JP2545311B2 - レ―ザ―光による水中測距装置 - Google Patents

レ―ザ―光による水中測距装置

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JP2545311B2
JP2545311B2 JP3208945A JP20894591A JP2545311B2 JP 2545311 B2 JP2545311 B2 JP 2545311B2 JP 3208945 A JP3208945 A JP 3208945A JP 20894591 A JP20894591 A JP 20894591A JP 2545311 B2 JP2545311 B2 JP 2545311B2
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文治 重松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザー光による水中測
距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のレーザー光による水中測距
装置の説明図を示し、1はレーザー発射機構、2は水底
等の水中の被測定物、3は上記レーザー発射機構1から
発射されたレーザー光を上記被測定物2に対し照射せし
めるためのミラー、4は被測定物2からの反射レーザー
光を集光する集光レンズ、5は反射レーザー光の検出
器、6はレーザー光発射機構1からのレーザー光発射時
刻と反射レーザー光の受信時刻の差から水面7から被測
定物2迄の距離を計測する計測機構である。
【0003】図3は計測機構6によって計測された被測
定物2からの反射レーザー光の検出時刻と受信信号レベ
ルの関係を示す説明図である。このようなレーザー光に
よる水中測距装置においては、図3における夫々最初に
発射するレーザー光のスタート点Aと受信点Bの時間差
を検出するのが理想的であるが一般に水中のにごりその
他に起因する外部信号による誤差を除くため点線8で示
すような所定のしきい値を設け、このしきい値を越えた
大きさのレベルの反射レーザー光を受信したときの時刻
とレーザー光発射時刻との間の時間を測定し、この測定
値に図2のレーザー発射機構1と水面7までの距離と、
レーザー発射機構1と計測機構6及び検出器5と計測機
構6までのケーブル長さの補正を行い光の温度変化等に
よる速度補正を加えて水面7から被測定物2迄の距離を
計測している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら反射レーザ
ー光が一定の安定したパルス状であっても被測定物2か
らの反射レーザー光の信号レベルは一般に図3の実線に
示すように時間と共に次第に山形が横に伸びた形のもの
となり、またその大きさは水面から同一距離にあるもの
でも被測定物2の輝度や表面のあらさ等の表面状態に応
じてカーブ2a,2b,2cのように変るようになる。
【0005】図3から明らかなように従来のレーザー光
による水中測距装置ではしきい値より信号レベルが高く
なった時刻を基に距離を計測するものである。然しなが
ら被測定物が水面から同一の距離にある場合でもその輝
度や表面のあらさ等の表面状態によってその信号レベル
はカーブ2a,2b,2cのようになり、しきい値を示
す点線8との交点、即ち検出時刻が〜と変化し、従
って実際には同一距離にあるものでも夫々異なる距離で
あると計測されてしまうおそれがある。
【0006】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザー光によ
る水中測距装置は水中の被測定物にレーザー光を発射す
るためのレーザー光発射機構と、上記被測定物からの反
射レーザー光を受信する機構と、この受信機構によって
受信した反射レーザー光のレベルのピーク値を検出する
機構と、このピーク値とあらかじめ定めた設定値との差
に応じて上記被測定物に発射されるレーザー光の強度を
制御して上記ピーク値が上記設定値となるようにする制
御機構と、上記レーザー光の発射時刻から上記反射レー
ザー光のレベルがあらかじめ定めたしきい値を越えるレ
ベルになる時刻迄の時間に応じて水面から上記被測定物
迄の距離を計測する計測機構とより成ることを特徴とす
る。
【0008】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
【0009】本発明においては図1に示すように従来の
レーザー光による水中測距装置に更に被測定物2からの
反射レーザー光のレベルのピーク値を検出するピーク検
出器9と、このピーク検出器9からのピーク値とあらか
じめ定めた設定値との差に応じてレーザー光発射機構1
よりの発射レーザー光強度を制御する制御機構10とを
附加せしめる。
【0010】本発明のレーザー光による水中測距装置に
おいては先ずレーザー光を被測定物2に発射し、その反
射レーザー光のレベルのピーク値をピーク検出器9によ
って測定し、このピーク値が設定値、例えば図3のカー
ブ2bより高い場合、例えば図3のカーブ2aのように
なった場合には制御機構10の指令によって発射レーザ
ー光の強さを減少せしめて上記検出ピーク値が図3のカ
ーブ2bに対応する値となるようにし、この状態で被測
定物2からの反射レーザー光のレベルがしきい値を越え
た時刻を距離判定のために用いるようにする。
【0011】同様にして上記ピーク値が図3に示すカー
ブ2cのようにカーブ2bより小さい場合には同じく上
記のように補正してカーブ2bに対応する値となるよう
にする。又レーザーは数100〜数1000回/秒程度
の間隔で出力しているため図1のピーク検出器9の出力
を制御回路10を介してレーザー発射機構1にフィード
バックして、レーザー受信レベルを一定にする。
【0012】本発明のレーザー光による水中測距装置は
上記のような構成であるから例えば図3のカーブ2aに
示すように被測定物2の輝度が大きくまたはカーブ2c
に示すように小さくて信号レベルがしきい値を越えた時
刻がまたはで示すようになった場合でもただちにそ
のピーク値補正により例えば常時カーブ2bに示すよう
な信号レベルとされ、したがって図3のの点でしきい
値をかける事になり高精度に計測できる。
【0013】この結果被測定物2の輝度や表面状態等が
異なる場合でも同一距離にあるものは総て等しい受信波
形に直されるため、立ち上がりの等しい時刻に反射レー
ザー光が検出されることになり誤差を生ぜず、高精度の
計測を行うことができる。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明のレーザー光による
水中測距装置によれば水中の被測定物の水面からの距離
を被測定物の輝度や表面状態等に関係なく誤差なく高精
度に計測できる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー光による水中測距装置の説明
図である。
【図2】従来のレーザー光による水中測距装置の説明図
である。
【図3】被測定物からの反射レーザー光の検出時刻と受
信信号レベルの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レーザー発射機構 2 被測定物 2a カーブ 2b カーブ 2c カーブ 3 ミラー 4 集光レンズ 5 検出器 6 計測機構 7 水面 8 点線 9 ピーク検出器 10 制御機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の被測定物にレーザー光を発射する
    ためのレーザー光発射機構と、上記被測定物からの反射
    レーザー光を受信する機構と、この受信機構によって受
    信した反射レーザー光のレベルのピーク値を検出する機
    構と、このピーク値とあらかじめ定めた設定値との差に
    応じて上記被測定物に発射されるレーザー光の強度を制
    御して上記ピーク値が上記設定値となるようにする制御
    機構と、上記レーザー光の発射時刻から上記反射レーザ
    ー光のレベルがあらかじめ定めたしきい値を越えるレベ
    ルになる時刻迄の時間に応じて水面から上記被測定物迄
    の距離を計測する計測機構とより成ることを特徴とする
    レーザー光による水中測距装置。
JP3208945A 1991-07-26 1991-07-26 レ―ザ―光による水中測距装置 Expired - Fee Related JP2545311B2 (ja)

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