JP2545849B2 - 電気メツキ装置 - Google Patents

電気メツキ装置

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JP2545849B2
JP2545849B2 JP62090114A JP9011487A JP2545849B2 JP 2545849 B2 JP2545849 B2 JP 2545849B2 JP 62090114 A JP62090114 A JP 62090114A JP 9011487 A JP9011487 A JP 9011487A JP 2545849 B2 JP2545849 B2 JP 2545849B2
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plating
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seal
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、縦型電気メッキ装置の改良に関する。
[従来技術] 現在、電気メッキ方法には下記に示す方法がある。
1)水平型、横サイドからの噴流方式 2)水平型、ライン方向からの噴流方式 3)水平型、下面及び上面からの噴流方式 4)堅型、浸漬、下面からの噴流方式 5)堅型、浸漬、ストリップ直前の噴流方式 6)堅型、浸漬、下面及び上面交互の噴流方式 等がある。しかしこれらの方式では、 1)片面メッキの際、メッキしない面にも薄くメッキさ
れる。
2)ストリップの両端に、メッキしたくない面でも10mm
程度メッキが付着する。
3)板幅方向に流速分布を均一に確保できないため、メ
ッキ層の特性が均一に確保できない。
4)両面メッキの際、両端にメッキが多く付着する。
など、問題が多かった。
特開昭59−89792は、金属層をストリップメタルの片
面、又は両面に連続的に電気メッキする際、ストリップ
に対して垂直方向又は斜め方向からストリップとアノー
ドの間隙にめっき液を重力によって流す方法を開示して
いる。
[従来技術の問題点] しかし、この方法では単に重力によりメッキ液を落下
させるため、次のような問題が生じる恐れがある。即
ち、液体を流路に通流させる際、その流路が急激に変化
すると、通流する流体はその変化に追従できず、その流
れは剥離を生じ死水領域を生じることが一般的に良く知
られている。例えば第5図に示すように、電極101上部
にメッキ液溜102を設け、電極101とストリップ103との
間隔にメッキ液を流すと、ノズル下部からのメッキ液の
流速が上部からのメッキ液に比べて大きく、電極上部内
壁において流れに剥離を生じる。そして剥離を生じた死
水領域(A箇所)には、電極101の上部から巻込まれた
空気、あるいは電極から生じたガスが滞留する。これら
電極面上に滞留した空気やガスは、メッキを阻害するな
どしてメッキに悪影響を及ぼし、製品品質を劣化させる
原因となる。
このことから本発明者は第6図に示すように、ノズル
110の上方にメッキ液溜111を形成して、ここにメッキ液
が溜められるようにし、電極101の上部から空気が侵入
しないようにした電気メッキ装置を別途提案している。
しかしこの装置の場合次の様な問題がある。例えば亜鉛
−鉄合金メッキをおこなう場合、電極内を通過するスト
リップとメッキ液との相対速度はメッキ層中の鉄含有率
と密接な関係がある。従って生産性を上げるためライン
スピートを上昇した場合、メッキ液の流速、即ち流量を
これに合せて上昇させる必要がある。しかし流量を増加
させるとメッキ液溜の液面が上昇するため、特に電極の
上方にあるコンダクタロール(図示せず)と電極101と
の距離を長くする必要がある。このため装置が大形化す
る問題がある。またこのように距離を長くするとメッキ
消費電力が大きくなる問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものてその目的
とするところは電極上面での空気、ガスの巻込みを防止
して、これに起因するメッキ品質の劣化を防ぎ、しかも
ラインスピードを上げても小型の設備、少ない消費電力
でメッキできる電気メッキ装置を提供することにある。
[問題点を解決する手段及び作用] 本発明は、メッキ槽内を下方向に走行した後上方向に
走行するストリップの両側に電極を配置し、電極とスト
リップの間隙にノズルヘッダからのめっき液を流してめ
っきする電気メッキ装置において、前記ノズルヘッダに
取付けられ、ノズルヘッダからのめっき液を電極とスト
リップの間隙に斜め下方向に流すノズルと、前記ノズル
ヘッダに、前記ノズルよりも上方に取付けられ、前記ノ
ズルヘッダからのめっき液をストリップに対して直角方
向に流すシールノズルと、このシールノズルに連通して
シールノズルの上方に設けられ、シールノズルからのめ
っき液を溜めるめっき液溜と、このめっき液溜の下方に
ストリップに沿って形成され、前記シールノズルとノズ
ルとにそれぞれ連通するめっき液流路とを備えてなる電
気メッキ装置である。
この電気メッキ装置によれば、ストリップとノズルの
間隙に連通しているメッキ液溜内にメッキ液の液面を確
保しているので、この間隙内に上部から空気が巻込まれ
るのを防ぐ。またメッキ液の流量を増加してもシールノ
ズルからのメッキ液によりメッキ液溜の液面が上昇する
のを抑える。
[実施例] 以下本発明を図示する実施例を参照して説明する。第
1図は電気メッキ装置の概略説明図で、この装置はメッ
キ槽11の下部にロール12を配置している。そしてこのロ
ール12に案内されて、ストリップ13が上から下方向に走
行し、ロール12を経て下から上方向に走行する。メッキ
槽11内にはストリップ13の走行箇所の両面にそれぞれア
ノード電極14,14及び15,15が配置され、更にこれら電極
14,15の上部にはノズルヘッダ16が取付けられている。
ノズルヘッダ16は第2図及び第3図に示すようにその先
端にノズル17を取付け、ここから電極14,15(以下符号1
4で代表して説明する)とストリップ13の間隙18にメッ
キ液を斜め下方向に吐出するようになっている。前記ノ
ズルヘッダ16はその側面を閉じており、このことにより
ノズル17の上方にメッキ液溜19を形成している。従って
このメッキ液溜19はメッキ液流路20を介して前記ストリ
ップ13と電極14の間隙18に連通している。更に前記ノズ
ルヘッダ16にはシールノズル21が取付けられている。こ
のシールノズル21は前記メッキ液流路20に対して直角、
即ちここを通るストリップに対して直角に取付けられて
いる。
この構成に於いて、ノズル17からメッキ液を流し、電
極14,14とストリップ13との間隙18に電流を流してスト
リップ表面にメッキ処理を行なう。メッキ液の流量を適
宜設定することによりノズル17から吐出するメッキ液の
一部はメッキ液流路20を通ってメッキ液溜19に入り、こ
こにメッキ液の液面を形成する。この結果メッキ液が流
下しストリップ13が走行している間隙18内にその上部か
ら空気が巻込むのを防ぐことができる。更にシールノズ
ル21からメッキ液流路20に対して直角方向にメッキ液を
吐出しているので、メッキ液がメッキ液流路20を通って
メッキ液溜19内に上昇しようとしても、このメッキ液に
よりこれを阻止するので、メッキ液溜19が急激に上昇す
るのを防ぐ。この場合シールノズル21からのメッキ液の
吐出量は全メッキ流量の10%以下とするのが好適であ
る。
次に下記の条件でおこなった本発明の実験例について
説明する。
メッキ条件 ライン速度:80m/min ストリップサイズ:1.0×1000mm メッキ品種:純亜鉛 付着量:両面メッキ,30g/m2/30g/m2 トレイ数:9トレイ,両面アノード使用 吹出しノズル間隔d1:10mm 吹出し初速v0:3m/sec 液シール高さl1:200mm シールノズル間隔d2:1.5mm 極間距離d3:10mm アノード電極長さl2:1100mm メッキ液主成分:ZnSO4(pH=1.4) メッキ液スプレー幅:1040mm 上記条件でストリップの電気メッキをおこなった結
果、ストリップと電極との間隔に空気が全く巻込まれな
かった。メッキ電圧が従来(シールノズルを設けていな
いもの)では15.2ボルトであったものが、13.4ボルトに
減少した。
また上記メッキ条件に於いて、その流量をを変えた場
合の液面の高さの変化を測定した。またこれと比較する
ためにシールノズルを設けない従来のメッキ装置につい
ても同様に流量による液面の高さの変化を調べた。その
結果を第4図に示す。この結果から、本発明では、液面
の高さを流量の増加にかかわらず抑えることができるこ
とがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によればメッキ液の流量
を増加しても液面の高さの上昇を抑えることができるの
で、コンダクタロールと電極との距離を大きく取ること
なくメッキ液の流量制御を任意におこなうことができ、
設備の小形化を図れ、かつ消費電力を少なくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電気メッキ装置の概略
説明図、第2図は同装置の要部斜視図、第3図は第2図
の断面図、第4図は本発明電気メッキ装置での流量変化
による液面高さの変化量を従来装置と比較して示す図、
第5図は従来の電気メッキ装置の説明図、第6図は本発
明者が別途提案している電気メッキ装置の断面図であ
る。 11……メッキ槽、12……ロール、13……ストリップ、1
4,15……アノード電極、16……ノズルヘッダ、17……ノ
ズル、18……間隙、19……メッキ液溜、20……メッキ液
流路、21……シールノズル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ槽内を下方向に走行した後上方向に
    走行するストリップの両側に電極を配置し、電極とスト
    リップの間隙にノズルヘッダからのめっき液を流してめ
    っきする電気メッキ装置において、 前記ノズルヘッダに取付けられ、ノズルヘッダからのめ
    っき液を電極とストリップの間隙に斜め下方向に流すノ
    ズルと、 前記ノズルヘッダに、前記ノズルよりも上方に取付けら
    れ、前記ノズルヘッダからのめっき液をストリップに対
    して直角方向に流すシールノズルと、 このシールノズルに連通してシールノズルの上方に設け
    られ、シールノズルからのめっき液を溜めるめっき液溜
    めと、 このめっき液溜の下方にストリップに沿って形成され、
    前記シールノズルとノズルとにそれぞれ連通するめっき
    液流路とを備えてなる電気メッキ装置。
JP62090114A 1987-04-13 1987-04-13 電気メツキ装置 Expired - Lifetime JP2545849B2 (ja)

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