JP2545535Y2 - 吐水口 - Google Patents

吐水口

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JP2545535Y2
JP2545535Y2 JP218091U JP218091U JP2545535Y2 JP 2545535 Y2 JP2545535 Y2 JP 2545535Y2 JP 218091 U JP218091 U JP 218091U JP 218091 U JP218091 U JP 218091U JP 2545535 Y2 JP2545535 Y2 JP 2545535Y2
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健次 岡山
吉喜 太田
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水栓やシャワーヘッド
等の先端に取り付けられる吐水口に係り、特に給水を非
泡沫の通常吐水と泡沫吐水に切り換えて使えるようにし
た吐水口に関する。
【0002】
【従来の技術】水栓からの給水に空気を混入させて泡沫
化し、吐水音や水はねを抑えるようにした泡沫キャップ
が従来から利用されている。この泡沫キャップは多数の
小孔を開けた減圧板を流路の中に備え、この減圧板の下
流側の泡沫キャップの周壁に空気孔を開けた構造であ
る。そして、給水されるときには減圧板を通過した直後
に増速されると共に内部流路が減圧されるために、空気
孔から外部の空気が吸引され、これによって空気が水に
混入されて泡沫化される。
【0003】ところが、減圧板を利用する場合ではこれ
による流路抵抗が大きいため、給水の流量を或る一定以
上に設定しないと適切な吐水圧が得られず、減圧板を通
過した後の内部流路の圧力降下も小さいため、充分な泡
沫化ができない。また、減圧板の小孔に水垢等が詰まり
やすく、流路面積の縮小によって吐水量不足を生じてし
まう。
【0004】このような問題に対し、減圧板を利用せず
に給水を強制的に旋回させて増速して円錐状の水膜状に
放出しこの中に空気を吸引させることによって泡沫化す
る泡沫吐水口を、本出願人は特願平1−305079号
によって提案した。これは、給水をチャンバの中で旋回
させた後にこのチャンバの底部の中央の放出口から水を
放出し、水膜状とすることによって増速すると共に内部
流路を減圧させる構造を持つものである。そして、泡沫
吐水と通常の非泡沫の整流吐水に切り換えて使えるよう
に、空気の吸引口をチャンバの放出口と同軸に設け、泡
沫吐水とするときはこの吸引口を内部流路に開放し且つ
整流吐水のときは吸引口をチャンバに直結させる弁構造
を備えている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、整流吐水す
るときでもチャンバの中で強制的に旋回させられた水が
吸引口を流路として放出される。このとき、チャンバの
中で与えられた旋回力が水の流れの中に残ったままなの
で、吸引口内の流路を通過するときの水は螺旋を描くよ
うに流れる。このため、流路端からの水は流れの旋回力
によって外へ円錐状に広がるように飛び散りやすくな
る。このような現象を避けるため、吸引口の流路内に一
般の水栓類に使用されている整流網を組み込めば、水の
飛散を或る程度は抑えることができる。しかし、流量を
大きくして使うときは、水自体が持つ旋回力も強いの
で、細かい網を通過させることによる抵抗だけでは、旋
回力を充分に減衰させることができない。したがって、
整流吐水の乱れも完全には防止できず、使い勝手に支障
をきたしかねない。
【0006】本考案において解決すべき課題は、泡沫と
整流とに切り換えて使える泡沫吐水口において、乱れの
ない整流吐水が得られるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、流体の入口及
び出口と、前記入口と出口との間を連通させる連通路
と、前記連通路に配置された旋回流チャンバと、前記連
通路からの流体を前記旋回流チャンバの内壁に沿って供
給する流入孔と、前記旋回流チャンバのほぼ中央に開け
た放出孔によって該旋回流チャンバに連通する泡沫化チ
ャンバと、該泡沫化チャンバからの泡沫水を散水する散
水板とを備え、該散水板に前記放出孔とほぼ同軸上に集
中吐水用の流路を開放すると共に該流路とは別に泡沫吐
水用の散水孔を開け、前記放出孔からの流路を前記集中
吐水用の流路又は散水孔への流路の切り換え可能な弁機
構を設け、更に前記集中吐水用の流路内に、前記旋回流
チャンバ内からの流れの旋回に干渉する整流体を設けた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】旋回流チャンバに流入した水は渦巻き状の旋回
流となり、流れ自体を外側へ押しやるような遠心力が発
生する。このため、放出孔からの水は円錐状の水膜状と
なって散水孔方向へ流れ、流れの増速による内圧の低下
によって外部に開放されている集中吐水用の流路から空
気が吸引される。したがって、散水孔からは空気が混入
された泡沫水が吐出される。
【0009】また、放出孔を集中吐水用の流路に切り換
えると、放出孔からの水はこの流路から通常の吐水とし
て排出される。このとき、旋回流チャンバの中で旋回流
となった流れは、集中吐水用の流路に組み込んだ整流体
によって旋回が干渉され、外側へ飛び散るような吐水が
なくなる。
【0010】
【実施例】図1は本考案の吐水口の縦断面図、図2はそ
の底面図である。
【0011】この例は、キッチン用のスプレーとして使
えるようにしたもので、吐水口は本体1,給水源に連通
するコネクタ2,これらの本体1とコネクタ2とを結合
するスリーブ3及び本体1の下端に固定した散水板4と
から構成されている。
【0012】コネクタ2は給水源に接続する供給流路2
aを形成すると共に、下半分の周りにはスリーブ3にネ
ジ3a接合するネジリング5を備えている。このネジリ
ング5の内径はコネクタ2の外径よりも大きく、コネク
タ2の外部には環状断面の連絡流路6が形成され、この
連絡流路6をコネクタ2の供給流路2aに連通させてい
る。また、コネクタ2の下端部には、連絡流路6からの
水を旋回させるための旋回流チャンバ7が設けられる。
【0013】図3は図1のA−A線矢視による概略横断
面図であり、旋回流チャンバ7は円形の横断面を持ちそ
の周壁には合計4個の流入孔7aを開け、底壁のほぼ中
央には放出孔7bを開けている。流入孔7aは旋回流チ
ャンバ7の内周壁に対してタンジェンシャルとなるよう
な軸線を持つように開けられ、環状の連絡流路6からの
水は図中の矢印のよう旋回流チャンバ7の中に流れ込
み、その後時計方向に流れが向かうように強制的に流れ
が旋回させられる。また、放出孔7bの開口面積を4個
の流入孔7aの開口面積の合計よりも小さくしておけ
ば、旋回流チャンバ7で水が滞留するようになり、内圧
も幾分か上昇する。したがって、旋回流チャンバ7内で
は水自体の流動エネルギが増加し、旋回流による遠心力
が作用する。このため、放出孔7bから放出される水は
遠心力の影響を受けて外に広がる挙動をし、図1の破線
で示すように円錐状の水膜となって吐出される。
【0014】更に、コネクタ2の下端には泡沫及び整流
吐水に切り換えるための弁座環8が固定され、この弁座
環8によって旋回流チャンバ7の底壁が形成され、中央
には放出口7bを開けて散水板4側への流路を接続して
いる。
【0015】スリーブ3は本体1の中に同軸上に固定さ
れたものであり、コネクタ2及びネジリング5の外周と
の間にそれぞれパッキン9a,9bを組み込んでいる。
そして、本体1をその軸線周りに回すと、ネジ3a接合
しているネジリング5に対して軸線方向へ移動し、コネ
クタ2に対して散水板4を近づけたり遠ざけたりするこ
とができる。
【0016】散水板4は本体1の下端にスリーブ3と共
に固定されたもので、図2に示すように、泡沫吐水用の
複数の散水孔10を環状に配列し、中央には通常の非泡
沫水の吐水用の集中吐水孔11を設けている。散水孔1
0の中には、泡沫水を整流化して吐出させるための十字
状の横断面を持つ泡沫用整流板10aがそれぞれ形成さ
れている。また、集中吐水孔11の内部には集中吐水の
流れを整えるための整流網11aが設けられる。更に、
散水板4の上面には集中吐水孔11と同軸上に整流筒1
2を立ち上げ、その周りには弁座環8に接離する環状の
弁体13を取り付けている。
【0017】整流筒12は、下に凹となる縦断面を持つ
弁座環8の中まで入り込むことができ、放出孔7bと同
軸上に集中吐水孔11への流路を形成可能である。ま
た、整流筒12の内部には、図4に示す平面形状を持つ
整流体14が組み込まれる。この整流体14は、整流筒
12の内壁に嵌合して固定される円筒状の保持環14a
と、その内部に放射状に配列された複数の整流板14b
とによって構成されている。整流板14bは保持環14
aの中の流路を複数の扇状の流路断面に区画し、放出孔
7bからの水を区分けするようにして集中吐水孔11へ
と導く役目を果たす。なお、整流体14の軸線方向の長
さは、整流板14bが旋回の要素を含んだ水の流れに充
分干渉してこれを消滅させることができる程度のものと
する。そして、この図4の整流体14に代えて、図5に
示すように波形の形状を持つようにして流れを区分けす
るような構成としてもよく、この場合でも整流筒12の
内壁に嵌合固定して組み込む構造とする。
【0018】また、弁座環8の下方と散水板4との間の
本体1の内部空間は、放出孔7bから水膜状の水が高速
で供給されるときの内圧の低下によって外気に開放して
いる集中吐水孔11からの空気吸引を利用して給水に空
気を混入させて泡沫化する泡沫化チャンバ15として機
能する。
【0019】以上の構成において、図1の状態では、本
体1はは最も下に位置して弁座環8と散水板4側の弁体
13から離れると共に、整流筒12も弁座環8の下方に
位置している。このため、前記のように給水を旋回流チ
ャンバ7の中で強制的に旋回させた後に放出孔7bから
放出すると、円錐状の水膜となって大きな流速で散水板
4側へ供給される。このとき、水膜の流れが速くなるた
め整流筒12の上端周りの空間の圧力が低下し、これに
よって集中吐水孔11から泡沫化チャンバ15の中に空
気が吸引される。したがって、放出孔7bからの水に空
気が混入されて泡沫化され、泡沫用整流板10aによっ
て整流されながら散水孔10から吐出される。
【0020】泡沫吐水から集中吐水孔11を使った通常
の吐水に切り換えるには、本体1を回してコネクタ2に
対してこの本体1を上昇させる。すなわち、本体1に一
体化したスリーブ3はネジ3a接合によってコネクタ2
側のネジリング5に連接されているので、本体1を回せ
ばこれに一体化している散水板4も一緒に移動する。こ
のため、図6に示すように、整流筒12が弁座環8の中
に入り込んでその内部流路を放出孔7bの直ぐ近くに臨
ませると同時に、弁体13が弁座環8の下面に突き当た
る。したがって、放出孔7bから泡沫化チャンバ15を
経て散水孔10へ向かう流路は閉じられ、集中吐水孔1
1への流路のみが接続されてこれから1本の流線の水が
非泡沫の通常吐水として吐出される。
【0021】ここで、連絡流路6から旋回流チャンバ7
に流れ込む水は、先に図3において説明したように強制
的に旋回させられ、その後放出孔7bから整流筒12の
中に流れ込む。このため、水が連続流れであることか
ら、旋回流チャンバ7の中で受けた強制旋回に基づく外
側へ飛び散ろうとする力を含んだまま放出孔7bから整
流筒12へ進むことになる。このような流れに対し、整
流筒12の中の整流板14bは放射状に配列されしかも
その軸線長さも充分にとっているので、旋回しようとす
る流れを隣接し合う各整流板14bの間の扇状断面の流
路内に封じ込めるようにして流し出す。したがって、流
れが旋回しようとしても整流板14bによって流れが分
割されてしまうため、流れの旋回力も減衰させられる。
その結果、整流筒12を出る時点での流れからは旋回エ
ネルギが殆ど消滅し、集中吐水孔11から吐出された水
が外に飛散する原因を無くすことができる。
【0022】このように、集中吐水孔11を使う場合で
も、旋回流チャンバ7による流れの強制旋回の影響を受
けることがなく、集中吐水孔11からの吐水が円錐状に
広がったり脈動を打つ等の乱れを伴うことが防止され
る。また、集中吐水孔11の中の整流網11aも流れを
整えると同時に吐水音の低減を図るものとして機能する
ことは無論である。
【0023】
【考案の効果】本考案では、泡沫化のために流れを旋回
させる流路を経て集中吐水孔に送りこんでも、吐水され
る前に流れの旋回の影響を整流筒の中で消滅させてい
る。このため、集中吐水孔からの吐水が円錐状に広がっ
て飛び散ったり脈動等を生じたりすることがない。した
がって、泡沫水と非泡沫の通常吐水に切り換えて使える
だけではなく、通常吐水の際の水の流線が乱れを防ぐこ
とができ、キッチン用等の設備に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の吐水口の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1に示した吐水口の底面図である。
【図3】図1のA−A線矢視による概略断面図であって
泡沫化チャンバ内での流れの旋回を示すための図であ
る。
【図4】整流筒に組み込む整流体の平面図である。
【図5】整流体の別の例を示す斜視図である。
【図6】集中吐水孔による非泡沫の通常吐水に切り換え
たときの縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 コネクタ 3 スリーブ 4 散水板 5 ネジリング 6 連絡流路 7 旋回流チャンバ 7a 流入孔 7b 放出孔 8 弁座環 10 散水孔 11 集中吐水孔 11a 整流網 12 整流筒 13 弁体 14 整流体 14a 保持環 14b 整流板 15 泡沫化チャンバ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口及び出口と、前記入口と出口
    との間を連通させる連通路と、前記連通路に配置された
    旋回流チャンバと、前記連通路からの流体を前記旋回流
    チャンバの内壁に沿って供給する流入孔と、前記旋回流
    チャンバのほぼ中央に開けた放出孔によって該旋回流チ
    ャンバに連通する泡沫化チャンバと、該泡沫化チャンバ
    からの泡沫水を散水する散水板とを備え、該散水板に前
    記放出孔とほぼ同軸上に集中吐水用の流路を開放すると
    共に該流路とは別に泡沫吐水用の散水孔を開け、前記放
    出孔からの流路を前記集中吐水用の流路又は散水孔への
    流路の切り換え可能な弁機構を設け、更に前記集中吐水
    用の流路内に、前記旋回流チャンバ内からの流れの旋回
    に干渉する整流体を設けたことを特徴とする吐水口。
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