JP2544959B2 - 重曹を含むブロック状混合飼料 - Google Patents

重曹を含むブロック状混合飼料

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JP2544959B2 JP63091277A JP9127788A JP2544959B2 JP 2544959 B2 JP2544959 B2 JP 2544959B2 JP 63091277 A JP63091277 A JP 63091277A JP 9127788 A JP9127788 A JP 9127788A JP 2544959 B2 JP2544959 B2 JP 2544959B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家畜用、特に牛用に供するための重曹を含む
ブロック状混合飼料に関するものである。
従来の技術 乳用、肉用を問わず牛を飼育するに際し重曹を給餌す
ることがある。
本来は、草(繊維)のみを摂取している牛に対し、肥
育効率を上げるため繊維分が少なく澱粉質を大量に含む
濃厚飼料を大量に与えたり、切断した粗飼料を与えた
り、或いは牛が暑熱ストレスを受けるなどしたときに
は、ルーメン内のpHが異常に低くなり、繊維分解菌の増
殖が抑えられる。その結果、酢酸生成量が下がり、食滞
を起こしたり、牛乳中の乳脂肪分が低下する現象がよく
生じる。そのため、ルーメン内のpHを高めて正常に維持
し、酢酸の生成量を増加させるために一定量の重曹を摂
取させることが行われている。
従来は、濃厚飼料中に通常1〜1.5%程度又は、全飼
料中0.75〜1.0%になるよう粉末又はペレット状の重曹
を添加して与えていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら飼料中に粉末或いはペレット状の重曹を
添加するだけでは嗜好性が良くなく、飼料そのものの摂
取量が減ったり、重曹を含んでいない部分だけを食べる
などして十分な量の重曹を摂取しないことがあった。
また、給餌の際に重曹粉末或いは重曹ペレットを飼料
と混合する必要があるなど、作業性に関して問題があっ
た。
従って、本発明の目的は、この様な種々の問題点を解
決する新規な重曹含有飼料を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明者等は、上記の目的を達成すべく種々検討した
結果、粘結剤、嗜好性向上剤、ミネラル栄養源を重曹に
混合しブロック化すると、嗜好性が改善され、また給餌
の際も牛舎中に単に放置するだけで牛が自由に必要量を
摂取するので作業性が大幅に改善できることを発見し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、粘結剤、嗜好性向上剤を重曹に
混合し、ブロック状にしたpH調整用の混合飼料を提供す
るものである。
牛は、本来、重曹を好んで摂取することはなく従って
重曹のみを舐めさせようとしても、舐めない。また、重
曹のみを加圧しても成型性が悪く容易にはブロック化し
ない。さらに本発明のような重曹を多量に含む混合飼料
をブロック化する技術もまだ知られていない。
一方、このようなブロック化した飼料は、その用途を
考慮すると、輸送時の震動にも崩れず、空気中の湿気を
吸湿して潮解することもなく、さらには牛の舌により舐
め回されて回転させられても壊れないような硬度と耐久
性及び適度の嗜好性が要求される。
単に重曹に粘結剤を添加して、適度の硬度と耐久性を
保持させたブロック状飼料を製造しても、嗜好性が飛躍
的に増大することはなく、通常、牛一頭が一日に必要と
する重曹の量(目安として肉牛については40〜75g、乳
牛については50〜100g)を摂取することはない。そのた
め嗜好性向上剤を添加することにより、牛が好んで舐め
るようにする必要がある。
しかしながら、嗜好性を極度に向上させると必要以上
に舐めるので結果的に必要以上の重曹を摂取することに
なる。
これを抑制するために、本発明においては、重曹、粘
結剤、嗜好性向上剤を適量混合した上でブロック化する
ことにより、嗜好性を調節し、自由に、そして必要な量
の重曹を過不足無く摂取させるようにしたものである。
また、ミネラル補給の観点からミネラル栄養源を加え
ることもできる。ミネラル栄養源は、一般に、嗜好性を
低下させる性質をもつが、嗜好性向上剤の配合比を適宜
選択すれば、ミネラル栄養源を加えない場合と同様に必
要な量の重曹を過不足無く摂取させることができる。
本発明においては、混合飼料の重要性分として重曹の
ほかに、加圧してブロック化するための粘結剤として、
褐藻類に属する海藻の粉末、ブドウ糖、乳糖、庶糖、デ
キストリン、水飴、亜麻仁油粕、天然ガム、カルボキシ
メチルセルロースがあげられ、これらの一種類又は数種
類を適宜に組み合わせて使用する。嗜好性向上剤として
は糖蜜、食塩、葉茎類や樹葉の粉末、穀類(とうもろこ
し、麦類糖)の粉末の一種類又は数種類を使用できる。
また、ミネラル栄養源としては炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、その他鉄、銅、亜鉛、マンガン、コバルト
等の微量成分が使用できる。これらを適宜混合し、通常
1〜2トン/cm2の圧力を加えると成型され、ブロック状
の混合飼料を得ることができる。
次に上記の混合飼料の成分を種々混合して成型し、実
際に牛に与えてみた実験例を用いて詳細に説明する。試
験を行った混合飼料の成分を表1に、試験結果を表2に
示す。
本実験においては、1.2トン/cm2の圧力(5秒間保
持)で16cm×16c×10cmのブロックを成型した。
耐久性は、試料を5cm角に切断し、重量を測定後、
ストロープ(Stroop)の耐久試験機を用いて、50rpmで1
0分間回転した後、粉化した部分および破片を取り除
き、残った部分の全量に対する百分率として算出した数
値である。
耐久性は、試料を5cm角に切断し、重量を測定後、
電磁式振とうふるいを用い、10分間振とう後、粉化した
部分および破片を取り除き、残った部分の全量に対する
百分率として算出した数値である。
耐久性は、5kg梱包を東京〜札幌間輸送後、開梱
し、粉化した部分および破片を取り除き、残った部分の
全量に対する百分率として算出した数値である。
硬度は、試料を2cm角に切断し、木屋式硬度計により
測定した。
成型性は、0.5トン/cm2の圧力で崩壊しないものを良
とし、崩壊したものを不良とした。
嗜好性は、乳牛(成牛)に対し、自由に摂取できるよ
うに牛舎内に放置し、毎日一度計量して減少した重量を
測定し、重曹の量に換算した。
前記の実験例により、明らかなように重曹含量の多い
混合飼料は耐久性及び硬度が低下し、特に重曹含量が10
0%の試験区Aでは、全ての試験項目について測定でき
ないほど成型したブロックの強度は低かった。また、重
曹含量が90%の試験区Bでは、硬度も低く嗜好性試験の
ときにブロックが一部崩れ正確な摂取量も測定できなか
った。さらに重曹含有量が余りにも低ければ、必要とす
る量の重曹を摂取することができなくなる。嗜好性に関
しては試験区C〜Fで前述した牛が一日に必要とする量
の重曹が摂取されていた。この実験以外にも種々の成分
割合の混合飼料を作って牛に与えてみた結果、重曹含有
量が20〜80%が成型性、硬度、耐久性のいずれにおいて
も優れており、嗜好性は嗜好性向上剤とミネラル栄養源
を適宜バランスさせて配合すれば牛に必要なだけの重曹
を摂取させることができることが判明した。一般的に言
えば、乳牛に対しては重曹30〜80%、粘結剤8〜12%、
嗜好性向上剤15〜30%、ミネラル栄養源10〜20%、肉牛
に対しては、重曹20〜60%、粘結剤8〜12%、嗜好性向
上剤20〜40%、ミネラル栄養源10〜20%程度が良いが目
的に応じて任意に増減することができる。
以下に実施例を掲げる。
実施例1 重曹50%、ブドウ糖5%、乳糖3%、コンブ粉末3
%、ルーサン粉末10%、とうもろこし粉末10%、炭酸カ
ルシウム15%、食塩2%、ミネラルプレミックス(ホク
レンミネラルM)2%からなる混合飼料をよく混和し、
成型機にいれて1.5トン/cm2の圧力で5秒間圧縮し16cm
×16cm×10cmのブロックを得た。これを多頭飼育の乳牛
牛舎に放置し、自由に舐めさせたところ、成牛1頭当た
り平均1日190g(重曹換算95g)を摂取していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 正己 神奈川県高座郡寒川町一之宮1460番7 審査官 長井 啓子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重曹、粘結剤、嗜好性向上剤を含むブロッ
    ク状混合飼料
  2. 【請求項2】重曹を20%〜80%(重量)含む請求項
    (1)記載のブロック状混合飼料
JP63091277A 1988-04-15 1988-04-15 重曹を含むブロック状混合飼料 Expired - Lifetime JP2544959B2 (ja)

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JP6501142B2 (ja) * 2014-12-16 2019-04-17 伊藤 弘一 発泡性固型混合飼料

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