JP2544353Y2 - 粘着液吐出用手動式ガン - Google Patents

粘着液吐出用手動式ガン

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JP2544353Y2
JP2544353Y2 JP9685991U JP9685991U JP2544353Y2 JP 2544353 Y2 JP2544353 Y2 JP 2544353Y2 JP 9685991 U JP9685991 U JP 9685991U JP 9685991 U JP9685991 U JP 9685991U JP 2544353 Y2 JP2544353 Y2 JP 2544353Y2
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adhesive liquid
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輝義 中村
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エース技研株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は粘着液吐出用の手動式ガ
ン、即ち接着剤の如き粘着性のある液を所定箇所へ塗布
するため吐出させる手動式のガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着液吐出用の手動式ガンとして従来
は、図4で示すものが一般的である。これは、チューブ
状のガン本体1内に側部から供給される粘着液5を、ニ
ードル弁前進用バネ22で前進したニードル弁2が粘着
液用弁部3を閉じて吐出を停止させ、またガン本体1外
側部のテコ式の操作レバー21を握ることで、ニードル
弁2を後退させ上記弁部3を開口させてノズル部4から
吐出させるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
粘着液吐出用手動式ガンでは、ガン本体1外側部の操作
レバー21を握った際にガン本体1の軸方向と直角方向
に力が加わるので、ガン本体1先端のノズル部4の位置
が横方向へズレることになる。そのため、粘着液5を所
定箇所へ精度よく塗布することが難く、熟練者でないと
行えなかった。
【0004】またこのガンでは、粘着液5の吐出を停止
すべく操作レバー21を握る手を緩めると、上記バネ2
2の力でニードル弁2が前進して弁部3を閉止するが、
その際に弁部3とノズル部4間にあった粘着液5がノズ
ル部4から流れ落ちてしまうことになり、液切れが悪か
った。
【0005】なおこのガンでは、ガン本体1とニードル
弁2とのシール手段14にOリングを用いているため、
該Oリングは摺動するニードル弁2との間で磨耗が早
く、耐久性に欠けるという問題点もあった。
【0006】本考案は、上記従来の粘着液吐出用手動式
ガンの問題点を解決しようとするものである。即ち本考
案の目的は、粘着液を吐出時にノズル部が横方向へ位置
ズレせず、精度よく塗布作業を行えるとともに、吐出の
停止時に粘着液が直ちに停止して液切れを良くし、併せ
てシール手段の耐久性も増すようにした、粘着液吐出用
手動式ガンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る粘着液吐出
用手動式ガンは、チューブ状のガン本体1内のニードル
弁2を、手動にて加圧空気を介して軸方向へ摺動させ、
粘着液用弁部3の開・閉でノズル部4から粘着液5を吐
出・停止させるようにした粘着液吐出用手動式ガンにお
いて、上記粘着液用弁部3を、ニードル弁2の前進時に
開口し後退時に閉止可能な形状に形成し、ニードル弁2
の後部に、ガン本体1のシリンダ室6内を軸方向へ摺動
可能なピストン7を連結して、該ピストン7を後方へ押
圧するピストン後退用バネ8を設け、上記ピストン7の
後方に、該ピストン7と分離したロッド9を設けて、該
ロッド9を後方ヘ押圧するロッド後退用バネ12を設け
るとともに、該ロッド9の後端にガン本体1後方へ突出
した前方押圧用の指押し部10を形成し、該ロッド9と
ガン本体1との間に、ロッド9の前進時に開いて加圧空
気を上記シリンダ室6へ流入可能な加圧空気用弁部11
を設けてなるものである。
【0008】上記構成において、粘着液供給口13とシ
リンダ室6との中間箇所に、ガン本体1とニードル弁2
またはピストン7との間のシール手段14として、ダイ
ヤフラムを設けておくことが望ましい。図において、1
5はガン本体1に形成の弁シート、16はニードル弁2
に形成の弁座、17は加圧空気吸入口、18は加圧空気
用弁部11のOリングを各々示す。
【0009】
【作用】イ)まず、本考案に係る粘着液吐出用手動式ガ
ンで、粘着液を塗布しない場合は、ピストン後退用バネ
8の力でニードル弁2が後退位置にある。そのため粘着
液用弁部3は、ニードル弁2の弁座16がガン本体1の
弁シート15に圧接して閉止されており、粘着液供給口
13からガン本体1内ヘ供給された粘着液5はノズル部
4へ流出しない。なおこの際、ロッド9もロッド後退用
バネ12の力で後退位置にあり、加圧空気用弁部11も
閉止されているため、加圧空気吸入口17から吸入され
た加圧空気も、シリンダ室6へ流入しない(図1参
照)。
【0010】ロ)次に、この粘着液吐出用手動式ガンで
粘着液を吐出・塗布する場合は、ガン本体1を握った状
態で後方ヘ突出したロッド9後端の指押し部10を、指
で少し押し込めばよい。
【0011】これでロッド9が少し前進し、該ロッド2
後退時に閉止していた加圧空気用弁部11が開くことに
なるので、加圧空気吸入口17からガン本体1内へ流入
していた加圧空気が、該弁部11を通過してシリンダ室
6へ流入し、この加圧空気により、シリンダ室6内のピ
ストン7がピストン後退用バネ8の力に抗して前進する
(図2参照)。このピストン7の前進により、該ピスト
ン7と一体のニードル弁2が前進し、粘着液用弁部3で
は弁座16が弁シート15から離れることになり、該弁
部3が開口する。そのため、ガン本体1内へ供給されて
いる粘着液5が該弁部3を通過し、先端のノズル部4か
ら吐出されることになる(図3参照)。
【0012】上記の如く粘着液を吐出させる場合に、そ
の操作はロッド9後端の指押し部10をガン本体1の軸
方向前方へ指で少し押し込むことである。そのためこの
ガンでは、従来のガン本体外側部の操作レバーをガン本
体の軸方向と直角方向へ握るものと異なり、先端のノズ
ル部4が横方向ヘズレることが無くなり、粘着液5は所
定箇所へ精度よく塗布される。
【0013】ハ)この粘着液吐出用手動式ガンで粘着液
の吐出を一時停止させる場合は、ロッド9後端の指押し
部10を押す力を緩めればよい。これで、ロッド9がロ
ッド後退用バネ12の力で少し後退するので、開いてい
た加圧空気用弁部11が開じることになり、シリンダ室
6へ加圧空気が流入しなくなる。そのため、ピストン後
退用バネ8の力によりピストン7が後退し、該ピストン
7と一体のニードル弁2も後退して座部16が弁シート
15に圧接するので、粘着液用弁部3が閉止することに
なり、ノズル部4から粘着液5の吐出が停止する。
【0014】上記の粘着液の吐出を停止させる場合に、
粘着液用弁部3の閉止はニードル弁2の後退による弁座
16の後退で行われる。この弁座16の後退により、粘
着液用弁部3とノズル部4間に弁座16の断面積に応じ
た負圧が生じるため、この負圧によってノズル部4から
粘着液5が流れ落ちるのを防止することになり、吐出が
直ちに停止して液切れがよくなる。
【0015】ニ)なお、粘着液供給口13とシリンダ室
6との間の位置に、ガン本体1とニードル弁2またはピ
ストン7との間のシール手段14として、上記の如くダ
イヤフラムを設けてあれば、摺動するニードル弁2に対
してシールが完全になるとともに、従来のOリングのよ
うな磨耗がなく耐久性が向上する。
【0016】
【実施例】図1ないし図3で示す実施例において、ガン
本体1は、後部寄りのシリンダチューブ部分と、前部寄
りのバルブチューブ部分と、先端部のノズル部分等に分
割形成したものを、接続して一体物としてある。
【0017】他方、ガン本体1内を摺動する部分は、ニ
ードル弁2とピストン7とは別体形成して連結してある
が、後端に指押え部10をもつロッドは、上記の如くピ
ストン7と分離して設けておく。
【0018】加圧空気用弁11は、ガン本体1内のシリ
ンダ室6の後側にOリング18を設けるとともに、シリ
ンダ室6寄りで大径となるテーパ孔19を形成し、他方
ロッド9の前端寄りに上記Oリング18に当接するやや
大径の短円柱部20を形成してある。この作動状態は、
ロッド9が後退時には上記短円柱部20がOリング18
へ当接して該加圧空気用弁11を閉止している(図1参
照)。ロッド9が前進時には大径短円柱部20がOリン
グ18の位置から外れるので、ロッド9外周面とOリン
グ17内周面との間に間隙sが生じて該加圧空気用弁1
1が開くことになり、加圧空気は該弁11を通過しテー
パ孔19を経てシリンダ室6へ流入し、ピストン7を前
進させる(図2参照)。
【0019】
【考案の効果】以上で明らかな如く、本考案に係る粘着
液吐出用手動式ガンは、従来のものと異なり、粘着液を
吐出時にノズル部が横方向へ位置ずれせず、精度よく塗
布作業を行うことができるとともに、吐出を停止時に粘
着液が直ちに停止して液切れを良くすることができる。
なお併せて、シール手段の耐久性も増すことも可能にな
るものである。
【0021】即ち、従来のこの種のガンでは、粘着液吐
出時の操作がガン本体外側部の操作レバーを握るため、
ガン本体の軸方向と直角の方向へ力が加わり、先端のノ
ズル部が横方向へズレ易く所定箇所へ精度よく粘着液を
塗布することが難しかった。また粘着液の吐出停止時に
弁部を閉止させても、弁部とノズル部間にあった粘着液
が流れ落ちてしまい液切れが悪かった。さらにガン本体
と摺動するニードル弁間のシール手段にOリングを用い
ているため、該Oリングの磨耗が早かった。
【0022】これに対して、本考案の粘着液吐出用手動
式ガンは、粘着液を吐出時の操作が上記の如く、ガン本
体の後方へ突出したロッド後端の指押し部を軸方向前方
へ指で少し押すものであるため、ノズル部の横方向への
ズレを無くすことができ、粘着液を所定箇所へ精度よく
塗布できる。
【0023】また本考案の粘着液吐出用手動式ガンで
は、粘着液の吐出を一時停止する場合に、上記の如くニ
ードル弁の後退により弁座が後退して粘着液用弁部が閉
止される。そのため、該弁部とノズル部との間に負圧が
生じるので、ノズル部からの粘着液の流れ落ちが防止で
き、液切れをよくできる。
【0024】なお図示例の如く、ガン本体とニードル弁
またはピストンとの間のシール手段にダイヤフラムを用
いてあれば、従来のOリングと異なり摺動するニードル
弁に対してシールが完全であり、かつ磨耗もなく耐久性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘着液吐出用手動式ガンの全体を
示し、粘着液の吐出を停止時の縦断正面図である。
【図2】図1の粘着液吐出用手動式ガンの後半部を示
し、粘着液を吐出時の拡大縦断正面図である。
【図3】図1の粘着液吐出用手動式ガンの前半部を示
し、粘着液を吐出時の拡大縦断正面図である。
【図4】従来の粘着液吐出用手動式ガンの全体を示し、
粘着液の吐出を停止時の縦断正面図である。
【符号の説明】
1−ガン本体 2−ニードル弁 3
−粘着液用弁部 4−ノズル部 5−粘着液 6
−シリンダ室 7−ピストン 8−ピストン後退用バネ 9
−ロッド 10−指押し部 11−加圧空気用弁部 1
2−ロッド後退用バネ 13−粘着液供給口 14−シール手段 1
5−弁シート 16−弁座 17−加圧空気吸入口 1
8−0リング 19−テーパ孔 20−短円柱部 2
1−操作レバー 22−ニードル弁前進用バネ s
−間隙

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ状のガン本体1内のニードル弁2
    を、手動にて加圧空気を介して軸方向へ摺動させ、粘着
    液用弁部3の開・閉でノズル部4から粘着液5を吐出・
    停止させるようにした粘着液吐出用手動式ガンにおい
    て、 上記粘着液用弁部3を、ニードル弁2の前進時に開口し
    後退時に閉止可能な形状に形成し、 ニードル弁2の後部に、ガン本体1のシリンダ室6内を
    軸方向へ摺動可能なピストン7を連結して、該ピストン
    7を後方へ押圧するピストン後退用バネ8を設け、 上記ピストン7の後方に、該ピストン7と分離したロッ
    ド9を設けて、該ロッド9を後方へ押圧するロッド後退
    用バネ12を設けるとともに、該ロッド9の後端にガン
    本体1後方へ突出した前方押圧用の指押し部10を形成
    し、 該ロッド9とガン本体1との間に、ロッド9の前進時に
    開いて加圧空気を上記シリンダ室6へ流入可能な加圧空
    気用弁部11を設けてなる、粘着液吐出用手動式ガン。
  2. 【請求項2】ガン本体1前部寄りに形成の粘着液供給口
    13より後方位置に、ガン本体1とニードル弁2または
    ピストン7との間のシール手段14としてダイヤフラム
    を設けた、請求項1に記載の粘着液吐出用手動式ガン。
JP9685991U 1991-09-13 1991-09-13 粘着液吐出用手動式ガン Expired - Lifetime JP2544353Y2 (ja)

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JPH0526169U JPH0526169U (ja) 1993-04-06
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JP4877699B2 (ja) * 2004-01-19 2012-02-15 本田技研工業株式会社 シーラーガン
US8333307B2 (en) * 2009-10-06 2012-12-18 Nordson Corporation Liquid dispensing module
WO2024004017A1 (ja) * 2022-06-28 2024-01-04 日産自動車株式会社 塗料吐出装置及びこれを用いた自動車の塗装方法

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