JP2544315Y2 - 小型エンジンの吸気除塵装置 - Google Patents

小型エンジンの吸気除塵装置

Info

Publication number
JP2544315Y2
JP2544315Y2 JP1991075862U JP7586291U JP2544315Y2 JP 2544315 Y2 JP2544315 Y2 JP 2544315Y2 JP 1991075862 U JP1991075862 U JP 1991075862U JP 7586291 U JP7586291 U JP 7586291U JP 2544315 Y2 JP2544315 Y2 JP 2544315Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
intake
engine
dust
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991075862U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0527269U (ja
Inventor
福 健 治 今
Original Assignee
新ダイワ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新ダイワ工業株式会社 filed Critical 新ダイワ工業株式会社
Priority to JP1991075862U priority Critical patent/JP2544315Y2/ja
Publication of JPH0527269U publication Critical patent/JPH0527269U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544315Y2 publication Critical patent/JP2544315Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ハウジングの側面に
設けた吸気孔からハウジング内に設けた冷却ファンによ
って強制的に吸気された冷却空気をエンジンに吹き付け
てエンジンを空冷すると共に、前記吸気された冷却空気
の一部を気化器収納室に導く空気導入口に塵芥阻止板を
設けた小型エンジンの吸気除塵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、小型エンジン使用の刈払機やチェ
ーンソー等においては、気化器室の上壁等に空気取入用
の吸気口が開口され、その吸気口から取り入れた空気か
ら、液体燃料と混合する空気としてのクリーンエアを得
るために、吸入空気をエアフィ ルターで濾過したり、
ンジンの冷却空気を遠心分離の原理を利用して、質量の
ある塵芥を含んだ外周側の空気または高速で慣性の大き
な空気流を排出するか、または避けて、中心側または低
速で慣性力の小さい空気流だけ吸入する方法が採られて
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のように、気
化器室の上壁等に空気取入用の吸気口が開口されている
と、チェーンソーによる鋸断作業中に切屑、塵芥、樹
葉、雨水等が気化器収納室に入ることがあり、かつ、吸
気経路が短いために、これにより目詰が生じたり、吸気
騒音が増大したり、いわゆるエンストを起こすなどの欠
点があった。また、その吸気口がデザイン上のマイナス
要因となっていた。
【0004】また、エアフィルターにより濾過するエア
クリーナー方式では、スペースや容量的な制約により、
エアフィルター自体の目詰が発生し易く、エンジンの性
能に変調をもたらすことが多く、使用者がエアフィルタ
ーを頻繁に洗浄する必要があった。また、目詰しないよ
うにエアフィルターの目を荒くすると、微細な粉塵がエ
ンジンの内部にまで入り込み、その結果、異常な摩擦を
引起していた。
【0005】この考案は、前記のよな問題点に鑑みてな
されたものであり、冷却ファンによって強制的に吸気さ
れたエンジンの冷却空気の一部を気化器収納室に導く空
気導入口に塵芥阻止板を設けた小型エンジンの吸気除塵
装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記の目的
を達成するために、ハウジング1の側面にエンジンの冷
却空気の取入用の小さな吸気孔5aを多数穿設すると共
に、ハウジング1内に気化器収納室15を形成し、前記
吸気孔5aから取り入れた冷却空気の一部を前記気化器
収納室15に導く吸気路10を形成した小型エンジンに
おいて、前記吸気孔5aから吸気された冷却空気を強制
的にエンジン7の外周に吹き付ける冷却 ファン6を設
け、この冷却ファン6で強制的に取り入れた冷却空気の
一部を前記気化器収納室15に導く吸気路10の空気導
入口8に塵芥阻止板9を配設して構成したことを特徴と
する小型エンジンの吸気除塵装置としたものである。
【0007】また、空気導入口8に塵芥阻止板9を有す
る吸気路10と気化器収納室15との間に前記吸気路1
0に連通する空間部11を形成し、この空間部11から
気化器収納室15に連通する流通口にエアフィルター1
7を設け、前記空間部11の下方に塵芥溜13を設けて
構成したことを特徴とする小型エンジンの吸気除塵装置
としたものである。
【0008】
【作用】ハウジング1の側面に多数穿設された吸気孔5
aから冷却ファン6の回転によって吸引された冷却空気
はエンジン7に吹き付けられる共に、その冷却空気の一
部は前記空気導入口8から前記気化器収納室15に導く
吸気路10に入る。前記空気導入口8には塵芥阻止板9
が配設されているので、前記吸引された冷却空気中に含
まれた塵芥は、冷却ファン6の加圧力および回転力によ
って外周側に放出され、その一部は前記空気導入口8か
ら吸気路10へ進もうとするが、この空気導入口8に配
設された塵芥阻止板9に衝突反射して下方に跳ね返さ
れ、比較的きれいな空気だけが吸気路10へ流入され
る。
【0009】前記吸気路10を通り、吸気路10と気化
器収納室15との間の空間部11に入った塵芥はその下
方に形成した塵芥溜13に落下する。そして、塵芥のな
空気だけがエアフィルター17を通って濾過され、ク
リーンな空気として気化器収納室15内の気化器16に
入る。この気化器16に入った空気は液体燃料タンク1
8から供給された液体燃料と混合され、混合気体となっ
シリンダー7bに送られる。
【0010】
【実施例】以下、この考案に係るチェーンソー等の小型
エンジンの吸気除塵装置の実施の一例について、図面を
参照して詳細に説明する。図1はこの考案の吸気除塵装
置を備えたチェーンソーの小型エンジンの側面図、図2
は同小型エンジンの冷却ファンおよびエンジンの配置部
分の平断面図、図3は冷却ファンの上部の空気導入口お
よび吸気路の部分の縦断面図、図4は吸気路および気化
器収納室の配置部分の断面図、図5は気化器収納室およ
び気化器を正面側から見た断面図である。
【0011】これらの図において、1は硬質合成樹脂で
中空構造に成形されたハウジングで、その上部に同材質
で成形されたトップハンドル2の両端が軸支されると共
に、前面にセフティブレーキ3が取付けられ、一側方
(通常は左側)にチェーンソーの把持用のフロントハン
ドル4が付設されている。
【0012】また、ハウジング1の側面には、図1およ
び図2で示すように、冷却空気の取入用の小さな吸気孔
5aが多数穿設されたスタータケース5が取付られてい
る。このスタータケース5の内側におけるハウジング1
内には、図2に示すように前記スタータケース5に穿設
された吸気孔5aから冷却空気を吸引するための冷却フ
ァン6と、この冷却ファン6に冷却空気を導入するため
中央に通気孔14aが開口された導風板14と、冷却フ
ァン6の回転によて外気を吸入した冷却空気が吹き当て
られるようにエンジン7とが配設されている。なお、7
aはエンジン7を構成するシリンダ7bに摺動自在に挿
入したピストンである。
【0013】図3に示すように、冷却ファン6の上方部
周壁には、冷却ファン6の回転によってエンジンの冷
却用として大量に吸引した冷却空気の一部を液体燃料と
の混合用の空気として気化器16に取り込むために吸気
路10への空気導入口8が開口されているこの空気
入口8には、取り込んだ空気中に含まれている塵芥を跳
ね返すための塵芥阻止板9,9が配設されている。この
空気導入口8とハウジング1の前面側は、図3および図
4に示すように、ハウジング1の天井側に形成された吸
気路10に連通されている。この吸気路10は、空気
入口8とハウジング1の前面に形成された空間部11間
のハウジング1の天井側に他の内蔵機器の妨げとならな
い状態で形成されている。
【0014】図4に示すように、前記空間部11は前面
カバー12の内側に形成され、その空間部11の下方に
塵芥溜13が形成されている。また、前記前面カバー1
2は、ハウジング1と同材質でトップハンドル2の軸受
20等と一体に成形されたハウジング1に嵌合固定およ
び取外自在になっている。
【0015】図4および図5に示すように、気化器収納
室15は、ハウジング1の前面中央部に形成され、この
気化器収納室15に気化器16が内蔵され、気化器収納
室15の下部がエアフィルター17を介して前記空間部
11と連通している。また、前記気化器16は、液体
料タンク18とチューブ19で連通され、他方でエンジ
ン7と接続されている。また、軸受20の基部には、電
源スイッチ21が嵌合固定されている。
【0016】以上のような構成からなる小型エンジンの
吸気除塵装置において、冷却ファン6が回転すると、ス
タータケース5の側面に多数穿設された吸気孔5aから
冷却空気が大量に吸引される。この吸引された冷却空気
の一部が、図3に示すように、冷却ファン6の上方部
開口された空気導入口8から吸気路10を通ってハウジ
ング1の前面側に送気される。このとき、吸引された空
気中に含まれた塵芥は、冷却ファン6の回転による加圧
力および回転力によって外周側に放出され、空気導入口
8から吸気路10へ進もうとするが、前記空気導入口8
に配設した塵芥阻止板9,9に衝突反射して下方に跳ね
返され、比較的きれいな空気だけが空間部11へ送気さ
れる。
【0017】そして、図4に示すように、前記空間部1
1へ送気された空気は、空間部11から気化器収納室1
5に連通する開口に設置されたエアフィルター17で濾
過され、クリーンな空気となって気化器収納室15内の
気化器16に入る。この気化器16に流入された空気
は、液体燃料タンク18からチューブ19で供給された
液体燃料と混合され、その混合気体がエンジン7のシリ
ンダ7bに送られる。なお、前記空間部11に流入され
た空気中の塵芥は、空間部11の下方の塵芥溜13に落
下する。この塵芥溜13に溜まった塵芥は、図4の鎖線
で示すように、前面カバー12を外した時に取り出して
廃棄する。
【0018】
【考案の効果】この考案に係る小型エンジンの吸気除塵
装置は、以上説明したように構成したので、ハウジング
の側面に多数穿設された吸気孔から冷却ファンの回転に
よって吸引された冷却空気はエンジンに吹き付けられ
る。その冷却空気の一部を気化器収納室に導く吸気路の
空気導入口に塵芥阻止板を設けたので、この空気導入口
を通る空気中に塵芥が含まれると、その塵芥は前記塵芥
阻止板に衝突反射して下方に跳ね返され、比較的きれい
な空気だけが吸気路へ流入されるようになる。また、前
吸気路と気化器収納室との間に前記吸気路に連通する
空間部を形成し、この空間部から気化器収納室に連通す
る流通口にエアフィルターを設け、前記空間部の下方に
塵芥溜を設けて構成したので、前記塵芥阻止板で除去し
きれなかった塵芥は、前記塵芥溜に落下して溜められる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の吸気除塵装置を備えた小型エンジン
の側面図である。
【図2】小型エンジンの冷却ファンおよびエンジンの配
置部分の平断面図である。
【図3】冷却ファンの上部の空気導入口および吸気路の
部分の縦断面図である。
【図4】吸気路および気化器収納室の配置部分の断面図
である。
【図5】気化器収納室および気化器を正面側から見た断
面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 トップハンドル 3 セフティーブレーキ 4 フロントハンドル 5 スタータケース 5a 吸気孔 6 冷却ファン 6a 他端部 7 エンジン 7a ピストン 7b シリンダ 8 空気導入口 9 塵芥阻止板 10 吸気路 11 空間部 12 前面カバー 13 塵芥溜 14 導風板 14a 通気孔 15 気化器収納室 16 気化器 17 エアフィルター 18 液体燃料タンク 19 チューブ 20 軸受 21 電源スイッチ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(1)の側面にエンジンの冷却
    空気の取入用の小さな吸気孔(5a)を多数穿設すると
    共に、ハウジング(1)内に気化器収納室(15)を形
    成し、前記吸気孔(5a)から取り入れた冷却空気の一
    部を前記気化器収納室(15)に導く吸気路(10)を
    形成した小型エンジンにおいて、前記吸気孔(5a)か
    ら吸気された冷却空気を強制的にエンジン(7)の外周
    に吹き付ける冷却ファン(6)を設け、この冷却ファン
    (6)で強制的に取り入れた冷却空気の一部を前記気化
    器収納室(15)に導く吸気路(10)の空気導入口
    (8)に塵芥阻止板(9)を配設して構成したことを特
    徴とする小型エンジンの吸気除塵装置。
  2. 【請求項2】空気導入口(8)に塵芥阻止板(9)を有
    する吸気路(10)と気化器収納室(15)との間に前
    記吸気路(10)に連通する空間部(11)を形成し、
    この空間部(11)から気化器収納室(15)に連通す
    る流通口にエアフィルター(17)を設け、前記空間部
    (11)の下方に塵芥溜(13)を設けて構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の小型エンジンの吸気除塵装
    置。
JP1991075862U 1991-09-20 1991-09-20 小型エンジンの吸気除塵装置 Expired - Fee Related JP2544315Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991075862U JP2544315Y2 (ja) 1991-09-20 1991-09-20 小型エンジンの吸気除塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991075862U JP2544315Y2 (ja) 1991-09-20 1991-09-20 小型エンジンの吸気除塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0527269U JPH0527269U (ja) 1993-04-09
JP2544315Y2 true JP2544315Y2 (ja) 1997-08-20

Family

ID=13588485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991075862U Expired - Fee Related JP2544315Y2 (ja) 1991-09-20 1991-09-20 小型エンジンの吸気除塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544315Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4533296B2 (ja) * 2005-10-19 2010-09-01 株式会社日工タナカエンジニアリング エンジン作業機
JP5702267B2 (ja) * 2011-11-30 2015-04-15 フスクバルナ アクティエボラーグ チェーンソー装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1604938A (en) * 1978-03-01 1981-12-16 Westinghouse Electric Corp Upstanding mounting structures for high-voltage multibreak circuit-breakers
JPH0774018B2 (ja) * 1986-02-24 1995-08-09 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の吸気消音器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0527269U (ja) 1993-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4176994B2 (ja) サイクロン集塵装置
RU2249425C2 (ru) Пылесос для влажной и сухой уборки
US20060090290A1 (en) Handheld vacuum with accelerated cyclonic flow and air freshener
JP3178922B2 (ja) エンジンの吸気装置
US20040020671A1 (en) Hand tool comprising adust suction device
US20070256272A1 (en) Vacuum cleaner
KR20020012383A (ko) 진공청소기의 사이클론 집진장치
JP2003000497A (ja) 掃除機
JPS6315581Y2 (ja)
JP2544315Y2 (ja) 小型エンジンの吸気除塵装置
EP0681102B1 (en) Disposable two-stage air cleaner
KR102392181B1 (ko) 분진제거기능이 구비된 홀쏘장치
JPH0274709A (ja) 真空式路面清掃車
JPH0310176Y2 (ja)
JP2567666B2 (ja) 電気掃除機
JP2642665B2 (ja) 電気掃除機
JP2567668B2 (ja) 電気掃除機
JPH0310179Y2 (ja)
JPH0338250Y2 (ja)
JPS6212191Y2 (ja)
JPH0711730Y2 (ja) 清掃機
JPH057722U (ja) クリーナーにおける内燃機関の冷却構造
JPH038507U (ja)
JPS591635Y2 (ja) 真空掃除機
JPH0711729Y2 (ja) 清掃機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees