JP2545398Y2 - 引込式ステアリングコラム - Google Patents

引込式ステアリングコラム

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JP2545398Y2
JP2545398Y2 JP1991019237U JP1923791U JP2545398Y2 JP 2545398 Y2 JP2545398 Y2 JP 2545398Y2 JP 1991019237 U JP1991019237 U JP 1991019237U JP 1923791 U JP1923791 U JP 1923791U JP 2545398 Y2 JP2545398 Y2 JP 2545398Y2
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修三 安田
規久雄 田辺
証司 大沢
充 大池
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Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車の正面衝突事
故に際する運転乗員の所謂二次衝突事故による障害を低
減するため、ステアリングコラムを車体床面側へ自動的
に引き込むようにした自動車の運転乗員保護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車が正面衝突をした場合、車両前部
は後退し、運転乗員は慣性で前方へ移動し、シートベル
ト装置を装着していても操向装置のステアリングホイー
ルに衝突するという、所謂二次衝突事故の可能性を低減
するための種々の工夫がなされている。例えば、車両正
面衝突事故に際し、火薬の爆発などでステアリングコラ
ムが車体下方へ自動的に引き込まれてステアリングホイ
ールは変位し、運転乗員の前方から移動するようにした
引込式ステアリングコラムが提供されている(例えば、
実開昭51−59022号、実開昭50−30433号
公報等参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】最近のステアリングコ
ラムは最適運転位置を確保するためにステアリングホイ
ールの上下位置を調整できるチルト式ステアリングコラ
ムが多く採用されている。しかしながら、上記従来の引
込式ステアリングコラムはチルト式ではなく、固定式の
ものであり、その構造をチルト式ステアリングコラムに
適用した場合、所定の引き込み量を確保できなくなる
か、若しくは作動しない可能性があり、従来の引込方式
をチルト式ステアリングコラムにそのまま適用すること
はできない。
【0004】そこで、この考案は上記事情に鑑みて、チ
ルト式ステアリングコラムに適用できる引き込み方式を
有する引込式ステアリングコラムを提供することを目的
としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上記課題を解
決するため、車体に固定するアッパークランプにジャケ
ットをエネルギー吸収部材を介して傾斜調整可能及び軸
方向へ摺動可能に支持したチルト式ステアリングコラム
において、前記アッパークランプに一対のシリンダーを
ジャケットを挟む左右両側でそれぞれ平行に連結し、該
シリンダー内にピストンを車体前方へ向けて移動可能に
挿入するとともに、該ピストンを移動させる火薬及びそ
の点火コイルを収納し、前記一対のシリンダー内のピス
トンを結ぶ索条を前記ジャケットに固定したフックに引
掛けた引込式ステアリングコラムを構成した。
【0006】
【作用】この考案の上記構成によれば、自動車の正面衝
突事故に際し、ステアリングコラムが車体床面側へ引き
込まれる。そして、チルト操作によりジャケットの傾斜
位置が変化しても索条が追従し、作動不良を起こすこと
はない。
【0007】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づき説明
する。図1及び図2はこの考案にかかる引込式ステアリ
ングコラムを示すもので、図示のように、ステアリング
コラムを車体に固定する左右一対のアッパークランプ2
0,20に、ブラケット21をボルト22で連結し、そ
のブラケット21に一対のシリンダー23をジャケット
を挟む左右両側でそれぞれ平行に連結する。シリンダー
23はその内部にピストン24を移動可能に挿入してあ
り、これらのピストン24,24には所定長さの索条2
5の端部がそれぞれ連結されている。索条25はブラケ
ット21に穿設された透孔26を貫通して後方へ延び、
アッパージャケット27の下面に固定したフック32に
引掛けられている。一方、シリンダー23の内部に、ピ
ストン24が常置される部分よりも後方において、火薬
29を収納したケーシング30が連結される。このケー
シング30には点火コイル31が収納されている。
【0008】なお、アッパージャケット27はディスタ
ンスブラケット33に連結され、ディスタンスブラケッ
ト33を貫通する締付ボルト34がアッパークランプ2
0に穿設した長孔35を貫通してその一端部に回り止め
部材を、他端部にチルトレバー36を螺合し、そのチル
トレバー36を回動操作してアッパークランプ20,2
0をディスタンスブラケット33に締付け若しくはその
締付けを解除させ、長孔35の範囲内においてアッパー
ジャケット27をロアークランプ43を中心として傾斜
調整できるチルト構成が採用されている。ディスタンス
ブラケット33は、アッパージャケット20に固定され
た基部の左右両側に、それぞれ半円形状のカーリング
(Crling)部33a,33aと、そのカーリン
グ部33a,33aの付け根部に切り込み形成されたリ
ッピング(ripping)部33b,33bを有し、
カーリング部33a,33aにはローラー37,37が
挿入されている。さらに、ディスタンスブラケット33
の前部はアッパークランプ20,20にそれぞれ形成さ
れたストッパー20a,20aに係合して前方への移動
が阻止されるようになっている。また、アッパージャケ
ット27にはロアージャケット38が軸方向収縮可能に
嵌合し、そのアッパージャケット27とロアージャケッ
ト38にはステアリングシャフト39が挿入され、且つ
そのステアリングシャフト39はジャケットと同様に軸
方向収縮可能にアッパーシャフト40とロアーシャフト
41からなる。アッパーシャフト40の上端部にはステ
アリングホイール(図示略)が軸着され、また、ロアー
シャフト41の下端部は自在継手42を介して中間シャ
フト(図示略)に連結され、さらに、その中間シャフト
は自在継手を介してステアリングギヤボックスに連結さ
れる。ロアージャケット38はロアークランプ43を介
して車体に固定される。
【0009】
【0010】そこで、上記引込式ステアリングコラムの
作用について説明すると、衝撃を感知したセンサーが動
作して点火コイル31のスイッチが作動すれば、点火コ
イル31が火薬を爆発させ、ピストン24がシリンダー
23内を車両前側へ移動して索条25を引き、アッパー
ジャケット27はロアージャケット38に向けて前側へ
移動する力を与えられる。そこで、ディスタンスブラケ
ット33のリッピング部が33b,33bが裂けるととも
に、カーリング部33a,33aが塑性変形してローラー
37,37を介在しながらアッパージャケット27側へ
巻き込まれ、かくして、アッパージャケット27はロア
ージャケット38側に収縮する。よって、ステアリング
ホイールは運転乗員が衝突する前に既に自動的に下方へ
移動しており、したがって、運転乗員が負傷する危険性
は低減する。また、アッパージャケット27を索条25
で引いているため、アッパージャケット27の傾斜位置
が変化しても索条25が追従し、作動不良をおこすこと
はない。
【0011】
【考案の効果】以上記載したこの考案によれば、自動車
の正面衝突事故に際し、チルトステアリングコラムが車
体床面側へ引き込まれるから、シートベルト装置を使用
した運転乗員が慣性で前方へ移動する前にステアリング
ホイールは変位しているため、ステアリングホイールに
対する運転乗員の二次衝突事故の可能性は低減される。
そして、万一、点火コイル又は火薬が作動しなくとも、
エネルギー吸収部材を有するために二次衝突事故を緩衝
するフェイルセーフ機能を有する。また、ジャケットを
索条で引いているため、ジャケットの傾斜位置が変化し
ても索条が追従し、作動不良をおこすことはない。しか
も、索条の両端部は、ジャケットを挟んで左右両側に位
置する一対のシリンダのピストンに連結してあるから、
ジャケットを引込む力を2分できてシリンダ及びピスト
ンを小型化でき、2つのピストンでジャケットを均分し
て引込むことができるためにバランスが取れ、スムーズ
にジャケットを引込めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す半断面側面図。
【図2】図1の要部平面図。
【符号の説明】
20…アッパークランプ、23…シリンダー、24…ピ
ストン、25…索条、27…アッパージャケット、2
…火薬、31…点火コイル、32…フック
フロントページの続き (72)考案者 大沢 証司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)考案者 大池 充 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−306967(JP,A) 特開 平1−249571(JP,A) 特開 平1−249572(JP,A) 実開 昭51−60030(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定するアッパークランプにジャ
    ケットをエネルギー吸収部材を介して傾斜調整可能及び
    軸方向へ摺動可能に支持したチルト式ステアリングコラ
    ムにおいて、前記アッパークランプに一対のシリンダー
    ジャケットを挟む左右両側でそれぞれ平行に連結し、
    該シリンダー内にピストンを車体前方へ向けて移動可能
    に挿入するとともに、該ピストンを移動させる火薬及び
    その点火コイルを収納し、前記一対のシリンダー内のピ
    ストンを結ぶ索条を前記ジャケットに固定したフックに
    捲回したことを特徴とする引込式ステアリングコラム。
JP1991019237U 1991-03-28 1991-03-28 引込式ステアリングコラム Expired - Fee Related JP2545398Y2 (ja)

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JPS5413552B2 (ja) * 1973-04-26 1979-05-31
JPS63306967A (ja) * 1987-06-08 1988-12-14 Nissan Motor Co Ltd 自動車用ステアリングコラム移動機構
JPH0790784B2 (ja) * 1988-03-31 1995-10-04 日産自動車株式会社 衝撃エネルギー吸収チルト式ステアリングコラム
JPH0796385B2 (ja) * 1988-03-31 1995-10-18 日産自動車株式会社 衝撃エネルギー吸収式ステアリングコラム

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