JP2544201B2 - スルホキシド類の製法 - Google Patents

スルホキシド類の製法

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JP2544201B2 JP1087069A JP8706989A JP2544201B2 JP 2544201 B2 JP2544201 B2 JP 2544201B2 JP 1087069 A JP1087069 A JP 1087069A JP 8706989 A JP8706989 A JP 8706989A JP 2544201 B2 JP2544201 B2 JP 2544201B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の医農薬またはその製造原料を得るた
めに、スルフィド類から対応するスルホキシド類を製造
する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
スルフィド類からのスルホキシド類の製法としては、
ハロゲンまたは次亜ハロゲン酸塩を用いてスルフィド類
を酸化する方法が知られている。しかし、そのような方
法でスルフィド類を酸化する場合には、それらの酸化剤
は次亜塩素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウム、塩素
ガス、臭素などの取り扱い難いものであることから、ス
ルフィド類にそれらの酸化剤を化学量論的に作用させる
のは難しく、従来、それらの酸化剤を大量に用いる必要
があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、スルフィド類に取り扱い易いテトラ
アルキルアンモニウムポリハライドを化学量論的に作用
させることによって、それら化合物に対応したスルホキ
シド類を高い収率で得る方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研
究した結果、0〜100℃の溶媒中で、種々のスルフィド
類1モルに対して取り扱い易いテトラアルキルアンモニ
ウムポリハライドを0.5〜2モルの存在下に、スルフィ
ド類を反応させ、対応する種々のスルホキシド類を高い
収率で得ることができることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
即ち、本発明は、0〜100℃の溶媒中で、スルフィド
類1モルに対してテトラアルキルアンモニウムポリハラ
イドを0.5〜2モルの存在下に、スルフィド類を反応さ
せ、スルフィド類から対応するスルホキシド類を生成さ
せることを特徴とするスルホキシド類の製法に関するも
のである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のスルホキシド類の製法は、0〜100℃の溶媒
中で、スルフィド類に取り扱い易いテトラアルキルアン
モニウムポリハライドを酸化剤として化学量論的に作用
させることによって行うことができる。
本発明で用いる溶媒としては、本発明の目的を達成で
きる限り特に制限されず如何なるものを用いてもよい
が、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化
炭素、酢酸などの有機極性溶媒、または水などを挙げる
ことができる。
そして、このとき用いる溶媒は、そのまま、またはア
ルカリ性で用いることができるが、スルフィド類とテト
ラアルキルアンモニウムポリハライドとの反応が容易に
進行するように、アルカリ性で用いた方が好ましい。
このアルカリ性溶媒を調製するときに用いるアルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ金属の水酸化物、または水酸化カルシウ
ムなどのアルカリ土類金属の水酸化物などを挙げること
ができる。そして、これらのアルカリを加える量は、反
応が容易に進行するようにスルフィド類1モルに対して
1〜4モル、好ましくは1.5〜3モル、さらに好ましく
は2.1〜2.2モル程度の割合で加えておくのが好ましい。
本発明で用いることができるスルフィド類としては、
例えば、脂肪族スルフィド類、芳香族スルフィド類など
の化合物を挙げることができる。
そして、それら芳香環の置換基としては、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などの
アルキル基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基;メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子などを
挙げることができる。
本発明のスルホキシド類の製法において、原料のスル
フィド類を有機極性溶媒に溶かし、これにテトラアルキ
ルアンモニウムポリハライドとアルカリ溶液を加えて反
応(0〜100℃で0.1〜10時間、好ましくは0〜80℃で0.
2〜10時間、さらに好ましくは0〜50℃で、0.5〜5時
間)させることによって、スルホン酸まで酸化されず
に、それらのスルフィド類に対応するスルホキシド類を
高収率で得ることができる。
本発明でスルフィド類の酸化剤として用いるテトラア
ルキルアンモニウムポリハライドは、 次式(I); (式中、R1はベンジル基、フェニル基または低級アルキ
ル基を表し、R2、R3およびR4は、同一または相異なる低
級アルキル基を表し、Xは、同一または相異なるハロゲ
ン原子を表す。) で示される化合物であり、R1はベンジル基、R2、R3およ
びR4は同一の低級アルキル基であることが好ましい。
前記式(I)の定義において、低級アルキル基とは、
炭素数1〜6のアルキル基であり、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基などを挙げることができる。
本発明のスルホキシド類の製法におけるテトラアルキ
ルアンモニウムポリハライドの使用量は、用いるスルフ
ィド類の使用量に対して大量に加える必要はなく、化学
量論的に作用させるために約0.1モル比過剰を加えれば
十分であるが、スルフィド類1モルに対して前記式
(I)の化合物0.5〜2モル、好ましくは1〜1.5モル、
さらに好ましくは1.05〜1.3モル程度の割合であるのが
よい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示す。
なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するも
のではない。
実施例1 ベンジルフェニルスルフィド(2g、10mmol)のジクロ
ロエタン溶液(30ml)にベンジルトリメチルアンモニウ
ムトリブロミド(4.68g、12mmol)、水酸化ナトリウム
(1.1g、27.5mmol)および水(15ml)を加えて、4時間
加熱還流した。
このようにして得られた反応液を放冷し、20%亜硫酸
水素ナトリウム水溶液(10ml)を加えて未反応のベンジ
ルトリメチルアンモニウムトリブロミドを分解した後、
ジクロロエタン溶液を分液し、それを水(10ml)で洗浄
後、水層をジクロロメタン(20ml×2)で抽出した。
その集めた有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去してベンジルフェニルスルフォキシドを
得た。
実施例2〜9 原料のベンジルフェニルスルフィドの代わりに、第1
表に示す反応条件下で各種スルフィドを用いて実施例1
と同様に酸化反応を行うことによって、各種スルフィド
に対応する各種スルホキシドを得た。
以上の結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、スルフィド類に取り扱い易いテトラ
アルキルアンモニウムポリハライドを酸化剤として化学
量論的に反応させることによって、それらのスルフィド
類に対応したスルホキシド類を容易に、かつ高収率で得
ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0〜100℃の溶媒中で、スルフィド類1モ
    ルに対してテトラアルキルアンモニウムポリハライドを
    0.5〜2モルの存在下に、スルフィド類を反応させ、ス
    ルフィド類から対応するスルホキシド類を生成させるこ
    とを特徴とするスルホキシド類の製法。
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