JP2545739Y2 - 伸縮ブ−ムの隣接ブ−ム間のエネルギ−伝達装置 - Google Patents
伸縮ブ−ムの隣接ブ−ム間のエネルギ−伝達装置Info
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- JP2545739Y2 JP2545739Y2 JP6347491U JP6347491U JP2545739Y2 JP 2545739 Y2 JP2545739 Y2 JP 2545739Y2 JP 6347491 U JP6347491 U JP 6347491U JP 6347491 U JP6347491 U JP 6347491U JP 2545739 Y2 JP2545739 Y2 JP 2545739Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】移動式クレーンあるいは高所作業
車は、車輌上に旋回並びに起伏自在に取り付けられた伸
縮ブームを備えている。伸縮ブームは、基端側のブーム
に順次先端側のブームを伸縮自在に嵌挿して構成されて
いる。そしてこれら各ブーム間に介装した適宜の伸縮駆
動装置でもって伸縮駆動されるようになっている。この
考案は、この種の伸縮ブームにおける基端側の第1ブー
ムとこの第1ブーム1内に伸縮自在に嵌挿された第2ブ
ーム間で、油圧あるいは電気信号を伝達するためのエネ
ルギー伝達装置に関するものである。
車は、車輌上に旋回並びに起伏自在に取り付けられた伸
縮ブームを備えている。伸縮ブームは、基端側のブーム
に順次先端側のブームを伸縮自在に嵌挿して構成されて
いる。そしてこれら各ブーム間に介装した適宜の伸縮駆
動装置でもって伸縮駆動されるようになっている。この
考案は、この種の伸縮ブームにおける基端側の第1ブー
ムとこの第1ブーム1内に伸縮自在に嵌挿された第2ブ
ーム間で、油圧あるいは電気信号を伝達するためのエネ
ルギー伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のエネルギー伝達装置の従来例
を、図2に基づいて説明する。図2において、伸縮ブー
ムAは、基端側の第1ブーム1とこの第1ブーム1内に
伸縮自在に嵌挿した第2ブーム2を備えている。第1ブ
ーム1と第2ブーム2間には伸縮シリンダ5が介装され
ており、この油圧シリンダ5により第1ブーム1に対し
て第2ブーム2を伸縮駆動するようになっている。
を、図2に基づいて説明する。図2において、伸縮ブー
ムAは、基端側の第1ブーム1とこの第1ブーム1内に
伸縮自在に嵌挿した第2ブーム2を備えている。第1ブ
ーム1と第2ブーム2間には伸縮シリンダ5が介装され
ており、この油圧シリンダ5により第1ブーム1に対し
て第2ブーム2を伸縮駆動するようになっている。
【0003】尚、図2の例では、第2ブーム2内に第3
ブーム3が、第3ブーム3内に第4ブーム4がそれぞれ
伸縮自在に嵌挿されている。第2ブーム2に対する第3
ブーム3の伸縮動および第3ブーム3に対する第4ブー
ム4の伸縮動は、シーブとワイヤーロープで構成され第
1ブーム1に対する第2ブーム2の伸縮動をこれらの伸
縮動に転嫁する公知の伸縮同調装置で行われるようにな
っている。このような伸縮ブームは、四段同時伸縮ブー
ムとして既に知られている。
ブーム3が、第3ブーム3内に第4ブーム4がそれぞれ
伸縮自在に嵌挿されている。第2ブーム2に対する第3
ブーム3の伸縮動および第3ブーム3に対する第4ブー
ム4の伸縮動は、シーブとワイヤーロープで構成され第
1ブーム1に対する第2ブーム2の伸縮動をこれらの伸
縮動に転嫁する公知の伸縮同調装置で行われるようにな
っている。このような伸縮ブームは、四段同時伸縮ブー
ムとして既に知られている。
【0004】 Bは、第1ブーム1と第2ブーム2間の
エネルギー伝達装置であって、このエネルギー伝達装置
Bは、その先端部を第2ブーム2の先端部に止着され、
第1ブーム1の外側を経由して伸縮ブームA基端方向に
延びる長尺材であってその基端部が第2ブーム2の伸縮
時に前記第1ブーム1の先端部と基端部間で移動する長
尺材6、移動ロープ滑車7および移動案内滑車8を具備
した移動枠9であって、第1ブーム1に配置した案内装
置10(図示の例では、第1ブーム1の外側に沿設した案
内レールで構成されている)により案内され第1ブーム
1の長手方向に移動可能な移動枠9、前記移動案内滑車
8にU字状に懸け回されて第1ブーム1の先端寄り位置
と前記第2ブーム2の先端部間を結ぶ可撓性のエネルギ
ー伝達路11、およびその一端を第1ブーム1の基端部に
止着12aし、そこから前記移動ロープ滑車7にU字状に
懸け回され、その他端を長尺材6の基端部に止着12cし
たロープ12とで以て構成されている。
エネルギー伝達装置であって、このエネルギー伝達装置
Bは、その先端部を第2ブーム2の先端部に止着され、
第1ブーム1の外側を経由して伸縮ブームA基端方向に
延びる長尺材であってその基端部が第2ブーム2の伸縮
時に前記第1ブーム1の先端部と基端部間で移動する長
尺材6、移動ロープ滑車7および移動案内滑車8を具備
した移動枠9であって、第1ブーム1に配置した案内装
置10(図示の例では、第1ブーム1の外側に沿設した案
内レールで構成されている)により案内され第1ブーム
1の長手方向に移動可能な移動枠9、前記移動案内滑車
8にU字状に懸け回されて第1ブーム1の先端寄り位置
と前記第2ブーム2の先端部間を結ぶ可撓性のエネルギ
ー伝達路11、およびその一端を第1ブーム1の基端部に
止着12aし、そこから前記移動ロープ滑車7にU字状に
懸け回され、その他端を長尺材6の基端部に止着12cし
たロープ12とで以て構成されている。
【0005】このように構成した従来のエネルギー伝達
装置Bは、第1ブーム1に対して第2ブーム2が伸長駆
動された場合、移動案内滑車8にU字状に懸け回された
可撓性のエネルギー伝達路11が、移動枠9を第2ブーム
2の伸長量の1/2だけ伸長方向に移動させ、第1ブー
ム1に対して第2ブーム2が縮小駆動された場合、移動
ロープ滑車7にU字状に懸け回したロープ12が、移動枠
9を第2ブーム2の縮小量の1/2だけ縮小方向に移動
させるものであるから、第2ブーム2が伸縮しても可撓
性のエネルギー伝達路11とロープ12の緊張状態は維持さ
れるのである。従って、第1ブーム1と第2ブーム2間
のエネルギー(油圧または電気信号)を緊張状態が維持
されたエネルギー伝達路11を介して伝達できるのであ
る。
装置Bは、第1ブーム1に対して第2ブーム2が伸長駆
動された場合、移動案内滑車8にU字状に懸け回された
可撓性のエネルギー伝達路11が、移動枠9を第2ブーム
2の伸長量の1/2だけ伸長方向に移動させ、第1ブー
ム1に対して第2ブーム2が縮小駆動された場合、移動
ロープ滑車7にU字状に懸け回したロープ12が、移動枠
9を第2ブーム2の縮小量の1/2だけ縮小方向に移動
させるものであるから、第2ブーム2が伸縮しても可撓
性のエネルギー伝達路11とロープ12の緊張状態は維持さ
れるのである。従って、第1ブーム1と第2ブーム2間
のエネルギー(油圧または電気信号)を緊張状態が維持
されたエネルギー伝達路11を介して伝達できるのであ
る。
【0006】伸縮ブームAが図2の如き四段同時伸縮ブ
ームであり、第2ブーム2から更に先端側の第3ブーム
3または第4ブーム4へエネルギーを伝達する場合は、
当該両者間のエネルギーの伝達を油圧ホース巻き取り器
あるいは電気コード巻き取り器等の適宜の手段を用いて
行うようになっている。
ームであり、第2ブーム2から更に先端側の第3ブーム
3または第4ブーム4へエネルギーを伝達する場合は、
当該両者間のエネルギーの伝達を油圧ホース巻き取り器
あるいは電気コード巻き取り器等の適宜の手段を用いて
行うようになっている。
【0007】 しかしながら、上記の如く構成した従来
の隣接ブーム間のエネルギー伝達装置は、次の如き問題
点を有している。即ち、伸縮ブーム先端方向への逸走を
防止するために移動枠9に配置した移動ロープ滑車7に
U字状に懸け回されたロープ12の各端部が、第1ブーム
1の基端部および長尺材6の基端部にそれぞれ止着12
a,12cされているため、 第2ブーム2の伸縮動に追随する移動枠9の移動範囲
は、第1ブーム1の長手方向中央位置と先端部間に設定
せざるを得ず、第1ブーム1の基端部と長手方向中央位
置間に設定することができなかった。従って、伸縮ブー
ムAの重心位置が先端よりに位置することになり、その
分移動式クレーンあるいは高所作業車の能力が犠牲にな
っていた。 ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基端部は、
移動枠9よりも常に基端側に位置する必要があり、この
ため移動枠9に配置した移動ロープ滑車7および移動案
内滑車8と長尺材6が重なりあう状態となり、それだけ
エネルギー伝達装置Bの専有スペースが大きくなってい
た。
の隣接ブーム間のエネルギー伝達装置は、次の如き問題
点を有している。即ち、伸縮ブーム先端方向への逸走を
防止するために移動枠9に配置した移動ロープ滑車7に
U字状に懸け回されたロープ12の各端部が、第1ブーム
1の基端部および長尺材6の基端部にそれぞれ止着12
a,12cされているため、 第2ブーム2の伸縮動に追随する移動枠9の移動範囲
は、第1ブーム1の長手方向中央位置と先端部間に設定
せざるを得ず、第1ブーム1の基端部と長手方向中央位
置間に設定することができなかった。従って、伸縮ブー
ムAの重心位置が先端よりに位置することになり、その
分移動式クレーンあるいは高所作業車の能力が犠牲にな
っていた。 ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基端部は、
移動枠9よりも常に基端側に位置する必要があり、この
ため移動枠9に配置した移動ロープ滑車7および移動案
内滑車8と長尺材6が重なりあう状態となり、それだけ
エネルギー伝達装置Bの専有スペースが大きくなってい
た。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の問題
点を解決した伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝
達装置、即ち移動枠9の移動範囲が第1ブーム1の基端
部と長手方向中央位置間であり、しかも移動枠9に配置
した移動ロープ滑車7および移動案内滑車8と長尺材6
が重なることのない伸縮ブームの隣接ブーム間のエネル
ギー伝達装置を提供することを目的とするものである。
点を解決した伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝
達装置、即ち移動枠9の移動範囲が第1ブーム1の基端
部と長手方向中央位置間であり、しかも移動枠9に配置
した移動ロープ滑車7および移動案内滑車8と長尺材6
が重なることのない伸縮ブームの隣接ブーム間のエネル
ギー伝達装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝
達装置は次の如く構成する。基端側の第1ブームとこの
第1ブーム内に伸縮自在に嵌挿した第2ブームを備えた
伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝達装置であっ
て、第1ブームの基端部外側に取り付けた第1のロープ
滑車、第1ブームの先端部外側に取り付けた第2のロー
プ滑車、その先端部を第2ブームの先端部に止着され、
第1ブームの外側を経由して伸縮ブーム基端方向に延び
る長尺材であってその基端部が第2ブームの伸縮時に前
記第1および第2のロープ滑車間を移動する長尺材、移
動ロープ滑車および移動案内滑車を具備した移動枠であ
って、第1ブームに配置した案内装置により案内され、
前記長尺材の基端部と第1のロープ滑車間で第1ブーム
の長手方向に移動可能な移動枠、前記移動案内滑車にU
字状に懸け回されて第1ブームの先端寄り位置と前記長
尺材の基端部間を結ぶ可撓性のエネルギー伝達路、およ
び、その一端を第1ブームの基端部に止着し、そこから
前記移動ロープ滑車、第1のロープ滑車、第2のロープ
滑車の順に懸け回され、その他端を長尺材の基端部に止
着したロープ、とからなり、前記可撓性のエネルギー伝
達路を介して第1ブームと第2ブーム間でエネルギーを
伝達するよう構成したことを特徴とする伸縮ブームの隣
接ブーム間のエネルギー伝達装置。
め、本考案の伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝
達装置は次の如く構成する。基端側の第1ブームとこの
第1ブーム内に伸縮自在に嵌挿した第2ブームを備えた
伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー伝達装置であっ
て、第1ブームの基端部外側に取り付けた第1のロープ
滑車、第1ブームの先端部外側に取り付けた第2のロー
プ滑車、その先端部を第2ブームの先端部に止着され、
第1ブームの外側を経由して伸縮ブーム基端方向に延び
る長尺材であってその基端部が第2ブームの伸縮時に前
記第1および第2のロープ滑車間を移動する長尺材、移
動ロープ滑車および移動案内滑車を具備した移動枠であ
って、第1ブームに配置した案内装置により案内され、
前記長尺材の基端部と第1のロープ滑車間で第1ブーム
の長手方向に移動可能な移動枠、前記移動案内滑車にU
字状に懸け回されて第1ブームの先端寄り位置と前記長
尺材の基端部間を結ぶ可撓性のエネルギー伝達路、およ
び、その一端を第1ブームの基端部に止着し、そこから
前記移動ロープ滑車、第1のロープ滑車、第2のロープ
滑車の順に懸け回され、その他端を長尺材の基端部に止
着したロープ、とからなり、前記可撓性のエネルギー伝
達路を介して第1ブームと第2ブーム間でエネルギーを
伝達するよう構成したことを特徴とする伸縮ブームの隣
接ブーム間のエネルギー伝達装置。
【0010】
【作用】以上の如く構成した本考案の伸縮ブームの隣接
ブーム間のエネルギー伝達装置は、ブーム先端方向への
逸走を防止するために移動枠9に配置した移動ロープ滑
車7にU字状に懸け回されたロープ12が、一端を第1ブ
ーム1の基端部に止着12aし、そこから移動枠9に配置
した移動ロープ滑車7、第1ブーム1の基端部に配置し
た第1のロープ滑車13、第1ブーム1の先端部に配置し
た第2のロープ滑車14の順に懸け回されその他端を長尺
材6の基端部に止着12cされているので、 第2ブーム2の伸縮動に追随する移動枠9の移動範囲
を、第1ブーム1の基端部と長手方向中央位置間に設定
することができるのである。従って、従来のものに比し
て伸縮ブームAの重心位置を基端寄りに位置させること
ができるのである。 ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基端部は、
移動枠9よりも常に先端側に位置させることができ、こ
のため移動枠9に配置した移動ロープ滑車7および移動
案内滑車8と長尺材6が重なりあうことがないのであ
る。
ブーム間のエネルギー伝達装置は、ブーム先端方向への
逸走を防止するために移動枠9に配置した移動ロープ滑
車7にU字状に懸け回されたロープ12が、一端を第1ブ
ーム1の基端部に止着12aし、そこから移動枠9に配置
した移動ロープ滑車7、第1ブーム1の基端部に配置し
た第1のロープ滑車13、第1ブーム1の先端部に配置し
た第2のロープ滑車14の順に懸け回されその他端を長尺
材6の基端部に止着12cされているので、 第2ブーム2の伸縮動に追随する移動枠9の移動範囲
を、第1ブーム1の基端部と長手方向中央位置間に設定
することができるのである。従って、従来のものに比し
て伸縮ブームAの重心位置を基端寄りに位置させること
ができるのである。 ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基端部は、
移動枠9よりも常に先端側に位置させることができ、こ
のため移動枠9に配置した移動ロープ滑車7および移動
案内滑車8と長尺材6が重なりあうことがないのであ
る。
【0011】
【実施例】以下本考案の伸縮ブームの隣接ブーム間のエ
ネルギー伝達装置の実施例を図1に基づいて説明する。
本考案のエネルギー伝達装置は、図2に示し上述した従
来のものに比して、移動枠9のブーム先端方向への逸走
を防止するロープ12の懸け回し構成、および移動枠9の
移動範囲の2点で異なるものであるから、この点を除き
図2で用いた符号および構成の説明は以下の説明におい
て同義のものとして援用する。
ネルギー伝達装置の実施例を図1に基づいて説明する。
本考案のエネルギー伝達装置は、図2に示し上述した従
来のものに比して、移動枠9のブーム先端方向への逸走
を防止するロープ12の懸け回し構成、および移動枠9の
移動範囲の2点で異なるものであるから、この点を除き
図2で用いた符号および構成の説明は以下の説明におい
て同義のものとして援用する。
【0012】図1において、本考案の伸縮ブームの隣接
ブーム間のエネルギー伝達装置は、第1ブーム1の基端
部外側に取り付けた第1のロープ滑車13、第1ブーム1
の先端部外側に取り付けた第2のロープ滑車14、その先
端部を第2ブーム2の先端部に止着され、第1ブーム1
の外側を経由して伸縮ブーム基端方向に延びる長尺材6
であってその基端部が第2ブーム2の伸縮時に前記第1
および第2のロープ滑車13、14間を移動する長尺材6、
移動ロープ滑車7および移動案内滑車8を具備した移動
枠9であって、第1ブーム1に配置した案内装置10によ
り案内され、前記長尺材6の基端部と第1のロープ滑車
13間で第1ブーム1の長手方向に移動可能な移動枠9、
前記移動案内滑車8にU字状に懸け回されて第1ブーム
1の先端寄り位置と前記長尺材6の基端部間を結ぶ可撓
性のエネルギー伝達路11、および、その一端を第1ブー
ム1の基端部に止着12aし、そこから前記移動ロープ滑
車7、第1のロープ滑車13、第2のロープ滑車14の順に
懸け回され、その他端を長尺材6の基端部に止着12cし
たロープ12とからなり、前記可撓性のエネルギー伝達路
11を介して第1ブーム1と第2ブーム2間でエネルギー
を伝達するよう構成している。伝達するエネルギーが油
圧の場合には、前記エネルギー伝達路11は油圧ホースで
以て構成され、電気信号の場合には、前記エネルギー伝
達路11は電気ケーブルで構成される。15は、第1ブ−ム
1の上面に長手方向にわたって列設されたエネルギー伝
達路11支持用の支持ロ−ラであり、当該支持ロ−ラ15は
第2ブ−ム2の伸長動により引出されたエネルギー伝達
路11が第1ブ−ム1の上面に衝接して損傷するのを防止
するためのものである。
ブーム間のエネルギー伝達装置は、第1ブーム1の基端
部外側に取り付けた第1のロープ滑車13、第1ブーム1
の先端部外側に取り付けた第2のロープ滑車14、その先
端部を第2ブーム2の先端部に止着され、第1ブーム1
の外側を経由して伸縮ブーム基端方向に延びる長尺材6
であってその基端部が第2ブーム2の伸縮時に前記第1
および第2のロープ滑車13、14間を移動する長尺材6、
移動ロープ滑車7および移動案内滑車8を具備した移動
枠9であって、第1ブーム1に配置した案内装置10によ
り案内され、前記長尺材6の基端部と第1のロープ滑車
13間で第1ブーム1の長手方向に移動可能な移動枠9、
前記移動案内滑車8にU字状に懸け回されて第1ブーム
1の先端寄り位置と前記長尺材6の基端部間を結ぶ可撓
性のエネルギー伝達路11、および、その一端を第1ブー
ム1の基端部に止着12aし、そこから前記移動ロープ滑
車7、第1のロープ滑車13、第2のロープ滑車14の順に
懸け回され、その他端を長尺材6の基端部に止着12cし
たロープ12とからなり、前記可撓性のエネルギー伝達路
11を介して第1ブーム1と第2ブーム2間でエネルギー
を伝達するよう構成している。伝達するエネルギーが油
圧の場合には、前記エネルギー伝達路11は油圧ホースで
以て構成され、電気信号の場合には、前記エネルギー伝
達路11は電気ケーブルで構成される。15は、第1ブ−ム
1の上面に長手方向にわたって列設されたエネルギー伝
達路11支持用の支持ロ−ラであり、当該支持ロ−ラ15は
第2ブ−ム2の伸長動により引出されたエネルギー伝達
路11が第1ブ−ム1の上面に衝接して損傷するのを防止
するためのものである。
【0013】次に作用を説明する。上記の如く構成した
本考案のエネルギー伝達装置は、従来のものと同様に第
2ブーム2の伸縮時に移動枠9が当該伸縮量の1/2だ
け移動し、ロープ12と共働して緊張状態を保つエネルギ
ー伝達路11を介して第1ブーム1と第2ブーム2間での
エネルギーの伝達ができるのである。そして、この考案
のエネルギー伝達装置は、移動枠9のブーム先端方向へ
の逸走を防止するためのロープ12が、一端を第1ブーム
1の基端部に止着12aし、そこから移動枠9に配置した
移動ロープ滑車7、第1ブーム1の基端部に配置した第
1のロープ滑車13、第1ブーム1の先端部に配置した第
2のロープ滑車14の順に懸け回されその他端を長尺材6
の基端部に止着12cするようにして懸け回されている。
このため、ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基
端部は、移動枠9よりも常に先端側に位置させることが
でき、移動枠9の移動範囲を第1ブーム1の基端部と長
手方向中央位置間に設定することができるのである。
本考案のエネルギー伝達装置は、従来のものと同様に第
2ブーム2の伸縮時に移動枠9が当該伸縮量の1/2だ
け移動し、ロープ12と共働して緊張状態を保つエネルギ
ー伝達路11を介して第1ブーム1と第2ブーム2間での
エネルギーの伝達ができるのである。そして、この考案
のエネルギー伝達装置は、移動枠9のブーム先端方向へ
の逸走を防止するためのロープ12が、一端を第1ブーム
1の基端部に止着12aし、そこから移動枠9に配置した
移動ロープ滑車7、第1ブーム1の基端部に配置した第
1のロープ滑車13、第1ブーム1の先端部に配置した第
2のロープ滑車14の順に懸け回されその他端を長尺材6
の基端部に止着12cするようにして懸け回されている。
このため、ロープ12の端部を止着12cする長尺材6の基
端部は、移動枠9よりも常に先端側に位置させることが
でき、移動枠9の移動範囲を第1ブーム1の基端部と長
手方向中央位置間に設定することができるのである。
【0014】尚、移動枠9に前記移動ロープ滑車7とは
別の滑車を設け、この滑車に第1ブーム1の先端寄り位
置と前記長尺材6の基端部間を結ぶロープ(エネルギー
伝達路11と同一の懸け回しをしたロープ)をU字状に懸
け回すことで、エネルギー伝達路11に過大な緊張力が生
じないようにしても良いこと勿論である。
別の滑車を設け、この滑車に第1ブーム1の先端寄り位
置と前記長尺材6の基端部間を結ぶロープ(エネルギー
伝達路11と同一の懸け回しをしたロープ)をU字状に懸
け回すことで、エネルギー伝達路11に過大な緊張力が生
じないようにしても良いこと勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上の如く構成し作用する本考案は、簡
単な構成でありながら従来のものが持っていた問題点を
解決した新規な伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー
伝達装置を得ることができ、その実用上の効果大であ
る。
単な構成でありながら従来のものが持っていた問題点を
解決した新規な伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー
伝達装置を得ることができ、その実用上の効果大であ
る。
【図1】本考案の伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギ
ー伝達装置の説明図。
ー伝達装置の説明図。
【図2】従来の伸縮ブームの隣接ブーム間のエネルギー
伝達装置の説明図。
伝達装置の説明図。
A 伸縮ブーム 1 第1ブーム 2 第2ブーム 5 伸縮シリンダ 6 長尺材 7 移動ロープ滑車 8 移動案内滑車 9 移動枠 10 案内装置 11 エネルギー伝達路 12 ロープ 12a 止着 12c 止着 13 第1のロープ滑車 14 第2のロープ滑車
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 B66C 23/68 L
Claims (3)
- 【請求項1】 基端側の第1ブーム1とこの第1ブーム
1内に伸縮自在に嵌挿した第2ブーム2を備えた伸縮ブ
ームAの隣接ブーム間のエネルギー伝達装置であって、 第1ブーム1の基端部外側に取り付けた第1のロープ滑
車13、 第1ブーム1の先端部外側に取り付けた第2のロープ滑
車14、 その先端部を第2ブーム2の先端部に止着され、第1ブ
ーム1の外側を経由して伸縮ブームA基端方向に延びる
長尺材6であってその基端部が第2ブーム2の伸縮時に
前記第1および第2のロープ滑車13、14間を移動する長
尺材6、 移動ロープ滑車7および移動案内滑車8を具備した移動
枠9であって、第1ブーム1に配置した案内装置10によ
り案内され、前記長尺材6の基端部と第1のロープ滑車
13間で第1ブーム1の長手方向に移動可能な移動枠9、 前記移動案内滑車8にU字状に懸け回されて第1ブーム
1の先端寄り位置と前記長尺材6の基端部間を結ぶ可撓
性のエネルギー伝達路11、および、 その一端を第1ブーム1の基端部に止着12aし、そこか
ら前記移動ロープ滑車7、第1のロープ滑車13、第2の
ロープ滑車14の順に懸け回され、その他端を長尺材6の
基端部に止着12cしたロープ12、 とからなり、前記可撓性のエネルギー伝達路11を介して
第1ブーム1と第2ブーム2間でエネルギーを伝達する
よう構成したことを特徴とする伸縮ブームの隣接ブーム
間のエネルギー伝達装置。 - 【請求項2】 可撓性のエネルギー伝達路11が油圧ホー
スであり、第1ブーム1と第2ブーム2間で圧油を伝達
するように構成した請求項1記載の伸縮ブームの隣接ブ
ーム間のエネルギー伝達装置。 - 【請求項3】 可撓性のエネルギー伝達路11が電気ケー
ブルであり、第1ブーム1と第2ブーム2間で電気信号
を伝達するように構成した請求項1記載の伸縮ブームの
隣接ブーム間のエネルギー伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6347491U JP2545739Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 伸縮ブ−ムの隣接ブ−ム間のエネルギ−伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6347491U JP2545739Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 伸縮ブ−ムの隣接ブ−ム間のエネルギ−伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055794U JPH055794U (ja) | 1993-01-26 |
JP2545739Y2 true JP2545739Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=13230270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6347491U Expired - Fee Related JP2545739Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 伸縮ブ−ムの隣接ブ−ム間のエネルギ−伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545739Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2569866Y2 (ja) * | 1994-03-22 | 1998-04-28 | 日動電工株式会社 | 可撓電線管用接続具 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP6347491U patent/JP2545739Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055794U (ja) | 1993-01-26 |
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