JP2545237Y2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
ディスクカートリッジInfo
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- JP2545237Y2 JP2545237Y2 JP1990080196U JP8019690U JP2545237Y2 JP 2545237 Y2 JP2545237 Y2 JP 2545237Y2 JP 1990080196 U JP1990080196 U JP 1990080196U JP 8019690 U JP8019690 U JP 8019690U JP 2545237 Y2 JP2545237 Y2 JP 2545237Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shutter
- cartridge body
- disk
- cartridge
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、円板状をなす磁気ディスクや光ディスク等
のディスクを回転可能に収納したディスクカートリッジ
に関する。
のディスクを回転可能に収納したディスクカートリッジ
に関する。
B.考案の概要 本考案は、円板状をなす磁気ディスクや光ディスク等
のディスクを回転可能に収納したカートリッジ本体に移
動可能に取付けられ、上記カートリッジ本体に設けられ
た上記ディスクの一部を外方に臨ませる開口部を開閉操
作するシャッタの円滑なスライドを保証するとともに、
上記シャッタ及び/又はカートリッジ本体の摩耗を防止
するため、上記シャッタとカートリッジ本体間の相対摺
接する面に凹凸部等を形成し、あるいは潤滑剤を塗布す
ることによって低摩擦面としてなるものである。
のディスクを回転可能に収納したカートリッジ本体に移
動可能に取付けられ、上記カートリッジ本体に設けられ
た上記ディスクの一部を外方に臨ませる開口部を開閉操
作するシャッタの円滑なスライドを保証するとともに、
上記シャッタ及び/又はカートリッジ本体の摩耗を防止
するため、上記シャッタとカートリッジ本体間の相対摺
接する面に凹凸部等を形成し、あるいは潤滑剤を塗布す
ることによって低摩擦面としてなるものである。
C.従来の技術 従来、データ信号等の情報信号を記録する記録媒体と
して、円板状をなす薄いフィルムシートの基材の表面に
信号記録層としての磁性層を被着した磁気ディスクが広
く用いられている。この種の磁気ディスクは、基材に脆
弱な薄いフィルムシートを用いているため、取り扱い時
に容易に損傷を受けてしまう。また、磁気ディスクに対
する記録密度の向上が図られていることから、磁性層に
わずかの傷が付いただけでも、情報信号の記録及び再生
の欠落を生じさせてしまう。
して、円板状をなす薄いフィルムシートの基材の表面に
信号記録層としての磁性層を被着した磁気ディスクが広
く用いられている。この種の磁気ディスクは、基材に脆
弱な薄いフィルムシートを用いているため、取り扱い時
に容易に損傷を受けてしまう。また、磁気ディスクに対
する記録密度の向上が図られていることから、磁性層に
わずかの傷が付いただけでも、情報信号の記録及び再生
の欠落を生じさせてしまう。
そこで、この種の磁気ディスクは、上下ハーフを突合
せ結合して形成したカートリッジ本体内に収納され、こ
のカートリッジ本体に収納されたままの状態で所定の記
録再生装置に装着操作されるディスクカートリッジとし
て構成されている。
せ結合して形成したカートリッジ本体内に収納され、こ
のカートリッジ本体に収納されたままの状態で所定の記
録再生装置に装着操作されるディスクカートリッジとし
て構成されている。
このように構成されたディスクカートリッジには、カ
ートリッジ本体内に収納された磁気ディスクの信号記録
面を径方向に亘って外方に臨ませる開口部が設けられて
いる。そして、記録再生装置側の磁気ヘッドは、上記開
口部を介して記録再生カートリッジ本体内へ進入して上
記磁気ディスクとの相対摺接が図られる。
ートリッジ本体内に収納された磁気ディスクの信号記録
面を径方向に亘って外方に臨ませる開口部が設けられて
いる。そして、記録再生装置側の磁気ヘッドは、上記開
口部を介して記録再生カートリッジ本体内へ進入して上
記磁気ディスクとの相対摺接が図られる。
ところで、上記ヘッド挿入用の開口部を開放したまま
の状態におくと、この開口部を介してカートリッジ本体
内に塵芥が侵入し、磁気ディスクの信号記録面を汚損さ
せてしまう。さらには、ディスクカートリッジの取り扱
い時に、上記開口部を介して手指が磁気ディスクに触
れ、同様に上記磁気ディスクの信号記録面を汚損させて
しまう。
の状態におくと、この開口部を介してカートリッジ本体
内に塵芥が侵入し、磁気ディスクの信号記録面を汚損さ
せてしまう。さらには、ディスクカートリッジの取り扱
い時に、上記開口部を介して手指が磁気ディスクに触
れ、同様に上記磁気ディスクの信号記録面を汚損させて
しまう。
そこで、この種のディスクカートリッジには、磁気デ
ィスクに対し情報信号の記録を行う等必要な場合に限っ
てカートリッジ本体の開口部を開放するようにしたシャ
ッタが設けられている。このシャッタは、薄い金属板例
えばステンレス板を断面コ字状に折曲形成してなるもの
であって、カートリッジ本体の相対向する両主面間に亘
って嵌合するようにして上記カートリッジ本体にスライ
ド可能に取付けられてなる。そして、上記シャッタには
カートリッジ本体に設けた開口部と略同形の窓部が開口
され、この窓部と上記開口部を対応するように移動操作
されることによって上記開口部を開放する。
ィスクに対し情報信号の記録を行う等必要な場合に限っ
てカートリッジ本体の開口部を開放するようにしたシャ
ッタが設けられている。このシャッタは、薄い金属板例
えばステンレス板を断面コ字状に折曲形成してなるもの
であって、カートリッジ本体の相対向する両主面間に亘
って嵌合するようにして上記カートリッジ本体にスライ
ド可能に取付けられてなる。そして、上記シャッタには
カートリッジ本体に設けた開口部と略同形の窓部が開口
され、この窓部と上記開口部を対応するように移動操作
されることによって上記開口部を開放する。
さらに、上記シャッタは、カートリッジ本体の開口部
を確実に閉塞するようになすため、カートリッジ本体に
取付けたときこのカートリッジの主面に対し密接し得る
ように形成されてなる。
を確実に閉塞するようになすため、カートリッジ本体に
取付けたときこのカートリッジの主面に対し密接し得る
ように形成されてなる。
D.考案が解決しようとする課題 ところで、上述のようにカートリッジ本体の主面に対
し密接し得るようにシャッタを形成したものにあって
は、シャッタとカートリッジ本体の相対摺接する摺接面
積が大きくなり、このシャッタをスライド操作する際の
摺接摩擦が極めて大きくなり円滑なシャッタのスライド
操作を行うことができない。
し密接し得るようにシャッタを形成したものにあって
は、シャッタとカートリッジ本体の相対摺接する摺接面
積が大きくなり、このシャッタをスライド操作する際の
摺接摩擦が極めて大きくなり円滑なシャッタのスライド
操作を行うことができない。
また、ステンレス板等の金属板で形成したシャッタ
は、合成樹脂の成形体として形成されるカートリッジ本
体に比し極めて硬度の高いものであるため、上記シャッ
タをスライド操作することにより容易に合成樹脂からな
るカートリッジ本体の削り取りを行ってしまう。特に、
上記シャッタにはカートリッジ本体からの抜け止めを図
るとともにスライド方向のガイドを行うため、上記カー
トリッジ本体に形成した係合溝に係合する係合爪が設け
られているが、この係合爪は薄い金属板を切起して形成
されてなるものであるので、比較的鋭利な端面を有す
る。そして、この端面がカートリッジ本体の係合溝に摺
接することにより、上記カートリッジ本体の削り取りが
極めて著しいものとなる。このような削り取りが発生す
ると、削り取り粉がカートリッジ本体内に侵入して、磁
気ディスクの信号記録面等に付着することにより、情報
信号の記録再生時にエラーを生じさせ、良好な記録再生
特性を維持できなくなる。
は、合成樹脂の成形体として形成されるカートリッジ本
体に比し極めて硬度の高いものであるため、上記シャッ
タをスライド操作することにより容易に合成樹脂からな
るカートリッジ本体の削り取りを行ってしまう。特に、
上記シャッタにはカートリッジ本体からの抜け止めを図
るとともにスライド方向のガイドを行うため、上記カー
トリッジ本体に形成した係合溝に係合する係合爪が設け
られているが、この係合爪は薄い金属板を切起して形成
されてなるものであるので、比較的鋭利な端面を有す
る。そして、この端面がカートリッジ本体の係合溝に摺
接することにより、上記カートリッジ本体の削り取りが
極めて著しいものとなる。このような削り取りが発生す
ると、削り取り粉がカートリッジ本体内に侵入して、磁
気ディスクの信号記録面等に付着することにより、情報
信号の記録再生時にエラーを生じさせ、良好な記録再生
特性を維持できなくなる。
このような金属製のシャッタが有する問題点の解消を
図るため、上記シャッタをカートリッジ本体と同様に合
成樹脂の成形体で形成したものが提案されている。この
シャッタを合成樹脂で形成したディスクカートリッジと
して、例えば特開昭60−231985号公報に開示される如き
ものが提案されている。
図るため、上記シャッタをカートリッジ本体と同様に合
成樹脂の成形体で形成したものが提案されている。この
シャッタを合成樹脂で形成したディスクカートリッジと
して、例えば特開昭60−231985号公報に開示される如き
ものが提案されている。
しかし、このようにシャッタを合成樹脂で形成したも
のであっても、カートリッジ本体の開口部を確実に閉塞
するようになすため、カートリッジ本体の主面に対し密
接し得るように形成した場合には、シャッタとカートリ
ッジ本体の相対摺接する摺接面積が大きくなり、このシ
ャッタをスライド操作する際の摺接摩擦が極めて大きく
なり円滑なシャッタのスライド操作を行うことができな
い。また、シャッタとカートリッジ本体間の摺接摩擦が
大きくなることから、多数回の使用により前記金属製の
シャッタを用いたものと同様にカートリッジ本体あるい
はシャッタの削り取りが生じ、削り取り粉のカートリッ
ジ本体内への侵入を避けることができない。
のであっても、カートリッジ本体の開口部を確実に閉塞
するようになすため、カートリッジ本体の主面に対し密
接し得るように形成した場合には、シャッタとカートリ
ッジ本体の相対摺接する摺接面積が大きくなり、このシ
ャッタをスライド操作する際の摺接摩擦が極めて大きく
なり円滑なシャッタのスライド操作を行うことができな
い。また、シャッタとカートリッジ本体間の摺接摩擦が
大きくなることから、多数回の使用により前記金属製の
シャッタを用いたものと同様にカートリッジ本体あるい
はシャッタの削り取りが生じ、削り取り粉のカートリッ
ジ本体内への侵入を避けることができない。
そこで、本考案は、カートリッジ本考案に取付けられ
るシャッタのスライド操作時における摺接摩擦の低減を
図り、上記シャッタの円滑なスライド操作を保証すると
ともに、上記シャッタのスライド操作により生ずるカー
トリッジ本体あるいはシャッタの削り取りの発生を防止
し得るディスクカートリッジを提供することを目的に提
案されたものである。
るシャッタのスライド操作時における摺接摩擦の低減を
図り、上記シャッタの円滑なスライド操作を保証すると
ともに、上記シャッタのスライド操作により生ずるカー
トリッジ本体あるいはシャッタの削り取りの発生を防止
し得るディスクカートリッジを提供することを目的に提
案されたものである。
E.課題を解決するための手段 本考案に係るディスクカートリッジは、上述したよう
な目的を達成するため、円板状のディスクを回転可能に
収納するとともに少なくとも上記ディスクの一部を外方
に臨ませる開口部を形成したカートリッジ本体と、上記
開口部を閉塞した位置と上記開口部を開放した位置間に
亘ってスライド可能に上記カートリッジ本体に取付けら
れた合成樹脂により形成されたシャッタとを備え、上記
カートリッジ本体の外側面と相対摺接する上記シャッタ
の内側面に上記シャッタがスライドする方向に延びると
ともに上記スライドする方向と直交する方向に所定間隔
を隔てて複数本の突条部を設けるようにしたものであ
る。
な目的を達成するため、円板状のディスクを回転可能に
収納するとともに少なくとも上記ディスクの一部を外方
に臨ませる開口部を形成したカートリッジ本体と、上記
開口部を閉塞した位置と上記開口部を開放した位置間に
亘ってスライド可能に上記カートリッジ本体に取付けら
れた合成樹脂により形成されたシャッタとを備え、上記
カートリッジ本体の外側面と相対摺接する上記シャッタ
の内側面に上記シャッタがスライドする方向に延びると
ともに上記スライドする方向と直交する方向に所定間隔
を隔てて複数本の突条部を設けるようにしたものであ
る。
E.作用 本考案に係るディスクカートリッジは、カートリッジ
本体に対しシャッタをスライド操作したとき、シャッタ
の内側面に設けられた複数本の突条部が摺接することに
より、摺接摩擦力の低減が図られる。
本体に対しシャッタをスライド操作したとき、シャッタ
の内側面に設けられた複数本の突条部が摺接することに
より、摺接摩擦力の低減が図られる。
G.実施例 以下、本考案を円板状をなす薄いフィルムシートを基
材とし、この基材の表面に信号記録層としての磁性層を
被着した磁気ディスクをカートリッジ本体に収納して構
成したディスクカートリッジに適用した例を挙げて説明
する。
材とし、この基材の表面に信号記録層としての磁性層を
被着した磁気ディスクをカートリッジ本体に収納して構
成したディスクカートリッジに適用した例を挙げて説明
する。
本考案が適用されて構成されるディスクカートリッジ
1は、第1図及び第2図に示すように、方形の略平板状
をなす上下ハーフ2a,2bを突合せ結合して構成したカー
トリッジ本体2内に円板状のシート状をなす磁気ディス
ク3を回転自在に収納している。このカートリッジ本体
2に収納される磁気ディスク3の中心部には、このディ
スクカートリッジが装着される磁気記録再生装置側に配
設されるディスク回転駆動装置のディスクテーブルへの
装着部となる金属板により形成された中心円板4が取付
けられている。この中心円板4には、第2図に示すよう
に、その中心に上記ディスクテーブル側に設けられる中
心駆動軸が係合する中心孔5が穿設され、またその中心
から偏心した位置には、上記ディスクテーブル側に設け
られる回転駆動ピンが係合する長方形状をなす駆動ピン
係合孔6が穿設されている。そして、上記中心円板4
は、カートリッジ本体2内に収納されたとき、このカー
トリッジ本体2を構成する下ハーフ2bの中央部に穿設さ
れたディスクテーブル挿入穴7内に遊嵌されてカートリ
ッジ本体2の外方に臨まされている。
1は、第1図及び第2図に示すように、方形の略平板状
をなす上下ハーフ2a,2bを突合せ結合して構成したカー
トリッジ本体2内に円板状のシート状をなす磁気ディス
ク3を回転自在に収納している。このカートリッジ本体
2に収納される磁気ディスク3の中心部には、このディ
スクカートリッジが装着される磁気記録再生装置側に配
設されるディスク回転駆動装置のディスクテーブルへの
装着部となる金属板により形成された中心円板4が取付
けられている。この中心円板4には、第2図に示すよう
に、その中心に上記ディスクテーブル側に設けられる中
心駆動軸が係合する中心孔5が穿設され、またその中心
から偏心した位置には、上記ディスクテーブル側に設け
られる回転駆動ピンが係合する長方形状をなす駆動ピン
係合孔6が穿設されている。そして、上記中心円板4
は、カートリッジ本体2内に収納されたとき、このカー
トリッジ本体2を構成する下ハーフ2bの中央部に穿設さ
れたディスクテーブル挿入穴7内に遊嵌されてカートリ
ッジ本体2の外方に臨まされている。
上記カートリッジ本体2を構成する上下ハーフ2a,2b
は、静電防止剤を含むABS樹脂等の合成樹脂をモールド
成形して形成されてなるものである。これら上下ハーフ
2a,2bの内側面には、必要に応じて磁気ディスク3に被
着された磁性体の欠落や摩耗及び静電気の帯電を防止す
るための不織布からなるライナーが熱溶着あるいは超音
波溶着によって配設される。上記上下ハーフ2a,2bは、
相対向する外周部端部をそれぞれ突合せ、超音波溶着を
施すことによって一体的に結合され磁気ディスク3を収
納するカートリッジ本体2を構成する。このカートリッ
ジ本体2には、磁気ディスク3の信号記録面を半径方向
に亘って外方に臨ませるとともに記録再生装置側に配設
される磁気ヘッドが進入するヘッド挿入用の開口部8,8
が開設されている。これら開口部8,8は、カートリッジ
本体2の左右方向の中央部であって、ディスクテーブル
挿入穴7近傍からカートリッジ本体2の前面側に亘って
略長方形状をなすように形成されている。
は、静電防止剤を含むABS樹脂等の合成樹脂をモールド
成形して形成されてなるものである。これら上下ハーフ
2a,2bの内側面には、必要に応じて磁気ディスク3に被
着された磁性体の欠落や摩耗及び静電気の帯電を防止す
るための不織布からなるライナーが熱溶着あるいは超音
波溶着によって配設される。上記上下ハーフ2a,2bは、
相対向する外周部端部をそれぞれ突合せ、超音波溶着を
施すことによって一体的に結合され磁気ディスク3を収
納するカートリッジ本体2を構成する。このカートリッ
ジ本体2には、磁気ディスク3の信号記録面を半径方向
に亘って外方に臨ませるとともに記録再生装置側に配設
される磁気ヘッドが進入するヘッド挿入用の開口部8,8
が開設されている。これら開口部8,8は、カートリッジ
本体2の左右方向の中央部であって、ディスクテーブル
挿入穴7近傍からカートリッジ本体2の前面側に亘って
略長方形状をなすように形成されている。
そして、カートリッジ本体2の外側面側であって、上
記開口部8,8が開設された部分を含んで凹状をなすシャ
ッタスライド部9,9が形成されている。これらシャッタ
スライド部9,9には、第3図に示すように断面コ字状を
なすように形成されたシャッタ10がカートリッジ本体2
の前面側から嵌合されるようにして配設される。このシ
ャッタ10は、上記シャッタスライド部9,9の範囲でスラ
イド操作されることによって上記開口部8,8を開閉操作
する。
記開口部8,8が開設された部分を含んで凹状をなすシャ
ッタスライド部9,9が形成されている。これらシャッタ
スライド部9,9には、第3図に示すように断面コ字状を
なすように形成されたシャッタ10がカートリッジ本体2
の前面側から嵌合されるようにして配設される。このシ
ャッタ10は、上記シャッタスライド部9,9の範囲でスラ
イド操作されることによって上記開口部8,8を開閉操作
する。
上記シャッタ10は、ポリアセール、ポリプロピレン、
塩化ビニール等の合成樹脂材を用いて形成されてなるも
のであって、第3図に示すように、カートリッジ本体2
の各開口部8,8をそれぞれ覆う第1及び第2の覆板11,12
とこれら覆板11,12を基端側で連結する側面板13とから
構成され、全体をもって断面コ字状をなす如く形成され
てなる。上記第1及び第2の覆板11,12の一側側に偏倚
した位置には、上記各開口部8,8と略同形をなす窓部14,
14が開設されている。また、上記第2の覆板12の側面板
13への連結部側近傍の内側面には、カートリッジ本体2
を構成する下ハーフ2bの外側面側であって前面側近傍に
そって穿設されたスライドガイド溝15に係合する一対の
係合片16,17が穿設されている。このように形成された
シャッタ10は、第1図及び第2図に示すように、第1及
び第2の覆板11,12がシャッタスライド部9,9に延在する
ようにして、カートリッジ本体2の前面側から嵌合配設
される。このとき、上記シャッタ10は、一対の係合片1
6,17をスライドガイド溝15に係合させてカートリッジ本
体2に取付けられることにより、上記係合片16,17をス
ライドガイド溝15にガイドさせてカートリッジ本体2に
対しスライド可能な状態となって取付けられる。
塩化ビニール等の合成樹脂材を用いて形成されてなるも
のであって、第3図に示すように、カートリッジ本体2
の各開口部8,8をそれぞれ覆う第1及び第2の覆板11,12
とこれら覆板11,12を基端側で連結する側面板13とから
構成され、全体をもって断面コ字状をなす如く形成され
てなる。上記第1及び第2の覆板11,12の一側側に偏倚
した位置には、上記各開口部8,8と略同形をなす窓部14,
14が開設されている。また、上記第2の覆板12の側面板
13への連結部側近傍の内側面には、カートリッジ本体2
を構成する下ハーフ2bの外側面側であって前面側近傍に
そって穿設されたスライドガイド溝15に係合する一対の
係合片16,17が穿設されている。このように形成された
シャッタ10は、第1図及び第2図に示すように、第1及
び第2の覆板11,12がシャッタスライド部9,9に延在する
ようにして、カートリッジ本体2の前面側から嵌合配設
される。このとき、上記シャッタ10は、一対の係合片1
6,17をスライドガイド溝15に係合させてカートリッジ本
体2に取付けられることにより、上記係合片16,17をス
ライドガイド溝15にガイドさせてカートリッジ本体2に
対しスライド可能な状態となって取付けられる。
このようにカートリッジ本体2に取付けられたシャッ
タ10は、側面板13の内側面に穿設したバネ係止片18にカ
ートリッジ本体2内に配設された捩りコイルバネ19の一
端が係止されることにより、第1及び第2の覆板11,12
に形成した窓部14,14がカートリッジ本体2の各開口部
8,8と対応しない位置に移動付勢された第1及び第2図
に示すような位置に置かれる。また、当該ディスクカー
トリッジ1が所定の磁気記録再生装置に装着され、上記
シャッタ10が上記捩りコイルバネ19の付勢力に抗して、
第1図中矢印A方向にスライド操作されると、第1図及
び第2図中一点鎖線で示すように、第1及び第2の覆板
11,12に形成した窓部14,14とカートリッジ本体2の各開
口部8,8とが対応した状態となり、上記カートリッジ本
体2内に収納された磁気ディスク3の信号記録面が径方
向に亘って外方に臨まされる。
タ10は、側面板13の内側面に穿設したバネ係止片18にカ
ートリッジ本体2内に配設された捩りコイルバネ19の一
端が係止されることにより、第1及び第2の覆板11,12
に形成した窓部14,14がカートリッジ本体2の各開口部
8,8と対応しない位置に移動付勢された第1及び第2図
に示すような位置に置かれる。また、当該ディスクカー
トリッジ1が所定の磁気記録再生装置に装着され、上記
シャッタ10が上記捩りコイルバネ19の付勢力に抗して、
第1図中矢印A方向にスライド操作されると、第1図及
び第2図中一点鎖線で示すように、第1及び第2の覆板
11,12に形成した窓部14,14とカートリッジ本体2の各開
口部8,8とが対応した状態となり、上記カートリッジ本
体2内に収納された磁気ディスク3の信号記録面が径方
向に亘って外方に臨まされる。
ところで、上記シャッタ10の第1及び第2の覆板11,1
2の内側面であるカートリッジ本体2のシャッタスライ
ド部9,9と相対摺接する面には、第3図及び第4図に示
すように微小な突状をなす複数の突条部20が形成されて
いる。これら突条部20は、上記シャッタ10のスライド方
向に亘って互いに平行に形成されてなるものであって、
例えば直径を3.5インチとする磁気ディスク3を収納し
てなるディスクカートリッジ1に用いられるシャッタ10
に形成する場合にあっては、高さを略0.05mmとし、幅を
略0,1mmとした突状に形成され、略2〜3mmの間隔をもっ
て互いに平行に上記第1及び第2の覆板11,12の全幅に
亘って形成されてなる。このようにシャッタ10の内側面
に、シャッタ10がスライドする方向に延びるとともにス
ライドする方向と直交する方向に所定間隔を隔てて互い
に平行に複数本の突条部20が設けられることにより、シ
ャッタスライド部9,9への摺接面積を小さくされる。そ
して、第1及び第2の覆板11,12のシャッタスライド部
9,9と相対摺接する面が、低摩擦面となされる。
2の内側面であるカートリッジ本体2のシャッタスライ
ド部9,9と相対摺接する面には、第3図及び第4図に示
すように微小な突状をなす複数の突条部20が形成されて
いる。これら突条部20は、上記シャッタ10のスライド方
向に亘って互いに平行に形成されてなるものであって、
例えば直径を3.5インチとする磁気ディスク3を収納し
てなるディスクカートリッジ1に用いられるシャッタ10
に形成する場合にあっては、高さを略0.05mmとし、幅を
略0,1mmとした突状に形成され、略2〜3mmの間隔をもっ
て互いに平行に上記第1及び第2の覆板11,12の全幅に
亘って形成されてなる。このようにシャッタ10の内側面
に、シャッタ10がスライドする方向に延びるとともにス
ライドする方向と直交する方向に所定間隔を隔てて互い
に平行に複数本の突条部20が設けられることにより、シ
ャッタスライド部9,9への摺接面積を小さくされる。そ
して、第1及び第2の覆板11,12のシャッタスライド部
9,9と相対摺接する面が、低摩擦面となされる。
このようにスライド方向と平行に突条部20を形成した
シャッタ10は、上記突条部20がカートリッジ本体2から
の抜け方向への規制作用を有するようになり、上記シャ
ッタ10がカートリッジ本体2から抜けにくくなる。
シャッタ10は、上記突条部20がカートリッジ本体2から
の抜け方向への規制作用を有するようになり、上記シャ
ッタ10がカートリッジ本体2から抜けにくくなる。
上述のように構成されてなるシャッタ10を形成するに
は、シート状をなすポリアセール、ポリプロピレン、塩
化ビニール等の合成樹脂材料を用意する。この合成樹脂
材料に加熱処理等のいわゆるアニール処理を施し、内部
応力等をなくし均一な材質を有するシート状の合成樹脂
材料となる。ここで、このシート状の合成樹脂材料の一
側面側に複数の突条部20を平行に形成する。これら突条
部20は、例えば金型を用いた押出し加工等によって形成
される。
は、シート状をなすポリアセール、ポリプロピレン、塩
化ビニール等の合成樹脂材料を用意する。この合成樹脂
材料に加熱処理等のいわゆるアニール処理を施し、内部
応力等をなくし均一な材質を有するシート状の合成樹脂
材料となる。ここで、このシート状の合成樹脂材料の一
側面側に複数の突条部20を平行に形成する。これら突条
部20は、例えば金型を用いた押出し加工等によって形成
される。
次いで、上記シート状の合成樹脂材料を第4図に示す
ようなシャッタ10の展開形状と同一の大きさに切断す
る。この時、開口部8,8が穿設するとともに、一対の係
合片16,17及びバネ係止片18が切り起こす如く形成され
る。さらに、第1及び第2の覆板11,12と側面板13との
連設部間に、第4図に示すように断面V字状をなす折り
曲げ溝21,22を形成する。
ようなシャッタ10の展開形状と同一の大きさに切断す
る。この時、開口部8,8が穿設するとともに、一対の係
合片16,17及びバネ係止片18が切り起こす如く形成され
る。さらに、第1及び第2の覆板11,12と側面板13との
連設部間に、第4図に示すように断面V字状をなす折り
曲げ溝21,22を形成する。
この第4図に示すように形成されたシャッタ10は、上
記折り曲げ溝21,22に沿って第5図に示すように順次折
り曲げることにより第3図に示すように形成される。こ
のとき、上記折り曲げ溝21,22には、紫外線硬化型の樹
脂剤等の接着剤が充填され、第1及び第2の覆板11,12
の側面板13に対する折り曲げ状態が永続的に維持され
る。
記折り曲げ溝21,22に沿って第5図に示すように順次折
り曲げることにより第3図に示すように形成される。こ
のとき、上記折り曲げ溝21,22には、紫外線硬化型の樹
脂剤等の接着剤が充填され、第1及び第2の覆板11,12
の側面板13に対する折り曲げ状態が永続的に維持され
る。
ところで、シャッタ10の第1及び第2の覆板11,12の
シャッタスライド部9,9と相対摺接する面をさらに低摩
擦面とするため、この面に潤滑剤を塗布するようにして
もよい。ここに用いられる潤滑剤としては、比較的低分
子量のオリゴマー樹脂等の合成樹脂にシリコーン樹脂系
の滑剤を混合したものが用いられる。この潤滑剤は、シ
ャッタ10を構成するシート状の合成樹脂材料の一側面に
塗布装置を用いてコーティングされ、その後紫外線を照
射して硬化されることによって被着される。
シャッタスライド部9,9と相対摺接する面をさらに低摩
擦面とするため、この面に潤滑剤を塗布するようにして
もよい。ここに用いられる潤滑剤としては、比較的低分
子量のオリゴマー樹脂等の合成樹脂にシリコーン樹脂系
の滑剤を混合したものが用いられる。この潤滑剤は、シ
ャッタ10を構成するシート状の合成樹脂材料の一側面に
塗布装置を用いてコーティングされ、その後紫外線を照
射して硬化されることによって被着される。
H.考案の効果 上述したように、本考案に係るディスクカートリッジ
は、カートリッジ本体にスライド可能に取付けられた合
成樹脂により形成されたシャッタのカートリッジ本体の
外側面と相対摺接する内側面にシャッタがスライドする
方向に延びるとともにスライドする方向と直交する方向
に所定間隔を隔てて複数本の突条部を形成してなるの
で、相対摺接するカートリッジ本体とシャッタとの間の
摺接摩擦を小さくすることができ、シャッタの円滑なス
ライドを保証することができる。
は、カートリッジ本体にスライド可能に取付けられた合
成樹脂により形成されたシャッタのカートリッジ本体の
外側面と相対摺接する内側面にシャッタがスライドする
方向に延びるとともにスライドする方向と直交する方向
に所定間隔を隔てて複数本の突条部を形成してなるの
で、相対摺接するカートリッジ本体とシャッタとの間の
摺接摩擦を小さくすることができ、シャッタの円滑なス
ライドを保証することができる。
そして、シャッタの円滑なスライドが保証されること
から、カートリッジ本体あるいはシャッタの削り取りを
防止でき、削れ粉のカートリッジ本体への侵入を確実に
防止でき、カートリッジ本体に収納したディスクの保護
を図り、常に良好な記録再生特性を保証できる。
から、カートリッジ本体あるいはシャッタの削り取りを
防止でき、削れ粉のカートリッジ本体への侵入を確実に
防止でき、カートリッジ本体に収納したディスクの保護
を図り、常に良好な記録再生特性を保証できる。
さらに、合成樹脂により形成されたシャッタが変形し
場合であっても、カートリッジ本体に摺接する面積が小
さいので、大きな摩擦力を発生させることもなく、確実
なシャッタのスライド操作を実現できる。
場合であっても、カートリッジ本体に摺接する面積が小
さいので、大きな摩擦力を発生させることもなく、確実
なシャッタのスライド操作を実現できる。
第1図は本考案に係るディスクカートリッジの上面側を
示す斜視図であり、第2図は上記ディスクカートリッジ
の下面側を示す斜視図であり、第3図は上記ディスクカ
ートリッジに適用されるシャッタを示す斜視図であり、 第4図は上記シャッタを展開して示す内側面側の斜視図
であり、第5図は上記シャッタを折り曲げ加工する状態
の斜視図である。 2…カートリッジ本体 8,8…開口部 9,9…シャッタスライド部 10…シャッタ 11…第1の覆板 12…第2の覆板 20…突条部
示す斜視図であり、第2図は上記ディスクカートリッジ
の下面側を示す斜視図であり、第3図は上記ディスクカ
ートリッジに適用されるシャッタを示す斜視図であり、 第4図は上記シャッタを展開して示す内側面側の斜視図
であり、第5図は上記シャッタを折り曲げ加工する状態
の斜視図である。 2…カートリッジ本体 8,8…開口部 9,9…シャッタスライド部 10…シャッタ 11…第1の覆板 12…第2の覆板 20…突条部
Claims (1)
- 【請求項1】円板状のディスクを回転可能に収納すると
ともに少なくとも上記ディスクの一部を外方に臨ませる
開口部を形成したカートリッジ本体と、 上記開口部を閉塞した位置と上記開口部を開放した位置
間に亘ってスライド可能に上記カートリッジ本体に取付
けられた合成樹脂により形成されたシャッタとを備え、 上記カートリッジ本体の外側面と相対摺接する上記シャ
ッタの内側面に上記シャッタがスライドする方向に延び
るとともに上記スライドする方向と直交する方向に所定
間隔を隔てて複数本の突条部を設けたことを特徴とする
ディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990080196U JP2545237Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1990-07-27 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-128797 | 1989-11-02 | ||
JP12879789 | 1989-11-02 | ||
JP1990080196U JP2545237Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1990-07-27 | ディスクカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0490064U JPH0490064U (ja) | 1992-08-06 |
JP2545237Y2 true JP2545237Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=31948717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990080196U Expired - Lifetime JP2545237Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1990-07-27 | ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545237Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE602004003747T2 (de) * | 2003-06-23 | 2007-10-11 | Sony Corp. | Aufzeichnungsmediumgehäuse |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61165870A (ja) * | 1985-01-17 | 1986-07-26 | Hitachi Maxell Ltd | デイスクカ−トリツジ |
JPH0321498Y2 (ja) * | 1985-08-12 | 1991-05-10 |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP1990080196U patent/JP2545237Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0490064U (ja) | 1992-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |