JP2545860Y2 - 旋盤用非円形加工アタッチメント - Google Patents
旋盤用非円形加工アタッチメントInfo
- Publication number
- JP2545860Y2 JP2545860Y2 JP2311392U JP2311392U JP2545860Y2 JP 2545860 Y2 JP2545860 Y2 JP 2545860Y2 JP 2311392 U JP2311392 U JP 2311392U JP 2311392 U JP2311392 U JP 2311392U JP 2545860 Y2 JP2545860 Y2 JP 2545860Y2
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- Japan
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- lathe
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は複合加工ＮＣ旋盤用の非
円形加工アタッチメントに関するものである。
円形加工アタッチメントに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、非円形工作物をバイトにより切削
加工する場合、図４に示すように工作物１０１の加工す
べき所定の非円形状１０２と同一形状の親カム１０３の
外周に、一端を１０４に固定したばね１０５によりバイ
トを押し当てて、親カム１０３を工作物と同一速度に回
転させることによりバイト１０６の前後移動で非円形部
の切削加工を行っていた。
加工する場合、図４に示すように工作物１０１の加工す
べき所定の非円形状１０２と同一形状の親カム１０３の
外周に、一端を１０４に固定したばね１０５によりバイ
トを押し当てて、親カム１０３を工作物と同一速度に回
転させることによりバイト１０６の前後移動で非円形部
の切削加工を行っていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた親
カム１０３によるバイト１０６の前後移動で非円形部の
切削を行う方法は、加工速度を上げるとバイト１０６が
親カム１０３に追従できなくなり精度が悪くなるため能
率が悪く、更に長時間使用すると親カムが摩耗して加工
精度が悪くなる。このため製作したカムは職人の手作業
で修正せねばならず時間を要する等の問題点を有してい
た。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みなされたものであり、その目的とするところは、小型
かつ簡単な構造で可動部の質量が小さく慣性力が小さく
て高速切削に有利な非円形加工アタッチメントを提供し
ようとするものである。
カム１０３によるバイト１０６の前後移動で非円形部の
切削を行う方法は、加工速度を上げるとバイト１０６が
親カム１０３に追従できなくなり精度が悪くなるため能
率が悪く、更に長時間使用すると親カムが摩耗して加工
精度が悪くなる。このため製作したカムは職人の手作業
で修正せねばならず時間を要する等の問題点を有してい
た。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みなされたものであり、その目的とするところは、小型
かつ簡単な構造で可動部の質量が小さく慣性力が小さく
て高速切削に有利な非円形加工アタッチメントを提供し
ようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案における旋盤用非円形加工アタッチメントは、
複合加工旋盤のタレットの回転工具取付ステーションに
着脱可能に装着される非円形加工用のアタッチメントで
あって、刃物台側の主軸と同期回転可能な回転工具軸モ
ータにより駆動されるピニオン軸を回転可能に支持しＸ
軸直線案内を有するアタッチメント本体と、該アタッチ
メント本体の前記Ｘ軸直線案内に沿って移動可能に設け
られ、前記ピニオン軸先端のピニオンと噛合するラック
を有するバイト取付台とからなり、バイト取付台が主軸
回転と同期Ｘ軸移動して非円形加工を行うものである。
に本考案における旋盤用非円形加工アタッチメントは、
複合加工旋盤のタレットの回転工具取付ステーションに
着脱可能に装着される非円形加工用のアタッチメントで
あって、刃物台側の主軸と同期回転可能な回転工具軸モ
ータにより駆動されるピニオン軸を回転可能に支持しＸ
軸直線案内を有するアタッチメント本体と、該アタッチ
メント本体の前記Ｘ軸直線案内に沿って移動可能に設け
られ、前記ピニオン軸先端のピニオンと噛合するラック
を有するバイト取付台とからなり、バイト取付台が主軸
回転と同期Ｘ軸移動して非円形加工を行うものである。
【０００５】
【作用】複合加工旋盤のタレットに装着された非円形加
工アタッチメントのアタッチメント本体上に移動可能に
設けられたバイト取付台をラック，ピニオンにより主軸
回転と同期させてＸ軸方向に揺動させ、主軸チャックに
把持する工作物外周の非円形部の切削を行う。
工アタッチメントのアタッチメント本体上に移動可能に
設けられたバイト取付台をラック，ピニオンにより主軸
回転と同期させてＸ軸方向に揺動させ、主軸チャックに
把持する工作物外周の非円形部の切削を行う。
【０００６】
【実施例】実施例について図１，図２を参照して説明す
る。公知の複合加工旋盤において、主軸頭１に複数の軸
受により主軸２が回転可能に軸承され、主軸２の先端に
チャック３が嵌着されている。主軸２は主軸モータ４に
よりベルト５を介して駆動され、主軸２の後端部に回転
角を検出するパルス発生器６が取付けられている。一方
図示しないベッド上のＺ軸案内に沿って移動可能に図示
しない往復台が載置されており、この往復台上に設けら
れたＸ軸案内に沿って刃物台７が移動可能に載置されて
いる。刃物台７にタレット８がＺ軸方向の旋回軸のまわ
りで回転，割出し可能に設けられており、タレット８の
回転工具取付ステーションに非円形加工アタッチメント
９が着脱可能に装着されている。刃物台７内には検出器
１０を同心に有する回転工具軸モータ１１がＺ軸方向を
向いて固着されており、回転工具軸モータ１１によりギ
ヤー１２〜１４を介して先端にクラッチ１５Ｂを有する
駆動軸１６が回転されるようになっている。
る。公知の複合加工旋盤において、主軸頭１に複数の軸
受により主軸２が回転可能に軸承され、主軸２の先端に
チャック３が嵌着されている。主軸２は主軸モータ４に
よりベルト５を介して駆動され、主軸２の後端部に回転
角を検出するパルス発生器６が取付けられている。一方
図示しないベッド上のＺ軸案内に沿って移動可能に図示
しない往復台が載置されており、この往復台上に設けら
れたＸ軸案内に沿って刃物台７が移動可能に載置されて
いる。刃物台７にタレット８がＺ軸方向の旋回軸のまわ
りで回転，割出し可能に設けられており、タレット８の
回転工具取付ステーションに非円形加工アタッチメント
９が着脱可能に装着されている。刃物台７内には検出器
１０を同心に有する回転工具軸モータ１１がＺ軸方向を
向いて固着されており、回転工具軸モータ１１によりギ
ヤー１２〜１４を介して先端にクラッチ１５Ｂを有する
駆動軸１６が回転されるようになっている。
【０００７】非円形加工アタッチメント９のアタッチメ
ント本体１７には駆動軸１６と同心の穴が穿設されてお
り、先端にピニオン１８を一体に有するピニオン軸１９
がこの穴に回転可能に嵌挿され、ピニオン軸の後端に前
記クラッチ１５Ｂと係脱可能に係合されるクラッチ１５
Ａが嵌着されている。更にアタッチメント本体１７には
Ｘ軸方向の案内１７ａが削設されており、この案内１７
ａに沿ってバイト取付台２１が移動可能に設けられてい
る。そしてバイト取付台２１に固着のラック２２がピニ
オン１８と噛合され、回転工具軸モータ１１の正，逆回
転でバイト取付台２１に固着のバイトＴが揺動する。複
合加工旋盤付属のＮＣ装置２３内には主軸モータ４を回
転制御する主軸モータ駆動制御部２４，回転工具軸モー
タ１１を回転制御する回転工具軸モータ駆動制御部２
５，主軸モータ４と回転工具軸モータ１１を同期回転す
るための同期関数発生部２６が含まれている。
ント本体１７には駆動軸１６と同心の穴が穿設されてお
り、先端にピニオン１８を一体に有するピニオン軸１９
がこの穴に回転可能に嵌挿され、ピニオン軸の後端に前
記クラッチ１５Ｂと係脱可能に係合されるクラッチ１５
Ａが嵌着されている。更にアタッチメント本体１７には
Ｘ軸方向の案内１７ａが削設されており、この案内１７
ａに沿ってバイト取付台２１が移動可能に設けられてい
る。そしてバイト取付台２１に固着のラック２２がピニ
オン１８と噛合され、回転工具軸モータ１１の正，逆回
転でバイト取付台２１に固着のバイトＴが揺動する。複
合加工旋盤付属のＮＣ装置２３内には主軸モータ４を回
転制御する主軸モータ駆動制御部２４，回転工具軸モー
タ１１を回転制御する回転工具軸モータ駆動制御部２
５，主軸モータ４と回転工具軸モータ１１を同期回転す
るための同期関数発生部２６が含まれている。
【０００８】続いて本実施例の作用について説明する。
主軸チャック３に非円形工作物Ｗを把持し、図示しない
往復台のＺ軸移動と刃物台７のＸ軸移動で、バイトＴの
刃先を切削開始位置に位置したのち、図３に示すように
工作物Ｗ（主軸２）の回転角に対してバイト刃先位置が
同期移動するように、回転工具軸モータ１１の正逆回転
が行われ、同時に往復台のＺ軸方向主軸側への切削送り
で非円形部の切削加工が行われる。
主軸チャック３に非円形工作物Ｗを把持し、図示しない
往復台のＺ軸移動と刃物台７のＸ軸移動で、バイトＴの
刃先を切削開始位置に位置したのち、図３に示すように
工作物Ｗ（主軸２）の回転角に対してバイト刃先位置が
同期移動するように、回転工具軸モータ１１の正逆回転
が行われ、同時に往復台のＺ軸方向主軸側への切削送り
で非円形部の切削加工が行われる。
【０００９】
【考案の効果】本考案は上述の通り構成されているので
次に記載する効果を奏する。標準的な複合加工旋盤に、
質量の小さいバイト取付台だけのＸ軸同期移動で非円形
加工を行う非円形加工アタッチメントを取付けて非円形
加工を行うようにしたので、慣性力による刃先の追従誤
差が極めて少なくなり、比較的高速切削が可能で、小型
の安価なアタッチメントを取付けただけで、高価な専用
機に対抗できる高度な精度と能率が得られる。
次に記載する効果を奏する。標準的な複合加工旋盤に、
質量の小さいバイト取付台だけのＸ軸同期移動で非円形
加工を行う非円形加工アタッチメントを取付けて非円形
加工を行うようにしたので、慣性力による刃先の追従誤
差が極めて少なくなり、比較的高速切削が可能で、小型
の安価なアタッチメントを取付けただけで、高価な専用
機に対抗できる高度な精度と能率が得られる。
【図１】本実施例の非円形状加工アタッチメントを装着
した複合加工ＮＣ旋盤の構成図である。
した複合加工ＮＣ旋盤の構成図である。
【図２】非円形状加工アタッチメントの斜視姿図であ
る。
る。
【図３】楕円形状工作物加工時の刃先の位置と工作物の
回転角度の関係を表す説明図である。
回転角度の関係を表す説明図である。
【図４】従来の技術の親カム追従式非円形加工機の説明
図である。
図である。
２ 主軸 ４ 主軸モー
タ ７ 刃物台 ８ タレット ９ 非円形加工アタッチメント １１ 回転工
具軸モータ １７ アタッチメント本体 １８ ピニオ
ン １９ ピニオン軸 ２１ バイト
取付台 ２２ ラック
タ ７ 刃物台 ８ タレット ９ 非円形加工アタッチメント １１ 回転工
具軸モータ １７ アタッチメント本体 １８ ピニオ
ン １９ ピニオン軸 ２１ バイト
取付台 ２２ ラック
Claims (1)
- 【請求項１】 複合加工旋盤のタレットの回転工具取付
ステーションに着脱可能に装着される非円形加工用のア
タッチメントであって、刃物台側の主軸と同期回転可能
な回転工具軸モータにより駆動されるピニオン軸を回転
可能に支持しＸ軸直線案内を有するアタッチメント本体
と、該アタッチメント本体の前記Ｘ軸直線案内に沿って
移動可能に設けられ前記ピニオン軸先端のピニオンと噛
合するラックを有するバイト取付台とからなり、バイト
取付台が主軸回転と同期Ｘ軸移動して非円形加工を行う
ことを特徴とする旋盤用非円形加工アタッチメント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2311392U JP2545860Y2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 旋盤用非円形加工アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2311392U JP2545860Y2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 旋盤用非円形加工アタッチメント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574701U JPH0574701U (ja) | 1993-10-12 |
| JP2545860Y2 true JP2545860Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=12101429
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2311392U Expired - Lifetime JP2545860Y2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 旋盤用非円形加工アタッチメント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545860Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP2311392U patent/JP2545860Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0574701U (ja) | 1993-10-12 |
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