゴンデータ、線分データの何
れでもないことを示す判決結果に基いて図形データを凸
ポリゴンデータに分割する分割手段と、分割手段により
分割された凸ポリゴンデータを元の図形データに対応す
る分割図形データとしてセグメントメモリに供給する分
割図形データ管理手段とを具備しているからであるか
ら、図形データ管理手段により、供給データに基く図形
データをそのままセグメントメモリに供給し、従来装置
と同様の図形データをセグメントメモリに格納すること
ができる。そして、判別手段により、図形データが凸ポ
リゴンデータ、或は線分データであるか否かを判別す
る。この判別の結果、凸ポリゴン、或は線分データであ
れば、何ら分割処理等を施すことはないのであるが、凸
ポリゴンデータ、線分データの何れでもなければ、分割
手段により該当図形データを凸ポリゴンデータに分割
し、分割図形データ管理手段により、上記分割された凸
ポリゴンデータを基の図形データに対応する分割図形デ
ータとしてセグメントメモリに供給することができる。
したがって、セグメントメモリには、従来の装置と同
様の図形データが格納されるとともに、凸ポリゴンデー
タ、線分データの何れでもない図形データに対応させ
て、凸ポリゴンデータから構成される分割図形データが
格納されることになる。
この結果、拡大、縮小、回転等のローカル処理を施す
ことが指定された場合には、セグメントメモリから凸ポ
リゴンデータ、或は線分データのみを読出し、グラフィ
ックパイプライン部において比較的単純な処理のみを施
すことにより、可視的表示を高速に行なわせることがで
きる。
そして、上記図形データ管理手段が、判別手段による
判別結果に基いて各図形データ毎に、分割図形データが
存在するか否かを示す判別フラグを設定してセグメント
メモリに格納するものである場合には、元の図形データ
のみが存在する状態、および元の図形データのみなら
ず、分割図形データが存在する状態を判別フラグにより
表示することができる。
また、上記グラフィックパイプライン部が、判別フラ
グに対応して、元の図形データ、或は分割された図形デ
ータを入力としてパイプライン処理を行なうものである
場合には、凸ポリゴンデータ、或は線分データのみに基
くぬりつぶし処理等を行なわせることができ、全体とし
て図形を可視的に表示するために必要な時間を著しく短
縮することができる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明す
る。
第2図はこの発明の図形データ管理装置を組込んだラ
スタスキャン型3次元グラフィック・ディスプレイ装置
の概略構成を示すブロックであり、上位プロセッサ(CO
M)に対して通信ユニット(EMP)を介してメモリ管理プ
ロセッサ(MMP)を接続し、メモリ管理プロセッサ(MM
P)との間で図形データの授受を行なうセグメントメモ
リ(SBF)を設けている。そして、上記セグメントメモ
リ(SBF)から読出した図形データを入力とし、かつマ
トリクス処理モジュール(MUL)との間におけるデータ
の授受を行なう画像処理プロセッサ(DSP)を設けてお
り、画像処理プロセッサ(DSP)からの出力データをク
リッププロセッサ(CLIP)、および描画プロセッサ(DP
U)を通して直線補間演算器(DDA)に供給し、直線補間
演算器(DDA)から出力されるx,y座標データをそのまま
フレームメモリ(FM)に供給しているとともに、z座標
データをデプスバッファ(DBF)に供給することにより
zフラグデータを得、フレームメモリ(FM)に対して制
御データとして供給するようにしている。さらに、上記
フレームメモリ(FM)の内容をディスプレイ装置(CR
T)に供給することにより、図形データを可視的に表示
するようにしている。
そして、上記セグメントメモリ(SBF)より上流側の
部分を通常のプロセッサで構成するとともに、画像処理
プロセッサ(DSP)より下流側の部分をビットスライス
プロセッサで構成し、パイプライン化することにより、
図形データ授受のためのデータ通信負荷を可能な限り低
減させるとともに、セグメントメモリ(SBF)に格納さ
れた図形データに対する表示のための処理速度を高速化
するようにしている。
また、上記メモリ管理プロセッサ(MMP)は、第1図
に示すように、図形データ管理部(1)と、判別部
(2)と、図形分割部(3)と、分割図形データ管理部
(4)とを有している。さらに詳細に説明すると、通信
ユニット(EMP)を介して上位プロセッサ(COM)から順
次供給される図形データは、直接図形データ管理部
(1)に供給されるとともに、判別部(2)に供給さ
れ、さらに、判別部(2)から出力される判別結果信号
に基いて制御されるゲート(31)を通して図形分割部
(3)に供給される。そして、図形分割部(3)により
生成された凸ポリゴンデータが分割図形データ管理部
(4)に供給されている。さらに、上記図形データ管理
部(1)からの出力データ、および分割図形データ管理
部(4)からの出力データがセグメントメモリ(SBF)
の該当領域にそれぞれ格納されるとともに、判別部
(2)からの判別結果データがセグメントメモリ(SB
F)に対して判別フラグとして格納される。尚、上記図
形データ管理部(1)は、従来のメモリ管理部と同様の
動作を行なうものであり、可能な限り少ないデータで定
義された図形データを通信ユニット(EMP)を通して供
給されることにより、そのままセグメントメモリ(SB
F)の所定領域に格納するとともに、上記判別部(2)
から出力される判別結果データを入力として判別フラグ
をもセグメントメモリ(SBF)の所定領域に格納するも
のである。上記判別部(2)は、供給された各図形デー
タが凸ポリゴンデータ、或は線分データであるか否かを
判別し、判別結果信号を出力するものであり、例えば、
ポリゴンの各辺を構成するベクトル同士の相対関係を把
握することにより凹ポリゴンであるか否かを判別し、或
は、ポリゴンの各項点データについて極大点、極小点の
数を算出することにより凹ポリゴンであるか否か、即
ち、極大点、極小点の少なくとも一方が2以上存在する
か否かを判別し、判別結果に対応する判別結果信号を出
力させればよいが、この構成に限定されるものではな
く、凸ポリゴンデータ、線分データ以外の図形データを
抽出するために異なる判別基準を使用すること、上記判
別基準と併用すること等が可能である。そして、上記判
別結果信号は、判別フラグとしてセグメントメモリ(SB
F)に供給される。上記図形分割部(3)は、上記判別
結果信号に基いて制御されるゲート(31)を介して供給
される、凸ポリゴンデータ、線分データ以外の図形デー
タをより小さい凸ポリゴンデータに分割するものであ
り、従来公知の分割アルゴリズムに基く処理を遂行し
て、凸ポリゴンデータから構成される分割図形データを
生成するものである。上記分割図形データ管理部(4)
は、上記図形分割部(3)において生成され分割図形デ
ータを、セグメントメモリ(SBF)の他の領域に格納す
るものであるが、分割図形データを格納するに当って
は、元の図形データに対応する状態となるように制御す
るようにしている。具体的には、分割図形データが格納
されている先頭アドレスデータ、分割数エータ等のトラ
バーサル処理時に必要なデータを、元の図形データ格納
領域に対応させてセグメントメモリ(SBF)の所定領域
に格納するようにしている。
また、上記画像処理プロセッサ(DSP)、マトリクス
処理モジュール(MUL)、クリッププロセッサ(CLI
P)、および描画プロセッサ(DPU)を主体とするグラフ
ィックパイプライン部においては、セグメントメモリ
(SBF)から読出された凸ポリゴンデータ、或は線分デ
ータのみが供給され、座標変換処理、クリップ処理、お
よび凸ポリゴンぬりつぶし処理のみを行なうようにして
おり、全体として処理負荷が大巾に低減させられている
とともに、処理速度が著しく向上させられている。
さらに、上記通信ユニット(EMP)としては任意の構
成のプロセッサを使用することができるが、メモリ管理
プロセッサ(MMP)に対してデュアルポートスタティッ
クランダムアクセスメモリを介して接続され、メモリ管
理プロセッサ(MMP)を基準としてI/Oペリフェラルとし
て機能するようにしてあることが好ましい。
上記のラスタスキャン型3次元グラフィックディスプ
レイ装置の動作は次のとおりである。
上位プロセッサ(COM)からスプライン曲面データ、
3次元プリミティブデータ、凹ポリゴンデータ、凸ポリ
ゴンデータ、および線分データ等の任意の図形データが
通信ユニット(EMP)を介してメモリ管理プロセッサ(M
MP)に順次供給される。
このメモリ管理プロセッサ(MMP)においては、順次
供給される図形データが図形データ管理部(1)、判別
部(2)、およびゲート(31)に供給されるので、元の
図形データが、図形データ管理部(1)により、そのま
まセグメントメモリ(SBF)の所定領域(以下、ユーザ
レイヤと略称する)に格納され、同時に判別部(2)か
ら出力される判別結果データが判別フラグとしてセグメ
ントメモリ(SBF)に供給され、各図形データに対応さ
せて格納させられる。また、上記判別結果データは、制
御信号としてゲート(31)に供給されているのであるか
ら、元の図形データが凸ポリゴンデータ、線分データの
何れでもないと判別された場合にのみゲート(31)を開
いて図形データを図形分割部(3)に供給し、より小さ
い凸ポリゴンへの分割、展開を行なうことができる。そ
して、分割、展開が行なわれた凸ポリゴンデータは、分
割図形データ管理部(4)に供給され、セグメントメモ
リ(SBF)の他の所定領域(以下、ベーシックレイヤと
略称する)に格納される。尚、上記ユーザレイヤに格納
された図形データとベーシックレイヤに格納された分割
図形データとの相関を持たせるために、上記判別フラグ
のみならず、1の図形データに対応する分割図形データ
が格納されている先頭アドレスデータ、および分割数等
をも格納する。
したがって、この状態において、セグメントメモリ
(SBF)には、全ての図形データに対応する凸ポリゴン
データ、或は線分データがユーザレイヤ、或はベーシッ
クレイヤに格納されていることになるので、グラフィッ
クパイプライン部においては、判別フラグに基いて何れ
かのレイヤから凸ポリゴンデータ、或は線分データのみ
を読出し、座標変換処理、クリップ処理、およびポリゴ
ンぬりつぶし処理を順次施し、最終的にデプスバッファ
アルゴリズムに基いて隠面処理を施すことにより3次元
図形データをフレームメモリ(FM)に格納することがで
きる。そして、フレームメモリ(FM)の内容に基いてデ
ィスプレイ装置(CRT)上に可視的表示を行なわせるこ
とができる。
以上は上位プロセッサから供給された図形データに基
く表示のための処理についてのみ説明したが、上位プロ
セッサから新たな図形データの供給がない状態であって
も、拡大、縮小、或は平行移動処理を施して新たな表示
に行なわせる場合があり、このような場合には、以下の
ようにして迅速に表示すべきデータを生成することがで
きる。
即ち、この場合には、判別フラグを参照しながらセグ
メントメモリ(SBF)のユーザレイヤ、或はベーシック
レイヤから凸ポリゴンデータ、或は線分データを読出
し、画像処理プロセッサ(DSP)、およびマトリクス処
理モジュール(MUL)においてローカル指定された処理
に対応するマトリクス演算を施しクリッププロセッサ
(CLIP)によりクリップ処理を施し、描画プロセッサ
(DPU)によりぬりつぶし用データを生成する。そし
て、このぬりつぶし用データを直接補間演算器(DDA)
に供給することによりぬりつぶし画素データを順次生成
してフレームメモリ(FM)に供給するとともに、z座標
の直線補間演算値をデプスバッファ(DBF)に供給する
ことによりzフラグデータを生成し、書込み制御信号と
してフレームメモリ(FM)に供給する。したがって、フ
レームメモリ(FM)には、最終的に隠面処理が施された
図形データが格納されることになり、この図形データを
基いてディスプレイ装置(CRT)により可視的な表示を
行なわせることができる。
上記の説明から明らかなように、ローカル指定による
拡大処理、縮小処理、或は回転処理を施す場合には、セ
グメントメモリ(SBF)から読出す図形データを判別フ
ラグに基いて選択するだけでよく、何ら図形分割処理を
施すことなく、凸ポリゴンデータ、或は線分データのみ
をグラフィックパイプライン部に供給することができ
る。したがって、グラフィックパイプライン部において
は座標変換処理、クリップ処理、および凸ポリゴンのぬ
りつぶし処理を行なえばよくなり、ローカル処理が施さ
れた状態での図形表示速度を、従来例と比較して2桁程
度向上させることができる。また、グラフィックパイプ
ライン部における処理を簡素化することができるのであ
るから、構成を簡素化することができ、全体としてコス
トダウンを達成することができる。
また、グラフィックパイプライン部における処理を高
速化するために、メモリ管理プロセッサ(MMP)におけ
る処理が複雑化し、この部分における所要時間が増加す
ることは否めないのであるが、メモリ管理プロセッサ
(MMP)における処理は上位プロセッサ(COM)からデー
タが供給された場合にのみ必要になるだけであり、ロー
カル処理としての拡大処理、縮小処理、或は平行移動処
理を行なう場合にはメモリ管理プロセッサ(MMP)によ
る処理は全く必要でないから、全体としてみれば、図形
表示速度を著しく向上させることができる。
さらに、CADシステム等に適用した場合においては、
表示図形の一部についてサイズ、形状等を変更する要求
がかなり頻繁に発生する可能性があるが、このような要
求に対応する新たなデータの入力は通常オペレータが1
点ずつ行なうのであるから、メモリ管理プロセッサ(MM
P)における処理所要時間がある程度長くなっても特に
不都合は生じない。即ち、オペレータによるデータ入力
同士の時間間隔は図形表示所要時間と比較して著しく長
いのであるから、この時間内にメモリ管理プロセッサ
(MMP)により必要な図形分割処理を行なわせることは
可能であり、セグメントメモリ(SBF)から凸ポリゴン
データ、或は線分データを読出してから実際に表示され
るまでの所要時間を著しく短縮しておけば、オペレータ
から見た場合のリアルタイム性は十分である。具体的に
は、上記メモリ管理プロセッサ(MMP)において0.1秒程
度よりも短い処理所要時間が達成できれば上記リアルタ
イム性の達成には十分であるから、現状において汎用さ
れているメモリ管理プロセッサ(MMP)で十分に達成可
能である。
また、セグメントメモリ(SBF)には、ユーザレイヤ
とベーシックレイヤとが格納されているのであるから、
例えばスプライン曲面の変更を指示する場合には、上位
プロセッサ(COM)から必要最小限の制御点の変更のみ
を指示すればよく、オペレータの操作を著しく簡素化す
ることができる。即ち、分割図形データのみしか格納さ
れていなければ、多数存在する各分割図形データに対し
て変更を指示しなければならないのに対して、上記実施
例においては、分割図形データに対してではなく、元の
スプライン曲面に対応する少数のデータのみを変更すべ
く指示を行なえばよく、指示された変更データに基いて
メモリ管理プロセッサ(MMP)が必要なポリゴン分割を
行なうので、オペレータの操作を著しく簡素化すること
ができる。
尚、上記メモリ管理プロセッサ(MMP)に組込まれる
プログラムは当初高級言語(例えばC言語)で作成する
ことが可能であり、デバッグ後、部分的にアセンブラ言
語に変更することにより処理速度を著しく高速化するこ
とができるのみならず、ソフトウェアの開発工程を著し
く低減することができる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、別個に設けられたホストプロセッサからデ
ータの供給を受けてグラフィック端末において図形表示
のために必要な処理を施すラスタスキャン型3次元グラ
フィック・ディスプレイ装置に適用することが可能であ
るほか、ホストプロセッサとグラフィック端末とを一体
化したラスタスキャン型3次元グラフィック・ディスプ
レイ装置に適用することが可能であり、その他、この発
明の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を
施すことが可能である。
<発明の効果> 以上のようにこの発明は、メモリ管理プロセッサにお
いてポリゴン分割を行なわせ、元の図形テデータと分割
図形データとをセグメントメモリに格納するようにして
いるので、グラフィックパイプライン部においてポリゴ
ン分割を行なわせる必要がなくなり、グラフィックパイ
プライン部における処理速度を著しく向上させることが
でき、特に、ローカル処理としての拡大処理、縮小処
理、平行移動処理等を行なわせる場合における表示速度
を著しく向上させることができるとともに、グラフィッ
クパイプライン部の構成、および処理を著しく簡素化す
ることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はメモリ管理プロセッサの構成を示すブロック
図、 第2図はラスタスキャン型3次元グラフィック・ディス
プレイ装置の構成を概略的に示すブロック図。 (1)……図形データ管理部、(2)……判別部、 (3)……図形分割部、(4)……分割図形データ管理
部、 (MMP)……メモリ管理プロセッサ、 (DSP)……画像処理プロセッサ、 (MUL)……マトリクス処理モジュール、 (CLIP)……クリッププロセッサ、 (DPU)……描画プロセッサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリ管理部(MMP)によりセグメントメ
    モリ(SBF)に格納される図形データを管理し、セグメ
    ントメモリ(SBF)に格納されている図形データをグラ
    フィックパイプライン部に供給することにより可視的表
    示を行なわせるラスタスキャン型グラフィック・ディス
    プレイ装置において、メモリ管理部(MMP)が、供給デ
    ータに基いて図形データをそのままセグメクトメモリに
    供給する図形データ管理手段(1)と、図形データが凸
    ポリゴンデータ、或は線分データであるか否かを判別す
    る判別手段(2)と、凸ポリゴンデータ、線分データの
    何れでもないことを示す判別結果に基いて図形データを
    凸ポリゴンデータに分割する分割手段(3)と、分割手
    段により分割された凸ポリゴンデータを元の図形データ
    に対応する分割図形データとしてセグメントメモリに供
    給する分割図形データ管理手段(4)とを具備すること
    を特徴とする図形データ管理装置。
  2. 【請求項2】図形データ管理手段(1)が、判別手段
    (2)による判別結果に基いて各図形データ毎に、分割
    図形データが存在するか否かを示す判別フラグを設定し
    てセグメントメモリ(SBF)に格納するものである上記
    特許請求の範囲第1項記載の図形データ管理装置。
  3. 【請求項3】グラフィックパイプライン部が、判別フラ
    グに対応して、元の図形データ、或は分割された図形デ
    ータを入力としてパイプライン処理を行なうものである
    上記特許請求の範囲第1項記載の図形データ管理装置。
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