JP2545400B2 - 印刷装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、種々の情報ネットワーク等に組み込まれる
印刷装置に関する。

（従来の技術） 例えば、銀行等の金融機関においては、本店と支店あ
るいは各支店間を結ぶ大規模な情報ネットワークが組ま
れている。

第２図には、そのような金融システムの情報ネットワ
ークの概念図を示した。

まず、事務センター１には大型のホストコンピュータ
２が設置されており、支店３には小型コンピュータ４が
それぞれ設置されている。ホストコンピュータ２と小型
コンピュータ４とは電話回線等の通信回線５によって接
続されている。各支店３の小型コンピュータ４にはデー
タリンク６が接続され、このデータリンク６にはいくつ
かの端末機７が接続されている。これらの端末機７のう
ちのいくつかには、いわゆる電子写真プリンタ等の印刷
装置８が接続されている。データリンク６には同軸ケー
ブル等が使用され、端末機７と記録装置８との間の接続
には例えばプリンタ用として標準化されているセントロ
ニクスインタフェースが使用されている。

さて、第２図のようなシステムにおいて、ホストコン
ピュータ２から種々の情報が各支店３に伝送されると、
そのうちの印刷データは、記録装置においてそれぞれの
業務に適した定型用紙に印刷される。この定型用紙に
は、通常、データ記入のための枠等があらかじめ印刷さ
れたものがよく使用される。ところが、印刷装置８に常
に定型用紙をセットしておくのは煩雑な場合が多い、そ
こで印刷装置８には、白紙の印刷用紙をセットしてお
き、ホストコンピュータ２の側から定型用紙のフォーム
をイメージデータとして印刷装置８に向けて伝送し、続
いて、そこに書き込むデータをキャラクタコード等を用
いて伝送するといった方式が採用されている。

第３図には、第２図に示したような記録装置８の一例
として、電子写真プリンタの概略構成図を示した。

図において、この印刷装置８は、セントロニクスイン
タフェースから成る外部接続インタフェース11を介し
て、端末機７から印刷データを受け入れる制御部10と、
その印刷を行う印刷機構部20とから構成されている。制
御部10には、外部接続インタフェース11のほかに受信バ
ッファ12と、マイクロプロセッサ13と、フォントメモリ
14及びイメージメモリ15が設けられている。また、印刷
機構部20には、上面に操作パネル16が設けられ、底部及
び右側面に、定型の印刷用紙を自動的に供給するための
用紙供給部17が設けられている。さらにこの装置の右側
面上方には、オペレータが定型用紙以外の印刷用紙を一
枚ずつ手で供給するための用紙手挿入部18が設けられて
いる。

また、印刷機構部20の内部には外周に感光体面を形成
した感光体ドラム21と、その感光体面に印刷用イメージ
データに対応する静電潜像を形成する発光ダイオードア
レイ22と、現像器23と、転写器24と、定着器25とが設け
られている。そして印刷部20の左側面には、印刷の終了
した印刷用紙が排出される排出部26が設けられている。

以上の印刷装置は、第２図に示したホストコンピュー
タ２から、印刷データが、端末機７と外部インタフェー
ス11を介して入力すると、これを受信バッファ12に取り
込む。次に、プロセッサ13がその印刷データに含まれる
文字コードを読み取り、フォントメモリ14を参照して、
印刷用イメージデータを作成する。この印刷用イメージ
データは、イメージメモリ15に書き込まれる。イメージ
メモリ15には、例えば印刷用紙１ページ分の印刷用イメ
ージデータが編集され格納される。第２図のホストコン
ピュータ２からイメージデータが直接伝送されてきた場
合、マイクロプロセッサ13はこれをそのままイメージメ
モリ15の所定のアドレスに書き込む。また、あるいはホ
ストコンピュータ２は、１文字分のイメージデータすな
わちフォントデータを、これに対応する外字コードと共
に印刷装置８に送り込む。印刷装置８では、フォントメ
モリ14にそのフォントデータを格納して外字登録を行
い、以下印刷用イメージデータの編集にその外字コード
の利用を可能にする。

こうして、印刷用イメージデータの解析と編集が完成
すると、印刷用紙が、いずれかの印刷用紙供給部17から
転写器24に向かって搬送される。これと並行して、印刷
用イメージデータが発光ダイオードアレイ22を駆動し、
感光体ドラム21の外周に静電潜像を形成する。感光体ド
ラム21が矢印21a方向に回転すると、この静電潜像は、
現像器23により現像されて、転写器24において印刷用紙
に転写される。印刷用紙は定着器25において定着され
て、排出部26に排出される。こうしてホストコンピュー
タ２から受信した印刷データに基づく情報が印刷用紙上
に印刷される。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、第１図に例示したような情報ネットワーク
において、ホストコンピュータ２（第１図）から伝送さ
れてくる各種の印刷用データに対応して、印刷装置８に
おいて使用するべき印刷用紙のサイズは様々であって、
必ずしも定型用紙を収容する用紙供給部17（第２図）の
利用だけではその要求を満たされない。そこで、オペレ
ータは、業務に応じて多種の用紙の中から適当な用紙を
あらかじめ選択し、これを用紙供給部17にセットした
り、用紙手挿入部18に所定の用紙セットしたうえで、ホ
ストコンピュータ２からのデータの受信を行なうように
していた。

ところが、このような作業は煩雑であり、しかも、業
務マニュアル等を参照して業務ごとの用紙の選定を行な
う必要もあり、誤りが発生し易い。とくに少量多種の印
刷用紙を使用する業務については、この傾向が著しい。

本発明は以上の点に着目してなされたもので、印刷用
紙の選択や取り扱いを容易にした印刷装置を提供するこ
とを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の印刷装置は、ホスト側から記録用データと印
刷用制御データを含む印刷データを受信し、用紙供給部
から印刷用紙を自動的に供給し、または用紙手挿入部か
ら手挿入によって印刷用紙を供給し、この印刷データに
従ってその印刷用紙に印刷を行う印刷装置において、記
録用データは印刷用制御データに続けて配列し、印刷用
制御データ中には手挿入指示および媒体種別データから
なる手挿入媒体指定部を含み、手挿入媒体指定がなけれ
ば、用紙供給部から印刷用紙を印刷機構部に搬送して印
刷し、手挿入媒体指定があれば、手挿入指示表示部に手
挿入指示および媒体種別データを表示し、この媒体種別
データに従って用紙手挿入部から挿入された印刷用紙を
印刷機構部に搬送して印刷する制御部を備えたものであ
る。

（作用） 以上の装置は、ホスト側から媒体種別データが入力し
た場合、その内容が用紙供給部にセットされている印刷
用紙と一致したときはそのまま印刷データの受信を行な
い、続いて印刷動作を進める。

一方、媒体種別データが用紙供給部にセットされてい
る印刷用紙以外の印刷用紙を指示しているような場合、
手挿入指示表示部に印刷用紙を挿入すべき旨と、その媒
体種別データとを表示する。オペレータはその表示を見
て、指示された印刷用紙を用紙手挿入部に挿入する。制
御部が用紙手挿入完了通知をホスト側に送信すると、ホ
スト側から印刷用データが入力し印刷が実行される。

（実施例） 〈装置の構成〉 第１図に本発明の装置の実施例ブロック図を示す。

この図中、第３図と同一の部分は同一符号で示した。

この印刷装置40には、外部装置30から入力する信号を
受け入れる外部接続インタフェース11と、そのデータを
一時格納する受信バッファ12と、データ処理をするプロ
セッサ13と、これに制御されて印刷を行なう印刷機構部
20とが設けられている。この印刷機構部20には、先に第
３図に用いて示したような用紙供給部17と、用紙手挿入
部18とが設けられている。また、この他に、オペレータ
がこの装置に対して所定の指示を入力するための操作部
16と、この装置の動作を制御するプログラムを格納した
リード・オンリ・メモリ31と、処理中のデータを一時格
納するランダム・アクセス・メモリ32と、印刷用イメー
ジデータを保持するイメージメモリ15とが設けられてい
る。

〈手挿入指示表示部〉 第４図には、操作部16の、手挿入指示表示部41の近傍
の正面図を示した。

第１図の操作部16には、第４図の図面に示した機構の
ほか、印刷開始ボタン、印刷濃度調整用ボタン等既知の
種々のボタンが設けられているがその図示は省略した。

さて、第４図の手挿入指示表示部41には、手挿入指示
フラグ42を一体に組込んだスイッチ43が設けられてい
る。また、そのスイッチ43の下に、液晶ディスプレイや
７セグメント表示管等で構成された用紙種別表示部44が
設けられている。

〈印刷データストリーム〉 第５図は、本発明の装置においてホストコンピュータ
から印刷装置に入力する印刷データストリームの形式図
である。

このデータは、印刷用コードデータ部45と、手挿入媒
体指定部46とから構成されており、手挿入媒体指定部46
は、手挿入指示47と媒体種別データ48とで構成されてい
る。この手挿入指示47は、ホストコンピュータがオペレ
ータに対して、定型用紙以外の用紙を挿入するよう指示
するデータである。

また媒体種別データ48は、その印刷用紙の種別を指示
するためのデータである。印刷用コードデータ45には、
文字コードのほか、先に説明した外字コード等も含まれ
る。また、このほかに先に説明したイメージデータが含
まれてくることもある。

〈装置の動作〉 以上説明した本発明の装置は、次のように動作する。

第６図は、本発明の印刷装置の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。

このフローチャートにおいて、印刷データが受信され
ると（ステップS1）、印刷データの解析編集処理が実行
される（ステップS2）、すなわち、第２図において、外
部装置30から印刷データが外部接続インタフェース11を
介して受信バッファ12に一時格納される。これをプロセ
ッサ13が読み取り、その解析を行なってイメージメモリ
15に印刷用イメージデータを書き込む。

さて、ここで、印刷データの中に手挿入媒体指定46
（第５図）があるか否かの判断を行なう（第４図ステッ
プS3）。手挿入媒体指定がない場合、定型用紙をセット
した用紙供給部17（第１図）から定型用紙を吸入して
（ステップS4）、印刷機構部20（第１図）においてイメ
ージメモリ15に格納された印刷用イメージデータの印刷
を行なう（第６図ステップS5）。

一方、ステップS3において、印刷データの中に手挿入
媒体の指定が有ったときは、手挿入指示ランプ42（第４
図）を点灯させる（ステップS6）。また、用紙種別表示
部44（第４図）に、媒体種別データの表示を行なう（ス
テップS7）。これらの動作は第５図に示した手挿入指示
47及び媒体種別データ48を読み取って実行される。

さて、第４図において、手挿入指示ランプ42が点灯し
た場合、オペレータは用紙種別表示部44を見て、その印
刷用紙の種別を確認する。そして、該当する印刷用紙を
用紙手挿入部18（第１図）へセットする（第６図ステッ
プS8）。ここで用紙がセットされたか否かが監視されて
おり（ステップS9）。オペレータが、スイッチ43（第４
図）を押すとプロセッサ13（第１図）は用紙がセットさ
れたことを認識する。その後、用紙手挿入部18（第３
図）から用紙を吸入し（ステップS10）印刷を行なう
（ステップS5）。

以上のようにすれば、用紙供給部17にセットされた定
型用紙以外の用紙についてオペレータは用紙種別表示部
に表示された指示に従って、該当する印刷用紙を正確に
選択し業務が円滑に進められる。勿論、業務マニュアル
等の参照をする必要もない。

〈変形例〉 本発明は以上の実施例に限定されない。

用紙種別表示部44を液晶ディスプレイで構成し、用紙
種別を数値表示した例を用いて説明したが、ここには数
値表示に限らず、用紙種別を直接表示するような文言を
表示するようにしてもよい。また、用紙手挿入部18にオ
ペレータが用紙をセットしたことをスイッチ43によって
認識する例を示したが、用紙手挿入部18に用紙挿入を検
知するセンサ等を設けて、自動的にその認識を行なわせ
るようにしてもよい。

〈操作部〉 なお、本発明の装置において、操作部16には、さら
に、装置の障害発生等の各種の状態表示を行う状態表示
部を付加してもよい。

第７図に、操作部16に設けられた状態表示部50の正面
図を示した。

ここには、用紙種別表示中であることを示す用紙表示
ランプ51と、印刷機構部にジャムが発生した場合のジャ
ム位置の表示中であることを示すジャム表示ランプ52
と、何らかの障害が発生した場合の障害の種類の表示中
であることを示す障害ランプ53と、これらの情報を表示
する表示部54とが設けられている。この表示部54は、第
４図で示した用紙種別表示部４と全く同一のものでよ
い。第８図は、この状態表示部50の制御回路のブロック
図である。

図において、印刷装置の各部には障害検出部55と、用
紙種別識別部56とが設けられ、それから表示指示データ
が状態表示制御部57に入力するよう構成されている。外
部接続インタフェース部11からも、先に説明した用紙種
別を指示するための表示指示データが入力する。状態表
示制御部57は、その表示指示データの内容に応じて状態
表示ランプ部51〜53を選択的に点灯させる。

第９図には、この状態表示制御部57の動作のフローチ
ャートを示した。

また、第10図に、上記表示指示データの形式図を示し
た。このデータは、分類情報60すなわち、どのランプを
点灯するか情報と、詳細コード情報61、すなわち表示部
54に表示すべき詳細コードを含んでいる。第８図のフロ
ーチャートにおいて、状態表示制御部57（第８図）が表
示指示データを受信すると（ステップS1）、そのランプ
情報を判定し（ステップS2）、いずれかのランプを点灯
する（ステップS3〜S5）。その後、表示部54に詳細コー
ドを表示する（ステップS6）。

この場合にも、ランプ情報によって、オペレータや保
守者が、障害の種類を表示するコードについて、操作マ
ニュアル等を参照してその内容を理解する時間を短縮で
きる。

これにより、オペレータ等の負担が軽減され業務の効
率が向上する。

（発明の効果） 以上説明した本発明の印刷装置によれば、印刷用紙を
一括してセットしておく用紙供給部に加えて、用紙を１
枚ずつ供給可能な用紙手挿入部を装備した装置に、ホス
ト側から印刷用紙の挿入指示とのそ種別の指示を行なう
ので、少量多量の印刷用紙を使用する業務においても、
用紙の選択や取り扱いが容易かつ正確に行なわれる。

また、記録用データは印刷用制御データに続けて配列
したので、記録用データごとに適切な媒体を手挿入する
ことが可能となり、さらに印刷用制御データ中に手挿入
媒体指定があれば、用紙手挿入部から挿入された印刷用
紙を印刷機構部に搬送して印刷するという単純な制御を
行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の印刷装置の実施例を示すブロック図、
第２図は金融機関の情報ネットワークの概念図、第３図
はそこに使用されている印刷装置の概略構成図、第４図
は本発明の装置の手挿入表示部の正面図、第５図は本発
明の装置に入力する印刷データストリームの形式図、第
６図は本発明の装置の動作を説明するフローチャート、
第７図は本発明の装置の操作部に付加される状態表示部
の正面図、第８図はその状態制御回路のブロック図、第
９図は表示制御回路の動作のフローチャート、第10図は
表示指示データの形式図である。 11……外部接続インタフェース、 12……受信バッファ、13……プロセッサ、 15……イメージメモリ、17……用紙供給部、 18……用紙手挿入部、20……印刷機構部、 30……外部装置、40……印刷装置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホスト側から記録用データと印刷用制御デ
   ータを含む印刷データを受信し、用紙供給部から印刷用
   紙を自動的に供給し、または用紙手挿入部から手挿入に
   よって印刷用紙を供給し、この印刷データに従ってその
   印刷用紙に印刷を行う印刷装置において、 記録用データは印刷用制御データに続けて配列し、 印刷用制御データ中には手挿入指示および媒体種別デー
   タからなる手挿入媒体指定部を含み、 手挿入媒体指定がなければ、用紙供給部から印刷用紙を
   印刷機構部に搬送して印刷し、手挿入媒体指定があれ
   ば、手挿入指示表示部に手挿入指示および媒体種別デー
   タを表示し、この媒体種別データに従って用紙手挿入部
   から挿入された印刷用紙を印刷機構部に搬送して印刷す
   る制御部を備えたことを特徴とする印刷装置